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小さな魚の餌!ブラインシュリンプの孵化と増やし方・魚への与え方を解説

小さな魚や、稚魚たちにどんな餌を与えていますか?

専用の餌が販売されていればそれでもいいですが、小さな魚の餌にはブラインシュリンプがオススメです!

ブラインシュリンプはとてもメリットの多い餌なので、これを機にブラインシュリンプについて知っておいて損はありません。

ブラインシュリンプについて、ふ化、飼育、与え方など、様々な角度から紹介していきます。

大切な熱帯魚たちが喜ぶ、おいしくて栄養豊富なブラインシュリンプをふ化させてみましょう!

ブラインシュリンプとは?

では、ブラインシュリンプの特徴から見ていきましょう。

カニやエビの仲間

ブラインシュリンプは正式名称はアルテミアといい、成長した場合の体長は1.5cmほどです。カニやエビの仲間で、塩水の中で生きています。塩水?海の生物?と思うかもしれませんが、アメリカや中国にある塩湖(薄い塩水の湖)原産の生物です。

嗜好性が高く、熱帯魚が健康的に育つ餌に

ブラインシュリンプはとても栄養価の高い餌です。ブラインシュリンプの栄養の秘密は、お腹にくっつけているオレンジ色の袋の中身です。あの袋は「ヨークサック」といい、ブラインシュリンプ自身が成体へ成長するまでの栄養分なのです。

ヨークサックをぶら下げたままのブラインシュリンプを熱帯魚の餌として与えれば、ヨークサックの栄養も熱帯魚に与えることが出来るという仕組みです。

しかも生餌なので、熱帯魚たちの嗜好性が高く、餌をなかなか食べてくれないような熱帯魚にぴったりです。与えてみるとわかりますが、ものすごい勢いで食べてくれますよ!

生餌を好む「アベニーパファ」や口の小さい「コリドラス」の飼育にオススメです。

ブラインシュリンプの入手方法

ブラインシュリンプはどのような経路で手に入れるのでしょうか。

卵からふ化させます

ブラインシュリンプは、「卵」の状態で販売されています。この卵を購入して自宅で必要な時に「ふ化(卵からかえす)」を行う必要が出てきます。

次の項でふ化方法について説明します!

ブラインシュリンプのふ化方法

では具体的にブラインシュリンプのふ化方法について説明します。

用意するもの

ブラインシュリンプをふ化させるのに用意したいものを箇条書きにしていきます。

ブラインシュリンプの卵

まずはブラインシュリンプの卵が必要です。ネットやショップで購入できますので、ご自分に合った方法で購入してください。

塩水

普通の海塩と水で大丈夫です。ただしアジシオなど、他の成分が含まれている塩は避けましょう。

塩分濃度2%の塩水を作るのですが、500mLのペットボトルに水を入れ、塩を小さじ2杯入れてフタをし、塩を溶かせば完成です。(塩は小さじ1杯で5gほどです)

スポイト

ふ化したブラインシュリンプを吸い上げるのに便利ですので、1つあったほうが安心です。

フィルター

コーヒー・緑茶をこすフィルターです。ブラインシュリンプの塩分を除くのに使います。

ブラインシュリンプをふ化させる

ブラインシュリンプのふ化で大切なポイントは2つです。

一つは、水温を28℃近辺に保つこと。

夏場であれば放置で良いですが冬などは加温が必要になります。ふ化まで12~24時間かかるのでその間ずっと28℃に保つのがベストです。

冷蔵庫の上が暖かくなるのでそこに置く人もいますし、ライトによる熱を利用する人もいます。小さな水槽をヒーターで加温し、その中にブラインシュリンプの卵の入った容器を入れるという方法もあります。

もう一つは光を当てること。

光を当てるといっても、専用のライトが必要というほどではありません。水槽を置いてある部屋でふ化させるなら、水槽の近くに置いておくくらいの光で大丈夫です。

ただし真っ暗な時間が多すぎるとふ化しづらくなるので、光が必要なことを意識して置き場を決めましょう。

皿式

試しにやってみたい方には「皿式」が向いています。皿式のメリットは簡単な道具でふ化させられること。水深が浅いのでエアレーションの必要がないのです。

ブラインシュリンプの卵をふ化させる容器としてタッパーウェアなどを用意してください。

容器に塩水を注ぎます。深さ1~2cmくらいで良いでしょう。

そこへブラインシュリンプの卵を入れます。

卵をどのくらい入れるのが良いかは環境によって左右されますが、最初は「卵を水面に落として直径3cmになるくらい」もしくは「耳かき2杯分くらい」を目安に始めましょう。卵が多すぎると酸素不足でふ化しづらくなるので、最初は少なめから試してください。

卵は水面に浮いてしまうので、割りばしなどでつついて水に沈めてやりましょう。24時間後にはたくさんふ化しているはずです。冬であれば加温を忘れずに。

ふ化器を使う

専用のふ化器が販売されていますので、それを使うのが簡単です。

このようなふ化器であれば、エアレーションも付属してますのですぐにふ化を始めることができます。

ペットボトルを使う

ペットボトル内でふ化させることもできます。ただしこの場合はエアレーションすることが必要になります。

ペットボトルのフタに穴を開けてエアレーションのチューブを差し込み、加温しつつエアレーションしてください。

ふ化したブラインシュリンプの与え方

ブラインシュリンプは塩水の中でふ化しますし、卵の殻が混じっている状態ですので処理をしてから熱帯魚たちに与えるほうが良いでしょう。

塩分と卵の殻を取り除こう

卵の殻は水面近くに浮かびます。色は薄い茶色です。殻を間違えて食べてしまうと消化不良を起こして死んでしまう場合があるので、できるだけ殻は取り除きます。

そのためにはブラインシュリンプを集めましょう。ブラインシュリンプは光に集まるので、ライトを容器の一か所に当ててやります。ブラインシュリンプはオレンジのようなピンクような色なので集まってくるとすぐにわかります。

集まってきたところをそっとスポイトで吸い取れば、殻を吸わずに済みます。

塩水を含んでいるので、面倒ですが洗って与える方が無難です。

コーヒーや緑茶の紙のフィルターにスポイトで吸ったブラインシュリンプを流し込み、上から水を数回かけてやるだけでOKです。塩が洗い流せたら、フィルターごと水槽にいれても大丈夫です。あとでフィルターは回収しましょう。

下のフィルターがブラインシュリンプ愛用者の間では有名なアイテムです。洗えば何度も使えるところがポイントです。

ブラインシュリンプを与えてみよう

集めたブラインシュリンプは水槽にいれてやれば稚魚や熱帯魚が勝手に食べてくれます。ただし与えすぎは水を汚す原因になるので様子を見て適量を与えましょう。

コリドラスに与える場合だけ注意が必要で、コリドラスは基本的に底にいますから、ライトでブラインシュリンプも底付近に移動させてやることが大切です。懐中電灯やミニライトなどで水槽底部の横から照らしてやるだけで集まってきます。

ブラインシュリンプFAQ

よくある質問を集めてみました。

日持ちする?

毎日ブラインシュリンプをふ化させるのははっきり言って面倒です!保存できればいいのに…と思うのは当然ですが、ブラインシュリンプはあまり保存できない餌です。

最初に説明した通り、ふ化したてのブラインシュリンプにある「ヨークサック」が栄養のもとです。ブラインシュリンプが生きていくための栄養なので、ふ化後はヨークサックはどんどん小さくなっていき、栄養価がさがってしまうのです。

オレンジ~ピンク色ではなくなったブラインシュリンプは栄養としてはあまり期待できません。

どの時期の稚魚に与えるのがいい?

生まれたての稚魚も「ヨークサック」を持っています。それがなくなるまでは自力で餌を食べませんので、ヨークサックがなくなってからが適した時期です。

ブラインシュリンプを繁殖させられる?

可能です。

  • 濃度2%くらいの人工海水
  • 28℃に加温
  • エアレーションをする
  • 光をそこそこ当てる

この条件がそろうと比較的手軽に繁殖するようです。ただふ化させるだけなら食塩水で良いのですが、繁殖させるとなると人工海水を使うほうが成功率が上がります。

成長したブラインシュリンプの餌には、プレコの餌やきな粉が適しています。

うまくふ化しないんだけど、どうして?

ブラインシュリンプがふ化する条件は上で説明した繁殖の条件と同じです。(水は食塩水でOKです)それに加えて、新鮮な卵であることが大切なので、条件を見直してもふ化しないようであれば卵を買いなおしてみるのがいいでしょう。

まとめ:ブラインシュリンプを与えて元気な魚を育てよう

栄養価も高く、嗜好性も良いブラインシュリンプ。毎日ふ化させるのはなかなか大変ですが慣れてしまえば大丈夫です。

健康な魚を飼育するために、一度チャレンジしてみませんか?

水槽のプロ トロピカライターの高井です。
アクアリウム全般が好きで、現在はアベニーパファーのトリコ。
ピンセットでアベニーにアカムシを食べさせるのが日々の癒しです。

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