トロピカ-初心者向けアクアリウム、熱帯魚水槽、金魚、メンテナンスの情報メディア

フォローする

上部フィルターの虫対策!コバエの駆除と最適なメンテナンスの頻度とは

ろ過パワーが強くて頼りになる「上部フィルター」。掃除を忘れて久しぶりに開けてみたら…何と虫が!?って体験ありませんか?

この不快な昆虫の正体は何なのでしょうか。どうしてこんな所に虫が湧いたのでしょうか。どうしたら今後は虫が湧かないようにできるでしょうか。

こちらのページでは、上部フィルターに湧く不快昆虫について、原因から対策まですべて解説していきます。虫が湧きやすいシーズンが来る前に知識をもっておきましょう!

上部フィルターに湧く虫の正体は?

上部フィルターに、黒くうねうねとうごめく何かの幼虫のようなものが湧くことがあります。

これは「チョウバエ」の幼虫です。

不快害虫としてよく名前のあがる昆虫で、成虫は大きさ4mmほど、チョウチョのように翅(はね)が広いのが特徴です。色は黒色で体は毛におおわれています。一見するとハエというよりも小さなガに見えるかもしれません。

幼虫はうねうねと動く様子が気味の悪い黒い色のウジ虫です。

(筆者はかなり昆虫好きなほうですが、それでも見たら思わず「ウッ」と声が出るような気味の悪さなので画像を掲載するのは止めておきます…)

このチョウバエは、水分と餌の多いところに好んで生息します。チョウバエの幼虫の餌は汚泥や生き物の排泄物ですので、フィルターに熱帯魚の排泄物がたまってくると発生する可能性が高いです。また、水質が悪化して臭うようなときにも発生します。

上部フィルターから水槽内に落下し、水の中を浮遊するようなこともあります。水の中では生きられないはずなのですが、丈夫なのかなかなか死にません…。熱帯魚に寄生することはありませんので、その点は安心ですね。

また、一般的なイエバエなどのように雑菌を運んだりする汚染の被害もありません。…ですが、ごくまれに、人体に寄生することがある害虫です。

美味しくないらしく、あの大食漢で知られる金魚ですら食べてくれない厄介な昆虫です。

もし湧いたらどうしたらいい?

不快害虫でもあるチョウバエが湧いたら、どういった方法で駆除すればいいでしょうか。

フィルターのろ材を交換する

ろ材に汚れが溜まったことが原因の一つですので、そのろ材はもう廃棄しましょう。

幼虫を洗い流すことはできるかもしれませんが、卵が残っている可能性もあります。ろ材はビニール袋のような密封できるものに入れて、キツく口をしばって燃えるゴミとして捨ててください。

「せっかくバクテリアが増えたのに」と思うでしょうが、チョウバエの繁殖はなかなか食い止めることが難しいです。涙を飲んで、今回はろ材は処分するのがオススメです。

徹底的に掃除する

フィルターのパーツはできるだけ分解し、すべてきれいに洗ってください。ただし、どんなに不快でも「洗剤」「殺虫剤」これは使わないでください!

すすぎ残しがあった場合、水槽内の熱帯魚たちに多大な害を与えてしまいます。どうしても、という場合は熱湯をかけて残っているかもしれない卵を駆除しましょう。

フィルター以外の場所にも汚れが溜まっている可能性が高いので、他の箇所もできるだけ掃除を行いましょう。

どうしても駆除しきれないときは…

フィルターのろ材を交換し、掃除をしても駆除しきれないときは、最終手段として農薬の一つである「デミリン」を用いる方法もあります。

このデミリンは節足動物(昆虫の仲間)の脱皮を阻害する薬剤なので、チョウバエの成長を止めることができます。

ですので、脱皮をしない魚類には毒性は極めて低いです。しかし、希釈が大変(1トンに1グラム)ですし、粉が細かいので投入時に吸引してしまうことも。

農薬ですから取り扱いにはくれぐれもご注意ください!

今後の対策は

このような不快な虫には二度と湧いてもらいたくありませんので、しっかり対策を練っておきましょう。

掃除を定期的に行う

上部フィルターは空気に触れる面が多いため、害虫が侵入しやすいんですね。ですから意識して掃除を行うように心がけましょう。

掃除の適切な頻度は1~2か月に一度くらいです。

特に、水を汚しやすい魚…金魚や鯉、エンゼルフィッシュなどを飼育している場合は、フィルターも汚れやすくなっています。1か月に1回くらいの頻度で掃除を行ってください。

また、掃除をするには及ばなくても時々上部フィルターの様子を見ましょう。汚れがたまってきたと感じたら1か月経っていなくても掃除をすることも必要になります。

チョウバエが幼虫の姿でいるのは2週間なので、2週間に一度フィルターを覗くと安心ですね。

フィルターの交換も適宜行うようにしましょう。

成虫の侵入を防ぐ

水槽環境を清潔に保っていけば成虫が産卵しに来ることもほとんどなくなりますが、成虫は翅があるため家の外から飛来します。それを防ぐことも大切です。
窓を開けっぱなしにせず網戸をしっかり閉めたり、防虫ネットを水槽にかぶせても成虫対策になります。

あとは、ハエ取りポット、虫取りテープ、光で誘引するライトトラップなども有効です。

ただしガス状の殺虫剤は使わないようにしてください。水槽の水に溶け込み、熱帯魚を死なせてしまう可能性があります。

まとめ:清潔な環境を保ち、害虫の侵入を防ごう

水槽回りを清潔に保てば、害虫が侵入してくることはありません。

掃除はおっくうなものですが、回数を増やすことで一度の作業をラクにすることもできますので、忘れずに水槽のメンテナンスを行いましょう。

不快害虫のいない、美しいアクアリウムを楽しみましょう!

水槽のプロ トロピカライターの高井です。
アクアリウム全般が好きで、現在はアベニーパファーのトリコ。
ピンセットでアベニーにアカムシを食べさせるのが日々の癒しです。

※コメントは承認後に表示されます