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ろ過フィルターの寿命!交換できる部品と交換方法を知って長持ちさせよう!

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アクアリウムの水質管理には欠かせない存在であるろ過フィルター。皆さんはどのくらいの期間、同じフィルター使っているでしょうか。

水槽用ヒーターなどの機材と比べると丈夫で、長期間使用続けても故障が少ないろ過フィルターですが、それでもいつか寿命がきて壊れてしまう可能性があります。
しかし、ろ材を洗浄したりパーツ交換をしたりなどのメンテナンスを定期的に行うことで、フィルターの寿命を大幅に伸ばすことが可能です。

今回はろ過フィルターを長持ちさせるために知っておきたい、交換できる部品の種類などについてご紹介していきます。

ろ過フィルターは高額な機種も多いので、長く使い続けられるよう適切なメンテナンスを心がけましょう。

プロアクアリストたちの意見をもとにろ過フィルターの寿命を延ばす部品交換やメンテナンスを解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

ろ過フィルターにも寿命がありますが、定期的な掃除や部品交換などのメンテナンスを行うことで、長く使い続けることができます。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ろ過フィルターの寿命を延ばす部品交換やメンテナンスを解説します。

ろ過フィルターの寿命とは


まずはろ過フィルターのおおよその寿命や、劣化しやすいパーツ、故障箇所を放置して使い続けた場合の危険性などについて解説します。

ろ過フィルターの種類によって使用できる期間の目安や故障するパーツが異なりますので、お使いのフィルターに照らし合わせながら確認してみてください。

外部フィルターは断トツで長持ち!

エーハイム クラシックフィルター2213 ろ材付セット 本体寸法:180mm(直径)x354mm(高さ)

飼育環境や使う製品によるため一概には言えませんが、各フィルターの使用目安は以下の通りです。

投げ込み式・スポンジフィルター:1~1年半
上部式・外掛け式フィルター:2~3年
外部フィルター:5年以上

上記からわかる通り一番長期使用に耐えられるのは外部フィルターで、断トツで長持ちします。

このようにフィルターの寿命に違いが出る主な要因がポンプの性能です。ポンプの動作が落ちると、水の回転が悪くなりろ過能力も落ちていきます。
つまり、一番短命な投げ込み式フィルターであっても、フィルター本体がダメになってしまうわけではないので、エアーポンプを交換すればかなりの期間使用し続けることができるというわけです。

たたし、これはろ材を定期的に洗浄・交換して使用した場合の数字なので、それらのメンテナンスを怠ってしまうと、水流が悪くなるなどしてポンプに負荷がかかり、もっと早く寿命が来てしまいます。

ポンプや容器の劣化に注意

ろ過フィルターを長く使っていると、ポンプの異音や流量の低下、フィルター容器の劣化といった異変が出てくることがあります。
ただ、これらの現象がすぐに水槽に影響するわけではないので、特に対処をしていないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、このようなトラブルを放置していると、水槽内のろ過効率が下がるだけでなくさまざまな弊害が生じてくることも。

例えば、流量が低下して水流が弱まると、酸素供給量が減って水中が酸欠状態になり、水質の安定に欠かせない好気性バクテリアの活性が落ちてしまいます。その結果、水質悪化して魚や水草が病気になってしまうことがあるのです。

ろ過フィルターの小さな異変を見逃すと、水槽全体に影響が拡大することも考えられますので、手遅れになる前に、点検やメンテナンスを定期的に行ない、万が一故障してしまった場合は生体やバクテリアの死滅を防ぐために、エアレーションを作動させましょう。

フィルターを長持ちさせる方法


フィルターを長持ちさせるコツは、ホースやポンプ内部の汚れを定期的に洗浄しきれいにすることです。
フィルター内に溜まった大きなゴミや目詰まりはろ過効率を下げる要因となるため、それらを解消すると水流が復活し、ポンプへの負担が減って寿命を伸ばすことにつながります。

とは言っても商品の構造上、ろ材以外のパーツまで分解洗浄できるのは主に外部フィルターです。
先ほど長持ちするのは外部フィルターであるというお話をしましたが、これは外部フィルターが細かいところまでメンテナンスができるおかげでもあります。
細部まで洗浄できるため、結果的にポンプの劣化を遅らせることにつながるというわけです。

また、外部フィルターに限ったことではありませんが、フィルターを分解清掃すると再始動時に汚れた水が水槽内に戻ってしまうといったトラブルが発生する場合があります。
生体の飼育環境に悪い影響を与える恐れがあるため、しっかりと対策をして汚れた水の流出を防ぎましょう。

詳しい方法についてはこちらの記事で解説しています。

フィルターの交換部品


ここからは、フィルターを長持ちさせるためにそろえておきたい交換部品ということで、

  • ポンプ
  • Oリング(ゴムパッキン)
  • ホース
  • 接続タップ
  • インペラー

これらのアイテムについてご紹介をしていきます。

ポンプ

ジェックス GEX AQUA FILTER 上部フィルター各社共通ポンプ 交換用ポンプ 各社共通タイプ

モデルにもよりますが、上部フィルターはポンプの交換によって延命することが可能です。

そのようなときにおすすめしたいのが、GEXの『上部フィルター各社共通ポンプ』。GEXだけでなく、他社の上部フィルターにも対応している汎用的なポンプなので、交換をお考えの際はまずこちらをお試しください。

レイシー たて型ポンプ P-112S

またレイシーの『たて型ポンプ』は、水量・揚程がパワフルな上に動作音がかなり静かに設計されている、オーバーホール水槽に最適な揚水ポンプです。
こちらはポンプが異常加熱すると自動で停止する機能が作動するため、安心して使用できます。

Oリング(ゴムパッキン)

エーハイム フィルターケースOリング 2213/EF-500用

外部フィルターには分解できる部分の水漏れを防ぐ目的で、Oリングと呼ばれるゴムパッキンが付いています。
フィルターからの水漏れは大惨事になりかねないので、Oリングに緩みやひび割れが少しでも見られたら速やかに交換しましょう。

ちなみに、ワセリンを塗ることでリングを保護しひび割れを防ぐことができます。

ホース

エーハイム ホース 3m 16/22mm

外部フィルターやその周辺機器に使用するホースは、経年劣化により硬化し、接続部分から脱落したり、ひび割れを起こす危険性があります。

年に何本も消耗するようなものではありませんが、目安として3年以上同じホースを使用している場合にはメンテナンスの際によく確認して、必要に応じて新しいものと交換をしましょう。

ご紹介している商品はメーカーの純正品ですが、もちろん市販のホースでも代用可能です。
内径に注意し、ホームセンターなどで購入しましょう。樹脂製の編み上げ式のものが強度的にも安心です。

以下の記事でも詳しく解説していますので、是非ご一読ください。

接続タップ

エーハイム ダブルタップ(直径12/16)2本セット

ホースの接続部分に使用するタップも、内部のパッキンが劣化して水漏れなどのトラブルを起こす可能性があります。
こちらも3年以上使用している場合は損傷がないかどうかよく確認して、必要であれば交換をしましょう。

インペラー

エーハイム インペラー 2211 50Hz用

外部フィルターの流量が低下したり異音がするような場合は、モーターヘッド部分に取り付けられているインペラーに何らかのトラブルが生じている可能性があります。

取り出してブラシで洗浄するだけでも改善する可能性がありますが、インペラーの羽部分が破損しているようなときは新しいものと交換しましょう。

エーハイム スピンドル/ラバー 2211/2213/EF-500用

また、インペラーの軸となるスピンドルはセラミック製で非常に細いため、メンテナンスの際に誤って折ってしまうことが多々あります。
そのため、インペラーを購入する際にスピンドルも合わせて購入しておくと安心です。

まとめ:ろ過フィルターの寿命!交換できる部品と交換方法を知って長持ちさせよう!


今回はろ過フィルターの寿命と長く使用するための部品交換について解説しました。

ろ過フィルターが使えなくなる主な要因が、ポンプの寿命です。
そのため、ポンプの性能が高い外部フィルターは比較的長く使い続けることができますが、定期的に交換が必要と言われる投げ込み式フィルターでも、エアーポンプを交換することで長期使用が可能です。

また、パーツの掃除や交換などのメンテナンスをしてポンプの負担を減らすことで、延命することができます。

今回ご紹介した方法を参考に定期的にメンテナンスを行なって、お手持ちのろ過フィルターを長持ちさせてみてください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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