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熱帯魚が大きくなりすぎた!問題点と解決策!正しい対処で長生きさせよう

給餌の時間は、飼い主には楽しく、魚にとっては嬉しい時間です。

喜んで食べる姿を見て、つい与えすぎてしまうこともあるでしょう。

ただし、餌を与えすぎると必要以上に大きく成長して、飼育スペースを圧迫したり混泳トラブルが起きたりと、問題につながることがあります。また、あまりにも急激に成長させると寿命が縮まることも。

そこで、今回は熱帯魚が大きくなりすぎることで起きる、問題点と解決策をご紹介します。

熱帯魚に長生きしてもらうためにも、大切なことなので目を通してみてください。

熱帯魚が大きくなりすぎたときの問題点

飼育している熱帯魚が大きく成長することは、一見すると良いことに思えますが問題につながってしまう可能性があります。

  • サイズ差による混泳トラブル
  • 設備・水量が容量不足
  • 遊泳スペース不足
  • 魚の寿命が縮まる

これらの問題は、魚の「大きさ」が少なからず関係しているので、無理に大きくすることはおすすめしません。

ここからは、問題1つ1つに対して具体的に解説していきます。

混泳でトラブルが起きやすくなる

他の混泳魚がいる場合、関係性に変化が起きてトラブルにつながってしまうことがあります。

たとえば、

  • 縄張り争い
  • 餌の取り合い
  • パワーバランスの崩壊

といったように、これらの問題は混泳魚同士のサイズ差が原因になることも少なくありません。

基本的に大きな魚の方が力は強く、縄張り争いや餌の取り合いでは有利です。大きさが同じ頃は仲が良かったのに、片方が大きくなってパワーバランスが崩れることも珍しくありません。

設備・水量が容量不足になる

体が大きくなることで、ろ過が間に合わなくなることもあります。

大きくなればフンのサイズの変化など、排出するものの影響も高まり、水質が悪くなりがちです。

通常サイズであれば問題なかったのに、大きく成長させたばかりに水槽やろ過フィルターのサイズアップを余儀なくされる場合もあります。

遊泳スペースが足りなくなる

極端に大きく成長した場合は、遊泳スペースが足りないことで、

  • ストレスをためてしまう
  • 縄張り争いが起こる
  • 隠れ家に入れなくなる

など、魚に負担をかけてしまう場合があります。水槽が小さければ小さいほど、深刻な状況になりやすいので注意が必要です。

魚の寿命が縮まる?!

急激に大きくし過ぎると、寿命が縮まるとも言われています

自然下であれば、個体によって速い遅いはあっても、成長速度が極端に異なることはありません。しかし、水槽という小さな環境では、餌の量や質によって急激に大きくなることもあります

これは、本来の成長の仕方ではないため、健康面であまり良くありません。また、大きく成長すると、それだけ広い遊泳スペースが必要なので、水槽という限られた環境から受けるストレスもあるでしょう。

実際のところ、同種でも、ほどほどの給餌で普通サイズの魚の方が長生きする傾向にあるようです。

熱帯魚が大きくなる理由

熱帯魚が大きくなる理由は「」です。

餌を与える頻度が高いと、それだけ大きく成長します。成長速度が極端に速い場合は、給餌方法を見直す必要があるでしょう。

餌を独占している

水槽内で同じように餌を与えているにもかかわらず、成長速度に差が出るようであれば、大きな魚が餌を独占している場合があります。

餌の確保が上手く独占しがちな魚は、成長するために必要な栄養を多く確保できるので、ひときわ大きく成長しやすいです。

大きさにあまりにも差が出ると、パワーバランスが崩れるため、全体にきちんといきわたっているか確認しましょう。

こまめに餌を与えている

こまめな給餌も魚の成長を促します

魚には胃がない種類も多く、そのような魚はたくさん餌を与えても溜めて置けません。それどころか、一度に食べ過ぎると消化不良になることもあります。しかし、こまめに与えれば少量でも効率よく栄養を摂取することが可能です。

特にたんぱく質が高めの餌は、増体効果が高いです。

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成長が遅かったり大きな水槽で体格良く育てたかったりなどする場合は、こまめに1日3回程度与えると良いでしょう。

熱帯魚を大きくさせすぎない対処法

熱帯魚は大きくさせすぎない方が良く、特に

  • 大きな水槽を用意できない
  • 争いが起こっても単独飼育に切り替えられない

このような場合は、餌の量や回数、種類を変えるなど、対処した方が良いでしょう。

餌の量・回数を減らす

大きくさせすぎない方法は、「餌の量・回数を減らすこと」が一番効果的です

1日1回、もしくは2日に1回など、餌を与える回数を少なめにして、1度に与える量も1匹あたり数粒程度と控えめにしましょう。

ただし、稚魚期に栄養が乏しいと体格が悪くなったり奇形になったりする確率が高くなるため、控えた方が良いです。あくまで、魚の健康が最優先なので、状態を観察しながら餌の量と回数を調節しましょう。

たんぱく質が少ない餌に切り替える

餌に含まれる栄養にも目を向ける必要があります。

大きくなり過ぎるのを抑えたい場合は、たんぱく質が少ない餌に切り替えましょう。たんぱく質は体作りに関係するので、多く含まれる(43%以上など)餌はやはり大きく成長します。

とはいえ、痩せたり元気がなかったりなど、体調に影響が出る場合は無理に餌を切り替えたりせず、今まで使っていた餌と交互に使うなど、配慮してあげましょう。

また、熱帯魚の餌は半年程度で酸化しやすいため、同じ種類の餌であっても定期的に新品に買い替えた方が良いです。特に高タンパクな餌は酸化しやすい傾向があるので、暑くなりすぎる場所などには、置かないようにしましょう。

まとめ:熱帯魚が大きくなりすぎた!問題点と解決策!正しい対処で長生きさせよう

熱帯魚が大きくなり過ぎると、

  • 混泳トラブル
  • 設備・水量の不足
  • 遊泳スペース不足
  • 魚の寿命が縮まる

といった問題が起こるので、設備を大きくしたり単独飼育に切り替えたりなどできない場合は、対策する必要があります。

一番効果的な方法は、「餌の量と回数を少な目に」「たんぱく質を多く含む餌を控える」この2つです。

ただ、覚えておいていただきたいのは、「魚の健康が最優先」ということなので、魚の状態を観察しながら調整するようにしましょう。正しく対処できれば、熱帯魚を長生きさせることにもつながります。