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こんな熱帯魚は買ってはいけない!ショップで見るべき魚の状態ポイント14

ご自身でショップに足を運んで熱帯魚を購入する際は、きちんと個体の状態を確認したうえで購入するようにしましょう。入荷後の管理が行き届いていないと、病気にかかっていたり衰弱している個体が販売水槽に紛れている可能性があるからです。

ショップで確認すべき熱帯魚の状態としては、

  • 病状や外傷の有無
  • 熱帯魚の姿形
  • 熱帯魚の遊泳時の状態
  • 販売水槽の飼育水の状態
  • 熱帯魚の入荷日

などが挙げられます。

ご自身の水槽に病気を持ち込まず熱帯魚を長生きさせるためには、これらの点をチェックしてなるべく状態の良い個体を購入することが重要です。それでは、確認すべき点について具体的なポイントを見ていきましょう。

ショップで見るべき熱帯魚の状態ポイント14

ポイント1:呼吸が速い

エラや口を忙しなく動かしている(呼吸が速い・荒い)状態の熱帯魚は、酸欠や体調不良などの異常を抱えている可能性が高いため避けた方が無難です。呼吸が正常でない、ということは苦しんでいることの証左なので、その個体は弱ってしまっています。

ポイント2:ヒレなどが擦れている・外傷がある

ヒレに擦れがあったり傷を負っている個体は、そこから細菌感染を起こしている可能性があります。淡水魚の場合は外傷があると特に、「水カビ病」にかかりやすくなるので注意してください。

水カビ病にかかった場合は、こちらの薬が効果的です。

ポイント3:体色が悪い

熱帯魚は調子を崩すと体色が悪くなります。外傷や病気の症状が見られなくても、体色が悪くなっている個体はかなりのストレスを感じている状態です。なるべく状態が良い個体を入手するためにも、新しい種類の熱帯魚を迎える時は事前に本来の色味をチェックしておきましょう。

ポイント4:適正層を泳いでいない

熱帯魚には、それぞれ好んで泳ぐ水深である遊泳層があります。そこから外れて泳いでいる個体は何らかのトラブルを抱えている可能性が高いです。それに付随して、本来であれば群泳している熱帯魚が、群れから離れて1匹で泳いでいる場合も、その個体は調子を崩している恐れがあります。

ポイント5:水が濁っている

水が濁っているということは、水質が悪化していることを意味します。ショップの水槽なのでいつから濁っているかは知る由もありませんが、水質悪化の影響が熱帯魚に及んでしまっていることが考えられるため、その水槽からの購入は避けた方が無難です。

ポイント6:薬浴されている販売水槽の熱帯魚

飼育水が黄色や青色をしている場合、その水槽には魚病薬が投入されています。単に入荷直後の熱帯魚をトリートメントしている可能性もありますが、病気の治療を行っている場合があるので、その水槽は避けた方が良いでしょう。

また、詳しくは後述しますが、入荷直後の熱帯魚も購入は避けた方が安全です。

ポイント7:販売水槽に死魚がいる

水槽内に熱帯魚などの死骸がないかどうかも注目しましょう。死骸があると、それを起点に病原菌を含む雑菌が繁殖し、水槽内の熱帯魚に悪影響を及ぼしてしまいます。

ポイント8:餌を食べない

餌を与えられても食いつかない個体は要注意です。病気や多大なストレスを抱えており、拒食の症状が出ていることが考えられるからです。体力の低下も懸念され、その状態でご自宅へ輸送すると熱帯魚が耐えられず、水槽導入直後に死亡する恐れがあります。

ポイント9:入荷してから日が浅い

入荷してから1週間にも満たない個体は、輸送や環境の変化によるストレスで低下したコンディションが整っていません。その状態で購入しご自身の水槽に導入すると、体調を崩す危険があります。

そのため、欲しいと思っている個体がいつ入荷されたかを、購入前に店舗側に問い合わせておくと良いでしょう。

ポイント10:水槽に手をあてても、熱帯魚が俊敏に動かない

水槽に軽く手を当てた時の熱帯魚の反応が鈍い場合、その個体は弱っている可能性が高いです。元気な個体であれば素早く逃げたり、人馴れするタイプの魚種であれば逆に寄ってくるなどのリアクションがあります。

特に、底棲魚でもないのに底でじっとしている個体は、高確率で不調を抱えているので要注意です。

ポイント11:病気を発症している

魚体に付着物がある(白点病・水カビ病)、ヒレが白く濁っていたり欠けてしまっている(尾ぐされ病)など、病気の症状が見られる熱帯魚は避けるべきです。

また、同じ水槽の別個体についても、まだ発病していないだけで病原体を保有している可能性があるので、その水槽からの購入は避けた方が無難です。

ポイント12:奇形でないか

魚体が曲がっている(背曲がり)、ヒレの数が少ないなど、奇形症状が見られる熱帯魚も避けましょう。多くのケースが長生きできません。

ポイント13:太りすぎている

熱帯魚にも適正な体形があり、太りすぎている肥満の状態は健康を害します。長生きできない場合も多いので、他の個体よりも明らかに太っている個体は避けた方が良いでしょう。

ポイント14:痩せている

痩せてしまっている個体は病気などで衰弱していることが多いです。ご自宅までの輸送に耐えられる体力が残っていないこともあるので、他の個体よりも痩せている個体もやはり避けた方が良いです。

まとめ:こんな熱帯魚は買ってはいけない!ショップで見るべき魚の状態ポイント14

ショップで熱帯魚を購入する際は、熱帯魚の状態をよく確認してから購入するようにしましょう。さもないと、ご自宅の水槽に病気を持ち込んだり、せっかく購入した新しい熱帯魚を早期に失う羽目に陥ってしまいます。

熱帯魚自体を確認することはもちろんですが、飼育水の状態や入荷日といった要素も見逃せません。すでに飼育している熱帯魚を安全に飼育し、新しい個体を長く楽しめるよう、なるべく状態の良い個体を見極めることが重要です。