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熱帯魚水槽の電気代 実はそんなに高くない!?節約する工夫も教えます!

これからアクアリウムを始めようと思っている方は、機材の多さから水槽を維持するために電気代がどれくらいかかるのかが気になるのではないでしょうか。

現在すでにアクアリウムを開始している人でも、水槽維持にかかっている電気代を気にしたことがないという人も多く、具体的にどれくらいかかっているのかと素朴な疑問を持つ人もいます。

そこで今回はアクアリウム初心者に多い、淡水魚の60cm水槽を例に電気代についてお話していきましょう。

結論からいうと、実は水槽維持のための電気代はそれほど高くありません。きちんと根拠を示してお話していきます。

60cm水槽の電気代のかかる構成器具とおおよその電気代

淡水の熱帯魚水槽で必要な機材には、ろ過装置」・「照明器具」・「エアレーション」・「ヒーター」・「クーラー」といったものが必要になります。

飼育環境によっては照明やエアレーション、ヒーター・クーラーなしで飼育する場合もあります。全ての機材を使用したという前提で考えると、トータルの電気代は次のようになります。

  • 夏場(6~9月):クーラーをつけることを前提とすると約1,546円/月
  • 冬場(10~3月):ヒータを使用することを前提とすると約2,294円/月
  • その他(春や秋など気温が微妙な時期):クーラーもしくはヒーターがたまに稼働する状態だと253円/月

このように、60cm水槽1台なら毎月の電気代はさほど高くありません。具体的にそれぞれの機材の毎月の電気代の計算方法を見ていきましょう。

フィルター(ろ過装置)

エーハイム クラシックフィルター2213 ろ材付セット

ろ過装置には「外部フィルター」「上部フィルター」、「底面フィルター」などさまざまな種類があります。

フィルターの種類に関してはこちらの記事を参考にしてください。

今回ははアクアリウム初心者に多い「外部フィルター」と「上部フィルター」の電気代を計算してみましょう。

外部フィルターの場合

外部フィルターはどのメーカーのものでもほぼ消費電力は同じです。

『エーハイム2213』で計算してみましょう。

計算式:5W(ワット)×24時間×30日×27円

答え:約97.2円/月

上部フィルターの場合

上部フィルターもあまりメーカーにより消費電力の差はありません。

今回は『GEXグランデカスタム600』を例に計算してみます

計算式:11W(ワット)×31日×1日6.6円

答え:約205円/月

フィルターはどれも電気代が同じと思っている人もいるようですが、実際に計算してみると、このように値段が倍近く違うということもあります。

照明器具(LED)

ゼンスイ LED Plus パーフェクトクリアー 60cm

淡水の熱帯魚飼育ではひと昔前は蛍光灯やメタハラが主流でしたが、最近はコスパのよいLED照明が主流になっています。

ここでは『ZENSUI LED PLUS 60cm』で、電気代を計算してみましょう。

計算式:18.3W(ワット)×8時間×30日×27円

答え:118.6円/月

LED照明は蛍光灯よりも長持ちする上に、消費電力が少ないため電気代節約にもなります。一般的に電気代は蛍光灯の半分くらいといわれているので、蛍光灯の照明を使用している人は、LEDに替えるだけで電気代を節約することが可能です。

エアレーション

水作 水心 SSPP-3S

エアレーションは使用するろ過フィルターの種類によっては、注水時に空気中から酸素を入れることができるため不要な場合もあります

特にシャワーパイプや上部フィルターの場合、水を流し込む高さや、生体数によってはろ過時に十分な酸素を水中に取り入れることができるのでエアレーションが不要な場合が多いです。

ただしこのとき注意しなければならないのは、水中に溶ける溶存酸素量はバクテリアの繁殖と生体の成長を促してしまうことです。熱帯魚を早く大きく育てたい場合はエアレーションするのをおすすめします。

エアレーションは熱帯魚メーカーからさまざまな商品が販売されていますが、ここでは小型で標準的なサイズのもので電気代を計算してみます。

計算式:1.9W(ワット)×24時間×30日×27円

答え:36.9円/月

ヒーター(冬場のみ)

ジェックス セーフカバーオートヒーター SH160

ジェックス セーフカバーオートヒーター SH160

北海道や東北など雪国や冬の寒さが厳しい地域では、ヒーターは必須です。九州方面などでも、冬は水温が下がるので飼育している熱帯魚の種類などによりヒーターは必要でしょう。

熱帯魚飼育で一番電気代がかかるのはヒーターといってもよいですが、使用期間が冬場と限られています。

一般的にヒーターは10月~3月頃に使用することが多いです。

しかしヒーターは常に電源が入ってるものではなく、ヒーターが稼働して設定している温度になると一旦電源が切れます。水温が下がるとまた自動的に電源が入り、水槽内の水を温める仕組みの「間欠運転」のものがほとんどです。このため、冬場のヒーターの稼働率を0.7として今回は計算してみました。

計算式:150W(ワット)×24時間×30日×27円×0.7

答え:2,041円/月

水槽用のヒーターに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

ヒーターの電気代を節約する方法

実は冬場や秋口に気温が下がったときに、ヒーターを使わずに水温を保つ方法があります。

一般的によく利用される方法に、断熱材を水槽やホースに巻き付けて保温効果が高めるというものがあり、この方法だけでもヒーターの電気代を節約することができます。

さらに普段外している人も多い水槽のフタですが、実は水槽内の保温効果があります。そのため水温をあまり変動させたくない場合は水槽のフタをすることを忘れないようにしましょう。

ヒーターを使用しない水温の保温方法に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

クーラー(夏場のみ)

ゼンスイ ZC-100α 海水・淡水兼用

ゼンスイ ZC-100α 海水・淡水兼用

クーラーもヒーターのように間欠運転のものがほとんどです。夏場の水温が必要以上に高温にならないために必要な機材なので、北海道など夏涼しい地域では使用しないこともあります。

水槽内の水温を一定に保つためには、クーラー・ヒーターを使用するとどうしても電気代がかかってしまいます。

クーラーも稼働時間を考え、0.7で計算してみました。

計算式:95W(ワット)×24時間×30日×27円×0.7

答え:1,293円/月

冷却ファン(夏場のみ)

夏場中型~大型の水槽では水槽用ヒーターを使うのが一般的ですが、小型~中型では水槽用の「冷却ファン」を使用して水温を下げるという方法もあります。

冷却ファンは扇風機のように羽を回して直接水に風を当て、水温を下げるというものです。

冷却ファン本体が小さいため、小型水槽向きですが使用するワット数がクーラーと比べるとかなり小さいため、リーズナブルです。

水槽用の冷却ファンに関してはこちらの記事内で詳しく解説しています。

また夏場の水温を下げる方法も、さまざまな方法があるのでこちらの記事を参考にしてみてください。

その他に掛かる費用 ランニングコスト

熱帯魚水槽を維持管理するときに掛かるのは電気代だけではありません。電気代の他に掛かるランニングコストをまとめてみます。

水代

60cm程度の水槽でおよそ70リットル程度の水が必要です。

水代を仮に1L約0.24円とした場合、満水にするには次のような計算式になります。

計算式:1×0.24×70

答え:16.8円/月

また水槽のメンテナンスの場合、水槽内の水をすべて交換するのではなくおおよそ3分の1程度の量を1~2週間に1回交換することになります。

1回に交換する水の量を20L程度として計算してみましょう。

計算式:4.8円(1回の水代)×2(1カ月の交換回数)

答え:9.6円/月

水草・生体など

水槽の中に入っている、水草や魚なども入れ替えたり追加したりすることがあります。

特に水草は、値段もピンキリですのでご自宅の水槽や生き物の飼育環境にあった水草を選んでください

特に生体はレアなものほど値段が高くなる傾向にあります。また種類を問わず稚魚の段階のほうが値段が安いです。

エサ代

魚に毎日与える餌も消耗品として必要です。

種類によっては生餌や複数の餌をローテーションで与えたりすることもあります。

まとめアクアリウムの電気代は意外に安い

今回はアクアリウムにかかる一ヵ月の電気代について、60cm水槽を例にお話ししました。

皆さんは今回のこの結果を、高いと感じましたか?それとも安いと感じましたか

一番電気代がかかるのは、冬のヒーター、その次に夏場のクーラーですが、一番かかるときでも2,000円台なのでそれほど高く感じないという人が多いです。

過去の経験でも、電気代を気にされるお客様に、きちんと項目分けしてかかる電気代を計算して提示すると、意外と安いんですね』という反応が返ってきます

もちろん、これは60cm水槽を想定していますので、90cm、120cmと水槽が大きくなっていくとランニングコストも上がり、逆に30cmやボトリウムなどになると安くなっていきます。

アクアリウムを始める時に、維持費が気になるのであればきっちり電気代やその他のランニングコストも計算してみましょう。

始めたあとで『そういえば、電気代~』と思っても、意外と安いのでご安心ください。

ただし、今回計算したのは1台あたりの電気代なので、水槽を複数設置すればそれだけ電気代が高くなる点は注意しましょう。