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魚の目が飛び出た!ポップアイとは!厄介な病気の原因と対処法を考えます

魚を飼育していると、「目が飛び出ている!」と驚くことがあります。

それは、「ポップアイ」といって、進行すると目が取れてしまうこともある厄介な病気です。初期症状のうちに対処できれば改善が見込めますが、進行すると完治は難しく繰り返してしまうことも少なくありません。そのため、早期発見と適切な対処がとても重要になります。

今回は、そんな厄介な病気ポップアイの原因と対処法について考えていきます。

ポップアイの主な症状

ポップアイ

ポップアイの症状は目に現れます

目が腫れあがって飛び出すのが、顕著な症状です。また、他の病気を併発することもあるので、たとえ軽度であっても油断はできません。

症状が現われたら速やかに対処することが大切です。

目が腫れあがり飛び出す

「ポップアイ」は目の周囲が腫れあがったように膨らみ、次第に眼球も持ち上がって、出目金のように突出してしまう病気です

悪化すると、周囲の膨れに滲出液がたまり風船のようになることもあります。軽度なものでは、「少し目つきが変わったかな?」程度にしか感じられないものもありますが、そこから進行することも少なくありません。

ポップアイが問題になりやすいのは、金魚などの“観賞魚”です。目が飛び出ると観賞魚としての価値が著しく下がるので、とても厄介な病気と言えます。

他の病気を併発しやすい

松かさ病

ポップアイの症状が出ると、他の病気を併発、もしくは他の病気からポップアイに進行することがあります

ポップアイを発症した時点で、水槽内に問題がある可能性が高いので、連鎖的に他の病気を併発してもおかしくありませ。また、菌によっては複数の病気の原因になることもあるので、病気の合併症としてポップアイを発症してしまうこともあります。

併発しやすいのは、「松かさ病」「尾ぐされ病」などです。

ポップアイの原因は諸説ある

ポップアイの原因は1つではなく諸説あります。

  • エロモナス菌
  • 水質悪化
  • 外傷

といったように、さまざまなことが考えられるので、予防や適切に対処するためにも原因を把握しておきましょう。

エロモナス菌が原因説

有力な説として、「エロモナス菌」の感染があります

エロモナス菌は淡水であればどこにでもいる常在菌で、もちろん、魚の体内にもいます。健康な状態であれば特に問題ありませんが、体調をくずして免疫力が落ちたり水質が悪化して菌が増えたりすると、病気につながります。

このエロモナス菌の感染症からポップアイに進行する傾向があるため、原因菌の可能性が高いです。金魚を飼育している際に経験した症例では、

  1. 消化不良
  2. エロモナスの体内感染(松かさ、膿など)
  3. ポップアイ

といった順で、症状が進行するパターンが多いです。

水質悪化が原因説

水質悪化が原因という説もあります。

水質が悪化すると先述したエロモナス菌が活性化しやすいため、結果としてポップアイになってもおかしくありません。また、水質が悪化したりpHが急変したりなどして魚が体調をくずし、免疫力が低下したところに、エロモナス菌に感染してしまうケースも考えられます。

水質の悪化は万病のもとと言いますし、ポップアイとの関係性は深いでしょう。

外傷からポップアイ化する説

外傷からポップアイ化するという説は、けがをした場所から菌が体内(筋肉)感染すると考えられます。

また、外傷によって体調をくずしたりストレスを受けたりすると、健康状態の悪化(免疫力の低下)から、ポップアイを発症しても不思議ではありません。

ポップアイの治療方法

上記の説はどれも、

  • エロモナス菌
  • 水質の悪化
  • 健康状態の悪化(免疫力の低下)

これらの要素が関係しています。そのため、常に清潔に気を付け、エアレーションで好気性バクテリアを十分に繁殖させることで、他の菌の勢力を弱めるのが一番の予防と考えても良いでしょう。

エロモナス菌に関しては、酸素の有り無しに関係なく存在できますが、無い所(体内など)でよく巣食います。金魚は砂利をつつきますから、砂利の底にできやすい嫌気層(嫌気性菌の住処)を徹底的にメンテナンスするのも効果的です。

愛好家の方が砂利を敷かないのは、そういった理由もあります

予防しても発症してしまった場合は、これからご紹介する治療方法を参考にしてみてください。

薬浴はポップアイには効果が薄め

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ポップアイの治療法として、「薬浴」は効果が薄いです

体内に菌がいるため、薬効が表れにくいと考えられます。しかし、外傷性の場合は、傷口を殺菌する目的で行っても良いでしょう。

薬浴に使用する薬は「グリーンFゴールド顆粒」です。エロモナス菌が原因の病気に効果的なので、他の病気を併発している場合にも良いでしょう。

合わせて塩浴すると、なお効果が期待できます。

ポップアイの治りが悪い場合は薬餌で治療しよう

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※観パラDは現在、品薄のため、在庫のある容量の多いものを掲載しています。

ポップアイの治療は、「薬餌」が高い効果をあげます

「グリーンFゴールド顆粒」や「観パラD」を浸した餌や、食べさせて経口投与する「パラキソリンF」がおすすめです。ただし、餌を食べてくれないことには効果がないので、食欲のある段階で行う必要があります。

動物用医薬品 パラキソリンF(L) 100g1袋

薬餌は目に見えて効果が表れるものの、体内感染なために完治は難しく、繰り返してしまうことが多いです。

水を浅くし、水圧を下げる

水深が深すぎると水圧で目が押し出されることがあります

ポップアイの症状なら、なおさら悪化の原因になることも。負担をかけないためにも、水深はなるべく浅めにしましょう。

ただし、水量が少なくなるため、こまめに水換えを行うなど水質管理も重要になります。体力や免疫力が落ちている可能性あるので、水質が急変しないよう少量を定期的に水換えする方が安全です。

まとめ:魚の目が飛び出た!ポップアイとは!厄介な病気の原因と対処法を考えます

ポップアイで目が飛び出てしまうと、魚がかわいそうですし、飼育者は精神的にこたえるものがあります。発症を防ぐためにも、

  • エロモナス菌
  • 水質の悪化
  • 健康状態の悪化(外傷や免疫力の低下)

これらの原因からポップアイになってしまわないよう、水換えやメンテナンスして予防を心がけましょう。それでも発症してしまった時は、薬浴や薬餌を中心とした治療を行ってみてください。

どの病気にも言えることですが、一番大切なのは「予防」と「早期発見」です。