皆さん熱帯魚や海水魚の餌、どんなものを与えていますか?
アクアリウムメーカー各社で独自の研究結果などから栄養豊富な人工餌や、冷凍アカムシなどさまざまな餌が販売されていますよね。アクアリウムでよく使用される人工餌には次のような種類があります。
- フレーク状
- 顆粒
- ペレット・タブレット状
- 乾燥餌
- 冷凍餌
どの状態の餌を購入する場合でも、アクアリウム初心者さんは悩んでしまいがちですよね。
そこで今回はアクアリウムでおすすめな人工餌を、それぞれのタイプごとにランキング形式でトータルで20種類ご紹介していきます!
目次
種類別!熱帯魚にオススメの餌TOP20
今回この記事でご紹介する餌は、次の5つの種類に分けてそれぞれの商品でランキング形式でご紹介していきます。
- フレーク状
- 顆粒
- ペレット・タブレット状
- 乾燥餌
- 冷凍餌
なおこの記事は一般家庭向けかつアクアリウム初心者向けなので、今回は海水魚向けの餌は少なめとなっています。
海水魚用のおすすめの餌に関しては、こちらの記事を参考にしてくださいね。
フレーク状の餌:4種
フレーク状の餌は薄くて軽いため、水面に浮かびやすい・沈下するまでの時間が長く上層を泳いでいるタイプが食べやすいという特徴があります。餌のニオイが弱めなものが多いこと、消化・吸収に優れているタイプが多いため、熱帯魚の身体への負担が少ないです。
1位:テトラミン
『テトラミン』は熱帯魚全般向けの人工飼料で、昔からある商品です。ビタミンCが多く含まれています。栄養素はすべて製造工程で微粉末化しているので消化吸収がよいですよ。
ロングセラー商品ということはそれだけ使用している人が多く、安心して与えることができる餌と考えてよいでしょう。上層を泳ぐ熱帯魚飼育で餌選びに迷ったときは、まずテトラミンを与えてみることをおすすめします。
2位:GEX パックDEフレーク 熱帯魚の主食
『パックDEフレーク 熱帯魚の主食』もテトラミン同様に、熱帯魚全般の餌。質のよい天然素材を使用しており、アミノ酸がバランスよく含まれています。コスパの良い商品ということでもアクアリストの中で人気が高いです。
3位:テトラ ファンチップス
『ファンチップス』は、フレークというよりはトローチのような形状をしている餌で、水槽のガラス面に貼り付けることができるんです!
さらに流木などに挿し込むことが可能なので、動きの遅い種類でもしっかりと食べることができます。また複数の種類をひとつの水槽で飼育している場合、この餌を併用することでどの種類がどの餌をよく食べるのかなどを観察することもできますよ。
4位:テトラミンスーパー
『テトラミンスーパー』はテトラミンにカルニチンをプラスすることで、熱帯魚の体内でエネルギーを作り出す手助けが期待できる人工餌。もちろん健康維持に必須なミネラルやビタミン類も強化されています。
顆粒の餌:7種
丸い粒状の顆粒タイプの餌は、魚などにとって口当たりがよいので嗜好性が高いという特徴があります。浮上性が高いかどうかは粒の大きさや使用している素材などにより異なります。
1位:おとひめ
グッピーやメダカ、金魚の稚魚など魚だけでなくザリガニなどにも与えることができる『おとひめ』。こちらの商品は沈むのに時間のかかる『沈降性』と、沈むタイプの『沈下性』の2種類あります。
粒の種類も多いため稚魚~成魚、小型~大型と魚の大きさに合わせた商品を選ぶことが可能で、アクアリストの中では食いつきがよいと評判が高いです。
2位:テトラ プランクトン
テトラの『プランクトン』は稚魚や小型魚向けの顆粒タイプの餌。沈下性でボディカラーを鮮やかにする効果が期待できるスピルリナが多いという特徴があります。
3位:ニチドウ プレミアムフード メディフィッシュ
『メディフィッシュ』は顆粒状の餌の中でも浮力は強いタイプなので、グラミーのように泳ぎがゆったりとした種類でも食べやすいです。もちろん他の上層を泳ぐ種類も食いつきがよい商品で、ビタミンCやラクトフェリンといった栄養素もしっかり含まれていますよ。
4位:オメガワン マイクロペレット スーパーベジ
『マイクロペレット スーパーベジ』は素材に植物を使用しているため、草食性の強い魚に向いている餌です。淡水魚だけでなく海水魚に与えることもできますよ。緩沈下性で魚紛(フィッシュミール)・合成保存料を使用せず、天然素材を使用しているので魚に対して安全性も高く人気の高い商品です。
5位:オメガワン マイクロペレット スーパーカラー
『マイクロペレット スーパーカラー』もマイクロペレット スーパーベジ同様に海水魚にも与えることが可能な餌です。こちらの商品は主に色揚げを目的にした成分配合になっていますが、合成保存料・フィッシュミールを一切使用していない商品。鮭から抽出した天然のベータカロチンを使用しているので、色鮮やかなボディカラーに仕上げることが期待できます。
6位:グロウC
人工餌の商品の中には、魚たちが消化・吸収しにくい小麦などを入れているものがありますが、『グロウC』には小麦類が含まれていません。魚の健康に重要な働きをするとされているEPHやDHAを配合してる栄養化の高い人工餌です。
7位:キョーリン ネオプラス
『ネオプラス』は餌に含まれている「ひかり菌」が、体外に排せつされることでフンを分解、さらにガーベッジバスターという菌が食べ残された餌を分解してくれますよ。
水質浄化菌や腸内菌など生きた菌が入っているので、水質悪化を防ぎやすく、色揚げ効果も期待できる餌として人気があります。
ペレット・タブレット状の餌:3種
こちらのタイプの餌は浮遊性や沈下性のものがあり、大型のアロワナやコリドラス・エビ類など幅広いタイプの魚にいている商品があります。
1位:グロウF
『グロウF』は浮遊性の餌でグロウCと同じく、小麦類を使用していないため魚にとって消化・吸収がよい餌になっています。海藻から抽出されたビタミンやミネラルを多く含み、DHAやEPHも含まれているので、栄養バランスの高い商品です。
2位:ひかりクレスト カーニバル
『ひかりクレスト カーニバル』は肉食性の魚専用となります。肉食魚というと生餌を与える飼い主さんが多いですが、生餌だけではどうしても栄養が偏ってしまいがち。こちらの商品は動物性たんぱく質はもちろん、アミノ酸やビタミン・ミネラル類をしっかりと配合しているので栄養バランスが抜群!
飼育している魚の栄養が気になる飼い主さんや、肉食魚飼育初心者さんにおすすめです。
3位:ひかりクレスト プレコ
『ひかりクレスト プレコ』はプレコの嗜好をしっかりと把握し、プレコに対して栄養価が高いとされている原材料を使用している専用フード。植物性の原料を中心にスピルリナやクロレラを配合しています。食べている時に形が崩れにくいので、水を汚しにくいですよ。
乾燥餌:3種
乾燥餌も昔からあるタイプの餌で、アカムシやエビ、ブラインシュリンプなどを特殊製法でドライフードにした餌です。臭いが強めですが、魚やエビ類などの嗜好性は強いタイプの餌となります。生餌などから人工飼料へ切り替えるために使用することも。
1位:キョーリン ひかりFD ビタミン ブラインシュリンプ
『ひかりFD ビタミンブラインシュリンプ』は、色揚げ効果が期待できる乾燥餌。ビタミンを配合しているので、栄養バランスの偏りを補正しやすくなりますよ。魚たちの嗜好性が強い商品で、生餌や冷凍餌などと併用するのもおすすめ。
2位:テトラ クリル-E
『クリル-E』は色揚げ効果が期待でき、中型~大型の淡水・海水魚に与えることができる凍結乾燥処理を施したフード。使用素材は天然のオキアミで、風味が壊れていないため嗜好性がとても高くフグなどの食いつきもよいですよ。
またビタミンEの配合率を強化している商品なので、病気などに対する抵抗力をつけやすくなります。
3位:キョーリン ひかりFD ビタミン赤虫
『ひかりFD ビタミン赤虫』は嗜好性が非常に高い乾燥餌で、ビタミン添加率が高い天然飼料。柔らかくてちぎれやすいので、カラシンなどの小型魚にも与えやすいです。
冷凍餌:3種
冷凍餌は生きたままのアカムシやイトメブラインシュリンプなどを冷凍させた飼料。殺菌や消毒処理もしっかりと行われているので安心して与えることができます。
1位:キョーリン クリーン赤虫
昔からある冷凍飼料の『冷凍クリーン赤虫』。使用している赤虫は科学物質に汚染されていない環境で養殖されたもので、養殖時にビタミン複合体を与えることで魚が取り込むことのできる栄養素が高くなっています。
水を汚しにくい超急速冷凍なので、水槽内に入れてもドリップの出る量が少なく水質悪化しにくいですよ。
2位:キョーリン クリーンブラインシュリンプ ミニキューブ
『クリーンブラインシュリンプ・ミニキューブ』は、ブラインシュリンプを急速冷凍した冷凍餌。こちらも養殖したものなので病原菌などの心配がなく、魚などに不足しがちなビタミン複合体を与えて飼育しているので、栄養価の高い餌となっています。
また色揚げに効果があるアスタキサンチンを含んでいるのもおすすめポイント。
3位:キョーリン クリーンイトメ
イトメ(イトミミズ)といえば、生餌のイメージしかないという人が多いかもしれませんが、冷凍餌も存在しています。『クリーンイトメ』は製造・販売元のキョーリンが独自開発した『スリーステップ殺菌方式」を使用することにより、イトメの体内にある病原菌までしっかりとさっきしています。
鮮度が高いだけでなく養殖時にビタミン複合体を与えているため、生餌の状態で与えるよりも栄養バランスが高いですよ。
まとめ:熱帯魚におすすめの餌TOP20!顆粒などサイズと種類別にご紹介します
今回は餌のタイプごとにおすすめ商品をご紹介しました。人工餌は栄養バランスが整っているので、生餌や冷凍餌だけで栄養バランスに不安があるというような場合には、ドライフードやフレーク状の餌などを併用するといったことも考えてみましょう。
また生餌からコスパのよい人工飼料に変更したいというときは、いきなり切り替えるのではなく、生餌を与えながら乾燥餌や冷凍餌などに少しずつ変更し、その後人工餌というふうに時間をかけて行ったほうが失敗しにくいです。
魚にも個性があるのでしっかりと飼育している魚の好みを把握して、嗜好性が高く食いつきの良い餌を選んであげてくださいね。

水槽のプロ トロピカライターの杠葉 狼です。
アベニー・パファーやバジスバジスなど小さくて綺麗な熱帯魚やベタ、ブラックゴーストなどちょっと変わった熱帯魚が好きです。
熱帯魚飼育初心者さんにお役に立つ記事を書いていきます。