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魚が充血する?!赤斑病とは!治療法と体色別の見きわめ方!予防法も!

赤斑病

飼育している魚の体表に、血のような赤い斑点が付いているのを見たことはありませんか?
濃い体色の魚であれば、黒っぽいアザのようにも見えるかもしれません。

これは細菌感染によって発症する「赤斑病」という病気で、細菌の特徴から「運動性エロモナス症」とも呼ばれることがあります。

この赤斑病、初期段階であれば水換えで完治することが多いのですが、重症化すると他の病気を併発したり、最悪の場合は弱って死んでしまうこともある病気のため、初期症状のうちに気づいてあげることが何よりも大切です。

今回は赤斑病の見極め方や対処法・予防法などについて、わかりやすく解説してきます。

赤斑病とは

赤斑病とは魚の体表やヒレの付け根に内出血したようなあと(赤い斑点)が見られる病気で、運動性エロモナス菌に感染したことによって発症します。
まずは赤斑病の具体的な症状や、原因について確認していきましょう。

体表が充血!赤斑病の症状

まずは症状についてですが、赤斑病は魚の体表に薄ピンク色の点や模様が出現することから始まります。
その後はピンク色だった部分がだんだんと赤く内出血したような見た目になり、中期症状では赤い斑点が肛門や腹部、ヒレの付け根など、いたるところで見られるように

末期症状では全身を擦りむいたような痛々しい見た目となり、泳ぐこともなくなります。
餌への反応も鈍くなり、最期は体力を失って死に至ることも

薬浴や塩水浴で回復が見込めるのは中期症状のときまでなので、日頃からお魚たちの様子をしっかりと観察し、病気の早期発見を心がけましょう。

原因は運動性エロモナス菌

赤斑病の原因は運動性エロモナスという菌の感染によるもので、ポップアイや松かさ病の原因菌としても知られています。

ただし、運動性エロモナス菌は淡水中にごく普通に存在する常在菌で、健康体の魚に悪さをするような細菌ではありません。

おおもとの原因は水質の悪化や水温の急変で、飼育環境の悪化により調子を崩した魚に運動性エロモナス菌が入り込み、赤斑病などの症状を引き起こしているのです

つまり、赤斑病の症状を薬浴などで回復できたとしても、飼育環境が悪いままだと再発する可能性は十分にありえます。
魚が病気を発症した際は、治療と同時に飼育環境の見直し・改善も徹底して行ないましょう。

赤斑病の治療法

先ほども軽くお話したように、赤斑病は初期~中期症状であれば薬浴などで完治が可能な病気です
ここからは有効な治療法やおすすめの魚病薬について解説していきますので、しっかりと確認しておきましょう。

初期は水換えで治る!

赤斑病は初期症状であれば水換えだけで治ることも多いです。
ここで言う初期症状とは、魚の体表に薄ピンク~赤色の点が1ヶ所だけ見られるような状態を指します。

この状態になったお魚を見つけた場合はすぐに、水槽の1/2~1/3程度の水換えを行ないましょう。
新しく入れる水はしっかりと水温を合わせて、静かにゆっくりと注ぎます。

中期は薬浴や塩水浴が有効

症状が中期以降の状態にまで進行している場合は該当するお魚を隔離して、薬浴や塩水浴で治療をしましょう。

また、薬や塩を使った治療をすると濾過バクテリアの数が減少してしまいますので、隔離水槽の水質が悪くならないようにエサの量を制限する必要があります。
エサを消化してフンを出し切らせてから治療を開始し、薬浴や塩水浴をさせている間はエサを与えないのがおすすめです。

どうしても心配な場合や魚がエサを欲しがるようなときは、食べ残しが出ないようにエサの量を少なくしましょう

以下では赤斑病に効果的な薬と治療期間の目安、塩水浴と薬浴を併用する場合の方法についてご紹介します。

赤斑病に効く魚病薬

日本動物薬品 観パラD 30mL 300L水槽用 (動物用医薬品)

赤斑病に効く薬は以下の4種類です。
必ずカルキを抜いた水に規定量を溶かして使用しましょう。

  • 観パラD
  • グリーンFゴールドリキッド
  • グリーンFゴールド顆粒
  • エルバージュエース

観パラDグリーンFゴールドリキッドはオキソリン酸を主成分としている薬で、濾過バクテリアへのダメージが少なく初心者にも扱いやすい商品です。
観パラDの場合は10Lの水に対し1ml程度グリーンFゴールドリキッドの場合は10Lの水に対し10ml程度を混ぜて使用します。

グリーンFゴールド顆粒エルバージュエースは粉末状の薬で、濾過バクテリアにも大きなダメージを与えるため、薬浴に慣れている人向けの商品です。
特にエルバージュエースは魚の粘膜を剥がしてしまうほど強い薬なので、グリーンFゴールド顆粒でも効果が無かった場合のみ使用しましょう。

そして薬浴の方法ですが、まずは薬を混ぜた水に7日間ほど魚を泳がせて様子を見ます
もし魚に異変がある場合は1/2~1/3程度換水をして、薬の濃度を下げてやりましょう。

7日間経っても症状が良くならないときは、新しい水と薬で再度薬浴を続けます
体表のぬめりがもともと薄い魚(ベタやピンポンパールなど)の場合は、治療期間が長引く傾向にあるようです。

完治したのを確認してから、もといた水槽に戻します。

塩水浴と薬浴の併用もおすすめ

塩事業センター食塩1kg

上記の薬の中だとエルバージュエース以外であれば、塩との併用も可能です。
塩を使うことによって魚の活性を高め、症状の回復をさらに早めることができます。
塩は旨味成分などが入っていない、普通の食塩を使用しましょう。

薬浴と塩水浴を併用する場合は、規定量で作った薬浴用の水に0.5%の濃度の塩を混ぜます。
ただし、水質の変化を極端に嫌う魚種(ベタなど)の場合は、0.05%の濃度から慣れさせてやるのがおすすめです。

体色別の見きわめ方

ここまで赤斑病の症状や原因、治療方法について解説してきましたが、実は赤斑病には注意しておきたい点がひとつあります。
それは、魚の体色によっては症状が進行するまで気がつきにくいという点です。

淡い体色のお魚と濃い体色のお魚では赤斑病の見え方が異なりますので、ここからは体色別の見極め方について解説をしていきます。

淡い体色では怪我のようにも見える

白や黄色など淡い体色のお魚の場合、赤斑病は文字通り赤い斑点のように見えます。
擦り傷のように見える場合もありますが、もし本当にケガをしている場合はすぐに治るはずです。

翌日まで様子を見ても治ってない、むしろ赤い範囲が広がっているような場合は、赤斑病と判断して治療を進めましょう。

濃い体色では黒い斑点のように見える

青や黒など体色の濃いお魚の場合は、赤斑病を早期に見つけるのがかなり難しいです。
たとえば青っぽい魚では黒い斑点のように見えるため、日頃からよく観察しないと異変に気づかないことも多々あります。
体色が変化しやすいベタなどでは赤斑病なのか体色変化なのか判断しづらく、初期対応が遅れてしまうことも。

色の濃いお魚の場合、黒っぽく変色した部分が広がるようであれば、赤斑病と判断して治療を開始しましょう。

赤斑病の予防方法

水作 プロホース エクストラ M サイズ

赤斑病の予防方法としては、まずは底砂やフィルターの掃除をこまめに行ない、定期的に水換えをして水質悪化を防ぐことが先決です。
先の尖ったアクセサリーや流木、複雑なレイアウトを控えると、病原菌がケガから感染するのを防ぐことにもつながります。

水質の安定に欠かせないバクテリアを増やすために、エアレーションを強めることも有効です。
ただし水流が苦手なお魚を飼育している場合はエアレーションからの水流で体力を消耗しかねませんので、なるべく気泡の細かいエアストーンを使用しましょう。

まとめ:魚が充血する?!赤斑病とは!治療法と体色別の見きわめ方!予防法も!

今回は魚の体表に赤い斑点が見られる「赤斑病」について、症状や原因、治療方法などをご紹介してきました。

赤斑病は初期~中期まででしたら水換えや薬浴で十分に回復が見込める病気なので、できるだけ早く症状に気づき、治療を開始してやりましょう。
そのためには日頃からよく魚の様子を観察し、些細な変化も見逃さないことが大切です。

魚の病気は水質の悪化が原因となっていることが多いので、飼育環境に問題が無いか定期的にチェックしてみてくださいね。

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