熱帯魚を飼育する際に、「できたら繁殖させられたらいいな」「飼うならオスメスのペアがいいな」と思う人は少なくありませんね。
でもどうやって見分けたらいいのでしょうか?
今回は、メダカを始め、人気の熱帯魚のオスメスの区別の仕方について解説します。区別できるようになると、水槽の魚たちを眺めているのも前よりも楽しくなるものです!ぜひ見分けにチャレンジしてください。
メダカのオス・メスの見分け方
まずはメダカのオスメスの見分け方についてご説明します!
ヒレの形が違う!
メダカのオスメスは、ヒレの形で見分けることができますよ。
- メダカのオス:背ビレ、尻ヒレが角ばっていて、平行四辺形のような形。先はギザギザしています。
- メダカのメス:背ビレ、尻ヒレの角が丸く、尻ヒレがオスより少し小さいです。
全体的に丸みのあるヒレがメス!と思っていただけると覚えやすそうですね。
体型とサイズにも微妙な差がある
メダカは体型やサイズにも、オスとメスで微妙に差がありますので、それを手掛かりにすることもできます。
オス:背ヒレにそった体のラインに高さがあります。また、全体的にがっしりした印象です。
メス:体のラインが柔らかく、メスらしいイメージを感じます。
メダカは小さな魚なので、ボトルで飼育することも可能です。興味のある方は以下のリンクをご覧ください。
代表的な熱帯魚のオスメスの見分け方
メダカ以外の、人気があってよく見かける熱帯魚のオスメスはどう見分けるでしょうか。
グッピー
グッピーのオスはとても華やかなので、比較的見分けしやすいですね。
- オス:何といっても、美しく大きな尾ヒレが目立ちますのでわかりやすいです。尻ヒレはすぼんだ棒状の形で、生殖器官となっています。
- メス:尾ヒレは丸くて小さめで、お腹が膨らんでいます。尻ヒレは大きめで、体色がオスに比べて地味です。
グッピーの繁殖に興味があるかたは、以下のリンクを参考にしてみてください。
繁殖後の稚魚の世話の方法はこちらにまとめられています。
コリドラス
水槽のお掃除役としても人気のコリドラスは、どんなところで見分けるでしょうか。
- オス:種類にもよりますが、腹ヒレが細かったり、鋭角な形だったりします。
- メス:卵を保護する必要があるので、腹ヒレが丸くて大きなうちわのような形です。
コリドラスはユーモラスな姿が人気です。繁殖のしやすさには種類で差があり、ロングノーズなどは繁殖が難しいですが、いわゆる青コリやパンダなどは繁殖しやすいのでおすすめです。
プラティ
色鮮やかさが人気のプラティのオスメスの見分け方は、以下の通りです。
- オス:グッピーと同じく、尻ヒレの代わりに棒状の生殖器官(ゴノポディウムと呼ばれます)が出ています。
- メス:ヒラッとした尻ヒレがあります。オスに比べて模様が控えめ、地味目です。
プラティは卵胎生(赤ちゃんの形で産み落とされる)で、繁殖力が強く、一度にかなりの数の子が産まれます。もし繁殖を希望している場合、増えても飼いきれるかどうかを検討してからにしましょう。最初は小さな稚魚たちもいつか成魚になりますから。
グラミー
「アンテナ」と呼ばれる長い腹ヒレが人気のグラミー、オスメスの見分け方はこちらです。
- オス:背ビレの後方部分が尖って伸びています。体色も鮮やかです。繁殖期になると婚姻色と言って、頭から腹が黒っぽく染まります。
- メス:背ビレは短く、丸みがあります。体色はグレーっぽいなど、地味な印象を受けます。
アンテナがとても優雅で、涼し気な印象を受ける魚ですね。
飼育に興味が出た人は以下のリンクをご参照ください。
プレコ
コケを食べてくれることで人気のプレコですが、オスメスはどう見分けるでしょうか。
- オス:腹ビレのトゲトゲである、棘条(きょくじょう)が細かく、ヒレにあまり広がりがありません。また、尾のあたりも細かなトゲが見られる種類もいます。
- メス:棘条(きょくじょう)の間隔が広く、腹ヒレ自体も広がりがあります。体全体にあまりトゲは見られません。
50cmほどになるような大型のプレコもいて、かなり迫力があります。興味のある方は下のリンクをご覧ください。
魚はオス・メスの判別が難しい!
魚は、オスメスの判別が難しい生き物とされています。
時に、小型魚や品種改良されている金魚などのオスメスを見分けるのは難しいです。
しかし、繁殖を視野に入れた飼育の場合は、オスメスを必ず把握しなければなりませんね。
日々観察して、その違いを自分で見つけるのも楽しいものです。魚の体調不良を見つけるためにも、日々の観察は欠かせませんから、よく見て違いを感じてあげましょう。
まとめ:メダカ・熱帯魚のオス・メスの見分け方!ヒレの形や特徴の違いを解説!
メダカ、その他の人気のある熱帯魚のオスメスの見分けポイントについてお話ししました。
オスとメスで性格が違うこともありますし、繁殖させて増やしたい方、逆に増えたら困るという方にとってもオスメスの違いを見分けることは重要です。
オスとメスを見分け、希望する形でアクアリウムを満喫してください!
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コメント
おもしろかったです。