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水槽にスネール・小さな貝が発生した!その原因と対策を教えます!

アクアリウムにおける代表的なトラブルに、スネールの発生が挙げられます。スネールとは意図せず発生した巻貝のことを指し、仮に発生しても他の生体に害を及ぼすことは希です。そればかりか、水槽に発生する厄介者のコケを食べてくれるなどのメリットもあります。

しかしながら、繁殖力が強い種類が多く、水槽内で大量発生して鑑賞性を損なうことから有害生物として扱われ嫌われています。ここでは、水槽でスネールが発生する原因と対策についてご紹介いたします。

スネールとは?

アクアリウムにおけるスネール

スネールとは、英語で巻貝を意味する「snail」を、そのままカタカナで表記した言葉で、アクアリウムにおいては意図せず紛れ込んだり、発生した巻貝のことを指します。

仮に水槽内で発生したとしても、魚や水草に害を与えることはほとんどなく、水槽内のコケを食べてくれるなどメリットも存在します。

しかしながら、発生すると至る所で目に付くようになり、アクアリウムにおいて重要な鑑賞性を低下させることから、もっぱら有害生物として扱われています。

スネールの種類

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水槽内で発生して問題視される巻貝として、主に以下の4種類が知られています。

モノアラガイ

殻長2~3cmほどの巻貝で、日本各地の淡水域で普通に見られます。殻は薄くてフタは存在せず、殻の入り口が大きいことが特徴です。自然下での繁殖期は水温が高い6~10月頃ですが、水槽内では水温が保たれているために通年で繁殖します。

寿命は1年程度と短いですが、その分成長が早く、誕生後2カ月もすれば性成熟するために大量発生する場合があります。

サカマキガイ

ヨーロッパが原産の外来種で、現在では日本各地に定着しており、都市部などの水質が悪い淡水域を好んで生息しています。殻長1cmほどの巻貝で殻は薄く半透明で、見た目はモノアラガイとよく似ています。

モノアラガイとの違いは、より小型で殻が左巻き動物体に触角がないなどです。雌雄同体で通年で繁殖を行えるため繁殖力が非常に強く、水槽内に混入すると大量発生してしまいます。

カワコザラガイ

楕円形の笠形をしている巻貝の1種で、日本各地の淡水域で普通に見られます。殻長は2~3mm程度とかなり小型で、殻は半透明です。水草などに付着していても気付き難く、水質がアルカリ性に傾いている硬水だと爆発的に増殖することがあります。

ヒラマキガイ

ヒラマキガイの仲間で、水槽内への混入の可能性が高いのが「インドヒラマキガイラムズホーン)」です。殻長2cm前後の巻貝で、全体的に赤色を呈します。

本種は南アジア原産の外来種ですが、現在では日本に定着しています。コケ取り生体として市販されている巻貝ですが、繁殖力が強いため水槽内で大量発生することがあります。

スネールが発生する原因と増殖しやすい環境

発生原因

スネールが発生する原因は主に外部からの持ち込みです。特に、水草にスネールの卵が付着していて、それが水槽内でふ化して増殖するケースは頻繁に見られます。

また、ご自身が採取してきた石や流木などに紛れて混入することも多いので、新しく水槽内に水草やレイアウトを追加する際は注意が必要です。

増殖しやすい環境

スネールが増殖しやすい環境は、弱アルカリ性の硬水です。これは、スネールの殻の主成分が炭酸カルシウムであることに関係しています。

弱酸性の水質では殻が溶解してしまうので、スネールがあまり増殖できないのに対し、弱アルカリ性では殻の溶解は生じません。そして、硬水で増えやすい理由は、殻の原料となるカルシウムが豊富に含まれているためです。

また、弱酸性の軟水でも増殖しやすくなる条件があります。それは、底床材に砂・砂利類を導入している時や、石組みレイアウトを設置している場合です。

一般的な鉱石類にはカルシウムが含有されており、そのカルシウムが弱酸性の水にさらされることで溶出し、スネールが殻を構成する材料として利用できてしまうためです。

スネール対策

手で取り除く

水作 貝転キャッチャー

スネールが発生した直後で、まだ個体数が少ない時点であれば、一定の成果が期待できます。しかし、手間がかかるうえに、稚貝やカワコザラガイなどの小さいスネールは見逃しがちです。費用はかからないものの、根絶は難しいと言わざるを得ません。

ちなみに、スネールを効率よく捕獲できる「貝転キャッチャー」という製品も販売されています。さほど高価ではなく、スネールを見かけた時にまめに取り除くことで増殖を抑制できるので、利用してみるのもおすすめです。

スネールイーターの導入

Sinbad (シンドバッド) (熱帯魚) アベニ― パファー 3匹 セット (生体)

生体の中にはスネールが好物で、積極的に食べてくれる種類がいるので、それらを導入することも効果的です。

スネールを食べてくれる熱帯魚としては、「アベニーパファー」や、「アノマロクロミス・トーマシー」、「バジス・バジス」などが挙げられます。また、貝の1種である「スネールキラー・スネール」もスネールイーターとして知られています。

ただ、生体を導入する対策法は、飼育したい生体との混泳相性が悪いと問題が生じてしまいます。また、スネールはフィルター内部に侵入し、その中で増殖することもあるので、生体による対策法では水槽内での増殖は抑えられますが、根絶は難しいです。

薬剤の使用

スネールのみに効果を発揮し、駆除できる薬剤を利用する方法もあります。代表的な製品としては「AZOO 貝除去液」や「JOKER スネール・バスター」などが挙げられます。

これらの製品は生体を飼育している水槽内に直接添加して、スネールなどの有害生物のみを駆除できることが特徴です。問題点としては、「ヒメタニシ」や「石巻貝」などのクリーナー生体として導入している貝類にまでも効果が及んでしまうことです。

薬剤を使用する時は、クリーナーとしての貝類は別の場所に避難させてから使用し、スネールの駆除が確認できたタイミングで水槽に戻すと良いでしょう。

水槽のリセット

最も迅速かつ効果的な方法が水槽をリセットすることです。最終手段ともいえる水槽のリセットは、卵まで一掃できるので最も確実に根絶できます。

スネールは卵の状態だと乾燥や低酸素状態など悪環境にもある程度は耐えられるので、水槽やレイアウトなどは洗剤で洗い、天日干しをして紫外線を当てつつ完全に乾燥させることが重要です。

リセットのデメリットとしては、せっかく定着したバクテリアまで死滅してしまう点が挙げられます。水槽をリセットする際はなるべく早く水質を安定させるために、飼育水については可能な限り保存しておくと良いでしょう。

スネール対策には予防が重要

水草その前に・・・

スネールが発生した際の対策については先に述べましたが、そもそも発生させないように予防することが重要です。つまりは水槽内にスネールを持ち込まないようにすることが重要で、スネールとその卵は水草とともに持ち込まれるケースが多いので、必ず下処理をするようにしましょう。

水草の下処理用の薬剤は普通に市販されており、代表的な製品に「AIネット 水草その前に」などがあります。水草を水槽に導入する前に、これらの製品を添加した水に浸けることで下処理を行えば、スネールとその卵のみならず残留農薬なども除去することが可能です。

採取してきた流木や石などについても、どのような有害生物やその卵が付着しているか分かりません。水槽導入前には、きちんと洗浄したうえで熱湯に浸けたり天日干しをするなどして、必ず下処理を行うようにしましょう。

まとめ・スネールの発生原因と対策について

スネールとは意図せず水槽内に発生した巻貝を指し、主な発生原因は外部からの持ち込みです。万一、発生した場合でも生体に害をなす可能性は低く、逆にコケや食べ残したエサを処理してくれるなどのメリットもあります。

しかし、大量に発生すると水槽内の至る所で目に付くようになり、アクアリウムにおいて肝心な鑑賞性が低下してしまいます。スネールを根絶させるとなると最悪の場合、水槽をリセットしなければなりません。

そのため、スネールを持ち込まないようにすることが重要で、新たに水草などを導入する際は必ず下処理を行うようにしましょう。