水草が美しくたなびく水槽は非常に美しいものですね。
誰もが憧れる水草水槽ですが、作成するのにはコツが要ります。特に大切なのは「水草の植え付け方」です。
なんとか美しくレイアウトしようと苦心しても水草が浮いてきてしまうというお悩みの方いませんか?今回は「水草が浮いてこない植え込み方法、注意すべきポイント」について解説します。コツをつかんで水草水槽にぜひチャレンジしてみましょう!
目次
植えた水草を浮かさない対策
ではこちらの項で、水草が浮いてこない工夫を具体的に紹介します。
重りを付ける
一つ目は水草に重りを付けて植え付けるという方法です。
こちらのようなアイテムも多数販売されています。
アクアリウムショップなどでは、重りにはよく鉛が使われます。鉛は柔らかい金属で、薄い板状のものなら簡単に指で曲げることができるので加工が手軽に行えるためです。
「鉛って有害な物質じゃないだろうか」と不安になるかもしれませんが、経験として特に影響は感じませんので問題ないでしょう。
吸盤で固定する
鉛はやはり避けたいな、という場合は「吸盤で固定する」という方法もあります。
吸盤のついた容器にあらかじめ水草をしっかりと植え付け、その容器ごと水槽の内壁に固定するというやり方です。
水槽内のアクセサリーともなりますし、このような方法が好みの方はぜひ試してくださいね。
ピンセットで1本ずつ植える
堅実かつ汎用性の高い方法は、ピンセットで1本ずつ確実に植えていく方法です。
手で植えると指の太さが邪魔になって砂利やソイルが浮いてきてしまうこともあるのですが、ピンセットは先が細いのでしっかり水草をつまんでグッと深く植え付けることができますよ。
ただし、ピンセットは金属製のものが多いです。水草に傷をつけてしまわないよう、そっとつまんでください。水草に傷がつくとそこから腐って枯れてしまう恐れがあります。
ピンセットを使って植え込むのはちょっと面倒かもしれませんが、その仕上がりと長持ち具合には雲泥の差があります。
長いピンセットがあると水深の深い水槽でも扱いやすいですね。
このようなピンセットがあると、水槽内のゴミを拾うときなどにも役立ちますので、1つ用意しておくと便利に使えます。
活着水草はしっかり糸で固定する
流木や岩に活着させるタイプの水草の場合は、あらかじめしっかり糸やビニールタイで固定しておくことが大切です。活着させるアイテムに重さがあることが普通なので、そのまま沈めてやれば浮いてくることはありません。
活着性のある水草として有名なのはアヌビアス・ナナですね。丸くて濃い緑色の葉が可愛らしい雰囲気の水草で、とても丈夫で育てやすいのでおすすめです。
具体的なセッティング方法は下のリンクを参考になさってください。
また、下のリンクでは活着水草について詳しく述べていますので、そちらもご一読ください。
水草を抜いてしまう生体に注意!
アクアリウムで飼育する生体には水草を食べようとして抜いてしまうものもいます。また、水草をハサミでひっぱる生体もいます。
注意が必要なのは
- プレコ
- シクリッド
- 金魚
- ザリガニ
などの植物を好んで食べる生体です。
水草を食べようとしてどうしてもくわえて引っ張りますので、これらの生体を飼育する水槽では、特に水草が浮かないような工夫が必要になります。
水草が浮かない植え方
水草の植え方にはコツがあり、そのコツをしっかり把握していれば非常に抜けづらくなります。具体的に1つずつ解説します。
底砂は5cm以上深く敷く
水草は底砂が薄いと抜けやすくなります。
水草を固定してくれる底砂が少なければ、抜けやすくなるのは当然ですね。水草が抜けづらくなる底砂の目安は「5cm以上」です。
底砂を深く敷くことで、水草の根張りも良くなります。植物にとって根はとても重要な器官です。底砂を深く敷くことで、健康で良い根が生えてくるというメリットも得られます。一石二鳥ですね。
斜めに挿すように植える
水草は斜めに植えましょう!
水草が抜けてきてしまう原因の一つに、水草をまっすぐ下に向けて挿してしまっているということが挙げられます。
まっすぐに水草を挿すとそのまま茎は光を求めて上に、根は光の無い方を好みますので下へ伸びて行きます。
それに対して斜めに挿すと、茎の伸びる方向と根の伸びる方向に角度が付きます。その角度がいわばカギのようになって底砂に引っ掛かり抜けづらくなるのですね。
ロゼット型水草の注意点
ロゼット型の水草の場合は他の点にも注意が必要です。
ロゼット型の水草というのは、葉が放射状に広がるものを指します。
有名どころでは
- アマゾンソード
- バネスネリア
などをあげることができます。
下のリンクでおすすめのロゼット型水草を多数まとめてありますので、参考になさってください。
ロゼット型の水草は、新芽が根のすぐ上あたりについています。植物というのは新芽がないと成長できません。そんな大切な新芽を底砂で埋めてしまうとどうなるでしょう。もちろん新芽は腐ってしまいますし、そうなると水草全体が枯れてきます。
ですからロゼット型の水草を植え付けるポイントは
- 茎ではなく根をピンセットでつまんで植えること:茎が傷つくと枯れてしまいます
- 新芽が底砂より上に出ていること
この2点です。
まとめ:植えた水草が浮いてしまう!対策と浮かないように水草を植え込む方法!
水草が抜けないように植えるコツについて解説しました。
植えた時はうまくいったと思っても、水を循環させたら水流で抜けてしまう、魚にいたずらされて抜けてしまうということはよくあります。
そうならないよう、ポイントを踏まえてしっかり植え付けてあげましょう!

水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!