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エアコンVS水槽用ヒーター!暖房だけで水を保温することは可能なのか?

最近は日中の気温もグッと下がってきて、一日中肌寒さを感じる季節になってきましたね。
在宅勤務が推奨されていることも相まって、24時間エアコンの暖房をつけて過ごしている方も増えてきてるかと思います。

このようにエアコンで空調管理をしている部屋に水槽を置いている場合、水槽用ヒーターは無くても大丈夫なのでしょうか?

実は結論から申し上げますと、エアコンの暖房機能だけで水槽の水を保温することは可能です
ただし、水槽の大きさや飼育している生体によっては水槽用ヒーターでないと適切な水温を維持できないことがありますので注意しましょう。

今回はエアコンの暖房機能と水槽用ヒーターそれぞれのメリットなどについて、わかりやすく解説をしていきます。

エアコンと水槽用ヒーターでの保温についてを動画で解説!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。

効率の良い水槽の保温法を音声付きで解説します。

エアコンVS水槽用ヒーター!暖房だけで水槽を保温できるのか、徹底検証!

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暖房だけで水槽は保温できる

冒頭でもお伝えしましたように、エアコンの暖房機能だけでも水槽の水を保温することは可能です
ただし保温したい水槽が大型サイズだったり、飼育している生体が比較的高い水温を好むお魚の場合などは、エアコンだけでは水温を維持するのが難しかったり、水槽用ヒーターを導入した方が安く水を温められる可能性があります。

このページではエアコンと水槽用ヒーターそれぞれのメリットや、どちらか片方だけ使用して水を保温する場合のコストなどをお話していきますので、しっかりと確認しておきましょう。

エアコンVS水槽用ヒーター!それぞれのメリット

まずはエアコンと水槽用ヒーターそれぞれのメリットということで

  • エアコンは室温と水温を同時に管理できる
  • 水槽用ヒーターは確実な水温管理ができる
  • エアコンは急な故障がほとんどない
  • 水槽用ヒーターは設置が簡単

以上4つの項目に沿って解説をしていきます。

エアコンは室温と水温を同時に管理できる

エアコンで水槽を保温するメリットとしてまず挙げられるのが、室温と水温を同時に管理できるという点です。

わたしたちが快適に感じる室温が25℃前後なのに対し、多くの熱帯魚は24~28℃が適水温。
つまり室内が快適な温度になるようエアコンで管理しているのであれば、同じ部屋に置いてる水槽も魚たちにとって快適な温度に保つことができるのです

アロワナなど大型で高めの水温を要求するお魚を飼育している場合は、肌寒い季節になる前から暖房を少し強めに、夏の時期は冷房をやや控えめに設定することをおすすめします。

水槽用ヒーターは確実な水温管理ができる

ニッソー NEWプロテクト ICオート300W NHA-068

一方、水槽用ヒーターを使用する利点として挙げられるのが、確実に設定したい水温に保つことができるという点です。

特に水温の変化に弱く確実な水温管理が求められるボルケーノオトシンのような魚を飼育している場合、エアコンのみで水温管理をするのは至難の業。水温と室温は常に同じというわけではないので、希望の水温に合わせるのにはコツがいります。やっとの思いで水温を合わせても、外気温やエアコンの効き具合などによって室温が変動してしまえば、合わせて水温が変わってしまうことも…。

また、高水温が要求されるアロワナなどをエアコンで水温管理する場合、冬場は暖房を強めに、夏場は冷房を弱めに設定するのがおすすめということをお伝えしました。
しかしそれだと室温としては結構暑く、わたしたちにとってはあまり快適でない温度になってしまい、同じ部屋で過ごすのはなかなか大変です。

確実に水温を保ちたい、高水温を要求されているなどの場合には、水槽用ヒーターを使用した方が手っ取り早く、また確実に水温を管理することができるので安心です。
サーモスタットに接続することで、任意の温度に保温することもできるので水槽用ヒーターとサーモスタットをセットで使用することをおすすめします。

エアコンは急な故障がほとんどない

続いてエアコンで水温管理する2つ目のメリットとして挙げられるのが、急な故障がほとんど無いという点です。

水槽用ヒーターは保証期間が長くても2年間と結構短く、定期的に交換するのを前提として作られているアイテム。
誤って水面から露出した状態で作動させる(空焚き)と発熱し火災につながる危険性もあるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

一方、エアコンの寿命は10~15年。新しいものを購入すれば、かなり長い期間使い続けることができますし、上記のような空焚きで事故につながるような危険性もありません。

水槽用ヒーターと比較すると安全性が高く故障も少ないというのが、エアコンを使用する大きなメリットと言えます。

水槽用ヒーターは設置が簡単

テトラ (Tetra) 26℃ミニヒーター 安全カバー付 50W

最後に水槽用ヒーターを使用する2つ目のメリットについて。
それはエアコンを設置するよりも初期費用がはるかに安く、簡単に設置できるという点です。

水槽を置いてる部屋にエアコンが無いような場合は、水槽用ヒーターを購入した方が断然お得に済みます。
アクアショップだけでなく通販やホームセンターなどでも気軽に購入できるのも、嬉しいポイントですね。

水槽用ヒーターは基本的に別売りのサーモスタットを接続して使用しますが、配線が複雑でわかりづらいということはありません。
小~中型水槽限定ですが、サーモスタット不要の固定式オートヒーターなども販売されています。

飼育初心者でも簡単に扱えて、手軽に購入・設置ができる。
これが、水槽用ヒーターを選ぶ最大のメリットと言えます。

エアコンと水槽用ヒーターそれぞれのデメリット

エアコンと水槽用ヒーター、それぞれのメリットを見てきましたが、デメリットも確認しておきましょう。

  • エアコンは24時間稼働が必須
  • 水温に合わせた室温にしなければならない
  • 水槽用ヒーターは故障の可能性がある
  • ヒーターの設置場所によって水温にむらができる

の4つの点について解説していきます。

エアコンは24時間稼働が必須

エアコンの暖房機能だけで水槽を保温することは可能だとお伝えしましたが、これは24時間休みなく暖房を稼働させ続けた場合です。

例えばリビングに水槽を設置していて夜寝室に移動するときに暖房を切ってしまったとすると、夜中~朝方にかけて室温が下がり、水温も一緒に冷え込んでしまう可能性があります。

エアコンで水温管理をするならば、水槽のある部屋のエアコンは常に稼働させておくよう注意する必要があることを覚えておきましょう。

水温に合わせた室温にしなければならない

アロワナなどを飼育している大型水槽では、実際のところ暖房だけで水温を管理するのは結構大変です。水温は室温に対してやや低めになることが多く、水量が増えれば水温も上がりにくくなるため、水温を28℃にしようとすると室温は常に30℃以上を維持しないと水温を保てないということも起こります。

いくら冬場とはいえ30℃の部屋にいるのは大変ですよね。また、室温を高く設定すればそれだけ電気代も多くかかることもデメリットといえます。

水槽用ヒーターは故障の可能性がある

水槽用ヒーター最大のデメリットは、故障の可能性があることです。

繰り返しになりますが、水槽用ヒーターの保証期間は1~2年、つまりそのぐらいの期間で壊れてしまう可能性がある消耗品です。

ある日突然壊れていて気づいたら水温が下がっていた!ということもありますので、突然の事態に備えて予備のヒーターを用意しておくとよいでしょう。

ヒーターの設置場所によって水温にむらができる

水槽用ヒーターを設置した付近の水温はすぐに上がりますが、ヒーターから離れた位置程水温は上がりづらく、水槽内で水温にむらができてしまうことがあります。

水槽が大きいとむらが顕著に出てしまうので、大型水槽の場合は複数のヒーターを設置して多方面から水温を温めてあげる必要があるでしょう。

エアコンと水槽用ヒーターのコスト

続いてはエアコンと水槽用ヒーターの、コスト面でのお話です。
水槽環境によってはエアコン管理の方が安く済む場合と、水槽用ヒーターの方がお得になる場合がありますので、ここでしっかりと確認しておきましょう。

小型~中型水槽を複数台管理するならエアコンがお得!

小型~中型の複数の水槽を同じ部屋に置いているのであれば、水温管理はエアコンに頼った方が断然お得です。
もちろんこれはお部屋にエアコンが設置されている場合に限りますが、水槽ごとにヒーターを設置して水温を管理するよりは、エアコンで一括管理してしまった方が電気代は安く済みます。

ただし、先述したようにやや高い水温での管理が推奨されているお魚(アロワナなど)や水温の変化に敏感な生き物を飼育する場合、もしくは120cmを超える大型水槽を保温するような場合は、容量にあった水槽用ヒーターを設置するのがおすすめです

水槽用ヒーターは消耗品

日東チタンヒーター 単相100V 500W(投込み)+デルサーモ+ヒーターカバー

大型水槽用のチタンヒーターであればかなり長持ちするのですが、その他の一般的な水槽用ヒーターは使用開始から1年を過ぎたあたりから劣化によって故障し、温度が上がらなかったり電源が入らなくなるなどのリスクが高くなってしまいます。そのため1~2年に一度は買い替えが必要です。故障に備えて、予備のヒーターを前もって購入しておく必要もあります。

また、大型水槽をチタンヒーター以外のヒーターで水温管理する場合、ヒーター故障によるリスクを最小限に留めるために、複数のヒーターで保温するのがおすすめです

このことについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

エアコンよりはずっと安く購入できる水槽用ヒーターですが、継続して使用を続けるにはそれなりにコストがかかります。

使用範囲や用途で決めよう

普段から24時間エアコンをつけている部屋に水槽を置くのであれば、水槽用ヒーターは設置しなくても大丈夫な場合が多いです。

しかし家を留守にすることが多くエアコンをつけている時間が短いようなときは、水槽の大きさや数・飼育する生体にとっての適水温・部屋の広さなどによって、エアコンと水槽用ヒーターどちらで水温管理するべきかが異なります。

たとえば水槽を1台しか置かない場合や大型水槽を設置するようなときは水槽用ヒーターを使用した方が良いですし、小~中型水槽を複数設置するのであればエアコン管理の方がお得です。

このようにコスパの良い水温管理の方法は水槽を置いている場所や水槽環境によって変わってきますので、ご自身の水槽にとってベストな方法を見つけてみてくださいね

まとめ:エアコンVS水槽用ヒーター!暖房だけで水を保温することは可能なのか?

今回はエアコンの暖房機能だけで水槽を保温することは可能なのか?水槽用ヒーターとエアコンではどちらの方がお得に水温管理できるのか?という疑問について解説してきました。

結論としてはエアコンだけでも水を保温することは可能ですが、水槽環境や水槽を設置するお部屋の環境によってベストな水温管理方法が異なります。
今回の記事を参考に、皆さんの水槽はエアコンと水槽用ヒーターどちらを使うのがお得かどうかを確認してみてくださいね。

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