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オタマジャクシの飼い方!水道水で飼育できる?最適な水温やエサとは!

オタマジャクシはカエルの幼生で、春先から初夏にかけて水辺で群永している様子を観察できます。そんなオタマジャクシを飼育するうえでのポイントとしては、以下の3点が挙げられます。

  1. 水位は高すぎず低すぎず
  2. 餌はバランスよく与える
  3. 上陸場所を確保する

オタマジャクシは成体へと変態する過程で、食性や呼吸の方法などが変わります。よって、これらを意識することで、オタマジャクシを上手にカエルにまで育て上げることが可能です。以下で、その理由について詳しくご紹介していきます。

オタマジャクシとはどのような生物か?

特徴

オタマジャクシは言わずと知れたカエルの幼生です。丸みを帯びた頭胴部から尾部が伸び、手足はありません。体の前方には目と口が付いており、口には顕微鏡で見えるレベルの、角質で形成された微細な歯が並んでいます。

大きさや体色はカエルの種類によって異なり、アズマヒキガエルのオタマジャクシは最大でも3cm程度で全身が黒一色をしています。対して、国内最大級のカエルであるウシガエルのオタマジャクシは最大で15cmほどに達することもあり、体色は緑色を帯びた褐色で、白点が散在することが特徴です。

オタマジャクシは主にエラで呼吸を行っていますが、この頃から肺や皮膚での呼吸も可能で、止水域のような嫌気的な環境での生存に役立っています。食性は植物食性が強い雑食性で、自然下では藻類やデトリタス、生物の死骸などを食べています。

採取法

オタマジャクシと言えば水田を連想する方もいると思いますが、田植えの季節はオタマジャクシの採取に打ってつけの時期です。地域差はありますが、だいたい6月中までなら水田や池・湖・河川の浅場で群永している様子を見られます。

採取する際は、オタマジャクシの皮膚はデリケートなので、直接手で触れないようにしてください。オタマジャクシにとって人の体温は熱すぎるので、火傷をしたり衰弱してしまう恐れがあります。

長靴などを履いて入水し、プラケースやコップなどで周囲の水ごと掬うようにして採取すると良いでしょう。採取後、ご自宅まで持ち帰る際は、水温の上昇と酸欠に注意してください。

オタマジャクシは高水温や酸欠に比較的強くはあるのですが限度がありますし、輸送中に衰弱するとそのまま死んでしまうこともあります。必要に応じてクーラーボックスなどの断熱容器や、電池式のエアポンプなどを用意してから採取に出かけると良いでしょう。

オタマジャクシの飼育法

飼育に必要な道具

オタマジャクシは基本的には飼育容器と餌があれば飼育できます。容器は水槽でも良いですが、後のことを考えるとプラケースなどのフタができる物が便利です。容器の大きさは飼育したいオタマジャクシの種類と個体数に応じて選択する必要があります。

例えば、最大で体長5cm程度に成長するニホンアマガエルのオタマジャクシの場合、60cmの規格水槽サイズ(幅×奥行き:60×30cm)で、安全に飼育できる個体数は10匹前後までです。

ちなみに、この数値はフィルターを使用せずに飼育する場合の目安で、フィルターを導入してしっかりとろ過を効かせた環境ならば、これ以上の個体密度での飼育も可能です。しかしながら、言うまでもありませんがオタマジャクシは成長するとカエルへと変態します。

オタマジャクシとカエルとでは飼育方法が全く異なり、大量のカエルは管理が難しいので採取のし過ぎに注意してください。

他には、容器の掃除のためにピペットや、水換えの際にカルキ抜き剤などがあると便利です。個体数に対して飼育容器が十分に大きければフィルターやエアレーションは必要ありませんが、容器が小さい場合は必要になるので注意してください。

飼育水について

水温はオタマジャクシが採取できる季節であれば、特にコントロールする必要はありません。しかし、直射日光が当たる場所に飼育容器を置くと、水温が上がりすぎて衰弱死する危険があるので注意してください。

飼育に用いる水は当初は採取地の水を利用すれば問題ありません。その後の水換えの際は水道水を使用すれば良く、特に水質などを調節する必要はありませんが、カルキ抜きはきちんと行ってください。

水位はオタマジャクシの体長の2倍程度に調節します。さもないと、自由に泳ぎ回ることができないがゆえに筋肉の発達が遅れ、成長に支障をきたしてしまいます。また、オタマジャクシは深い水深を嫌うので、水位を高くし過ぎないように注意してください。

餌について

テトラ (Tetra) プレコ 40g

前述のように、オタマジャクシはデトリタス食性を持っているので、基本的には何でも食べます。飼育するうえでよく用いられている餌としては、茹でたホウレンソウや麩、鰹節やニボシなどです。

ただし、これらの餌は水を汚しやすいのでプレコ用のタブレットなど、植物食性が強い熱帯魚用に配合された人工飼料をメインに与えることをおすすめします。オタマジャクシの口は下向きに付いているので、浮き上がるものはうまく食べられないことがある点も留意して餌を選ぶと良いでしょう。

そして、同じ餌ばかりを与えていると、栄養バランスが偏って成長が阻害される恐れがあるので、人工飼料の他に動物質のものも意識して与えてください。

与え方としては1日に2回、食べ残さない程度に少しずつ与えます。食べ残しが発生すると、水質を急速に悪化させてしまうので、食べ残した餌は除去してください。

タブレットタイプの人工飼料であれば、しばらく飼育水に入れておいても水質への影響はそれほど大きくはありませんが、動物質の餌は水質の悪化が顕著なので注意してください。

また、オタマジャクシは共食いをします。死骸を食い散らかすと水質が大きく悪化してしまうので、死んだ個体を見つけたら速やかに取り除いてください。

メンテナンスについて

メンテナンスの内容は水換えと容器の掃除です。水換えの頻度としては、飼育環境にもよりますが4~5日に1回程度が目安になります。オタマジャクシは水質にうるさくないので、水が汚れてきたら換える、くらいの意識でも大丈夫です。

水換えの時は、飼育水の全量に対して半分程度をカルキ抜きをした水道水と交換します。一度に全てを変えてしまうと、オタマジャクシにとって環境が急変することと同義で、弱ってしまう場合があるので避けてください。

また、水換えの際に底に溜まったフンなどのゴミも、ピペットなどを使用して吸い出しておくと良いでしょう。

オタマジャクシの混泳について

オタマジャクシは睡蓮鉢のメダカや金魚と混泳が可能です。なぜ睡蓮鉢かというとフィルターがある水槽ですと、水流に負けてしまうし水深も深いためです。

しかし、睡蓮鉢でも体格差があると食べられてしまうので要注意です。また、オタマジャクシの成長にあわせて上陸用の陸地(スロープ)も必要ですし、カエルになってそのまま飛んで行ってしまわないようにフタが必要なため、推奨はできません

違う種類のオタマジャクシ同士の混泳に関しても推奨できません。

カエルの子供はすべてオタマジャクシですので飼育条件にほぼ差はありません。ですので『違うカエルのオタマジャクシも同時に飼育できるのではないか?』と思われがちですが、成長スピードに差があったりするので多種類のオタマジャクシを混泳させるのはやめましょう

オタマジャクシに足が生え始めたら?

オタマジャクシは飼育環境や個体差にもよりますが、2~3週間ほどで後ろ足が生えてきます。この頃になると本格的に肺呼吸へと移行するので、水深を浅くするか石などを入れて上陸できる場所を作ってあげましょう。溺れて死んでしまう個体も出てきます。

水質・水温管理のために水量を減らしたくないのであれば、板などを入れてスロープを作ることも効果的です。オタマジャクシが上陸を始めたら、飛び出し防止のために飼育容器にはフタをしておきましょう。

その点でもプラケースはオタマジャクシの飼育に適しています。

まとめ・適した水や餌などオタマジャクシの飼育方法について

オタマジャクシはカエルの幼生で、春先から全国の水辺に姿を現します。環境への適応力が高く飼育自体は容易なのですが、皮膚が弱く人の体温程度で簡単に火傷を負ってしまうので、素手で直接触れることは避けてください。

オタマジャクシをカエルにまで上手に育てるポイントは水位と餌です。栄養バランスを考えた給餌と、呼吸と運動に適した水位を見極めることが重要です。

オタマジャクシに手足が生え、カエルへと変態していく様子を間近で観察できれば、驚きや感動もひとしおですし、小さなお子様の勉強にもなります。ぜひオタマジャクシの飼育に挑戦してみてください。