熱帯魚や海水魚飼育には水槽の他にろ過機材や照明、ヒーターなどさまざまな機材が必要となってきます。市販されているセット水槽だと不要な機材があったり、必要なものが足りないということが起きやすいです。
また水槽や機材をバラバラで購入しようとすると、サイズ間違いやセッティングで失敗してしまうということもあり得ます。
その点オールインワンタイプの水槽なら、最初からすべて水槽にセットされているので、アクアリウム初心者でもセッティングの失敗などを起こしにくいです。
今回はおすすめのオールインワン水槽を3つご紹介、そしてオールインワン水槽のメリットとデメリットについてもお話していきます。
目次
おすすめのオールインワン水槽3選
それではまず、おすすめのオールインワン水槽を3つご紹介していきます。
mmc企画 シェルⅡ
「シェルⅡ」はmmc企画という、海水魚用品の日本代理店が扱っているオールインワン水槽です。
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セット内容には次のものが含まれています。
LED照明(オプティマリスリーフナノを採用)
ブルーとホワイトをはじめとした4色をブレンド。
フィルターシステム(フィルタースポンジ&4段メディアケース)
メディアケース1弾目はろ材付きで、排泄物や食べ残した餌をきれいに除去・分解してくれます。
循環ポンプ
1時間に600L循環できるポンプを使用しています。1時間に15回転循環可能。
スキマー(オルカスキマーミニットⅡを採用)
高性能なエアリフト式スキマーを標準で装備しているので、硝酸塩の蓄積を減らすことができます。水位を一定量に保つスキマー区画もきちんと設けられているため、水位などの調整が簡単に行えます。
リアサンプカバー
インテリア性を高めるために、リアサンプやプロテインスキマーを隠すことのできるカバーが付属しています。
ヒーター・クーラ―ポンプスペース
ヒーター・クーラーは別売りですが、使用する際の設置スペースがあるので水槽内や周囲をすっきりと見せることができます。
シェルⅡは専用キャビネットも販売しているので、インテリア性を重視するのであれば、水槽とセットで購入することをおすすめします。
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本体価格は5万円ちょっとと市販されているセット水槽よりは高めですが、使い勝手がよいうえにインテリア性も十分な水槽となっています。
mmc企画 Red Sea MAX NANO
こちらもmmc企画が取り扱っているオールインワン水槽です。海水魚だけでなくサンゴ飼育も楽しめるオールインワンセットになっています。透明度の高いウルトラクリアーガラスを使用しているため、最高の状態で観賞を楽しむことができます。セット内容は次のとおりです。
LEDライト(Prime HD LEDライティング採用)
LEDライトはフルスペクトルなのでサンゴ飼育にも使用することができます。スイング可能なので水換えや水槽内の掃除の邪魔になることもありません。
サーキュレーションシステム
MAX NANOで使用しているサーキュレーションシステムは、一時間に約960Lの流量で、1時間に12回転循環させます。水流はノズルで向きの調整が可能で、サンゴにとって有害なデトリタスが蓄積するのを防ぐことも可能です。
リアサンプ
リアサンプ内にろ過システムが収納されているため、水槽周りをすっきりとさせることが可能です。225ミクロンのフィルターバッグが付属していて、透明度の高い水を維持することができます。
MAXR NANOプロテインスキマー
1時間に総水量を約3回転プロテインスキマー内で処理することができ、水と空気の割合を一定に保つことが可能です。
自動吸水装置
水位が下がった時のための足し水用に貯水槽が設置されており、自動吸水装置もリアサンプ上に設置されていますが、しっかりとスクリーンで隠されているので景観を損ねる心配がありません。
この他にもスキマーと循環ポンプのためのON/OFFスイッチが付いています。またスクリーンがリアサンプの上に設定されていていますが、メンテナンス時は前方に倒したり取り外し可能なので、水換えや水槽内の掃除がしやすいです。
別売りになりますが専用のキャビネットもあり、こちらは耐海水仕様になっているのでセットで購入することをおすすめします。
□同梱不可・中型便手数料 60Hz レッドシー MAX NANOセット ブラック 西日本用 才数170 2個口
水槽台のカラーはセットですと、ブラックとホワイトがあります。
GEX オールインワン水槽セット AQUA-U アクアユー 海水・淡水両用
GEXから最近販売されたオールインワン水槽の「AQUA-U」は、海水・淡水どちらでも使用可能です。水槽内に機材を入れないというユニークな作りで、水槽内の配線などを考えずに自由なレイアウトを楽しむことができます。
水槽サイズが幅32.5×奥行き18.5×高さ26cmと小さめの水槽なので飼育できる生き物の数や大きさは限られますが、コンパクトタイプの水槽でオールインワンのものを探している人におすすめです。
照明はLEDですが水草等も育てることが可能で、向きは自在に変更することができます。U-TOWER内には別売りのヒーター・エアレーションを入れることが可能となっています。
オーバーフローに近い形の「U-system」というろ過システムは性能が高く特許登録済みです。ろ過材は2種類、活性炭のスリムマットとベースフィルターが同梱されていますが、リングろ材を使用することも可能です。
オールインワン水槽のメリットとは?
アクアリウムではヒーターや証明、エアーなどさまざまな機械を使用します。市販のセット水槽だと、飼育する生き物に合わないものが入っていたり、低価格なぶん性能が弱かったりして後で買い替えることも多いです。
自分で機材ごとに別で購入するとなると、サイズ間違いやオーバースペックのものを選んでしまうというデメリットがあります。
その点オールインワンタイプの水槽は、市販のセット水槽よりは値段が高いですが、必要かつ十分なスペックの機能がそ揃っているため機材選びに失敗しにくいというメリットがあります。また設置するときも失敗しにくいため、機材の扱いに慣れていない人でも扱いやすいです。
またオールインワンタイプの水槽は、配管がすっきりとしているため水槽周りも綺麗に見せることができます。
オールイワン水槽のデメリットは?
メリットの多いオールインワン水槽ですが、デメリットもあります。
セットされている機材が壊れてしまった場合、交換するパーツが販売されていないという点です。DIY好きな人なら自力で修理してしまう人もいますが、普段DIYしない人や機械が苦手という人だと水槽ごと買い替えということになることもあります。
メーカーで修理対応を行っている場合は頼むこともできますが、修理に出すとなると生き物の避難先となる水槽を別で用意しなければなりません。
オールインワン水槽は自作できる?
市販されているオールインワン水槽だと自分の気に入ったデザインがなかったり、使われている機材やろ過システムが気に入らないという人もいます。アクアリウムのベテランになってくると、自作水槽を作りシステムも改造してオールインワン水槽を作ってしまう人もいますが、初心者にはまず無理なことです。
もしも気に入った大きさや形状の水槽がないような場合は、東京アクアガーデンのようなオーダーメイド水槽を製作している会社に相談してみるのもありでしょう。
オールインワンは無理でも自分の使いやすいシステムの水槽を作ることができ、使用する機材などについても相談することができます。
水槽台もセットで頼むことができるところも多いので、発注するときは一式セットで頼んだほうが自分の希望に沿ったものを作りやすいです。
まとめ:オールインワン水槽は使い勝手がよくインテリア性が高い!
オールインワン水槽は水槽に必要な機材がセットされているだけでなく、メーカーによっては別売りになりますが、専用の水槽台も販売しています。オールインワン水槽と水槽台をセットで購入することで、よりインテリア性が高く収納に優れた水槽セットを作ることができます。
オールインワン水槽はメリットが大きいですが、部品が壊れた時に交換できない可能性が高いというデメリットがあることを理解して使用しましょう。
もしも気に入ったオールインワン水槽がないようなら、東京アクアガーデンのようにオーダーメイドで水槽や水槽台を作成してくれる会社に相談するのもひとつの方法です。オールインワンは無理でも自分の使いやすい水槽や水槽台を作るアドバイスをしてもらえます。
使い勝手のよいオールインワン水槽で、水槽回りをすっきりさせよりインテリア性の高い水槽を作ってみませんか?

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