海水水槽にコンディショナーを添加していますか?
コンディショナーは水質を安定させ、水槽内の生体をイキイキさせてくれる、非常に有用なアイテムです。しかしショップに行くと多くの製品が並んでいるため、どれを選んでいいかわからない、どんな効果があるのかなど不安に思う方も多いアイテムでもあります。
今回は、海水水槽におすすめのコンディショナーを7つご紹介します。選び方のポイントも添えてご説明しますので、ぜひ導入を検討する際の参考にしてみてください。
目次
海水水槽におすすめな添加剤7選
海水水槽にどんなコンディショナーを使うかを考える場合、まずはコンディショナーを添加する目的について再確認しましょう。
コンディショナー添加の目的は「飼育水のバランスを取って安定した水質を保ち続けること」です。ですから、あれこれコンディショナーを変えて試してみる…という使い方は向きません。ころころとコンディショナーを変えてしまうと、添加される栄養素が定まらず水質が安定しませんし、サンゴや生体にとっても「水質が変わった」というストレスになってしまうからです。
ですので、コンディショナーを添加するのであれば継続的に添加し続けるという気構えが大切です。
それを踏まえた上で、使用するコンディショナーを選定しましょう。なお、コンディショナーは海水用、淡水用、海水淡水どちらでもOKの3タイプが販売されていますので、購入前に必ず確認しましょう。
コンディショナーについての詳しい情報は、以下のリンクを参考になさってください。
カミハタ アラガミルク
海水魚、サンゴ、汽水魚が好むpHとKHを維持できるコンディショナーで、カルシウム、ストロンチウムなどの微量元素を含んでいます。
こちらの製品はアルカリ性を好む淡水魚にも使用できるので、アフリカンシクリッド愛好家にも向いています。
カミハタ パープルアップ
パープルアップは海水を安定させるために不可欠な、ライブロックについているピンクや紫色の石灰藻を増やす効果があります。
ストロンチウム、ヨウ素、微量元素が含まれています。
レッドシー リーフエナジーB
サンゴをイキイキさせるための添加剤で、サンゴの代謝活動に必要なアミノ酸、ビタミンなどが複合的に含まれています。開封後は冷蔵庫で保管しましょう。
サンゴの調子をもっと向上させたい!と思ってたくさん添加するとコケが繁茂することがありますので、適切な量を見極めて使ってください。
サンゴを鮮やかに育てる方法については、以下のリンクも参考になさってください。
レッドシー リーフファンデーションA
こちらの製品にはカルシウム、マグネシウム、ストロンチウムが豊富に含まれており、サンゴの骨格をがっしりと育てる効果があります。水槽内のカルシウム濃度を測定し、不足分だけ添加しましょう。
デルフィス コンビネーション1
水槽内の生体の生命活動に必須な微量元素が、天然海水に近いバランスで配合されている使いやすいコンディショナーです。広大な海であれば自然と微量元素は流れてきますが、狭い水槽内では添加してやらないとどんどん消費される一方なので、コンディショナーなどを使って補う必要があります。
海水魚、甲殻類を健康に育て、サンゴの色揚げやバクテリアの活性化にも役立ちます。
デルフィス コンビネーション2
こちらは上記のコンビネーションの2になります。
1が栄養を補うサプリメントとすると、2は栄養成分、食事そのものというイメージでしょうか。食事だけでもサプリメントだけでも健康な生活は営めませんので、2つセットで使うと効果がより一層高まります。
こちらの商品は粉末状なので保存性が高く、冷蔵庫などに入れる必要はありません。
添加剤の選び方
それぞれのコンディショナーにメリットがあり、どれを選んでいいのか迷ってしまうほどですね。どんな点に気を付けて選ぶべきか、ポイントをご説明します。
抑えるポイントは
- コンディショナーは添加し続ける必要がある
ということです。
添加はバランスと安定が大切!
コンディショナーはサンゴやバクテリアにとってサプリメントやご飯のような役割を果たします。よって、一時的に添加したのでは意味がなく、継続的に添加し続ける必要があります。一時的な添加は、水質変化をさせたにすぎません。
また、ただ闇雲にコンディショナーを使用しても水槽に良い効果をもたらすとは限りません。コンディショナーは水槽に足りない栄養素を補うためのものですので、今自分の水槽に足りていない成分はなんなのか、どのくらい足りていないのかを正確に把握し、適切なコンディショナーを使用することで初めて効果を発揮します。
水槽や生体、サンゴの種類によって必要となる成分も異なりますので、ご自分の水槽に必要な成分が入っているかどうか、バランスがとれているかを確認して製品を選んでください。
水槽に足りない成分を測る方法については、以下のリンクを参考にしてみてください。
長期間添加できる添加剤を選ぼう
上の項でご説明した通り、コンディショナーは添加し続ける必要があります。
そうなるとコストパフォーマンスや扱いやすさ、入手しやすさ、保存性があるかどうかなども考慮に入れる必要が出てきます。
今回こちらの記事でご紹介したコンディショナーはそういった点にも着目しておすすめしていますので、どれもリーズナブルで継続しやすいアイテムです。
メーカーによっても特徴があり、レッドシーのものは生体の好みに合わせたデリケートな調整が可能ですし、デルフィスのものは使用感が簡単で初心者の方でも安心して使っていただけます。
飼育している生体のタイプ、コンディショナーを使う方が海水飼育に慣れているかなど、ご自分に向いているメーカーを探すのがベストの方法です。
まとめ:海水水槽用添加剤7選!海水魚・サンゴにおすすめなコンディショナー
今回は海水水槽におすすめのコンディショナーのご紹介、コンディショナーの選び方についてご説明しました。
コンディショナーのあるなしで生体の美しさ、健康度は大きく変わってきます。
今ある水槽がどうもパッとしない、魚たちの元気がないという方はぜひ一度添加剤を試してみてください。
ご紹介した添加剤を使用して、より美しいマリンアクアリウムを目指しましょう!
【関連記事】

水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!