子供が自分で熱帯魚や金魚、メダカなどを育てたいと言い出して世話が難しいのではと思っている親御さんは多いですよね。実際のところ使用する水槽のサイズや設置場所に気を付けることで、力の弱い子供でも簡単なお世話をすることができるんですよ。
子供がアクアリウムを始めるときのポイントには以下のようなものがあります。
- 小型水槽と子どもの身長にあわせた高さの水槽台を選ぶ
- 淡水で飼育できる魚を選ぶ
- 水換えをこまめに行う
また小さな子供は水槽をひっくり返してしまう可能性もあるので、水槽を置く位置などに気を付け家具には転倒防止アイテムを使用することで事故を防ぎやすくなります。
今回は力の弱い子供でもアクアリウムを楽しめるポイントなどについてお話ししていきます。
目次
子供でも簡単にできるアクアリウムのポイント
まずは子供でも簡単にアクアリウムを行なうことができるポイントについてみていきましょう。こちらは親目線ではなく「子供目線で考える」ことが成功のコツとなっています。
小型の水槽を選ぶ
ポイントのひとつめは「小型の水槽を選ぶ」こと。これは小さな子供や力の弱い子供でも簡単に持ち運べるサイズのものがおすすめ。メダカ飼育であれば100円ショップで販売されている昆虫飼育用のプラケースや、金魚鉢などでも大丈夫です。
大きすぎる水槽は子供が1人で移動させることができませんし、ゴミ取りなどの掃除や水換えなども1人でできないことが多いという点からも、子供が自分で水換えや簡単なゴミ・コケ取りのできるサイズのものを選ぶようにします。
デザイン性も考えたいというのであれば、テトラの「静かなメダカ飼育セット」のような、必要なアイテムが揃っている小型水槽がおすすめ。
またこちらの記事で水槽のおすすめ商品を紹介しているので、参考にしてくださいね。
水槽台は子供の身長に合わせた高さを
子供が自分である程度お世話をすることを前提にするのであれば、水槽を設置するための水槽台は、水槽を設置したときに子供がメンテナンスしやすい・水槽を眺めやすい高さのものを選びましょう。
水槽台の高さが高すぎると、水換えなどのときにバケツの水をこぼしてしまうこともありますし、水槽の中を泳ぐ魚たちの姿を見るときに上を向かなければならないため、リラックスしてゆっくりと鑑賞することがしにくいです。
ジェックスの「アクアラックシェルフ」は上段に大きな水槽を設置し、下段に小型水槽を設置することも可能ですし、上段に小型水槽を並べて使用することもできますよ。
熱帯魚は淡水魚がおすすめ
子供がアクアリウムを始めたいと言い出したとき、海水魚を飼育させるのはやめましょう。海水魚は水換えや足し水のたびに塩分濃度の調整が必須になるので、大人でも管理が難しいです。
また生餌でないと食いつかず人工餌に慣れにくい種類が多いため飼育難易度が高い・必要な機材が熱帯魚よりも多いうえに、淡水と比べると塩水で機材が故障するのが早いなどといったことから費用が高くなってしまいます。
そのため子供がアクアリウムを始めたいと言ったときは、メダカや金魚などの淡水魚や、ネオンテトラやアカヒレなどといった飼育しやすい淡水魚から始めましょう。
子供でも飼育しやすい魚に関しては、こちらの記事を参考にしてくださいね。
水換えをこまめにしよう
水槽サイズが小さくなると、水量も必然的に少なくなるためフィルターを付けていても餌やフンなどで水質の悪化が早まりやすいため、こまめな水換えをしなければなりません。
子供でも簡単に水換えを行なうポイントは、1つの商品で複数の機能や効果を持つ商品を選ぶのがポイント。
水作の「プロホース エクストラ」はサイズがS/M/Lと3種類ありますが、小型水槽ならSサイズで十分。水換えと共に底砂に溜まっているゴミを取り出すことができます。
またエーハイムの「4in1(フォーインワン)」は以下の効果があります。
- カルキ抜き
- エラの保護
- 重金属無効
- 白濁り防止
4つの効果が期待できるため、水換え時に使用することで他の調整剤を買い足して使用する手間を省くことができますよ。
水換え方法についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
安全に水槽を設置するためのポイント
さてここからは水槽を安全に設置するときのポイントについてお話ししていきましょう。子供が水槽を管理することを考えると大人が管理するときよりも、より慎重に水槽を設置する場所などを選ぶ必要があります。
水槽を置く位置に注意
水槽を設置する位置を考えるときは、子供が世話をしやすい高さかつ、水平で安定した場所に置く必要があります。また水槽は水などが入ると重さが倍以上になることから、専用の水槽台を用意してセットするのが理想的です。
水槽を購入してからセッティング場所を考えるのではなく、事前に設置場所を決めてから水槽一式を購入しましょう。
迫力とインテリア性
中高生以上の子供なら自分で水槽レイアウトなどを考え、定期的なメンテナンスも行うことができますが、幼稚園児や小学校低学年あたりでは水槽レイアウトを維持するのは難しいもの。
子供が水槽のメンテナンスを行なうのであれば、レイアウト性や迫力を重視するよりは、シンプルな水槽レイアウトで始めたほうがメンテナンスや水換えがしやすく、水槽の環境を一定に保ちやすいですよ。
小さい子供がいる場所で飼育する際に気を付けたいこと
赤ちゃんや保育園など小さい子供がいる場合は、ちょっと目を離したすきに小型水槽くらいなら倒してしまうこともあります。特につかまり立ちを始めたころの子供は、いろいろなものに興味を持って自分の手で触ってみたくなるもの。そのため転倒防止対策として、耐震ストッパーや耐震ジェルを使用するようにしましょう。
また水槽台の扉を勝手に開け閉めできないように、ベビーガードなどのいたずら防止用アイテムを使用して開かないようにする・水槽のフタを付けることも習慣化することをおすすめします。
特に機材のコードはいたずらしやすいため、配線カバーやケーブルプロテクターといったケーブル収納用品を使用して隠し、コンセントを抜かれにくくする必要もあります。ケーブルカバーやプロテクターを使用することで、水槽が水漏れしたときや子供が水槽を倒したときに水がかかるのを防ぎやすくなりますし、断線対策にもなりますよ。
まとめ:子供も楽しめるアクアリウム!簡単飼育ポイントや設置時に気をつけること
子供がアクアリウムを行なったり楽しむためには、まず子供目線で物事を考える必要があります。子供の身長に合わせた水槽台を用意し、水槽も手入れしやすい小型水槽を選ぶこと。飼育する生き物もアクアリウム初心者向きの淡水魚から始めるのが無難です。
乳幼児がいるような家庭では、子供がちょっと目を離したすきに水槽に手を入れたり、水槽を倒す、コンセントをいたずらして断線するといったハプニングもつきものです。耐震マットやケーブルカバーなどを上手に利用して、子供のいたずら対策も必須になってきます。
しっかりといたずらや水槽の転倒対策などを施し、子供にやってよいことと悪いことをしっかり教えて守らせることで、子供がアクアリウムを長期間楽しむ環境を作ることができることでしょう。

水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!