ビーシュリンプ飼育に、どんなソイルを使ったら良いのだろうと思ったことは有りませんか? 栄養系ソイルが良いとか吸着系ソイルが良いとか言うことを聞いたことがある方も、聞いたことがない方も、今回の記事を読むことで自分にぴったりのソイルを選ぶことができますよ♪
目次
ビーシュリンプ飼育向けのソイルの選び方
ビーシュリンプ飼育に向いているソイルは、主に「栄養系ソイル」と「吸着系ソイル」の2つに分かれます。それぞれにメリットやデメリットがありますので、一緒に見て行きましょう。
栄養系ソイルとは?
栄養系ソイルとは、水草やエビに必要なミネラルなどの栄養素を豊富に含んだソイルのことです。水槽が立ち上がるまでに1~2ヵ月という長い時間が必要ですが、一度立ち上がるとビーシュリンプがどんどん繁殖してくれる良い環境を作ることができます。
なお、栄養系ソイルにはデメリットがあります。それは「立ち上げ初期に亜硝酸などをソイルが放出すること」です。その分、水質が悪化しやすいので、ソイルからの亜硝酸などの放出が収まる&水槽内にバクテリアが定着してくれるまでは、エビを入れることができません。
しかし、ビーシュリンプの繁殖にはかなり効果的ですので、エビをたくさん繁殖させたい方は栄養系のソイルがおすすめです。
吸着系ソイルとは?
吸着系ソイルとは、水中のアンモニアなどを吸着する効果を持ったソイルのことです。水槽が立ち上がるまで1~2週間という短さが売りで、底面式フィルターとの組み合わせは特に水質の維持に効果的です。30センチ以下の小型水槽にも向いています。
なお、吸着系ソイルのデメリットは「寿命が短い&リセットの見極めが少し難しい」というものがあります。アンモニアなどを吸着しきれなくなった場合リセットをすることになるのですが、それが見た目だけでは判断しにくいのです。あえて見極める方法をあげるとするなら「水槽をセットして6か月ほど経過して、エビが抱卵しなくなったらソイルの交換時期」と言えます。(ただし、底砂の掃除などで、ソイルの寿命を延ばすことも可能です)
初心者の方には、すぐにセットすることができ、取り扱いのしやすい吸着系のソイルをおすすめします。
ソイルをブレンドする方法もある
栄養系ソイルと吸着系ソイル、2つをブレンドして使用するという方法も有効です。単独で使用する場合に比べて、両方の良い所取りをすることも可能になります。
製品によっても変わりますが、「栄養系ソイル3~4に対して、吸着系ソイル7~6」のブレンドが個人的にはおすすめです。ただし、慣れないうちは水質の見極め(エビの投入時期の判断)が難しいので、ある程度の飼育経験を積んでから挑戦することをおすすめします。
ビーシュリンプ飼育に最適なソイル・ベスト3
さて、ここからはビーシュリンプ飼育に最適なソイル・ベスト3を紹介したいと思います。
第1位:JUN/マスターソイル(吸着系)
吸着系ソイルの中で1番おすすめしたいソイルになります。粒がしっかりとしていて崩れにくく、サイズや色も選べるので使い勝手がとても良いです。価格もお手頃なので、お財布にも優しいです。
姉妹品のプラチナソイルも、ビーシュリンプにおすすめです。
第2位:JUN/プラチナ・ハイブリットソイル(栄養系)
ハイブリットという名前の通り、栄養系ソイルでありながら、吸着系ソイルの良い所を持っている「良い所取りのソイル」です。栄養系ソイルは取り扱いが難しい所もありますが、この製品はじわじわと栄養素が水中に出ていくカプセル加工がされています。
エビの増殖率が違うので、ビーシュリンプを爆殖させたい方はぜひ使用してみて下さい。
第3位:シラクラ/レッドビーサンド(吸着系)
「水槽立ち上げから3時間くらいでエビを水槽に入れることができる」と公式サイトで謳われている吸着系ソイルです。ビーシュリンプ専用に作られているため、水質の維持やPH&硬度の固定、アンモニアや亜硝酸などの吸着に優れています。水草用の肥料なども含まれていないため、水槽にコケが生えにくいというメリットもあります。
まとめ・ビーシュリンプ飼育に最適なソイル ベスト3
さて、今回はビーシュリンプの飼育に最適なソイルについて紹介してきました。「たくさん繁殖させたい=栄養系ソイル」「水槽を早く立ち上げたい=吸着系ソイル」「良い所取りをしたい=ブレンド(ただし、エビを入れる時期の見極めが難しい)」という使い分けが一つの基準になります。
ビーシュリンプの飼育や繁殖は、とても奥が深くて楽しいです。特に、上級者やブリーダーと呼ばれている方々は自分なりのソイルのブレンドや、フィルターの工夫をしている人が多いです。
ぜひ、あなたもビーシュリンプの飼育に、チャレンジしてみて下さい。きっとハマること間違いなしです♪

水槽のプロ トロピカライターのくろいあまがえるです。
熱帯魚&両棲類が大好きです。地鶏の刺身と唐揚げが大好物。
雀百まで踊りをなんとか……ということわざがあるように、幼稚園児の頃に飼育した金魚&アマガエルが、生き物好きになる切っ掛けだったのかもしれないなと思っている。