トロピカ-初心者向けアクアリウム、熱帯魚水槽、金魚、メンテナンスの情報メディア

フォローする

水道水の正しいカルキ抜きの方法とは!要する時間などをプロが徹底解説!

私たちが普段、何も気にせず飲んでいる水道水には「カルキ」が含まれています。

水道水のカルキは、国が決めた1リットルに最低0.1gという基準で入れられています。
人間にとってはとても微量ですが、熱帯魚やメダカ、金魚などといった魚は塩素に対する抵抗力も弱いため体調を崩してしまう可能性があります。

さらに塩素の害を受けるのが、バクテリアです。

カルキには殺菌効果があるため、水道水をそのまま使用するとせっかく繁殖したバクテリアが死んでしまいます。そうして自然ろ過能力が落ち、水槽内の水質が悪化してしまうのです。

ここでは、安全に水道水のカルキを抜いて水槽に使用する方法とカルキ抜きにかかる時間を解説していきます。

カルキ抜きの方法について

カルキ抜きには大きく分けて4つの方法があります。

  1. 水をバケツなどに汲み置いておく方法
  2. 沸騰させる方法
  3. 市販のカルキ抜きを使う方法
  4. アクアリウム用の浄水器を使用する方法

それぞれの特徴を解説していきます。

すぐに実践! 汲み置きをしてカルキを抜こう

8型バケツ 7.5L ブルー 山田化学

バケツなどの口の広い容器や水槽に水道水を溜めて、庭や玄関の太陽光の当たる場所に置いてカルキ抜きをする方法です。

バケツでカルキ抜きをする手順

  1. バケツに水道水を汲み、日光の当たる場所に置き、紫外線に当てます。
  2. 初夏~夏の晴天時であれば、15L程度の水道水であれば、1~2時間でカルキ抜きが完了します。
  3. 曇り空や、紫外線の少ない寒い時期には、カルキが抜けにくいので、1~2日程度、カルキ抜きを行います。
  4. カルキ抜きした水道水の残留塩素を調べる場合は、専用のテスターを使用します。

昔からあるカルキ抜きをする方法で、特別な道具は不要でバケツ容器1つでできることが最大の特徴です。

ただし、ここで一つ注意したいのが、地域場所、時期、屋内と屋外、また夏場や冬場などによりカルキが抜ける時間に違いがあることです。

そのため、確実にカルキが抜けているかの根拠を示すことが難しいため、その人自身の勘に頼ることになってしまいます。

カルキ抜き後は残留塩素テスターでチェックしましょう

カルキ抜きした水道水の残留塩素を調べたいときは、残留塩素テスターでチェックを行います。

専用のテスターで調べた結果、カルキが抜けていない場合は、水道水を日光に当てる時間を長くしましょう。

一般家庭向き!! 沸騰させてカルキを抜こう

ティファール 電気ケトル 「アプレシア プラス」 コンパクトモデル カフェオレ 0.8L BF805170

沸騰させることで、水道水のカルキをとばすことができます。

ただし、この方法は少量の水しか対応することが難しいため、足し水や小さい水槽の水換えに使用するなど用途が限られます。

また、煮沸によるカルキ抜きは、5分以上沸騰させる必要があります。

沸騰させたあとの水道水は、溶存する酸素が少なくなっているため、ペットボトルに入れて振るなどして、溶存気体の量を増やしてから、水換えなどに使用すると安全です。

ここでは、2通りの方法をご紹介します。

瞬間湯沸かし器

ケトルなどの瞬間湯沸かし器の登場によりすぐに沸騰させることができるようになりました。

しかし、塩素濃度が高い場合、沸騰時間が短いと完全に抜けない場合も考えられます。

(特に夏時期などの水道水は、細菌感染を防ぐために、塩素濃度が高くなる傾向があります)

このような理由から、電気ケトルなどの瞬間湯沸かし器でカルキ抜きをする場合は、沸騰を感知してもすぐに電源が切れない商品を選ぶことをおすすめします。

少しでも安心したい場合はこういった商品を選ぶようにしましょう。

沸騰するとすぐに電源が切れてしまう瞬間湯沸かし器の場合は、木炭などをいれて、残った塩素や有害物質を取り除くのがおすすめな方法です。

電気ポット

最近では、瞬間湯沸かし器の場合は、沸騰を感知すると電源がOFFになる商品が主流なため、保温型の電気ポットで長時間加熱させて、カルキを抜く方法もおすすめです。

再沸騰ができるタイプの電気ポットは、水道水のカルキ臭を少なくする効果があるので、カルキ抜きの時間が短縮でき、便利です。

やかん・鍋

汲み置き同様で昔からあるカルキ抜きの方法と言えば、やかんや鍋に水道水を入れて火にかけ沸騰させる方法です。

こちらでも、問題なくカルキ抜きをすることができます。

完全にカルキを抜くために、蓋は開けて5分程度は沸騰させましょう。

プロおすすめ! 市販のカルキ抜きを使用する方法

コメット カルキ抜き(ハイポ) 20g 2個

アクアショップやホームセンターのペットコーナーなどで販売されている、「塩素中和剤」を使用する方法です。

わたしが最もおすすめするカルキ抜きの方法で、多くの熱帯魚ショップでもカルキ抜剤を使用して水道水を安全に使用しています。

ただし注意点も。中和剤の正体であるチオ硫酸ナトリウムは、魚たちにとって有害物です。中和剤の投入量は必ず説明書に記載してある規定量を厳守しましょう。

カルキ抜き剤には大きく分けて2種類あります。

固形状ハイポ

マルカン NQM-023 ハイポ 1kg

この中和剤は一般的に「ハイポ」と呼ばれています。

昔からあるカルキ抜きで氷砂糖のような固形のものです。

1袋に数多く入っていますが、粒の大きさが不揃いのため液体の中和剤と比較すると精密さでは劣ります。

液体中和剤

テトラ (Tetra) コントラコロライン プラス 1000ml

最近のカルキ抜き方法では、液体のものが主流となっています。

液体中和剤は、水槽水量に対して使用する量が説明書に記載あるため、安全かつ正確に中和することができるため、おすすめです。

炭で塩素(カルキ)が抜ける?

炭火力(すみびりき) 横綱成型 備長炭 10Kg SBR-10

木炭による水道水のカルキ抜きは、飲用の水にも、水槽用の水にも使用できる点がメリットです。基本的に、水槽用の水の場合は、大量の水道水のカルキ抜きを素早く行いたい場合に、炭を使用するのが便利だとされています。

炭で、カルキ(塩素)を抜く場合は、備長炭や竹炭がおすすめです。

炭で塩素を取り去った水は、消毒効果が薄れ、劣化しやすくなるので、カルキ抜き後はすぐに使い切るようにします。

炭でカルキを抜く方法

  1. 木炭を水道水と一緒に、容器の中に入れ、室内の場合は、5時間以上放置します。
  2. 炭でカルキ抜きをする際に、日光に水道水を当てる場合は、カルキ抜きの速度が速くなります。
  3. 炭でカルキ抜きした水は、早く使い切るようにします。

カルキ抜きに使用した炭は、使用してから1か月が交換の目安です。

バケツ1杯程度の水道水であれば、汲み置いて、日光に当てながらカルキ抜きをしたり、中和剤を使用すれば十分なので、必ずしも炭を使用する必要はありません。

必要な水量に応じて、補助として炭をカルキ抜きに使うようにしましょう。

ミネラルウォーターにはカルキが入っていない?

[Amazonブランド]Happy Belly天然水 岐阜・美濃 (2L)×9本

ミネラルウォーターの殺菌理処理は、水道水とは違う方法なので、カルキ(塩素)は含まれていません。

しかし、ミネラルウォーターにカルキが入っていないからといって、そのまま水槽の飼育水に使用できるというわけではありませんので注意が必要です。

外国産のミネラルウォーターは、硬水が多く、軟水を好む種類の金魚や熱帯魚には合わない水質です。

ミネラルウォーターを水槽の水に使用するメリットとデメリット

ミネラルウォーターを水槽の水に使用する場合のメリットは、カルキ抜きの必要がない部分です。

デメリットとしては、ミネラルウォーターを水槽の水として使用するには、水道水に比べてランニングコストがかかる点です。

また、ミネラルウォーターの産地によって、特に外国産は、水の硬度が高すぎて、水槽の飼育水には向かない場合があります。

ミネラルウォーターを水槽の水として使用する際の注意点

ミネラルウォーターを水槽の水として使用する際は、水の硬度を確認した上で、飼育している魚に合った硬度のミネラルウォーターを使用する必要があります。

飼育に岩石や砂利を使用する種類の熱帯魚は、硬度の高い水(硬水)を好む場合が多く、
飼育に土やソイルを使用する必要のある魚は、硬度の低い水(軟水)を好む傾向にあります。

また、ランニングコストもかかるため、水量の多い水槽にミネラルウォーターを使用することは現実的ではありません。

飼育している熱帯魚の硬度にあったミネラルウォーターであれば、通常のカルキ抜きができない場合の、緊急時のカルキ抜きをした水の代用として、差し水程度であれば、使用可能という認識がふさわしいです。

ハイエンドユーザーおすすめ! RO浄水器を使用する方法

クロノスレイン

ショッピングサイトを選べます

アクアリウム用浄水器を使用してカルキを抜く方法です。

アクアリウム専用の浄水器なので、安心して水槽に使うことが出来ます。

とくに、水質に敏感な熱帯魚やサンゴを飼育する場合はおすすめです。

水槽に浄水器を使用するメリットとは?

アクアリウム専用の浄水器を使用するとカルキだけでなく、水道水に含まれている鉄さびや重金属、コケ発生の原因になるケイ酸も除去できるため、水質が安定しやすいのが特徴です。

浄水器の種類によりますが、大抵の浄水器は水道水の99パーセント以上の不純物は除去できる仕組みとなっています。

しかし、そんな夢のような水質を得るにはデメリットも。

浄水器は導入する前にデメリットも把握しましょう

まず最初に値段です。

浄水器本体の他に専用チューブやカートリッジなどが必要になり、最初に購入する時に安いものでも1万円はかかります。

さらにランニングコストもかかってきます。

浄水器を通した水は、浄水と排水に分かれて水が出てきます。排水した水は使えないため、水換えに使用する水量以上に水道代がかかってしまうのです。

次に浄水器の手入れです。最初のうちはよくとも、使用していくに従いフィルターが汚れてしまい、メンテナンスの必要が出てきます。フィルターの寿命は平均1年なので、都度専用のものを買い替える必要があります。

また、給水は蛇口にホースをつないで行うため、使用中は台所やお風呂場など、浄水器を接続している蛇口が使えない、設置場所が必要という欠点もあります。

水槽用の浄水器は、熱帯魚やサンゴにとって、とても良い水質を維持できるアイテムです。

以上のメリットとデメリットを考慮した上で、アクアリウム用の浄水器の導入を検討するのがおすすめです。

カルキ抜きにかかる時間について

市販のカルキ抜き

液体タイプのものは瞬時に水に溶け込み、すぐにカルキを抜いてくれます。

逆に固形タイプだと水中に完全に溶けるまでに時間がかかります。水温が高めなら数分で溶けてなくなりますが、水温が低い場合には溶けにくいため30分ほどかかる場合があります。

手軽ですし、値段もさほど高いものではありません。時間のない時にはハイポを使ってカルキ抜きをするとよいでしょう。

汲み置き

屋内でのカルキ抜きにかかる時間は2~3日、屋外でのカルキ抜きにかかる時間は約6時間以上と言われています。早くカルキを抜きたいなら、屋外かつ太陽の光を当てることで水温が上がってカルキ早く抜けるようになります。

夏場の屋外での汲み置きした水のカルキ抜きは、晴天時で1~2時間程度で完了する場合もあります。

気温が低いと水の温度も下がりますので、冬場は夏場の倍の時間は考えておいた方が良いでしょう。冬場の屋外でのカルキ抜きにかかる時間は12時間~1日以上かかることが予測されます。

汲み置きでのカルキ抜きは、日照時間や気温に、かかる時間が左右されます。

煮沸

ケトルなどの瞬間湯沸かし器なら、5分程度でカルキを抜けるでしょう。やかんや鍋で煮沸させる方法だと、10分程度はかかります。

電気ポットで再沸騰させてカルキを抜く方法もおすすめです。

市販のカルキ剤が無く、汲み置きで抜くより早くカルキを抜きたい場合におすすめな方法です。

浄水器

ハイテク・ヘルスウォーター2シルバーセット 8年間カートリッジ不要 酸化還元浄水器 水道水が名水に変身 シルバー ハイテクヘルスウォーター

機種にもよりますが、平均で1時間に約23リットル、1日で560リットルの浄水を作ることができます。

ただし、水槽に使用するまでに時間がかかるため、使用する前日から溜め始めましょう。

また、不純物がない綺麗な水のため劣化が早いです。

溜めたらすぐに使用しましょう。

まとめ: 水道水を安全に使いたい! 正しいカルキ抜きの方法・時間をプロが徹底解説!

いかがだったでしょうか。

水道水を安全に使用するためのカルキ抜きをする方法と時間について解説させていただきました。

わたしのおすすめは、市販の液体中和剤を使って瞬時にカルキ抜きをする方法です。

誰でも簡単・安全に水槽へ使用することができる素晴らしい商品です。

カルキ抜きをする方法で迷っている方は、液体中和剤を選びましょう。

また、水質に敏感なディスカスやサンゴなどを限りなく良い状態で飼育管理したい場合や、金銭的に余裕があるなら、熱帯魚にとって良い水質を維持できるアクアリウム用の浄水器を使うのも手です。

浄水器を使用した浄水は不純物が除去された非常に綺麗な水です。計測すれば数値で現れるため、目視でその良さが分かりますし、サンゴの開き方が良くなることは色々なアクアリストの水槽でも実証されています。

最後に、少しでもお金をかけたくないというのなら、時間はかかりますがやはり昔ながらの汲み置きの方法を取るのが一番ですね。

自分自身のライフスタイルや管理水槽にベストな方法で、水道水を安全に使用しましょう!

※コメントは承認後に表示されます