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金魚と熱帯魚はどちらの飼育が難しい?それぞれのメリット・デメリット

これからアクアリウムを始めようと考えてる場合、飼育する生き物選びはかなり重要なポイントとなります。

よく話題に上がるのが、金魚と熱帯魚はどちらの方が初心者向きなのかという疑問。

金魚は病気になりやすく短命なイメージが強いかと思いますが、水槽のレイアウトはシンプルな方が見栄えが良く、飼育する個体数が少なくても十分に楽しむことができます。
一方熱帯魚は金魚よりも高い設備が必要なことが多いのですが、小型熱帯魚が群泳する様子は見応え抜群。密度のあるレイアウトも楽しむことができます。

今回はそんな金魚や熱帯魚を飼う上でのメリット・デメリットを解説していきますので、飼育する生き物選びに悩んでいる方は、ぜひこちらのページをお役立てください。

金魚飼育が熱帯魚よりも難しい理由

どちらかと言えば日本人に馴染み深いのは金魚の方だと思いますが、飼育難易度は熱帯魚の方がいくらか容易だというのがアクア業界の定説です。
東京アクアガーデンで働くスタッフにも意見を聞いたところ、ほとんどが「熱帯魚よりも金魚飼育の方が難しい」とコメントしました。

ここではまず、多くの人から「金魚飼育は難しい」と言われてしまう理由について

  • 病気になりやすい
  • 小型水槽以上の飼育容器が必要
  • 水草との相性が悪い
  • レイアウトによってはヒレが破ける

という4つのポイントに沿って解説していきます。

病気になりやすい

金魚飼育が熱帯魚よりも難しいと言われる一番の理由は、金魚が病気にかかりやすいお魚だからです。

色や見た目の美しさを高めるために品種改良を重ねてきた金魚は、美しさと引き換えに病気をしやすいお魚へと変化してきました。
これは金魚だけでなくショーベタやダルマメダカなど、品種改良によって生まれたお魚全般に言うことができます。
美しく改良されてきたお魚は、どうしても菌に対しての抵抗力が下がってきてしまうのです。

さらに金魚の場合は胃を持たないため、他のお魚と比べると消化機能が弱いという特徴もあります。
金魚は餌をねだる習性があるためついついたくさん与えたくなりますが、食べ過ぎた餌はきちんと消化することができません。
消化不良を起こすことで体力が低下し、免疫力を下げる要因にもなってしまいます。

短命なイメージの強い金魚ですが、そこには菌に対しての弱さや消化機能の未熟さが大きく関係しているのです。

金魚の病気についてはコチラの記事も参考にしてください。

金魚は小型水槽以上の飼育容器が必要

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金魚と言えば金魚鉢というイメージが強いですが、実は金魚を小型水槽で終生飼育することは不可能です

意外に思う方も多いかもしれませんが、金魚は品種によってはかなり大きく成長します。
さらにフンをよく出すことも相まって、小型水槽で水質を維持することはかなり困難です。

たとえば金魚すくいで扱われることの多い和金は成長すると20~30cmほどの大きさになるので、終生飼育するのであれば60cm以上の水槽を用意しましょう

金魚の種類についてはコチラの記事も参考にしてください。

水草との相性が悪い

アクアリウムを始めるからには一緒に水草も育てて、美しい水景を演出したい。
そう考える方も多いはずです。
しかし残念なことに、金魚は水草との相性が良くありません

金魚は底砂を掘り返す習性があるため水草も引っこ抜いてしまいますし、雑食性が強いお魚なので、お腹が空くと柔らかい水草を食べてしまうこともあるんです。

もし金魚を飼育する水槽に水草を入れるのであれば、金魚のおやつになることを前提として入れることをおすすめします。
もしくは食べることのできない人工水草などをうまく活用してみましょう。

水草についてはコチラの記事も参考にしてください。

レイアウトによってはヒレが破ける

先ほど金魚と水草の相性が悪いということをお伝えしましたが、それでは金魚が食べられないくらい硬い水草を植えれば問題ないのでは?と考えた方もいらっしゃると思います。

しかし、そこには大きな落とし穴が…。
金魚は大きなヒレを持っていますので、硬い水草に引っかかると自慢のヒレが破れてしまうことがあるんです。

水草だけでなく流木や岩、レイアウト用アクセサリーなど、先の尖ったアイテムにぶつかって怪我をしたりヒレが裂けてしまうことは決して少なくありません。

レイアウトに制限が出てしまうことも、金魚飼育のデメリットと言えます。

レイアウト素材についてはコチラの記事も参考にしてください。

金魚のメリット

金魚飼育が難しい理由をご紹介してきましたが、もちろんデメリットばかりではありません。
ここからは金魚を飼うメリットとして、

  • 飼育設備がシンプルでコストがかからない
  • 美しいヒレ・模様・体格を楽しめる

という2つのポイントを解説していきます。

飼育設備がシンプルでコストがかからない

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金魚飼育のメリットとしてまず挙げられるのが、ろ過装置や飼育用具などの設備がシンプルで済み、コストがかからないという点です。

金魚は大量の酸素を消費し、水を汚しやすく、多くの品種が強い水流を苦手としているという特徴があります。
特に溶存酸素量は金魚の成長に大きく関わるため、エアレーションはかなり重要です。

これらの特徴を考慮すると、金魚飼育ではろ過装置をなるべくシンプルでエアレーション効果を重視したものにして、水換えの頻度を高くするのが、いちばん安全な飼育方法だということに気がつくと思います。

週に1度は水槽の掃除や水換えなどのメンテナンスができるのであれば、ろ過フィルターは投げ込み式でも構いません。
また、金魚は低水温に強い部類のお魚なので、冬場の水温が15℃を下回らなければ水槽用ヒーターも不要です。

あれこれと難しい設備をそろえる必要がないのが、金魚飼育における一つ目のメリットと言えます。

金魚飼育の設備についてはコチラの記事も参考にしてください。

美しいヒレ・模様・体格を楽しめる

そして2つ目のメリットが、金魚は単体でもヒレや模様、体格の美しさを楽しめるという点です。

シンプルなレイアウトが推奨されている金魚ですが、そもそもかなり目立つお魚なので、密度のあるレイアウトよりはすっきりとした水槽の方が見栄えが良くなります

どちらかと言うと金魚は水景を楽しむと言うより、体色や体型、ヒレの美しさを堪能するお魚です。
愛情を込めて育てた金魚が美しく成長したときの喜びや達成感は、何ものにも代えられません。

金魚の体色についてはコチラの記事も参考にしてください。

熱帯魚のメリット・デメリット

ここまで金魚飼育における難しさや楽しさをご紹介してきましたが、続いては熱帯魚飼育のメリット・デメリットについて解説をしていきます。

群泳や密度のあるレイアウトを楽しめる

熱帯魚飼育におけるメリットは、群泳する様子や密度のあるレイアウトを楽しめることです。

金魚はすぐに水を汚すためよほど大きく設備の整った水槽でないと多数飼育するのは難しいですし、レイアウトも比較的シンプルなものが好まれることをお伝えしてきましたね。
一方、熱帯魚は多くの種類が混泳可能で、水草や流木などをふんだんに使った凝ったレイアウトをほどこすことができます

魚の組み合わせやレイアウトの細部に至るまでとにかくこだわりたいと考えている方にとっては、金魚よりも熱帯魚飼育の方がより楽しめるかもしれません。

熱帯魚水槽のレイアウトについてはコチラの記事も参考にしてください。

専用の飼育設備が必要なことがある

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熱帯魚飼育のデメリットとして挙げられるのが、金魚飼育よりも専用度の高い設備が必要だということです。

金魚飼育であれば水槽用の照明やエアレーション、もしくは簡単なろ過フィルターがあれば十分に飼育が可能ですが、熱帯魚水槽だとそうはいきません。

一緒に水草を育成するのであれば水草用のLEDが必要ですし、水草の種類によってはソイルを敷いてCO2も添加する必要があります。
海水魚を飼育するのであればプロテインスキマーなどの機材も取り入れた方が、水質が安定するのでおすすめです。

このように熱帯魚飼育は金魚と比べて必要なアイテムが多く、高価な設備が必要だというデメリットがあります。

熱帯魚飼育の設備についてはコチラの記事も参考にしてください。

目的や愛着をもって飼育出来るか

金魚と熱帯魚双方のメリット・デメリットを解説してきましたが、大切なのはどちらの方が愛着をもって飼育できるかという点です

金魚は本来10年前後と長生きする生き物ですし、熱帯魚の中でも古代魚は金魚以上に長寿なお魚です。
小型魚やエビ類は寿命が短いですが、尊い命には変わりありません。

とにかく最期まで愛情をもって接することができるか。命を預かるという覚悟があるか。
そこが飼育の可否を決める第一条件だと思います。

その上で、

  • こだわりのレイアウトでコンテストに出品したい
  • ブリードに挑戦して新しい品種を作出したい

こうした飼育の目的がある場合はきちんと下調べをして、計画性をもって取り組みましょう。

まとめ:金魚と熱帯魚はどちらの飼育が難しい?それぞれのメリット・デメリット

今回は金魚や熱帯魚を飼う上でのメリット・デメリットについて解説してきました。

どんな生き物にも飼育の難しさや奥深さ・楽しさがあります。
もしこれからどんな生き物を飼おうかと悩んだ場合は、一番愛情を注げる生き物をぜひ選んでみてください。
愛着をもって接すれば、飼育する上でどんな困難が立ちはだかってもきっと乗り越えていけるはずです。

命を預かる覚悟を胸に、素敵なアクアリウムライフをお楽しみください!

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