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ブラック水槽のメリット・デメリット、上級者がブラック水槽を選ぶ理由

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通常の水槽は透明なため、あらゆる方向から水槽内が観察できる反面、パイプ類やヒーター、コードが目立ってしまうことがあります。

そんな水槽のデメリットを解消するのが、底面や背面を黒く加工したブラック水槽です。

『背面を黒く加工』というとバックスクリーンを貼るのが定番ですが、実は黒い板を使用して作られた水槽も存在しています。

今回はもともと黒い面があるブラック水槽の特徴やメリット・デメリット、市販されているおすすめのブラック水槽やオーダーメイドについてご紹介していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにブラック水槽についてを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

黒板を使用した水槽は、鑑賞性の点から水槽レンタルではほとんど使うことはありません。
しかし、オーダーメイド水槽では人気がある製品で、とくに大型淡水魚の水槽におすすめしたい仕様です。

ここでは、ブラック水槽や水槽のオーダーメイドについてなどをご紹介します。

ブラック水槽とは

ブラック水槽とは、背面や底面に黒い板を使用して作られた水槽のことを指します。
アロワナ用の大型水槽で用いられることが多いのですが、通常の熱帯魚飼育でも使用できますし、なかにはベタ専用の小型ブラック水槽も存在します。

透明の水槽と比較すると水景がグッと引き締まり、観賞性が高まるため、水槽に高級感を出したい場合にはかなりおすすめです。

ブラック水槽のメリット

ブラック水槽を使用するメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。

  • 観賞性が上がる
  • 生体の目隠しになる
  • コードや機材を隠せる

詳しく解説していきます。

観賞性が上がる


ブラック水槽最大のメリットが、観賞性が上がるという点です。
水槽の背面や側面を黒くすると、熱帯魚の鮮やかな色味やレイアウトのシルエットがくっきりと際立つため、水景が引き締まり観賞性が上がります。

これはバックスクリーンを貼ることでも得られるメリットではありますが、元から黒い板で作られたブラック水槽の場合、バックスクリーンを貼る手間や失敗のリスクが無いのが大きな利点です。

特に大型水槽ではバックスクリーンの貼り付けがかなり難しいため、大型水槽であればあるほど、ブラック水槽の利用価値は高まります。
また、背景に色がつくことで密度を感じやすくなり、シンプルなレイアウトでも物足りなく感じることが少ないでしょう。

生体の目隠しになる

側面や底面を色板仕様にすると、生体にとって水槽の外が見えにくくなります。
つまり目隠しの役割にもなるため、神経質な個体を落ち着かせることができるのです。

大型の肉食魚や古代魚でもストレスを感じやすい個体は多く、ワイルド個体は特に過敏になることがあります。

特にアロワナは周囲の状況に敏感な一面があるため、『目垂れ』症状を防ぐ目的としても、ブラック水槽での飼育が推奨されています。

コードや機材を隠せる

水槽内に入れる必要のある機材(ポンプやパイプ、水槽用ヒーターなど)は、ブラック水槽の中に入れると目立ちにくくなります。
世界観を損ねがちな無機物を水景に取り込みたくない場合にも、ブラック水槽はおすすめです。

また、背面にどうしても垂れ下がるコードも隠せるため、すっきりと鑑賞できる点も良いでしょう。
さらに、背面を隠すことで、壁紙などによる鑑賞上の影響を受けにくくなるというメリットもあります。

ブラック水槽のデメリット

続いてはブラック水槽のデメリットについて、以下の3点を解説していきます。

  • 色板部分を外せない
  • 両面から観賞できない
  • 吸盤が付きにくいことがある

色板部分を外せない

一番のデメリットとして挙げられるのが、色板部分を外せないという点です。
別の色に変更しようと思っても、貼り付けタイプのバックスクリーンとは異なり、剥がすことができません。

しかしその反面、剥がれたり気泡が入ったりなど美観を損ねるようなトラブルがないです。
ずっと同じ色に固定したい場合は最適な仕様と言えるでしょう。

両面から観賞できない

2つ目のデメリットとして挙げられるのが、黒くした面からは水槽内を観賞できないという点です。
たとえば左右の側面と背面に黒い板を使用した水槽では、前面と上方からしか水槽内を見ることができません。

そのため、神経質な熱帯魚たちを落ち着かせることができるのですが、設置できる向きや場所が限られてしまう点はややデメリットです。

色板仕様の水槽を購入する場合は、設置場所をしっかり検討すると問題が起こらないでしょう。

吸盤が付きにくいことがある

色板の材質や質感によっては、機材の吸盤が付きにくいこともあります。
艶消し色板の場合はキスゴムがくっつきにくいことがあるため、注意しましょう。

さまざまな機材を付ける場合は通常仕様の色板がおすすめです。

アクアリウム上級者がブラック水槽を選ぶ理由

ブラック水槽は、どちらかといえば玄人向けの水槽で、熱帯魚の飼育に慣れたアクアリウム上級者が選ぶことが多い傾向にあります。

というのも、色板を外すことができないブラック水槽は、使用目的(飼育生体やレイアウトの方向性)を決めて必要に応じて選ぶことが推奨されるからです。
そもそも、ブラック水槽が必要になるようなアロワナなどは、デリケートで飼育が難しい上級者向けの生体であることが多いのも理由として挙げられるでしょう。

ブラック水槽に興味があるが飼育イメージが固まっていない、ということであれば、まずは普通の水槽にバックスクリーンを貼って飼育してみるのがおすすめです。


おすすめのブラック水槽

続いてはブラック水槽仕様となっているおすすめの商品についてご紹介していきます。
今回ピックアップするのは以下の4点です。

  • ジェックス ラクテリア ブラック
  • ジェックス グラステリア ベタ ブラック
  • ジェックス マリーナ ブラック
  • オーダーメイド水槽

ジェックス ラクテリア ブラック

ジェックス GEX AQUARIUM ラクテリア ガラス 水換え簡単水槽 サカナ フィルター・LED付き W34×D17.5×H24cmブラック

まずご紹介するのは、ジェックス ラクテリア ブラック
底面と側面の一部が黒くなっている水槽です。
こちらの水槽は色板仕様にプラスして便利な水換え構造もついているため、多機能なインテリア水槽をお求めの方にもおすすめできます。

テトラ リビングキューブ

テトラ (Tetra) リビングキューブ 12 オールインワン水槽 淡水・海水用 (容量 約12L) ガラス 水槽 アクアリウム 熱帯魚 メダカ 金魚

続いてご紹介するのは、テトラ リビングキューブ。こちらは背面がブラック仕様です。

背面式ろ過フィルターが一体化したオールインワンタイプで、水槽周りがすっきりして見えます。

サイズがコンパクトなので、飼育できるのは小型魚に限られますが、スタイリッシュなデザインから、お部屋のインテリア水槽にも最適です。

ジェックス マリーナ ブラック

ジェックス マリーナL水槽ブラック MR-400BK ブラック L サイズ

続いてご紹介するのは、ジェックス マリーナ ブラックです。
こちらは底面が黒い水槽で、この価格帯(3,000円前後)のフレーム水槽としてはかなり画期的な仕様と言えます。

底面が黒いと魚も落ち着きますし、ベアタンク飼育にしても見栄え良く仕上がります。

オーダーメイド水槽

市販品で好みのサイズ・デザインのブラック水槽が見つからない場合は、オーダーメイドするのがおすすめです。

東京アクアガーデンオンラインショップでは、水槽の背面・底面以外の面や、仕切りなども、カラーを指定して制作することができます
黒板だけでなく白板での制作も可能です。

バックスクリーンの貼り付けよりも色板仕様が推奨される150cm以上の大型水槽も制作できますので、こだわりの水槽をお求めの方は、ぜひご相談ください。

バックスクリーンと色板仕様はどちらが良いのか?

バックスクリーン ARTI(アルティ)60 ジェットブラック(65×50cm)

最後に、バックスクリーンを貼るのと色板仕様の水槽を購入(制作)するのとでは、どちらのほうが良いのかということについてお話していきます。

結論から言うと、色板仕様はバックスクリーンを貼り付ける手間こそ無いものの、どちらが良いかは好みによります

色板仕様は、バックスクリーンに比べて耐久性が高く、水槽が壊れない限り環境を維持することができますが、カラーを変更したいとなったら水槽を買い直す以外に方法がありません。

カラーを変える可能性があるのでしたら、バックスクリーンのほうが気軽に変更できます。
しかし、バックスクリーンの貼り方によっては後々きれいに剥がせなくなるケースがありますし、特にアクリル水槽ではシール跡が残ってしまうこともあるようです。

大型水槽ではそもそもバックスクリーンを貼るのがかなりの手間ですし、制作の段階で色板にしてしまったほうが便利と言えます。
大型水槽であればあるほど色板仕様のほうが推奨されるのには、こういった理由があるのです。

まとめ:ブラック水槽のメリット・デメリット、上級者がブラック水槽を選ぶ理由

今回はブラック水槽の特徴やメリット・デメリット、市販されているおすすめのブラック水槽についてご紹介してきました。

ブラック水槽は水景の引き締め効果により観賞性が上がり、視界が不安定な生体にも優しい仕様となっています。
しかし、色板部分を外すことができなかったり、水槽内を観察する面が限られてしまいますので、こうしたデメリットもよく考慮してから判断してみましょう。

アロワナを大型水槽で飼育するようなケースでは、目垂れ予防の効果もありますので、ブラック水槽での飼育がおすすめです。
東京アクアガーデンオンラインショップではオーダー制作もできますので、お気軽にご相談ください!

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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