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コリドラスの繁殖方法を徹底解説!産卵・稚魚育成・自然繁殖などまとめ!

コリドラスはその愛嬌のある姿と底で餌をついばむ仕草がかわいらしい、アクアリウムでは人気の熱帯魚です。

飼育が簡単ということは有名ですが「繁殖」も難しくはなく、ちょっとした環境さえ整えることができれば、自然繁殖することも少なくありません。しかし、魚の繁殖が初めての方にとっては簡単ではなかったり、繁殖目的ではなくても知らないうちに産卵してしまい「卵や稚魚の飼育方法がわからない」といったりした悩みもみかけます。

そこで、今回はコリドラスの繁殖方法を徹底解説します!産卵・稚魚育成・自然繁殖など、コツや気になるポイントをまとめたので、ご覧になってみてください。

コリドラスの繁殖方法

繁殖といっても特別な飼育器具や設備を用意する必要はなく、飼育している環境のままで挑戦することができます

ただ、繁殖する確率を上げたり、卵や稚魚の生存率を上げたりするためには工夫が必要で、具体的には以下のポイントが大切です。

  • 広い水槽で多めの匹数で飼育する
  • オスメスの配分を考える
  • 水草など産卵場所を用意する
  • 卵は隔離する

コリドラスの繁殖には欠かせないことなので、順を追って詳しく解説します。

広い水槽で多めの匹数で飼育する

繁殖を狙う場合は、広い水槽で多めの匹数を飼育するようにしましょう

45cm以上の水槽を用意して、少なくとも5匹以上入れるようにします。オスメスの見分けについては後ほどご紹介しますが慣れないうちは難しいので、多め入れることによって「片方の性別しかおらず産卵しない」というリスクを避けることができます

また、相性の良し悪しもあるため、その面でも多いに越したことはありません。とはいえ、餌や水質の問題もあるので、極端な過密飼育は控えましょう。

自然繁殖しやすいがオスメスの配分を考えよう

コリドラスは自然繁殖も難しくありませんが、効率を上げるのであればオスメスの配分を考えましょう

オスを多め(オス2:メス1)にすると、ペアになりやすいです

そのためにもオスメスを見分ける必要がありますが、オスは体が小さくスマートで腹ビレに少し角があります。一方でメスは大きく幅のある体をしていて、腹ビレが丸みを帯びているのが特徴です。

ただし、大きくなるまでは判別が難しいことも少なくないので、飼い込んで成熟させる必要があります。

オスメスがそろっていれば自然繁殖するケースも見られますが、「水換え」が繁殖を誘発させることが知られています。これは、水換えによって飼育温度よりも低い水が入ったり、水質が変わったりすることが要因です。

コリドラスに限ったことではなく、自然下の魚のなかには雨や台風による水温や水質、水量の変化を狙って繁殖する種類も珍しくありません。ただし、極端に水温が低かったりpHが違ったりする水を入れると、かえって体調をくずしてしまうので通常の水換えを心がけましょう。

主な産卵場所は水草!

水草 アヌビアスナナ Lサイズ POT入り

コリドラスの卵は粘着性があるので、水草や水槽の壁面、アクセサリーなどあらゆる場所に産み付けます。

なかでも水草は産み付けられる確率が高いため、入れておくと良いでしょう。コリドラスは習性として底砂を掘り返してしまうことがあり、植え込むタイプよりも流木に活着させた水草が向いています。

「アヌビアス・ナナ」や「アマゾンソード」など、産み付ける面が広い種類がおすすめです。

産卵したら卵は大切に隔離する

外掛式産卵飼育ボックス サテライト

産卵を確認したら卵を隔離しましょう

放置すると親コリドラスや混泳魚に食べられてしまう可能性が高いです。水草に産み付けられている場合は水草ごとそのまま移動させ、水槽の壁面に付着しているものは手で優しく取って隔離します。

サテライトや専用の隔離水槽を用意しておくと、スムーズに卵や稚魚の飼育に移ることができます。隔離水槽の場合は、水流が弱く吸水しないスポンジフィルターが稚魚に優しくおすすめです。

ろ過フィルターが難しければ、少なくともエアレーションをして水を循環させ卵にカビが生えるのを抑えます。それでもカビてしまったものは、他の卵に移ったり水質の悪化につながったりするので取り除きましょう。

コリドラスのTポジションは繁殖行動

【水槽84】コリドラスの産卵行動と稚魚【もりぞう】

コリドラスの繁殖行動に「Tポジション」というものがあります。

これはオスのお腹にメスが口を寄せて受精させるための行動で、2匹の位置がTに見えることからこう呼ばれます。Tポジションの後は間もなく産卵に入るので、隔離の準備を整えておくようにしましょう。

コリドラスの稚魚育成法

卵が無事に孵化したら、次は稚魚の育成です。

稚魚期の生存率が低い魚ではありませんが一番繊細な時期に変わりないので、給餌や水換えなどの育成方法のポイントをご紹介します。

餌はブラインシュリンプがおすすめ

テトラ (Tetra) ブラインシュリンプエッグス 20cc

コリドラスの稚魚にはブラインシュリンプがおすすめです

栄養価が高くしっかりとした体作りにつながります。人工飼料を使う場合は、親魚の餌を小さくすり潰してから与えましょう。

孵化後2~3日はヨークサック(お腹にある栄養)で過ごすので、その後に与え始めます。給餌頻度は1日に1~2回程度

稚魚が食べたいタイミングに常に餌があるのが理想ですが、あまり与えすぎると水質が悪化してしまうので、ブラインシュリンプの残り具合を見て調整してください。ブラインシュリンプは2~3%程度の塩水で孵化させ、塩抜きをしてから給餌します。

詳しくはこちらの記事がおすすめです。

水換えは毎日少量を行おう

水換えは毎日少量ずつを徹底にしましょう

どうしても給餌量や給餌回数が多くなりがちで、水が汚れやすいです。ただし、稚魚は水温・水質の変化に弱いため、水換えの水量が多いと弱ってしまうことがあります。

水槽の1/5~1/4を目安にこまめな水換えを心がけましょう。

レアなコリドラスの繁殖は難しい

コリドラスは比較的簡単に繁殖できるとお話ししてきましたが、レア・高級な種類は繁殖が難しいです

繁殖が容易なものは、それだけブリードも盛んで流通量が安定しているので、価格は安い傾向があります。一方で、レア・高級な種類はブリードが難しく流通量が多くありません。

専門的に繁殖させている人でも簡単ではないので、ハードルはかなり高いです。コリドラスを繁殖させたい方は繁殖が簡単な種類から始めて、徐々にさまざまな種類に挑戦しましょう。

  • コリドラス・アエネウス(赤コリ)
  • コリドラス・パレアタス(青コリ、白コリ)
  • コリドラス・パンダ

これらの種類は飼育・繁殖ともに簡単なのでおすすめですよ。

まとめ:コリドラスの繁殖方法を徹底解説!産卵・稚魚育成・自然繁殖などまとめ!

コリドラスは飼育が簡単なだけではなく、繁殖も難しくない魅力的な熱帯魚です。

小さな稚魚がどんどん成長していく姿を見ていると楽しく、そして嬉しくもあります。自分で育てたコリドラスが底砂をつつきながら群れで泳ぐ水槽を目指し、繁殖に挑戦してみてはいかがでしょうか。