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アクアリウムに流木は入れる?流木導入の効果・メリットとデメリットとは

アクアリウムにとって流木は欠かせない存在で、レイアウトはもちろん、熱帯魚の隠れ家になったり生体が住みやすい水質に変えたりと、入れることによるメリットは少なくありません。

しかし、水の色が変わってしまう、カビの原因になるといったデメリットもあるため、流木の特性を知ったうえで水槽に入れることが重要です。ただ、レイアウト以外の使い方を知っている人は多くありません。

そこで、今回は流木導入の効果とメリット・デメリットをご紹介します。

水槽に流木を入れる理由

水槽に流木を入れる理由を聞かれると「レイアウトのため」と答える人が多いです。

実際その通りですが、他にもプレコなどの飼育に流木が欠かせない、ということをご存じでしたか?

ここでは、流木の効果とメリットに触れる前に「流木を入れる理由」について解説します。

水槽レイアウトのため

流木を入れる理由の大半は水槽をレイアウトするため、と言っても過言ではありません。

流木を入れることで立体感が出て奥行きを演出することができます。複雑な形状をしているブランチウッド、大きく存在感のある塊状流木といったように、さまざまな形状をした流木があるため、自由にレイアウトしやすいというメリットも。

また、水草を活着させてレイアウトに使うこともあります。水草の緑に流木の茶色が相まって、水槽の色合いに深みが出るのも嬉しい点です。

プレコなどの飼育には必須

流木はプレコのなどの飼育に欠かすことはできません

プレコは水草を食べてしまうため、レイアウトには流木が最適です。実際のところ、流木も食べてしまいますが水草のようにすぐなくなることはなく、むしろ“長持ちする非常食”として役に立ちます。

また、プレコは縄張り争いが激しいため、流木を入れることによってケンカする頻度を減らす効果も。プレコ1匹に対して流木を1個入れるとそれぞれ縄張りを作るので、争いが起こる確率はグッと下がります。

プレコだけでなくエビや小型魚との相性も良く、自然な隠れ家としても活躍します。

流木の効果とメリット

流木は単なるレイアウトに使うアクセサリーではなく、さまざまな効果とメリットがあります。

pHを変えたり熱帯魚の隠れ家になったりと、うまく活用すれば生体の好む環境に近付けることが可能です。

熱帯魚好みのpHになる

流木を入れるとpHが低下し水質が弱酸性に傾きます

熱帯魚の原産地であるアマゾン川や東南アジアの河川の水質は弱酸性なので、流木を入れることで多くの熱帯魚の好む水質に傾けることが可能です。同様に水草の多くも弱酸性の水質を好むため、流木が水質作りに一役買ってくれます。

pH降下剤のような薬品も必要なく、水槽に入れるだけで持続的に効果を発揮する流木はとても優秀な“水質調整剤”といっても過言ではありません。

弱酸性の水質を好む生体がいる場合は、流木が特におすすめです。

熱帯魚の隠れ家になる

流木は熱帯魚の隠れ家としておすすめです

入り組んだ立体的な構造により、小型魚が入り込むスペースが多くケンカが起こっても逃げ込むことができます。また、視界を遮ることで接触する機会を減らして争いの頻度を下げるといった効果も。

性格の違いやサイズ差などでパワーバランスが心配な場合は、弱い魚の“避難所”として流木を入れると良いでしょう。

流木のデメリット

生体にとってメリットの多い流木ですが、当然デメリットもあります。

メリットよりもデメリットが気にある場合は流木の導入を検討する、もしくはデメリットの影響を少なくする対策を考えましょう。

アクで水が茶色くなる

流木によってはアクが出るため、水槽の水が茶色くなり鑑賞性が低下することがあります

生体への影響はないものの、見た目が悪くなるだけでなく光の透過性が下がることによって、水草の成長不全にもつながりかねません。

すでに“アク抜き済み”の流木であれば、そのまま使えますが未処理のものはアク抜きや対策が必要です。

アクは鍋で流木を煮沸することで抜くことができます。もしくは、水の黄ばみを吸着するソイルや活性炭を入れるのも効果的です。

カビの原因になることがある

流木がカビの原因となることも珍しくはありません。

当然ながら流木も有機物なので、放っておくと微生物に分解されます。カビはその分解者の代表格といえる存在で、流木に付着するのも無理はありません。

対策としては、

  • 煮沸する
  • ブラシでカビを取り除く
  • 定期的な水換えや掃除で水の富栄養化を防ぐ

といった方法があります。

流木によるカビでお困りの方はこちらも参考にしてみてください。

水槽内で浮いてしまう

流木に空気が溜まっていれば水槽内で浮いてしまうことも珍しくはありません。

「丁寧にレイアウトしたのに水を入れたら浮いてしまった」ということも考えられます。

そのような悲しい事態を防ぐためには、

  • 水に漬けて吸水させる
  • 煮沸する

など、浮いてしまわないよう対策をしましょう。これらの他にも石のせてを重しにする、重りを付けるといった方法もあります。

天然の流木には寄生虫が付着していることも

天然の流木には寄生虫が付着していることがあるので要注意です。

流木はアクアリウムショップや通販で入手する方法が一般的ですが、自然に落ちている流木を使用している人を見かけます。

たしかに、無料で好みの流木が手に入りますが、天然のものは“寄生虫”や“雑菌”が付着していることも少なくありません。そのまま使用してしまうと、水槽に有害なものを持ち込んでしまう可能性が高いため、控えましょう。

基本的には購入したものを使用することをおすすめしますが、天然の流木を水槽に入れたい場合は煮沸することで寄生虫や雑菌のリスクを下げることができます。

まとめ:アクアリウムに流木は入れる?流木導入の効果・メリットとデメリットとは

流木はレイアウトに使えるだけでなく、pHを下げたり生体の隠れ家になったりとメリットは多いです。しかし、水の黄ばみやカビの原因となるなどのデメリットもあります。

肝心なのは効果やメリット・デメリットを踏まえたうえで、利用することです。

対策すればメリットだけを活かすことも不可能ではないので、上手く活用してみてください。