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熱帯魚の水槽にエアレーションは必要?メリットやエアストーンについて

アクアリウムにつきものの機材と言えば、濾過フィルター、ライト、そしてぶくぶくことエアレーションです。

しかし、エアポンプの振動音は結構気になる音だったりします!
実際のところ、水槽にエアレーションは必要なのか?と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。または、導入したほうが良いのか悩んでる方も意外に多いです。
エアレーションのメリット、デメリットを見ていき、『エアレーションの必要性』を考えていきたいと思います。

そもそもエアレーションとは?

エアレーションとは、「ポンプを使って水中に空気を送り込むこと」です。空気を送るホースの先にエアストーンを付けることで、とても細かい気泡を水中に生み出すことができます。

このエアレーションには、水中の酸素の量を増やす効果があるため、水道水の浄化施設や魚の養殖場などでは欠かせないものになっています。

それでは、エアレーションのメリットとデメリットを具体的に見て行きましょう!

熱帯魚水槽におけるエアレーションのメリット

まずは、エアレーションのメリットです。

メリット1:酸素の供給

エアレーションをすることで、水中の酸素濃度を上げることができます。

これは、魚の過密飼育を可能にしたり、硝化バクテリアを活性化をしたり、魚の成長を促進したりすることに繋がります。特に、大型魚を健康的に大きく成長させるためには、エアレーションは大切だと言えます。実際にエアレーションを導入したら、大きく魚が成長した!という話も聞きます。

水草を密に植えた水槽では、夜間に水草の呼吸が原因で酸素不足になることがあります。そのため「消灯後にエアレーションをすること」は、水草や熱帯魚の成長に良い効果があると思われます。

なお、エアレーションは水中の二酸化炭素を奪いますので、CO2を添加している昼間の水草水槽にエアレーションを行うのは避けた方が良いです!

メリット2:硝化作用の向上(バクテリアの活性化)

水槽の水を綺麗に維持するためには、濾過槽などに棲みついて、水中の有害なアンモニアや亜硝酸塩を分解してくれる「バクテリア」の働きが欠かせません。

エアレーションは、好気性(酸素を好む)バクテリアを活性化してくれます。

好気性バクテリアは、水中のアンモニアを毒性の低い硝酸塩に変化させてくれます。その働きが強まれば、水質の維持や改善に効果が期待できます。

メリット3:水の循環効果

水は同じ場所で淀んでいると、腐ったり、雑菌が繁殖しやすくなります。エアレーションで水を循環させることで、水槽内で水が淀むことを防止します。

実際、水槽の水を循環させないで放置しておくと、気温にもよりますが数日で腐り始めます。

メリット4:治療効果を高める

魚の隔離治療においてもエアレーションは必須のアイテムです。

水中の溶存酸素量を増やすことで、魚の代謝を活性化させ、治療効果をあげます。また、塩水浴や薬浴を伴う隔離治療は、基本的にろ過フィルターを入れませんので、水を腐らせないためにも使います。

病原菌が付着す恐れがあるのと、色付きの薬(メチレンブルーなど)の場合、エアストーンやチューブも染まってしまうので、使い捨てと割り切って用意しましょう!

メリット5:油膜防止

水面に油膜が張ると水中に溶け込む酸素量が減り、魚やバクテリアにとって良い効果はありません。しかし、エアレーションで水面が波打つことで、油膜を防止することができます。

また、溶存酸素量が増えることでバクテリアも活性化し、油膜のできない環境へと近づけることができます。

メリット6:夏場の高温対策

エアレーションは、夏場の高温対策にも威力を発揮します

気化熱により、何もしない場合に比べて、2~3度くらい水温を下げることが可能なほどです。

ただし、熱がこもった室内では、温水に温風を送り込む状態になってしまうので、効果が薄くなります。高温対策にエアレーションを使う場合には、部屋の風通しを良くすることがポイントです。

メリット7:演出効果

細かい気泡や小さな泡が、水中をふわふわと上っていく姿は、どこか癒されます。エアレーションの演出効果は、子どもにも人気です。

涼し気な雰囲気を醸し出すことができます!

特に細かなエアレーションは、繊細で美しくさえありますよね。

熱帯魚水槽におけるエアレーションのデメリット

ここからは、エアレーションのデメリットを考えていきます。

デメリット1:エアポンプが必須

エアレーションをするには、エアポンプが必須です。エアポンプが壊れるとエアレーションが出来なくなりますので、注意してください。

エアレーションとエアストーン、チューブは基本的に別売りであることが多いです。機能が高く静かなエアポンプはお値段も上がるため、少し悩んでしまいますよね。

デメリット2:水はね

エアレーションの気泡がはじけることで、水槽の蓋や周りに水がはねることがあります。1つ1つは小さかったとしても、水はねが長時間続くことで、大量の水が水槽の外にとび出ることもあります。

初めてエアレーションをする時には、水槽の外に水漏れしていないか、時間をかけてチェックしてみてください。

デメリット3:冬場の水温低下

メリットのところで「気化熱による夏場の水温対策」を書きました。それを逆に考えると、エアレーションは、冬場の保温にあまり向きません。ヒーターで加熱している水槽に、冬の冷たい空気を送り込むのですから。

デメリット4:水の音

エアレーションは、水の音がします。具体的には、気泡がはじける「シャー」という音や、水中を空気の泡が移動する「コポコポ」という音です。

分岐コックなどを使用してエアレーションを弱めれば、音の軽減はできますが……その分、エアレーションの効果が薄くなってしまいますので、本末転倒です。

水槽のフタを閉めたりすることで、音は軽減されます。

デメリット5:エアポンプの振動音

水の音よりも不快な存在が、エアポンプの振動音です。「ブーーーー」という重低音が延々と部屋に響くのは、正直あまり気持ちの良いものではありません。寝室に設置している場合はなかなか気になります。

エアポンプの振動音の対策としては、エアポンプの本体を床や棚に置くのではなく、「S字フックやひもなどで吊り下げる」と軽減されます。また、静音設計がされた製品を購入するのも大切です。

なお、エアポンプに布やタオルなどを巻くことでも音の軽減が可能ですが、発熱の原因となり危険です。ついついやってしまいがちですが、気を付けてください。

おすすめの水槽用エアポンプベスト3

さて、エアレーションのデメリットとして振動音が出てきました。しかし、静音性でおすすめできるエアポンプがありますので、ベスト3をご紹介いたします!

ベスト1:「水心」シリーズ

水作 水心 SSPP-7S

個人的には一番おススメしたいエアポンプです。吐出量が少ない小型の製品は、特に動作音が静かに感じます。

残念ながら、本体を棚などに置くと振動がダイレクトに広がって共振音が気になりやすいです。S字フックなどで吊り下げると振動音がかなり低減されますので、置き場所を工夫してみて下さい。

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ベスト2:「ノンノイズ」シリーズ

ノンノイズS-100

こだわりの「サイレントボックス」を内蔵した静音設計のエアポンプです。こちらも、S字フックなどで吊り下げると振動音がかなり低減されます。

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ベスト3:「MUTE」シリーズ

MUTE S

ダイヤフラムではなく「ピエゾ素子」を使用した超消音設計が売りの製品です。ただし、アマゾンのレビューを読むと壊れやすさにバラつき(いわゆる、当たりはずれ)があるらしく、製品としての寿命もあまり長くはないとのことです。

ただし静音性はかなり高い製品なので、エアポンプの振動音が苦手な人は試してみる価値がかなりあります。今後に期待したい製品です!

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エアストーンのおすすめベスト3

エアレーションの機能は、先端に付けるエアストーンによって大幅に変わってきます。

泡が細かいもの、大量の酸素を送り込むもの、広い範囲に対応しているものなど、エアストーンの効果はさまざまです。

熱帯魚飼育において、おすすめのエアストーンをご紹介いたします!

ベスト1:いぶきエアストーンシリーズ

いぶきエアストーン18φ丸 18pmaru

エアストーンの中でもオールマイティーなのが、いぶきエアストーンシリーズです!

1200度で焼成されたストーンは硬く、耐久性が高いのが特徴です。
サイズや形状も豊富で、使いやすさから、アクアリストの間でも安定した人気を誇ります。

エアストーンで迷ったらまず、いぶきエアストーンの使用をお薦めします。

ベスト2:スドー バブルメイトシリーズ

スドー バブルメイト φ60mm S104-C

溶存酸素量をとにかく増やしたい!その場合には、スドーのバブルメイトシリーズがおすすめです。サイズも比較的大きなものが揃っており、大型水槽でも使用することができます。

形崩れや、ポロポロと取れてしまうことはないです。

大型の熱帯魚に特におすすめしたいエアストーンです。

ベスト3:ライフホールディングス スーパーバブラーVシリーズ

ライフホールディングス スーパーバブラーV Lサイズ

泡の細かさにこだわるなら、こちらのスーパーバブラーVシリーズがおすすめです!

マイクロバブルナノバブルを含む細かな気泡は、ゆっくりと上昇するため水流を生まず、魚に優しいエアレーションを実現します!そのため、小型魚や水流が苦手な金魚などの生体にも安心して使用できます。

その他、エアストーンのご紹介はこちらです!

チューブも忘れずに!

エアポンプとエアレーションを接続するには、チューブが必要です。使用の際には忘れずに用意しましょう。

尚、チューブは汚れたり、バクテリアのバイオフィルムが付いたりするので定期的に交換をお薦めします。

チューブは柔らかいものの方が、水槽の壁に沿わせるのが楽で、融通が利きます!

ジェックス GXー72 ソフトチューブ白4.5m

外部フィルターにエアレーションは必要?

見るからに酸素にふれる面積が広い、上部フィルターなどに対し、外部フィルターは密閉されている印象ですよね。

水槽の中に棲んでいるろ過バクテリア活動には、豊富な酸素は不可欠です。密閉されがちな外部フィルターでも、エアレーションを使用することでバクテリアをより元気にすることができます!

シャワーパイプを水面より上にセットすれば、問題ない程度に酸素は供給されますが、生体の数がやや多めだったり、身体の大きな生体だったりする場合は、他のフィルター同様、エアレーションを併用すると良いでしょう。

溶存酸素量魚の発育にも影響します!
余裕があればエアレーションしてあげると良いですね。

まとめ・熱帯魚の水槽にエアレーションは必要? メリットとデメリットを考えた上で

ここまで、エアレーションのメリットやデメリットを考えてきました。

要点をまとめると「魚の健康を考えるとエアレーションはあった方が良い」のですが「動作音がネックになる」と言えます。水槽に癒しを求めているのに、エアポンプの動作音でストレスを抱えるのは何か違うと思いますから。

飼育している魚の種類、水槽の飼育密度、水槽の設置場所、今回紹介したメリット・デメリットなどを踏まえて、エアレーションを効果的に飼育の中に取り入れてみて下さい。きっとアクアリウムの幅が広がること間違いなしです。