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【金魚の病気まとめ】金魚の飼育で気をつけたい病気とその対策とは

朝起きたら、金魚のヒレに白い点がついていた!

ゴミかな?などと思っていても取れない。それどころか時間とともに増えていく場合は病気です。

金魚が、かかりやすい病気と有効な薬について考えていきます。

金魚が、かかりやすい病気とは

  • 白点病
  • 尾腐れ病
  • 松かさ病
  • 水カビ病
  • エラ病
  • 穴あき病

これら6つが代表的な金魚の病気です。
病気はどれも同じなのですが、こじらせてしまうと厄介です。

しかし初期症状なら、約2週間で治療することができます。

酷くなる前にしっかり治してやることが重要です。
病気別に効果的な薬や、治療方法をまとめてみました。

治療は必ず専用の隔離水槽で行いましょう。

治療薬が水槽内に残存したり、飼育器具に吸着したりするからです。また、他の金魚への感染を防いだりじっくり養療してやる目的もあります。

プラスチックの水槽やバケツで良いので、是非用意しましょう!

寄生虫の症状についてはこちら↓

白点病(ウオノカイセンチュウ)

ヒレに白い点(つぶつぶ)が現れる病気が『白点病』です。

身体の末端部分(尾びれなど)から広がり始め、次第にエラに密着、呼吸困難から窒息死を引き起こします。

サイズは0.5~1mm程度で、その正体は『白点虫(ウオノカイセンチュウ)』という寄生虫です。

白点病の原因

水温の変化が大きかったり、体調を崩すと寄生されやすいです。なので、新しい金魚を水槽に入れたての時(まだ金魚が新しい環境や水温に慣れていない時)に、特に発生しやすいです。

繁殖力が強く、1匹いると天文学的に増えていきます。

白点病の治療法

治療薬:アグテン、グリーンFリキッドなどのメチレンブルー系薬

夜に繁殖するので、夜間に叩くように薬浴することが重要です。

白点虫は高温に弱いので、水温をヒーターで徐々に(一気に上げると金魚が体調を崩します!)28~30℃に高めつつ、薬浴すると効果的です。

症状が治まっても、念のため+1週間は様子を見てやるのが望ましいです。金魚への影響として、メチレンブルー系の薬(グリーンFリキッドなど)が弱めですが、アグテンのほうが強力な薬のぶん、短期間(3日~5日ほど)で身体の白点を消すことができます。

あまりにも治療期間が長引くと(2週間以上)、金魚は体力を消耗してしまいますので、緊急を要する容態(白点が広がってしまっているなど)なのか、金魚の状態を見て薬を選ぶと良いです。

ちなみに、海水魚も白点病にかかりますが、海水の場合は『クリプトカリオン・イリタンス』という別の寄生虫です。治療法も違いますので、ご注意ください。

淡水の白点病はこの記事も参考にしてみてください!

白点病の治療薬(淡水用)はこちら↓

尾腐れ病

ヒレに切れ目が入り、ボロボロになっていきます。さらに、日に日に溶けたようにヒレが小さくなっていく…それは『尾腐れ病』です。

尾腐れ病の原因

尾腐れ病は、カラムナリスという細菌が原因です。菌自体は、実は常に飼育水の中にいます。しかし、条件が揃うと増えすぎてしまい、金魚に感染してしまいます。

カラムナリス菌が繁殖する条件は以下の通りです。

  • エサの食べ残しやフンがたまっている(底砂の掃除が不十分)
  • 水換えの量が少ない
  • 水温が暖かくなってきた(21℃前後)

など、飼育水の質が悪化で繁殖します。
水質が悪化すると金魚はストレスを感じて免疫力が下がり、感染してしまうんですね。

尾腐れ病の治療法

治療薬:グリーンFリキッド(メチレンブルー)、観パラD、エルバージュ、0.5%塩水

治療には、抗菌剤を使用します。メチレンブルー系でも十分ですが、強力なぶん、徹底的に治す『観パラD』がおすすめです。

ヒレは意外とすぐ再生するので、くじけず薬浴を頑張りましょう。(稀に、治らない部分がある子もいますが、愛嬌として可愛がりましょう!)

尾腐れ病の治療薬はこちら↓

松かさ病

金魚の鱗が、松ぼっくりのように、逆立ってしまう病気です。

糞をしなくなったり、目が飛び出したり(ポップアイといいます。)…とにかく凶悪な病気です!

松かさ病の原因

一般にはエロモナス菌が原因といわれています。しかし、『金魚の内臓機能の低下や疾患』が原因という説もあります。
うろこが逆立つ原因としては、不要な体液を排出できなくなり、身体がむくみきってしまうことです。

松かさ病の治療法

治療薬:観パラD、グリーンFゴールド、頻繁で規則正しい水換え

筋肉組織にエロモナスが感染している可能性もありますが、なんにせよ薬浴は効果が薄いです。薬をしみこませた餌を与える治療法もありますが、解決策というわけではありません。

個人的な方法ですが、水換えを毎日、もしくは1日おきに行うことで、松かさ症状を軽快させたことがあります。水換えペースを遅らせると、また体が膨らんでしまったので、根本的な治療ではないです。

水換えをすると金魚の代謝が上がりますので、それで多少は体液が排出されたのかもしれません。松かさになってしまった金魚の完治は困難ですが、毎日しっかり管理してやれば、餌もちゃんと食べます。

内臓の状態はフンでわかります。注意深く見てあげてくださいね。

松かさ病の治療薬はこちら↓

水カビ病

綿のようなものを金魚がまとっている…それはカビです!

水カビ病の原因

尾腐れ病と同じく、水質の悪化で発症します。感染メカニズムは同じ(水質悪化→菌の増殖→感染)で、こちらは、カラムナリス菌ではなく、真菌類が感染した状態です。

全身をカビで覆われると、金魚は死んでしまいます。

水カビ病の治療法

治療薬:メチレンブルー系、エルバージュ、グリーンFゴールド、水換え

軽い場合はあせらず、適度に水換えを行えばいつの間にか治っていたりもします。
もちろん中程度~の症状では薬浴が必要です。

水カビ病の治療薬はこちら↓

穴あき病

ニキビのような腫瘍ができ、鱗が外れ、身体に穴が開く…!見ていて一番痛々しい病気です。

穴あき病の原因

エロモナス・サルモニシダ(鮭殺しの意)という菌が原因です。

穴あき病の治療法

治療薬:エルバージュ、グリーンFゴールド(顆粒タイプ)、アグテン、観パラD

穴あき病が怖いのは、患部からさらに別の菌が筋肉感染を起こすことです。

体内に菌が入ってしまうと、普通の薬浴だけでは治療が難しくなります。
抗菌剤ををしみこませた餌(薬餌)を食べさせる治療が効果的ですが、あげ過ぎると内臓に負担がかかり、松かさ症状を引き起こすこともあります。

できるだけ初期の内に発見・薬浴したい病気です。

ちなみに、膿が出てくる場合があります。もし出てしまった場合は、速やかに全魚を治療(薬浴)する必要があります。

稀に、薬が効かない穴あき症状の病気もありますが、抗菌剤が効かないものは『抗酸菌症』であると私は考えています。

穴あき病の治療薬はこちら↓

エラ病

エアレーション(空気がでる装置、通称・ぶくぶく)をしているのに金魚が一日中水面で口をパクパクさせ続けていたり、突然狂ったように泳いだりします。または底で動かなくなったときはエラ病の可能性があります。

症状としてはエラが白くなり、次第に捲れていきます。それにつれて、呼吸困難になっていきます。

エラ病の原因

原因はエロモナス菌の感染です。

金魚が餌にも目をくれず、苦しそうな場合はエラ病の可能性が高いです。
水温が、突然極端に変わった場合に発症しやすいです。水換え時も、水温はきちんと合わせてあげましょう。

エラ病の治療法

治療薬:グリーンFリキッド、リフィッシュ、0.5%塩水

穴あき病とは違い、薬を使わなくても初期ならば3日程度の塩水浴で治すことができます!
それでも治らない場合は、薬を使用しましょう。

エラ病の治療薬はこちら↓

金魚の病気の万能薬は『塩』!

症状がごく初期だったり、薬は金魚にショックを与える可能性があるから…と気おくれしてしまう場合は、金魚の万能薬・塩の出番です。エラ病も尾ぐされも、初期ならこれで治療できます!

なぜ塩が金魚に効くの?

金魚の体内には塩分があります。
塩を適度に入れることで、浸透圧を調節して、生きるのに楽な環境を作ってやることができ、金魚の自然治癒力を高めることができます。また、塩の殺菌効果で菌や、浸透圧の調整で寄生虫を倒せることもあります

薬と併用することもでき、治療の効果も上げられます!

それでも塩水浴のやりすぎは厳禁!

金魚が最も楽な塩分濃度は、0.5%です。10リットルなら50gの塩を入れてやる計算です。

それを超えたり、微妙な濃度の塩水は、逆に金魚の負担になります。

塩分濃度を高めて(0.6%以上)、短時間塩水浴をさせて、病気(細菌)や寄生虫を退治する方法もありますが、0.5%を超えると金魚の体内の水分も排出されてしまう為、大変危険です。

よほど飼いなれている方ではないと、難しい治療法です。

また、塩水は水質が悪くなりやすいです。気温が高い季節などは毎日換えないと、逆に金魚を死に至らしめることがあります。あらぬ雑菌が繁殖してしまったりもしますので、常に新しい水を換えてあげられるようにする必要があります。

目安としては、毎日半分以上は水換えしてあげると良いです。

金魚を塩で治療するときの注意点

塩浴期間は2週間以上が望ましいです!あまり短期間でも効果はなく、逆に真水に戻したときに金魚の体力を奪ってしまいます。

塩浴を終えたい時は、濃度を一日に0.1〜0.2パーセントづつ減らしていくようにしてあげましょう。

また、上で書いた通り、塩水は水質が悪化しやすいので、ほぼ毎日、全部か1/2換水が必要です。しかし、毎日換水しすぎると、本当に弱った金魚は耐えられません。

塩水浴の時はエアレーションは必須です。長期戦の場合は、ウールろ材のみの投げ込み式フィルター濾過(バクテリアはこの場合いないので、フンなどの)をきかせてあげるのも良いです!

これが投げ込み式フィルターです↓

飼育水に薬を入れている場合、活性炭やゼオライトなどのろ材が入っていると、薬効成分を吸着してしまいます。

逆に、治療を終えたい時などには丁度良いです。

松かさ病の場合は、塩はよくないという意見もあります。要観察です。

金魚をイソジンで治療?!

うがい薬でお馴染み、イソジンで治療する方法もよく聞きます。

1Lに2滴ほどを入れた水(もちろんカルキ抜き済み)に一日1~2回を目途に、5分間だけ金魚をつける方法です。

あらゆる雑菌を退治しますが、イソジンは、金魚には強烈な殺菌効果なので、玄人の技といってよいです。イソジンはあくまでも人間用の薬なので、民間療法と言っても良いでしょう。

金魚を病気にしないのに重要なのは、水質です

どんな金魚も、病気になってしまう理由は大きく分けて2つです。

  1. もとから患っていた(寄生虫などは特に。)
  2. 水質の悪化による、ストレスや免疫低下

どの原因菌も、普段から水槽の中にいます。

それが、水質の悪化により急激に増えすぎたり、水槽内のバランスが崩れることで金魚が耐えられなくなり、発症してしまうのです。

なので、普段のお掃除や水換えなどのメンテナンスこそが、病気を防ぎ・治療する最良の手段であるといえます。

特に底砂の掃除は重要です。底砂には糞や餌の食べ残しなど、菌の大好物が蓄積しています。さらに、底砂が掃除不足だと、水に有機物が増えすぎて、『富栄養化』の状態になります。

そうなると、水槽にコケがはえたり、水が黄ばむなどのトラブルに繋がります。

金魚は特に糞をたくさんする魚なので、1週間~2週間に一度は、フンを取ってあげてくださいね。

金魚の病気は、未然に防ぐことが一番です!

もしも、金魚が病気を患ってしまっても、あせらず、治療を続ければ絶対に良くなります!

金魚の容態にあった、薬や治療法で対処するのはもちろん、普段から病気の原因菌を繁殖させないようなメンテナンス管理(お掃除など)で、大切にしてあげてください。

あきらめないことこそ、最大の治療なのです。

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