「アクアリウムって難しそう…」
「アクアリウムを始めてみたけど、わからないことがたくさんあって困っている」
このようにお悩みの方は、結構たくさんいらっしゃいます。
そこで今回は『アクアリウムを始める際のお悩みQ&A15選!』と題しまして、アクアリウムでよくあるお悩みや疑問点を、一問一答形式でお答えしていきます。
熱帯魚を飼育してみたいとお考えの方や、アクアリウムに関して何かお困りの方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください!
目次
- 1 アクアリウムを始めるには!
- 2 アクアリウムを始める際のお悩みQ&A15選!
- 2.1 Q1:お世話が簡単な魚って?
- 2.2 Q2:必要なものが沢山ありそう…
- 2.3 Q3:水槽のメンテナンスって難しい?
- 2.4 Q4:魚を長生きさせる方法は?
- 2.5 Q5:カルキ抜き剤はどれがいいの?
- 2.6 Q6:水温管理ってなにをすればいいの?
- 2.7 Q7:エサやりを忘れないか不安
- 2.8 Q8:魚の様子がおかしいときはどうすればいい?
- 2.9 Q9:ろ材はいつ交換するの?
- 2.10 Q10:一つの水槽台に複数の水槽を載せて良い?
- 2.11 Q11:水槽の音はうるさい?
- 2.12 Q12:電気代や水道代が高くなりそう…
- 2.13 Q13:水草はあったほうがいいの?
- 2.14 Q14:海水魚飼育って難しいの?
- 2.15 Q15:アクアリウムでやっちゃいけないことってあるの?
- 3 水槽レンタルサービスも活用しよう
- 4 まとめ:アクアリウムを始めるには!迷っている方のお悩み解決FAQ15選!
アクアリウムを始めるには!
最初にアクアリウムの始め方として、基本的な水槽の設置場所や水槽サイズ、飼育する生体の選び方について簡単に解説していきます。
設置場所を確保しよう
まずは水槽の設置場所を決めましょう。
直射日光が当たらない場所に、壁や家具から前後左右5~10cm程度の余裕をもたせて配置するのがおすすめです。
アクアリウムには照明やろ過装置などを使用する場合が多いので、電源に近いほうが良いでしょう。
小型の水槽でも水を入れると結構な重量になるため、水槽と一緒に専用の水槽台も用意しておくと安心です。
水槽サイズを決めてから、飼育する生き物を選ぼう
水槽の置き場所が決まったら、その空間に合わせて水槽のサイズも決めておきます。
幅60cm程度の水槽であれば水質が安定しやすく初心者におすすめなのですが、予算や空間の広さからして難しい場合は、30cm前後の小型水槽でももちろん問題ありません。
ただし、小型水槽は水量が少なく水が汚れやすい傾向にあるため、こまめに水換えをして水質の悪化を防ぎましょう。
置ける水槽サイズが決まったら、飼育する生体の種類やサイズ、数など選んでいきます。
水槽に入れる魚の匹数については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて確認してみてください。
アクアリウムを始める際のお悩みQ&A15選!
ここからはアクアリウムでよくある疑問点について、一問一答形式で解説していきます。
気になるお悩みがありましたら、しっかりと確認しておきましょう!
- お世話が簡単な魚って?
- 必要なものが沢山ありそう…
- 水槽のメンテナンスって難しい?
- 魚を長生きさせる方法は?
- カルキ抜き剤はどれがいいの?
- 水温管理ってなにをすればいいの?
- エサやりを忘れないか不安
- 魚の様子がおかしいときはどうすればいい?
- ろ材はいつ交換するの?
- 一つの水槽台に複数の水槽を載せて良い?
- 水槽の音はうるさい?
- 電気代や水道代が高くなりそう…
- 水草はあったほうがいいの?
- 海水魚飼育って難しいの?
- アクアリウムでやっちゃいけないことってあるの?
Q1:お世話が簡単な魚って?
はじめてのアクアリウム。できれば、世話が簡単な魚を飼いたいですよね。
飼育しやすい魚種には、どんなものがいるのでしょうか?
A1:環境変化に強い魚です。
飼育しやすい魚種としては、アカヒレ、ネオンテトラ、メダカ、和金、プラティ、小型グラミーなどが挙げられます。
これらのお魚は水温や水質の変化にある程度耐えることができ、なおかつ安価で販売されていることが多いです。
魚はレア度が高く飼育が難しい(繁殖で増やすことが困難)魚ほど、高額になる傾向が強いです。逆に言えば、多く流通していて安価な種類は、丈夫で比較的飼育しやすいと考えることができます。
Q2:必要なものが沢山ありそう…
アクアリウムは最低限、何を揃えれば始められるのでしょうか?
A2:水槽セットを購入するのが良いです。
飼育用品についてよくわからない場合は、水槽セットを購入してみましょう。
世話に必要なものすべてが付属されていなかったとしても、『あと○○を買い足せば、すぐに飼育を始められます』といった具合で、他に何が必要なのかが明記されている場合が多いです。
水槽セットは管理や設置がしやすいサイズで作られているので、初心者でも簡単に扱うことができます。
ちなみに、ほとんどの水槽セットでは『水温計』が付属してないので、足りない場合は必ず用意しておきましょう。
Q3:水槽のメンテナンスって難しい?
水槽のメンテナンスって、具体的に何をするのかよくわからないですよね。
見た目がキレイであれば、何もしなくて良いのでしょうか…?
A3:飼育環境を安定させるために掃除をします。
水槽のメンテナンスとは、
- 水換え
- 底砂掃除
- コケ掃除
- ろ材交換
主にこれらのことを指します。
水槽をきれいにするというよりは、生き物が暮らしやすい環境に整えるという意味合いが強いです。
とはいえ、水槽を一度にきれいにしすぎてしまうと、水質を安定させるバクテリアなどが減少し、水槽の中の環境が急変してしまいます。
水質が変わってしまうと、飼育している生き物の負担になってしまう事がありますので、水換えと底砂掃除は2週間に一度、コケ掃除は月に一度、ろ材交換は2ヶ月に一度といった具合に、日を分けて汚れた部分をあえて残しながら、順番にメンテナンスをしていきましょう。
『水換えは1~2週間に1度、1/3程度の量』と言われることが多いですが、これはメンテナンスのしすぎを防ぐためでもあります。
ただし、最適な水換え頻度・掃除頻度は水槽のサイズで変わってきますので、サイズが小さい場合はもう少し頻度を増やしてお手入れしましょう。
Q4:魚を長生きさせる方法は?
魚ってなんだか、短命なイメージ。
長生きさせるコツはあるのでしょうか?
A4:「手を加えすぎないこと」です。
魚を長生きさせる一番のコツは、「手を加えすぎないこと」です。
飼育し始めのころは気になって、良かれと思い添加剤を加えてみたり、頻繁に餌を与えてみたくなるものですが、それらの行為は魚たちが慣れていない環境をさらに不安定にする要因になります。
飼いはじめの1カ月は水をきれいにするバクテリアが増えきっていないので、基本的なこと(水換えなど)のみを行い、シンプルに管理するのがおすすめです。
添加剤を加えたりするのは、飼育に慣れてからでも遅くありません。
Q5:カルキ抜き剤はどれがいいの?
アクアリウムの必需品とも言える、カルキ抜き剤。
様々な種類のものが販売されていますが、どれを選べば良いのでしょうか?
A5:コスパなら固型、機能性なら液体タイプが良いです。
カルキ抜き剤には粘膜保護剤やビタミンなどが添加された商品が多く販売されていますが、シンプルにカルキ抜きの効果だけのものでも十分に役割を果たします。
手軽に使いやすいのは液状タイプのものですが、なるべくコストを抑えたい場合は固形のハイポを使用するのがおすすめです。
Q6:水温管理ってなにをすればいいの?
『水温管理』と言われても、何をすれば良いのかよくわかりません。
なぜ水温管理が必要なのでしょうか?
A6:温度計・サーモスタットなどを使って水温を一定に保ちます
熱帯魚は日本の気候とは異なり、一年を通して水温が安定した地域に多く生息しています。
そのため、日本で熱帯魚を飼育する場合は、水温を安定させつつ管理する必要があるのです。
水温管理をするための設備としては水槽用ヒーターや水槽用クーラー、冷却ファンなどが挙げられ、これらの設備に温度計やサーモスタットを接続して、水温を一定に保ちます。
熱帯魚を飼育する際には、必ず使用しましょう。
水換えの際には給湯器などを利用して、水槽内の水と新しく注ぐ水の水温を合わせておくのも忘れずに。
魚種によって適水温が微妙に異なるため、水槽内で様々な魚種を飼育したい場合は、適水温が似ている魚を選ぶのがおすすめです。
Q7:エサやりを忘れないか不安
生き物を飼うこと自体が初めてで、餌やりを忘れたりしないかが不安です。
なにか対策方法はあるのでしょうか?
A7:毎日様子を確認することと、心配なら自動給餌機を使います。
朝食や外出の前後など、ご自身の生活ルーティンに合わせて餌やりを組み込むのがおすすめです。
スケジュール管理アプリを活用するのも良いですし、難しければ自動給餌器(オートフィーダー)を使うのもひとつの方法です。
ただし、自動給餌器を使用する場合でも一日に一回は必ず様子を見てあげましょう。魚はヒレやウロコの調子、泳ぎ方、成長具合などの様子が日々変化します。
観察する時間を設けることで給餌を忘れることも防げますし、魚の不調の早期発見にもつながります。
Q8:魚の様子がおかしいときはどうすればいい?
飼育している魚の様子がいつもと違う気がする…。
こんなとき、どうすれば良いのでしょうか?
A8:症状を確認して、慌てず対処します。
まずは焦らずに、状態を確認しましょう。
ふらふらとした泳ぎ方をしているのなら、病気の前兆や栄養失調、体力の低下などが考えられます。
体を底砂に擦り付けるような仕草を見せるときは、白点病の可能性が高いです。
体表に赤い斑点があらわれた場合は、エロモナス感染症の疑いがあります。
魚の病気にはあらゆる可能性が考えられますので、様子のおかしい魚がいるときは、まず水槽内に病気が蔓延してしまうのを防ぐために、対象の魚を別の容器に隔離します。体調を崩している魚は例え病気ではなかったとしても、餌が食べられなかったり体力が落ちていたりして、他の魚にいじめられてしまう可能性がありますので、その点からも速やかに隔離して保護してあげるのが望ましいです。
次に症状をしっかりと見極め、必要に応じて魚病薬を使用しましょう。
薬を多く使いすぎても魚の負担になってしまいますので、取扱説明書をしっかり読み込んで適切な量を投与します。
注意したいのは、短期間で次々と薬を変えるような荒療治です。
魚が弱る原因になりますので、説明書に書いてある薬効期間より短い、もしくはあまりにも長い期間で治療するのは控えましょう。
Q9:ろ材はいつ交換するの?
ろ過器に使用しているろ材。
だいぶ汚くなってきたけれど、いつ交換すれば良いのでしょうか?
A9:ろ材の種類によります。
ウールマットは茶色~黒色に汚れてきたら、新しいものと交換をしましょう。
ただし、ろ材がウールマットしか無いく、底砂を敷いていない場合は、全部交換するとバクテリアの数が激減してしまうので注意が必要です。
セラミックろ材は、汚れが付いてきたら飼育水(水換えの際に捨てる予定の水)ですすぎ洗いをします。バクテリアの減少を抑えるために、洗浄には水道水ではなく必ず飼育水を使用してください。
割れたり形が崩れてきたら、少量ずつ新しいものと交換しましょう。
活性炭やゼオライトは、パッケージに記載してある使用期間が過ぎたら交換をします。
Q10:一つの水槽台に複数の水槽を載せて良い?
『大きい水槽台を買って、小さな水槽を2台載せる』という使い方をしても、大丈夫でしょうか?
A10:1つの水槽台には水槽1台がベストです。
複数台を載せる前提で作られた水槽台であれば可能ですが、それ以外の水槽台の場合は、基本的には1台の水槽で使用しましょう。
水槽を密着させて設置すると、地震の揺れなどでお互いの水槽がぶつかり合い、破損する可能性が高くなってしまいます。
かと言って隙間を空けて並べても、水槽台の天板が歪む原因になりますので、基本的にはひとつの水槽台につき1台の水槽を設置しましょう。
Q11:水槽の音はうるさい?
水槽を寝室に置こうと考えているのですが、音はうるさいですか?
A11:水槽の動作音は工夫次第で減らせます。
上部式やオーバーフロー式など落水音がするろ過システムの場合は、寝室には向きません。
投げ込み式フィルターのぶくぶく音も、気になる人が多いでしょう。
一方、外部式フィルターであれば、シャワーパイプを水面より下に配置したり、水槽台に防音材を仕込むなどの工夫をすることで、音をかなり防ぐことが可能です。
Q12:電気代や水道代が高くなりそう…
アクアリウムって、電気代や水道代が高くなりそうなイメージ。
光熱費を安く抑える方法はありますか?
A12:保温対策をする、消費電力が少ない機材を選ぶなどの方法があります。
60cm水槽を使用している場合、電気代は夏場で約2,000円、冬場で約2,500円という計算になります。
割合でいうと、水槽用ヒーターや水槽用クーラーを稼働させた場合の電気代が高くなる傾向です。
電気代が気になる場合は、温度変化の少ない場所に水槽を設置したり、アルミシートを付けて保温効果を高めるなどの工夫をしてみましょう。
また、アクアリウム機材は販売価格が高価なものが多いですが、その分消費電力が抑えられているため、ランニングコストではむしろ安い場合があります。
消費電力などを調べたうえで、使用する機種を選んでみましょう。
Q13:水草はあったほうがいいの?
水槽には水草が植えてあるイメージだけど、水草は必ず植えたほうが良いのでしょうか?
A13:飼育する生き物によりますが、メリットが多いです。
必ず植えなければならないというわけではありませんが、水草を植えることによるメリットは多いです。
水草は見た目がきれいなだけでなく、魚の産卵場所や寝床、隠れ家にもなり、水質浄化の効果まで得られます。
水草を植えることでより自然に近い雰囲気になるので、魚にとっても居心地の良い環境になるでしょう。
また、金魚のような草食性の強い魚のいる水槽に柔らかい水草を入れておくとおやつ(非常食)にもなります。
Q14:海水魚飼育って難しいの?
海水魚を飼育してる人ってあまり見かけないけど、やっぱり飼育が難しいのでしょうか?
A14:海水作りに慣れてしまえば、淡水魚飼育と大きな差はありません。
海水魚飼育は難しいと思われがちですが、淡水魚と大きく異なるのは『人工海水を使用する』という点です。
淡水魚水槽であれば基本的にカルキを抜いた水道水を使用しますが、海水魚飼育では人工海水の素を、カルキを抜いた水道水に溶かして使います。
この『人工海水作り』に慣れてしまえば、基本の管理は淡水魚とあまり変わらないと言えるでしょう。
ただし、海水魚は淡水魚と比較すると水質悪化に弱い面があるので、ろ過装置は大きくてパワーがあるもの(オーバーフロー水槽や外部式ろ過)を使用するのがおすすめです。
Q15:アクアリウムでやっちゃいけないことってあるの?
アクアリウムをするうえで、絶対にやってはいけないことは何ですか?
A15:あまりありませんが、しいて挙げるなら下記の3点です
- 水道水を(カルキを抜かずに)そのまま入れる
- 体のサイズ差が大きい魚を一緒に飼育する
- 無理に冬眠させる
水道水に含まれるカルキは魚のエラを傷つけてしまったり、ろ過に働くバクテリアを減らしてしまうため、必ずカルキを抜いた水を使用しましょう。
また、体格差のありすぎる魚を同じ水槽に入れてしまうと、小さい方の魚が小競り合いで負けて弱ってしまう可能性があります。複数の種類を飼育する場合は、あまり体格差がなく温和な種類同士で混泳すると、トラブルになりづらくうまくいきやすいです。
そして、冬眠に関してですが、メダカや金魚など一部の魚は、気温の低い季節に冬眠させることが可能です。
ただし冬眠する魚種を飼っていたとしても、室内飼育の場合や、たくさんの繁殖を狙っていない場合は、無理に冬眠させる必要はありません。
もし何か理由があって冬眠させたい場合は、しっかりとした準備を行ないましょう。
水槽レンタルサービスも活用しよう
「アクアリウムを楽しんでみたいけれど、管理する時間が無い」
「お店や職場に水槽を置いてみたい」
「イベントで数日間だけ水槽を楽しみたい」
このようにお悩みの方には、水槽のレンタルサービスがおすすめです。
東京アクアガーデンでは、水槽の設置から熱帯魚の選定、レイアウト、定期的なメンテナンスなどを含んだ水槽レンタルサービスを実施しております!
水槽レンタルサービスについて詳しくは下記サイトでご紹介しておりますので、興味のある方はぜひ一度ご確認ください。
まとめ:アクアリウムを始めるには!迷っている方のお悩み解決FAQ15選!
今回は『アクアリウムを始める際のお悩みQ&A15選!』と題して、アクアリウムでよくあるお悩みや疑問を一問一答形式でお答えしてきました。
水槽管理に慣れるまではあれこれと手を加えず、シンプルに管理することが、魚を長生きさせる秘訣です。
様子を見ながら水換えやコケ掃除などのメンテナンスを行ないつつ、美しい水景を保ちましょう。
もし水槽のメンテナンスをする時間が取れなかったり、自信が無い場合は、水槽レンタルサービスを利用するのもおすすめです。
東京アクアガーデンでは皆さまのご要望にできる限り寄り添ったアクアリウムを提供させていただいておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

トロピカライターの井上あゆみです。
金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。
お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!