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エビにはソイルがおすすめ!ソイルでシュリンプを飼育するメリットと商品

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エビは水質の変化に敏感ですので、ちょっとした変化で体調をくずしたり、弱ったりしてしまうことがあります。

そのため水質管理はエビを安定して飼育するうえで、最も重要なポイントと言っても過言ではないでしょう。目に見えないだけに調整が難しい水質ですが、ソイルを使うと比較的簡単にエビが好む水質を維持することができます

そこで今回は、エビをソイルで飼育するメリットとおすすめの商品をご紹介します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストによるエビをソイルで飼育するメリットとおすすめの商品の解説


このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見をもとに作成しています。

東京アクアガーデンでは、15年以上アクアリウム業界に携わり水槽の設置・メンテナンス業務を行ってきたなかで、エビを取り扱うことも少なくありません。

エビは観賞目的だけでなく、コケを食べてくれるお掃除生体としても重宝しています。そのため、エビをよりよく管理できる、エビに最適な飼育環境を考案しています

実務経験から得た知識と経験をふまえて、エビとソイルの関係性について解説していきますので、ご参考になさってください。

ソイルでエビ好みの水質に調整!


水草の育成によく使われるイメージのあるソイルですが、実はエビ水槽とも相性が良い底砂です。
エビ好みの水質に調整して水質を安定させる効果も期待できるため、水質にうるさいエビの飼育でこれほど重宝するものはありません。

ここでは、エビの飼育にソイルを使うメリットと効果を解説していきます。

pHを弱酸性にできる

エビはpH6.5前後の弱酸性の水質を好みますので、水質を酸性に傾けるソイルはエビの飼育に最適です。

アルカリ性に傾くと次から次へと死んでしまうこともあるため、底砂をソイルにすることによって体調をくずすリスクを大幅に下げることができます。

また、弱酸性の水質はエビと一緒に入れることの多い水草にも適していますので、エビと水草の両方を健康的に飼育できるという点でもおすすめです

エビには弱アルカリ性の水質を好む種類がいる

エビとソイルは相性がよいですが、種類によっては不向きなこともあります。

インドネシアのスラウェシ島に生息するシュリンプは弱アルカリ性の水質を好むため、ソイルと相性がよくありません。スラウェシ島産のシュリンプを飼育する場合は、サンゴ砂や大磯砂を使って水質を弱アルカリ性に保つ必要があります。

吸着系ソイルで水質安定

ソイルは効果によって、

  • 吸着系ソイル
  • 栄養系ソイル

この2種類がありますが、エビの飼育には扱いやすい吸着系ソイルがおすすめです

吸着系ソイルを使うと水中の物質を吸着して、きれいな水質を維持しやすくなります。とくにアンモニアなどは水質を悪化させるだけでなくエビに悪影響を与えるため、ソイルによる吸着効果は必要不可欠と言っても過言ではありません。

また、栄養系ソイルよりも水槽立ち上げ時の水質管理が簡単で、2週間前後あれば生体を入れることができるのも嬉しいポイントです。ただし、ソイルの吸着効果は永遠に続くわけではありませんので定期的に交換する必要があります。

寿命が近付くにつれて吸着効果が薄れ、最終的に水質が安定しにくい状態になります。環境やメンテナンスの頻度にもよりますが交換の目安は半年~1年程度です。水換えしてもpHが下がりにくかったり、アンモニアなどの値が高めだったりする場合は早めに交換しましょう。

ソイルを交換する際は水質が急変しやすいため、細心の注意を払いつつ行ってください。水質を把握するには、デジタルのpHメーターや試験紙があると便利です。

テトラ (Tetra) pHトロピカル試薬 (5.0-10.0) 水質検査 テスト 総硬度 硝酸塩 亜硝酸塩 塩素 炭酸塩 PH

ソイルについたコケや微生物は良い餌

ソイルについたコケや微生物はエビが好むよい餌になります。

コケのなかには栄養価が高いものもあるため、ソイルがきれいになるだけでなくエビの栄養にもなり一石二鳥です。あえて餌を減らしてコケを食べてもらう場合もあります。

とはいえ、コケが多い環境は水質が富栄養化している可能性がありますので、むやみに放置していると水質が悪化してしまうことも少なくありません。コケの状態と水質を考慮しつつ、定期的に水換えしてバランスを取りましょう。

エビの繁殖とソイルの関係


ソイルはエビの飼育だけでなく、繁殖にも効果的です。

ソイルを底に敷くことで、水中の有害な物質を吸着したり、多孔質でバクテリアの住処になったりと水質が整い安定しやすくなります。水質に敏感なエビにとって「安定した環境」は繁殖するために欠かせません。

とくにビーシュリンプなどの育成がやや難しい種類を繁殖させるためにはソイルが重宝します。

一方で、

  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ
  • チェリーシュリンプ

などの環境変化に強いエビたちは、ソイルでなくても十分に飼育・繁殖が可能です。ただ、これらのエビを繁殖させる場合にもソイルが役に立ちます。

ソイルは水草の育成とも相性がよいため、親や生まれた稚エビが隠れ家として水草を利用しやすくなります
エビの繁殖には欠かせない、

  • 繁殖しやすい安定した環境
  • 隠れ家になる水草が育ちやすい落ち着いた環境

この2つの環境を整えることができますので、エビを繁殖させたい場合にはソイルが最適といえるでしょう。

エビにおすすめのソイル5選


エビの飼育にソイルが最適ということで、さまざまな種類が販売されています。

ソイルの性能はもちろん、

  • 粒の大きさ
  • 容量

といった製品ごとの特長をふまえて、今回は数あるソイルのなかから5つ厳選してご紹介します。

JUN マスターソイルネクストHG パウダー

ジュン (JUN) マスターソイルネクスト HG(ブラック) パウダー 3リットル

エビに適した弱酸性の水質を維持しやすい吸着系ソイルです。

粒のサイズはノーマル・パウダー・スーパーパウダーの3タイプで、色はブラックとブラウンがあります。容量が1・3・8Lとありますので、水槽のサイズに合わせて調整しやすいのも嬉しいポイント。

比較的安価なことからエビの飼育を始めたい、という場合におすすめのソイルです。

JUN プラチナハイブリッドソイル ブラック ノーマル

ジュン (JUN)プラチナハイブリッドソイル ブラック ノーマル 8L

吸着と栄養効果を併せ持つソイルです。

ソイルに栄養を含んだ層をまとわせることで、時間の経過とともに少しずつ栄養が溶け出していきます。さらに、付属の栄養カプセルをソイルとソイルの間に敷くことによって、ソイル自体が持つ栄養効果が薄れたタイミングで溶け出す工夫が施されています。

一般的な栄養系ソイルよりも溶け出す速度が緩やかな点も扱いやすい理由です。また、アンモニアなどを吸着する効果も期待できることからエビはもちろん、水草を一緒に育成する際にもおすすめします。

粒のサイズはノーマルとパウダーの2種類、色もブラックとブラウンの2色です。容量が8Lと大きめですので大型の水槽、もしくはソイルの交換を見越して購入するのもよいでしょう。

ミニマブリーダーシラクラ レッドビーサンド

ミニマブリーダーシラクラ レッドビーサンド 4kg

その名の通り、レッドビーシュリンプの飼育を目的として開発されたソイルです。

その吸着効果はもちろん、pHを安定させエビの飼育に向いた水質を維持する能力に優れます。酸性、アルカリ性どちらにも傾き過ぎないよう調整してくれる機能を持ち、pHを6.5付近で安定させることが可能です。

多量の肥料が含まれておらず扱いやすいのもメリットといえるでしょう。容量は粒のサイズによって異なり、ノーマルでは4・8kg、パウダータイプでは2.8kgがあります。

JUN 魔の土

ジュン (JUN) 魔の土 Lサイズ 8L

ビーシュリンプ専用の吸着系ソイルです。

吸着系としての効果はもちろん、シュリンプの成長や繁殖を助けるフルボ酸が含まれています。pHを弱酸性に傾けたり、稚エビの成長を促進したりといった効果が期待できます。

容量は1・3・8Lの3タイプで、粒のサイズはS・M・Lの3サイズ。色はブラックのみです。

紅蜂ブラックソイル フルボ

サクラドットコム(sakura.com) シュリンプ ブラックソイル フルボ スーパーパウダー(1粒1mm以下) 3L

ビーシュリンプ用として有名な紅蜂ブラックソイルにフルボ酸を配合したソイルです。

立ち上がりもよく、水質を弱酸性に維持する効果も申し分ありません。新たな要素として加えられたフルボ酸の成長促進効果も相まって、エビの飼育から繁殖まで効果を発揮します

容量は粒のサイズによって異なりノーマルとパウダーは5L、スーパーパウダーは3Lのみ、カラーは共通のブラックです。

まとめ:エビにはソイルがおすすめ!ソイルでシュリンプを飼育するメリットと商品


今回は、エビをソイルで飼育するメリットとおすすめの商品をご紹介しました。

エビは水質の変化に敏感で、飼育が難しいとされている種類も多いです。しかし、水質を安定させる効果を持つソイルを底砂に使うことで、格段に飼育しやすくなります
また、エビ水槽には欠かせない水草の育成にもソイルが優れていることから、エビ水槽とソイルは相性が良いと言えるでしょう。

ここでご紹介したようにエビの飼育や繁殖のために開発されたソイルもありますので、

  • 飼育や繁殖に挑戦したい
  • エビの健康状態が安定しない

といった方はぜひ、ソイルを活用してみてください。

エビのソイルについて良くある質問<

エビ飼育に向いたソイルとは?

ソイルには、水中の不要な成分の影響を減らせる「吸着系」と、養分を多く含む「栄養系」があります。
吸着系は、水質を安定させやすくなる効果があるため、水質変化に敏感な小型エビにおすすめです。
栄養系は繁殖を促す効果があるため、ブリードを狙っている場合は栄養系ソイルを使用しましょう。

どんなエビにソイルは必要?

このような弱酸性傾向を好む小型エビに必要です。
ソイルが無くてもエビは飼育可能ですが、弱酸性をこのむエビの繁殖を考えている場合は、水草を育成しやすい・水質調整などのメリットから、ソイルが最適と言えます。

ソイルの効果・メリットとは?

  • エビに必要な水草が育ちやすくなる
  • 水質を弱酸性傾向にする

エビ飼育には水草が必須です。ウィローモスなどエビに最適な水草を育てることで、稚エビの生存率を上げることができます。
スラウェシシュリンプなど中性付近を好むエビ以外は、ソイルで水質を維持すると育てやすいです。

エビ飼育のソイルはそのサイズが良い?

特にこだわりが無ければ、ソイルはノーマルタイプがおすすめです。
パウダーでも良いのですが、ソイルは崩れていく性質があるためノーマルのほうが長持ちします。
ソイルは崩れたら交換するため、メンテナンスの頻度でサイズを選択しても良いです。

 

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執筆者 高橋風帆

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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