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水槽内で魚がケンカをしてしまう!原因とケンカさせない解決方法を解説

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水槽内で魚達がケンカや小競り合いをしてしまう、というお悩みをよく耳にします。

気の強い魚が他の魚を追い回したり、追い払ってしまったり…と、小競り合いの範疇ならばしばらく様子見で良いかもしれませんが、度が過ぎると怪我をしてしまうこともあるため、相性が悪い素振りが見えたら早めに原因を特定して対処するのが賢明です。

しかし、魚がケンカする原因は縄張り意識や繁殖前後の気性の変化など、本能的なものも多いので一時的な対策では解決しないこともあります。
そのため、飼育前にケンカが起こりづらい環境の作り方や、いざトラブルが起こった時の対処法を知っておきましょう。

ここでは、魚同士がケンカをしてしまう原因や解決方法、ケンカが起こりづらい水槽づくりについて解説します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに魚がケンカする原因と解決法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

水槽内で発生する魚達のケンカは、放っておくと大きな怪我やトラブルに発展することもあるため、正しい対処法で解決しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚がケンカする原因と解決法を解説します。

魚同士が喧嘩をしてしまう原因と解決方法を動画で解説!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
水槽内の熱帯魚、生体が喧嘩してしまう原因や対策・解決方法を音声付きで解説しています。

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魚のケンカとは


一般的にケンカというと、双方が攻撃を仕掛けて戦いを繰り広げるイメージですが、水槽内での魚のケンカは少々様相が異なります。
互角にやりあうようというよりは、立場の強い魚が弱い魚を追い回したり、つついたりして怪我をさせる、いじめのような感覚に近いものです。

魚同士のケンカは淡水魚・海水魚に関わらず発生しますが、特に気性の荒い種類の魚が多い海水魚水槽ではケンカが多く深刻化しやすい傾向にあります。

魚のケンカはよくあること

何となく水槽で飼育できるような魚は穏かなイメージがあるかもしれませんが、アクアリウムによくいる魚もケンカをします。むしろ良くあることで、決して特殊な事例ではありません。

そもそも自然界は弱肉強食、強いものが生き残れる世界なので、魚達も本能的に強さを示し、子孫を守るために他種を威嚇して攻撃します。
水槽の中でも魚の本能は変わらないので、状況によってはどんな品種でも他の魚とケンカをしてしまう可能性があることを念頭に置いておきましょう。

魚同士のケンカの原因


魚がケンカをする原因は主に以下の3つが挙げられます。

  • 縄張り争い・繁殖行動
  • 混泳相性が悪い
  • 魚同士で上下関係ができている

同種間や類似の品種間でケンカが頻発している場合は、縄張り争いによる小競り合いの可能性が高いです。特に繁殖期は縄張り意識が強くなって激しいケンカに発展することがあるので注意しましょう。

次に混泳相性が悪い場合。魚にも相性があり、合わない魚種同士を混泳させるとケンカになりやすいです。

また、魚同士の上下関係がいじめに繋がることもあります。体が大きい魚が小さい魚をいじめる、気の荒い魚が大人しい個体を追い回すなどで、これは他種間だけでなく同種の群れのなかでも起こる可能性があるケンカです。

ケンカが起こりやすい状況


ケンカやいじめが突然始まったように見える場合は、その前の飼育行動にきっかけがあることが多いです。

例えば、すでに魚がいる水槽に新しい生体を追加すると、後から追加された魚が敵とみなされて攻撃を仕掛けられることがあります。この場合は、まず隔離用のケースに入れた状態で魚を導入して慣らしていくと、ケンカになりにくいです。

また、水換えが刺激になってケンカが起こるといった話もあります。
水換えをすると水質が変わって繁殖が促されるなど魚に多少なりとも影響がありますので、しばらくは異変が無いか水槽の中をよく観察しましょう。

海水魚のケンカは深刻化しやすい

魚のケンカは淡水魚よりも海水魚の方が深刻な問題になりやすいです。

淡水魚は自分のよりも弱い魚や、餌を食べるのに邪魔になる魚を一瞬威嚇するように攻撃することが多く、しつこく追い回すようなことはあまりありません。
一方、全般的に縄張り意識が強い海水魚は、自分のテリトリーを守るために攻撃を仕掛けるため、相手を明確に敵と認識して容赦なく突き続けてしまいます

淡水魚が小競り合いで終わることが多いのに対して、海水魚の喧嘩は命の危険に直結しているのです。
淡水魚のいじめも長期化すると対象が弱ってしまうので対処が必要ですが、海水魚のいじめは見つけ次第すぐに隔離などの対策をしましょう

魚のケンカを止める解決方法


魚がケンカしているのを見つけたら、手遅れになる前に状況を変える対策をしましょう。
ここからはケンカを止める解決法ということで、

  • レイアウトを変える
  • 隠れ場所を作る
  • 隔離する

3つの方法をご紹介します。

レイアウトを変える

淡水魚・海水魚を問わず、どちらの水槽でも使える手段の一つが水槽内のレイアウトを変えることです。

水槽の中では、魚はレイアウトの区切り方を目安に縄張りを主張している可能性があるため、それを一度崩すことで縄張り意識によるケンカを改善できる可能性があります。
特に、後から入れた魚が先住の魚にいじめられているケースでは、レイアウトを変えて縄張りを崩すのが効果的です。

ただ、この場合後から入ってきた魚の立場が弱いことに変わりはないので、しばらくするとこともあります。

隠れ場所を作る

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水草や流木などを増やして、いじめられた魚が逃げ込める隠れ場所を作るのも良い方法です。
特に淡水魚の水槽では、隠れ場所だけで状況が改善することも少なくありません。

また、この方法は単独飼育が推奨されるようベタなどの魚を混泳させたいときにも有効で、レイアウトで空間を区切ることで、他の魚とトラブルを起こさずに一緒の水槽で飼育できるようになります。

ただし、このような場合はレイアウトだけでなく一緒に飼育する魚を遊泳域の被らない穏やかな魚に限定するなど、混泳相手の選定にも気を配りましょう。

隔離する

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レイアウトを変えたり隠れ場所を増やしたりしても、ケンカが収まらないときは隔離をします。

セパレーターで水槽を仕切り、物理的に分けてしまえばケンカは収まりますが、根本的に解決したい場合は、いじめている方の魚を一度完全に隔離するのがおすすめです。

いじめをする魚は大抵先住の魚で自分のテリトリーができているので、こちらを隔離して新しい魚が水槽内に慣れるまでの時間を稼ぎます
すると魚同士の上下関係がリセットされるので、しばらくしてから魚を元の水槽に戻してもケンカをしなくなることが多いのです。

また、いくら対策をしても喧嘩が再発してしまう時や、いじめられた魚がボロボロになってしまうような場合は、もう一つ水槽を用意して別々に飼育することを検討してください

ケンカが起こりづらい水槽づくりが大切


水槽の中は狭く限られた空間のため、自然界よりも縄張り争いが起こりやすいです。
また、攻撃を受けたときに逃げ込める場所が少ないと怪我をする確率も高まります。

そのため、そもそも水槽を立ち上げる段階でケンカが起こりづらい水槽づくりを心がけることが大切です。

  • レイアウトや水草を使って空間を仕切る/li>
  • 十分な隠れ場所を用意する/li>
  • 混泳水槽では魚種同士の相性や特徴を十分に考慮する/li>
  • 魚の導入順に注意する

ケンカの解決方法でもご紹介した、レイアウトで空間の仕切りや隠れ場所やを作る方法は、立ち上げ時から行っておくとケンカが起こりづらくなります。

また、混泳水槽では魚種同士の相性に十分注意してください。気性の荒さだけでなく遊泳層にも注目し、行動範囲が被らない魚種同士を混泳させるようにすると気性が荒い魚でも混泳がしやすくなります。

また、魚の導入順にも注意が必要です。
一般的に多種類の魚を1つの水槽で混泳させる場合には、少しずつ魚を増やしていく方法が推奨されていますが、この時性格の穏やかな魚種から導入していくとケンカの予防になります

後から入れた魚が気の強い種類の魚だったとしても、先に水槽に入っている魚の方が強いという法則が崩れることはないので、魚同士の喧嘩が起こらず混泳がうまくいきやすいです。

まとめ:水槽内で魚がケンカをしてしまう!原因とケンカさせない解決方法を解説


今回は、水槽内で起こる魚のケンカについて、原因や解決方法を解説しました。

魚は縄張り争いや繁殖のために本能的にケンカをする生き物です。
水槽内でも同様に小競り合いやいじめが起こることがありますので、特定の魚がターゲットになっているような様子が見られたら、対策をしましょう。

レイアウトを変えたり隠れ家を作ったりするだけでもケンカが収まる場合も多いです。
ただ、対策をしても状況の改善が見られない場合や、海水魚のようにしつこくつつきまわしてしまうようなときは、水槽を分けることも検討してください。

混泳水槽ではレイアウトや導入順に注意すると、ケンカが起こりづらい水槽を作ることができます。

魚のケンカを見つけたら慌てず対処をして、美しいアクアリウムを維持しましょう。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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