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アクアリウム専用接着剤とは!エビにも安心・用途別おすすめ製品を紹介

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アクアリウム用の接着剤は、主に岩石を複雑に組み合わせて石組みを作るときや、ライブロックにサンゴを固定するときなど、組み上げたレイアウトが崩れないようにがっちり固定したいときに使用します。

水槽内で使用することを想定作られた専用品で、当然、飼育する生き物たちに影響が出ないよう配慮されており、安全性も保証付き。
とはいえ、薬剤であることに変わりはないので、アクアリストの中でも使用するか否かで意見が分かれるところではありますが、レイアウトが崩れてしまったときの危険を考えると、使用しておいた方が良い場面は多いです。

そこで今回は、アクアリウム専用接着剤のおすすめ製品を用途別にご紹介します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにおすすめのアクアリウム専用接着剤を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

レイアウトやサンゴをしっかり固定したいときや、配管を接続するときに使うアクアリウム用接着剤は、製品によって接着できるものが異なるため、用途で使い分けるのがおすすめです。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、おすすめのアクアリウム専用接着剤を解説します。

アクアリウム用接着剤はどんな時に使う?


アクアリウム用接着剤は、生き物を飼育する水中で使用されることを想定して作られた接着剤です
接着したものを水に入れてもはがれてしまうようなことがありませんし、水に有害な成分が溶けださないよう配慮されているので、魚を飼育している環境でも安全に使用できます。

そこまで頻繁に使うものではありませんが、アクアリウムで接着剤が活躍するのは以下のような場面です。

  • 流木や岩を固定するとき
  • サンゴを固定するとき
  • 配管を固定するとき

接着剤を使ってしっかり固定すればレイアウトが崩れてしまう心配がありませんし、オーバーフロー用の配管からの水漏れ防止にもなります。

ここからは、アクアリウムで接着剤を使用する場面を具体的に解説していきます。

流木や岩を固定するとき


淡水魚水槽で多いのが、流木や岩などのレイアウトを固定するときです。

例えば岩を使った複雑な石組みは、水槽内で崩れてしまうと魚や水槽を傷つけてしまう危険があります。もちろん接着剤無しでも崩れないようバランスを取りながら組んでいくのが基本ですが、念のため接着剤で固定しておくと安全ですし、多少アンバランスな組み方もできるのでレイアウトの幅が広がります。

流木も同様に、小さめの流木を複数使って組み上げて接着剤で固定すると、大きな流木を使ったのとは違う立体感を演出することが可能です。

サンゴを固定するとき


海水魚水槽ではサンゴを固定するときに接着剤を使用することがあります

サンゴはライブロックのくぼみや隙間に配置するのですが、不安定な場所だと水流や振動で落ちてしまうことも。
落ちたことに気づかずにいるとサンゴが弱ってしまうため、心配なときは接着剤を使って固定しておくと安心です。

ただ、接着剤を使うとサンゴの配置を変えることができなくなってしまうため、固定する前に慎重に検討することをおすすめします。

配管を固定するとき


アクアリウム用の接着剤で、オーバーフロー用の配管などを固定することもできます。

配管類は一見、接着剤が無くてもしっかり組み合わさっているように見えますが、微細な隙間が空いていることがあり、これが後々水漏れの原因になることも少なくありません。
場所によっては、水槽内の水が漏れ続ける可能性もあるので、少し手間でも接着剤でしっかり固定することをおすすめします。

ただ、この場合も一度固定すると取り外すことが不可能なので、慎重に作業しましょう。

用途別!アクアリウム用接着剤のおすすめ商品


ここからは、アクアリウム用接着剤のおすすめ商品を、

  • 流木・岩などレイアウト用
  • サンゴ用
  • 配管接着用

3つの用途に分けてご紹介します。

一般的な接着剤は”木工用”や”布用”など、接着できるものによって商品が分かれていますが、アクアリウム用も同様です。
配管に使われる塩ビを接着することに特化したもの、サンゴが接着しやすいもの、と、それぞれに特徴がありますので、目的に合わせて使い分けましょう

流木・岩などレイアウト用


流木や岩などのレイアウトには、シアノアクリレート(水や湿気によって秒単位で固まる接着剤成分)という成分が入った接着剤がおすすめです

瞬間接着剤の主成分で塗布後すぐに硬化するので、水に接着剤の成分が溶け出すことがありません。
完全に硬化していれば薬剤に敏感なエビ類がいる水槽でも使用することができます

また、接着剤の形状(液状やゼリー状など)が豊富で、接着する素材に合わせた接着剤を選ぶことができるのも利点です。

ただし、すぐに固まってしまうという特性上保存がきかないため、使いきりサイズのものが多いので、大量に接着するときは残量に注意しましょう。

カミハタ ゼリー状接着剤

カミハタ ゼリー状接着剤 緑 5g

水草を流木や石に活着するときや、小さな木同士を接着する際に便利な、ゼリー状の接着剤です。

水草の活着は糸やビニタイで巻いて固定するのが一般的ですが、より確実に短時間で活着させたいときには接着剤を使うのがおすすめ。他のレイアウトの固定にも使えるので、一つ持っていて損はないでしょう。

また、こちらの商品は水中で接着することができるので、すでに水中に配置している流木に水草を追加したいときにも、外に取り出さずにそのまま接着することができて便利です。

カミハタ 液状接着剤


一つ前にご紹介した接着剤の液状タイプで、石同士、流木同士を接着するのに向いています。

こちらの接着剤の特徴は、なんといっても表面が平らではないもの同士も接着できる点です。
接着したいものの間に補助剤(綿)を挟み、そこに接着剤をしみ込ませるように塗布して接着します。

接着面がでこぼこしていてもしっかり固定することができるので、レイアウトの幅が広がる接着剤です。

アズー アクアスケーピンググルー

「アズー (AZOO) アクアスケーピンググルー 水草水槽用 4g」2個セット

水草水槽用の接着剤で、水草を流木や岩といったレイアウトパーツに接着するときに使用できます。

また、小型の流木・岩同士を接着することも可能です。こちらの接着剤も、水中・水槽外どちらでも接着が可能なので、状況に合わせて汎用的に使用できます。

デルフィス ゼリー状瞬間接着剤 クィックジェル

デルフィス ゼリー状瞬間接着剤 クィックジェル

素早く接着できるゼリー状瞬間接着剤で、流木や岩などに水草を手軽に固定できます。

硬化後は白っぽくなるので、接着面からはみ出さないよう注意しましょう。
水草以外にもサンゴの接着に使用することができます。

サンゴ用


続いてはサンゴ用の接着剤です。

流木や岩用の接着剤でもサンゴを接着することができますが、商品によっては粘度が足りずサンゴを固定するのが難しいことがあります。
その点、サンゴ用と謳われているものはサンゴやライブロックの表面にとどまる程よい粘り気があるので、がっちり固定することができます。

トゥーリトルフィッシュズ コーラフィックス 液状タイプ

トゥーリトルフィッシュズ 水中ボンド コーラフィックス ジェルタイプ 20g

サンゴの接着を目的に作られた接着剤です。程よい粘性があって使いやすいので、サンゴを飼育する方から人気があります。

使い方はサンゴに塗布して海水に沈めるという作業を数回繰り返して膜を作った後、水槽外でライブロックに接着し、押し付けるようにしっかり押さえます。

接着まで少々時間がかかりますが、硬化した後はかなり強力なのでサンゴが落ちてしまうような心配はまずありません。
水中では使用できないので、必ず水槽外に取り出してから使用してください。

配管接着用


最後に配管などの機材をつなぐときに使う接着剤についてです。

こちらは、主に塩ビパイプを固定することに特化しています。
これまでご紹介したレイアウトに使うタイプとは別物なので、配管の接着のみに使うようにしましょう。

タフダイン 青


オーバーフロー水槽でよく使われる、塩ビ管を接着することに特化した接着剤です。

かなり強力に接着できるので、水漏れ対策に高い効果を発揮します
ただし、一度接着すると外すことができないので作業は慎重に行いましょう。

また、使用する際は火気のない場所でよく換気をしながら作業してください。

ちなみに塩ビ管は種類によって配管の色が異なります。こちらの接着剤で使用できるのは一般的な灰色の塩ビ管ですので、種類にも注意してください。

エビがいる場合はシアノアクリレートを使おう


アクアリウム用接着剤は生き物に影響が出ないよう配慮されていますが、一部の薬品に弱い生き物がいる水槽では使用する際に注意が必要です

特にビーシュリンプなどの小型エビ類は薬品に弱いことで知られており、接着剤も例外ではありません。水中に溶け出した少しの成分でダメージを受けてしまうことも考えられます。

そんなエビ類のいる水槽でも比較的安全に使用できるのが、ご紹介したシアノアクリレートの接着剤です。
ただこちらも、しっかり硬化した後であれば水中に成分が溶け出すことは無いのですが、硬化が甘いと流れてしまう可能性がありますので、エビを飼育する水槽では十分に硬化時間を空けてから水槽に入れるなどの対策をしましょう。

水中での接着もやめておいた方が安心です。

まとめ:アクアリウム専用接着剤5選!活着など用途別!エビも安心な接着剤とは?


今回は、アクアリウム用接着剤の使用用途やおすすめ商品をご紹介しました。

アクアリウムでは、岩や流木、サンゴなどのレイアウトを接着するときや、配管を固定するときに接着剤を使用することがあります。
ただし、生き物を飼育する水槽の中に入れるものですので、水中に成分が溶け出さない専用の接着剤を使用しましょう

アクアリウム用の接着剤も用途別に商品が分かれているので、目的に合ったものを選ぶと使いやすいです。

接着剤を使用することでレイアウトの幅が広がりますし、振動で崩れることが無くなるので安全面にも配慮された水槽になります。
皆さんも必要に応じて、接着剤を使ってみてください。

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執筆者 高橋風帆

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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