金魚は飼育する際に大きく育てすぎないように注意するポイントがあり、主なものとして以下のものが挙げられます。
- 餌を減らす
- 水槽のサイズを大きくしない
- 水槽内に障害物を置く
- エアレーションを減らす
- 照明を弱くしたり、照射時間を減らす
- 水温を低めに保つ
- 水換えのペースを遅らせる
金魚のサイズを意図的に大きくしないことで、金魚の寿命が延びるとも言われています。
この記事では、金魚を大きく育てない方法をお話ししていきます。
金魚は意外に大きく育つ魚です
子どもが金魚を持ち帰ってきたのがきっかけで、金魚の飼育を始めた経験などありませんか?
また見た目的に涼しそう、きれいという理由で金魚を飼い始める人も少なくありません。しかし金魚は普通に育てていると知らない間に大きくなってしまい、15㎝程度の大きさになってから慌ててしまう人も少なくないんです。
今回は「金魚が大きく育ちすぎて困ってしまった」ということを避けるために、金魚を大きく育てないポイントについてお話していきます!
餌を減らす!
金魚を大きく育てないためのポイントの中で、もっともシンプルなものとして「餌を減らす」という方法があります。金魚は食いしん坊で餌をたくさんあげても食べてしまいます。子どもはパクパクと金魚が餌を食べる様子が面白いと感じて、多く餌をあげてしまいがちですが、餌の回数が多くなることでたくさん栄養を取ることができるので、金魚は大きく成長しやすくなります。
また大食漢の金魚ですが、消化不良になりやすいのを知っていますか?
消化不良が原因で金魚が死んでしまうこともあるので、餌の与えすぎには注意しなければなりません。金魚の成長を抑えたり、消化不良を起こさないようにするための餌の目安としては、1日1回で、5分程度で食べきれる量で十分です。
また気温が不安定なときなど金魚が体調を崩しやすいときは、無理に毎日餌を与えずに、1~3日置きの餌やりでも問題ありません。このような時期は餌やりの間隔を伸ばしてあげることで、下痢や転覆病・消化不良といった状態をまねきにくくなります。
金魚の餌やりのポイントは、この記事で詳しく解説していますよ。
水槽のサイズを大きくしない
金魚やメダカ、熱帯魚などを飼育するアクアリストの中には、飼育する時の水槽のサイズが大きいほうがいいと考えている人もいるのではないでしょうか。
実は金魚を大きく育てたくないときには、水槽のサイズにも注意が必要なんです。というのも、金魚は水槽のサイズに合わせて成長をするため、餌の量を減らしても水槽が大きいことが原因で大きく成長することもあります。
大きい水槽にすることで水量が多くなって、水質も安定するといったメリットはありますが、環境に適応してしまうと大きく成長しすぎてしまいます。金魚を飼育するときは、数や大きさに見合ったサイズの水槽を選びましょう。
水槽内に障害物を置く
水槽を大きくしないほうがいいといっても、すでに使っている水槽があるし、新しく小さい水槽を買うにしても高いし…、と対策をしづらい人もいるのではないでしょうか。
こういう人は水槽内にオブジェやアクセサリーといった障害物を置くことで同様の対策ができるんです!
障害物を置いても水槽の大きさ自体が変わるわけではないのですが、水槽の幅が狭くなるのでその分水槽を小さくした場合と同じ効果がある、と考えられます。
エアレーションを減らす
熱帯魚や水草水槽に使われることが多いエアレーションを、金魚水槽にも取り入れている人も少なくありません。金魚は飼育するのに酸素が多く必要とされていますが、水槽にろ過フィルターを導入している場合、その水流による酸素供給だけでも金魚の飼育には十分とされています。
ろ過フィルターとエアレーションを併用していると、酸素の供給量が増えることで金魚が活性化してしまい、結果として金魚が早く大きく成長してしまうので注意しましょう!
照明を弱くする、時間を減らす
金魚を飼育している水槽に照明をつけている人も多いですよね。照明には金魚の体内時計を整え、水槽内を明るくすることで金魚が病気にかかってないかをすぐに発見できる、といったメリットも多いので必要性も高いアイテムですが、人間が太陽の光を浴びると活性化するのと同じように、金魚も光が当たると活性化します。
このため光に当たっている時間が長くなれば長くなるほど、金魚が活性化し成長してしまうので照明を弱くしたり、光が当たる時間を減らすことで成長速度を遅くしたりすることも可能ですよ。
だからといってまったく光を当てないのはダメで、金魚の生活リズムをきちんと整えたりするために最低でも1日5時間は光を当ててあげましょう。
水温を低めに保つ
金魚の飼育になれている人ならご存知でしょうが、金魚がもっとも活発に動き、餌も消化しやすくなるといわれる適切な水温は25℃といわれています。
適温とされている以上、この水温をキープしたくなりますが、金魚が成長しやすい温度でもあるため、成長を抑えたい場合は18~20℃に水温を下げることで金魚の活性化を抑制することができるんです。
しかしずっと同じ水温で保ってしまうと、次第に金魚が慣れてしまい、水温が低いのに活発になってしまうということもあるので注意しましょう。
水換えペースを遅らせる
金魚の飼育で水換えがとても大事なのは、金魚飼育をしたことがあるアクアリストならご存知でしょう。定期的に水換えをしてあげることで金魚にストレスを与えずにすみますし、元気に育てることもできます。
でも水換えを頻繁にしてしまうと、金魚の神経が刺激されてしまい、大きく育ってしまう原因にもなってしまうんです。このため水換えのペースを遅らせたりゆっくりさせてあげることで、金魚に与える刺激を減らすことができます。
だからといって水質を悪化させてしまったら本末転倒なので、水の汚れ具合を見ながらペースを調整していきましょう。
水換えに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
大きくしないほうが金魚の寿命が延びる?
大きく育った金魚のほうが健康的に見えがちですが、実は金魚の世界ではあまり成長させず、そこそこのサイズで止まっている金魚のほうが長生きと言われているのをご存知ですか?
これは日本国内に限った話ではなく、世界で飼育されている金魚も含めたご長寿の金魚の場合でもそれほど大きなサイズのものはいないんです。
金魚に限らずどんな生き物にも言える話ですが、本来の成長速度を無視して短期間で大きく育ててしまうと、その分身体に負担がかかり、寿命に影響してしまうともいわれています。
このため金魚を飼育するときには無理に大きく育てようとせずに、金魚本来の成長ペースに合うような一定のペースで育てることが金魚を長生きさせるための秘訣です!
まとめ:金魚を大きくしない方法とは!餌のやり方など、理由と対策を解説します!
金魚を飼育しているとついつい餌をあげすぎたり、水温を適温にしてしまったりで予想外に金魚が大きく育ってしまう事も少なくありません。大きく成長しすぎてしまうと水槽が小さくなったり、身体に負担がかかってしまうというデメリットもあります。
金魚はあまり大きく成長させすぎないように飼育してあげることで、長生きさせやすくなります。
今回お話ししたことを参考に、大きくなりすぎないような飼育をしてあげて、金魚を元気に長生きさせてあげましょう!
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