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熱帯魚・エビのブリーダーになる方法!自宅での副業として費用も解説

熱帯魚やエビを飼育していると、稚魚・稚エビが生まれることがあります。
たくさん生まれたらブリーダーになれるかも」と考えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

熱帯魚やエビのブリーダーは資格がなくても始めることができ、ショップと交流を深めて卸先としてのパイプをもつことができれば、そこそこの収益を得ることも可能です。
ただし、ブリーダー業を副業として成り立たせるためには、ブランド力をつけたり、信頼感や知名度を高めるような工夫が欠かせません。

そこで今回は、熱帯魚やエビのブリーダーになる方法や、副業として成立させるためのポイントについて解説していきます。

熱帯魚・エビのブリーダーになる方法

熱帯魚やエビの飼育に慣れてきて自宅で繁殖ができるようになると、次第に興味が湧いてくるのがブリーダーという副業です。

ブリーダーは資格がなくても始めることができますが、それである程度の利益を得られるようになるには、様々な下準備が必要です

ここでは、熱帯魚やエビのブリーダーになるために必要な下準備についてご紹介していきます。

資格が無くても始められる

先述したように、熱帯魚やエビのブリーダーは資格を取得していなくても始めることができます

例えば爬虫類のブリーダーになるためには『動物取扱責任者』という資格が必要なので、それと比較すると、熱帯魚やエビのブリーダーは参入しやすい業界と言えるのではないでしょうか。

ただし、熱帯魚やエビのブリーダーは資格こそ要らないものの、飼育スキルや飼育資金、管理スペースの確保が必要となってきます。

納品ノウハウと信頼感を磨く

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ブリーダー業界全体に言えることなのですが、ブリーダーは生体に関する知識や飼育スキルだけでなく、卸先やお客様に納品するためのノウハウや信頼感を磨くことも必須となってきます。

まずはご自身がどんな生体をどのくらいのペースで何匹販売できるのか、しっかりと把握しておきましょう。
ブリーディング自体がうまくいき、魚やエビをたくさん繁殖させることができても、発送業務に手が回らなければ販売することはできません。

梱包にかかる時間も考慮しつつ、現実的な数値を計算してみてください。

そして、生体を適切に発送するためには、パッキング(配送に耐えうる酸素充填など)や梱包資材の選定、輸送時の水温変化に対する配慮などのスキルも磨かなければなりません。

ときには、寄せられたクレームに真摯に対応する誠実さが求められることもあります。

このように、ブリーダー業は生体に対する知識や飼育技術だけでなく、配送に関するノウハウや信頼感の取得が必要だということも覚えておきましょう。

ショップや販売サイトとの交流

アクアショップや通販サイトの運営者と交流を深め、卸先としてのパイプを構築することも、販売戦略として重要です。
顔なじみの店舗やサイトに目星をつけ、販売ルートの確保が可能かを考えておくと、後々広げやすくなります。

とはいえ、ショップでは個人がブリードした生体を仕入れるところはほとんどありません。
しかし、顔見知りであれば情報交換の場として、非常に大切なコミュニティになりえます。

人気傾向などの情報をしいれつつ、通販やイベントなどで実績を積むことが第一です。

副業として成立する?ブリーディングの費用について

繁殖させた生体をオークションサイトなどで販売し収益を得ることは、意外と簡単です。
しかし、ブリードを副業として成立させるためには、ブランド力をつけたり、信頼感や知名度を高めるような工夫が欠かせません。

ここからはブリードを副業として成り立たせるためのポイントを解説していきますので、しっかりと確認しておきましょう。

飼育機材・用品はコスパを考えて採用する

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何かを販売したときに得られる『利益』とは、『売上』などの収益から『固定費』などを差し引いた額のことを指します。
熱帯魚やエビのブリードの場合、生体を販売し売れたときの金額が『売上』、生体を繁殖させるための飼育設備や電気代・水道代などが『固定費』です。

ブリードを副業として成立させるためには、いかにして固定費を抑えて商品に付加価値をつけ、利益を得られるかという部分が大切となってきます。
飼育用品(ろ材や餌など)は業務用のものを揃えたり、水温を効率よく保つなどしてコストを抑えつつ、利益を上げていきましょう。

ブランド力を高める費用・時間

付加価値をつけブランド力を高めることも、副業として成立させるための条件と言えます。

ここで言う『付加価値』とは、今の時代で言えば情報の正確さと、手元に届くスピードです。

生体の品種やサイズ、雌雄などが、提示された情報と一致していること。注文を受けてから梱包し発送するまでの一連の過程がスムーズに行なわれること。
このように、お客様が情報をもとにイメージし望んだものが、正確かつスピーディーに届くことが、付加価値となります。

例えば、エビの中でも特に有名なビーシュリンプをブリードするとしましょう。
同業者はたくさんいますし、変色個体など相当レアな生体でない限り、ほぼ販売しつくされていると考えられます。

その中でビーシュリンプのブリードを副業として成立させるためには、販売個体に関する情報がしっかりと提示されていて、供給が安定しており、納得のいくクオリティのものがあまり待たずに手に入るということが最低条件となってくるのです。

サイトやブログ、ネットショップを作る

しかし、情報の正確さや発送までのスピード感といった付加価値をつけたとしても、知られなければ売れません。
まずは周囲にブリーダーとしての存在を認知してもらうために、ネット媒体を使いましょう。

サイトやブログを開設したり、ネットショップを作ってみるのがおすすめです。最近は個人でも簡単にネットショップを作れるサービスも登場していますので、活用していきましょう。

SNSで拡散する

ツイッターやYouTube、インスタグラムといったSNSを利用して集客するのも、ひとつの方法です。
人気のSNSは閲覧者が多いので、販売個体に関する説明や出品情報の告知に使用できますし、利用者との交流の場にもなります。

飼育環境の一部を紹介し、実際の生体を画像や動画で見てもらうことで、お客様の安心を得ることも可能です。
また、生体をイキイキと魅力的に撮影するテクニックも、SNSを通じて商品を購入してもらうために必要な技術の一つといえます。

SNSやブログは、ブリーダーの信頼感を担保するために必要不可欠な媒体なので、できるだけ早く開設しておきましょう。

口コミ・レビューをもらう

ネットショップやフリマアプリの評価基準として、口コミレビューなどが挙げられます。
サイトを運用するうえでは、まずは「良い口コミをもらう」という目標を立ててみましょう。

人の心理として、「同じような値段・クオリティであれば良い評価が付いている出品者から購入したい」という意識が強くはたらきますので、そういった意味では、口コミやレビューは大きな力を持ちます。

また、どんなに真摯に取り組んでいてもちょっとした行き違いでマイナスコメントがついてしまう事もあります。これらのコメントは耳に痛いものですが、マイナスコメントにこそ誠意を持って対応しましょう
指摘された部分をしっかりと改善できれば、プラス評価にもつながります。

売り上げと生産性を考える

最後に、熱帯魚・エビのブリーダーとしての売り上げと、生産性について考えていきましょう。

寿命が短い生き物は売れやすい?

夜桜 2ペア

ショッピングサイトを選べます

寿命が短い生体は売れやすい傾向にあります。
特にメダカやエビなどは品種改良が盛んなうえに、形質が確定的に遺伝するわけではないため、不確定な要素が強いことから常に需要があると言ってよいでしょう。

「この品種をたくさん飼育したいけれど、個人で繁殖させて増やすのは困難…。」
こういった要望に対応するのが、ブリーダーの役割とも言えます。

こだわりの個体で利益を得るには

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一方、そこそこ寿命が長く、親の形質が遺伝しやすい生体(ベタや金魚など)で利益を得るためには、飼育数を絞り、一匹一匹の質を高めていくことが大切になります。

数多くの品種を手広く販売するより、「この品種はこのブリーダーからでしか手に入らない」「グレードの高い個体を購入したいなら、このブリーダーに頼んだほうが良い」という付加価値をつけることが重要となってくるのです。

ただし、質の高い生体を作出するには飼育経験やスキルを積まなければならないため、まずは育成しやすい生体で経験を積んでから、高価なこだわりの個体に移行していくのが良いと考えられます。

まとめ:熱帯魚・エビのブリーダーになる方法!自宅での副業として費用も解説

今回は熱帯魚やエビのブリーダーになる方法や、副業として成立させるためのポイントなどについて解説してきました。

熱帯魚やエビのブリーダーは資格が無くても始められますが、ブリーディングした生体がお客様に最適な状態で届いてこそ成り立つため、納品のノウハウを追求することが大切となってきます。

情報の正確さや手元に届くスピードなどで付加価値をつけつつ、SNSやネットサイトをうまく利用して、多くの人に信頼されるブリーダーになりましょう。