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ベタを繁殖させたい!泡巣を作らないなどお悩みから餌などについて解説!

最近熱帯魚の中でもベタの人気が高まっていますが、自宅で繁殖させたいと思う人は多いことでしょう。気性の穏やかな鯉ベタなどといった品種もいますが、ペアリングがなかなかうまくできない・孵化や稚魚飼育で失敗してしまう人は多いです。

ベタの繁殖には次のようなポイントがあるのをご存知でしょうか?

  • よく観察しペアリングに時間をかける
  • 水草や浮草を入れる
  • 水槽サイズや温度・照明

またベタ繁殖で多い悩みには次のようなものがあります。

  • 相性が悪かったりオスが泡巣を作らない
  • メスを隔離するタイミングがわからない
  • オスが卵を食べてしまう

今回はベタの繁殖についてや繁殖準備やよくある悩み、稚魚の餌や与える回数などについてお話ししていきます。

ベタを繁殖させる方法

気性の荒いベタ、繁殖期くらいは大人しくなると思っていませんか?

実は繁殖期になるとさらにオスは気性が荒くなり、性格の合わないメスを追いかけまわし傷つけてしまうことも珍しくありません

しかし今からお話しするポイントをしっかりと踏まえてペアリングをおこない、相性の良いペアを作ることができれば、自宅でも繁殖させることができるんです! 

しかしその前に…いまいちベタの飼育がしっかりできているか自信がないという人は、基本をおさらいしておきましょう。

ベタ飼育の基本情報については、こちらのページをチェック!

繁殖可能か観察する

ベタも人間のように、体がしっかりと成熟しないと繁殖することができません。オス・メスどちらか一方でも未成熟な場合は、まず繁殖は不可能。オスとメスが繁殖可能かどうかを見分けるには、次のポイントをチェックしましょう。

  • オス:泡巣をしっかりと作ることができる
  • メス:婚姻色がはっきり出ている(カラーや模様によっては見えにくいことあり)・お腹に白い産卵管が1mmほど出ている・お腹がすけて白っぽい卵が見える

私も一度繁殖に挑戦したことがありますが、メスの産卵管はじっくり観察していると肉眼でも見えます。お腹のあたりに白くぽちっとしたものがあれば、産卵管です。

ペアリングは時間をかけることが大切!!

繁殖可能なサインが出ているからといって、すぐにペアができるわけではありません。ベタはメダカやグッピーなどよりも気性が荒く、相手にもこだわりがあるようでペアリングが成立するまで意外に時間がかかります。

ココが一番重要なポイントで、相性が悪すぎるとオスはメスがひん死状態になるまで攻撃してしまうことがあるんです。そのためいきなり同じ水槽内にオス・メスを入れるのではなく、メスをコップや隔離ケースなどに入れてオスと対面させオスの威嚇行動などをチェックしましょう。

穏やかそうに見えても水槽内に入れた途端にオスの態度が変わることがあるので、最低でも1日は別容器に入れた状態でお見合いさせます。1日後、オスが約5cmの泡巣を作ってメスにアピールをしているようなら同じ水槽に入れますが、1日でペアが成立しないことは多いです。ペアが無理そうなら他の相手とお見合いをさせてみましょう。

ペアリングや繁殖については、こちらの記事も参考にしてくださいね。

浮草・水草をいれよう

(水草)無農薬 自家産 ウィローモス 10cm×8cm 約10グラム

繁殖に使用する水槽は専用のものを用意しますが、水草や浮草を入れるのもポイント 

普段は水草などはなくても大丈夫ですが、成立したペアを水槽に入れることで、オスが産卵を促すためメスのお腹を狙って攻撃のようなしぐさをします。しかしお腹以外の場所を狙って攻撃している場合は、普通に相性が合わない可能性が高いため、メスを別水槽に避難させましょう。

水槽内に水草があれば、万が一攻撃されたときにメスの避難場所にすることができるのでぜひとも入れておきたいところ。おすすめはマツモやウィローモスなどの柔らかい水草です。浮草は泡巣をしっかりと固定する土台になることを考えると、サルビ二アがおすすめ。

水槽は45cm、水温は28度、照明は点けっぱなしがおすすめ

ジェックス グラステリアスリム450水槽 フレームレス水槽 奥行スリム

通常のベタ飼育では照明を使わないことも多いですが、繁殖用水槽では照明をつけっぱなしにします。水槽は少し大きめな45cm、水温は28度くらいがおすすめ。ベタはもともと暖かい地域の魚なので、水温が高めの方が産卵を促しやすい傾向にあり、水深は15~18cmと浅めにしますが、これはオスが卵や稚魚の世話をしやすい環境を作るためです。

エアーやろ過フィルターは水流ができることで泡巣が壊れてしまうので使用しません。

ベタを繁殖させる際のお悩み

ベタの基本的な繁殖準備についておわかりいただけたでしょうか。ここからは繁殖時に多いお悩みについて解説していきましょう。

相性が合わない

お見合いを1日以上続けていても、相性の問題はなかなか解決しにくいものです。私の経験だと2~3日お見合いさせて産卵に成功したことがありますが、どうしてもだめそうならすぐに相手を変えましょう。

しかし相性がよくてもたまに繁殖行動をしないで混泳してしまうこともあるんですよ。平常時なら問題のないことですが、繁殖目的なら相手を変える必要があります。同じ水槽に入れて3~4日で産卵行動を起こさない・産卵しないようなら時間切れと考えます。

泡巣を作らない

泡巣を作らない場合はまずオスの体がしっかりと準備できていないために、泡巣を作らない可能性があります。しかしお見合い時は泡巣をしっかり作っていたのに、同じ水槽に入れた途端に泡巣を作らなくなった場合は、相性が悪い可能性があるのでこの場合も相手を変える必要があります。

メスの隔離タイミング

産卵前は平穏な状態でも、産卵後にオスは卵を守るために母親であるメスを攻撃し始めまるので、産卵が終わったらすぐにメスを繁殖用水槽から避難させます。産卵にかかる時間は約2時間、産卵のための行動は多いと10回以上行うのでしっかり様子をみてメスが産卵を終えたかを確認しましょう。

産卵直後から数日間オスは単独で卵を外敵から守って卵を孵化させるだけでなく、稚魚のお世話もするんですよ。

卵が食べられてしまう?!

ベタのオスは卵が孵化するまでお世話するのですが、ごくたまに卵を食べてしまうことがあるんです。オスが卵を食べるのを防ぐためには、『卵が孵化するまでは、オスに餌を与えない』こと。

繁殖期間中にオスに餌を与えてしまうと、餌と一緒に卵を食べてしまうことがあるので要注意。オスが卵のお世話をしている間は、水槽の照明はつけっぱなし、水流も稚魚のことを考えるとNGなのでろ過フィルターやエアーはまだ使いません。

稚魚の餌について

ゾウリムシ(インフゾリア)(500ml)[生体]

ベタの卵は水温によって孵化までの日数が変わりますが、通常2~3日ほどで孵化して泡巣の下にぶら下がり状態の稚魚の姿を見ることができるようになります。メダカの稚魚のようにお腹には栄養がたくさん詰まった袋状のヨークサックが付いています。

しかしこの袋がなくなってしまえば、当然稚魚は自力で餌を探して食べる必要があり、メダカ同様にベタの稚魚の死因に多いのは『餓死』なんです。

私が繁殖させようとしたときも、孵化まではうまくいったのですがその後の餌やりのタイミングで失敗してしまい悲惨な結果に…。

稚魚の餌はお腹のヨークサックが見えなくなったら、インフゾリア(ゾウリムシ)を与えましょう。稚魚の体が大きくなってきたら、ミジンコなど与える餌を大きなものにします。成長に必要な栄養を補うため食欲旺盛なので可能なら1日3回、最低でも1日2回は与える必要があります。

稚魚の餌についてはこちらのページを参考にしてくださいね!

餌を与え始めたらこまめな水槽メンテナンスを!

UEETEK クリーナースポイト 卵・稚魚の移動 水換え お掃除用 スポイト 30ml

餌を与えはじめると、当然水も汚れてくるのでこまめなメンテナンスが必要になってきますが、ベタの稚魚はメダカなど他の魚の稚魚と同じで水質の変化に耐性がなくとても弱いです。

最初のうちはペット用のスポイトなどでゴミと少量の水を取り出し、減った分の水を足して水質を管理しましょう。そして稚魚の大きさを見ながら、足し水で少しずつ水深を深くしていき慣れさせていきましょう。

稚魚が増えすぎたら

ベタの卵の数はそのときメスが体内に抱卵している数によって決まるんです。少なければ50個くらい、多いと300個ほど産むこともあり、中にはベリースライダー(体が曲がる症状の未成熟・疾患を持つベタ)が生まれてしまうことも

小さなうちは大丈夫でも成長するにしたがい喧嘩をするようになったり、過密状態になっていきます。そうなってくるとベタは基本単独飼育推奨の熱帯魚なので、管理がとても大変になってきますよね。

ベタを繁殖させる前にしっかりと引き取り先や、飼育スペース・飼育費用などもしっかりと考えておきましょうどうしても引き取り先が見つからない場合は、ベタ専門店やアクアショップなどで引き取ってもらえないか聞いてみる、地域新聞の譲りますコーナーなどを利用するといった方法があります。

まとめ:ベタを繁殖させたい!泡巣を作らないなどお悩みから餌などについて解説

オスの気性が荒く相手の好みに関しても一筋縄でいなかいベタですが、ペアが成立して産卵がすめば、オスがかいがいしく卵や稚魚のお世話をする姿を見ることができます。

ベタの繁殖はペア探しが一番重要かつ大変な部分なので、焦らずに時間をかけて良い相手を見つけてあげてください。オスが攻撃している場合はすぐにメスを避難させないと、最悪の場合死んでしまうことがあるので注意してくださいね。

またメスによって卵の数は異なるものの、50個以上卵を産むため繁殖させる前にしっかりと自宅で飼育できる数やスペース、引き取り先などを考えておきましょう。

ベタの繁殖は日に日に成長していく稚魚の姿をみていると癒されますし、意外なボディカラーが出てお気に入りの稚魚が見つかることも珍しくないので、ベタの世界にどっぷりハマってしまうかもしれませんよ。