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プロが解説! 水槽に生えるコケを目立ちにくくする工夫とアイディア5選

私たち水槽メンテナンスのプロは、1か月に1度の水槽メンテナンスでも美しく保つことができます。

その理由は、水槽のコケを目立ちにくくする工夫をしているからです。

水槽に出てくるコケを撃退するには、コケ取り生物を入れつつ定期的な水槽メンテナンスをして水質悪化を抑制すれば、大抵の水槽はきれいに保つことができます。

しかし、水槽のメンテナンスは面倒なものです。

コケ取り生物を入れるだけならまだしも、定期的な水槽メンテナンスが出来る人は少ないのではないでしょうか。

コケ対策をしていない水槽なら3日も経てばコケが生えはじめ、2週間も過ぎれば水槽内がコケに覆われ汚い水槽へ変貌してしまうことでしょう。

そこでここでは、誰でも簡単に真似ができる水槽に生えるコケを目立ちにくくするアイディアをご紹介していきます。

水槽照明の光量を落とす

寿工芸 レイマックス 600

寿工芸 レイマックス 600

水槽に生えるコケは光合成をして成長しますので、照明の光量を抑え光合成を抑制させることで、コケの成長するスピードを遅らせることができます。

例を挙げると、60センチの水草水槽でLED照明を2台必要なところを半分の1台で運用させることで、光量が単純に半分となりコケの成長するスピードを低下させることができます。

照明の光量を抑えても、朝と夜の区別がつく明るさの差があれば魚には深刻な影響がでることはまずありません。

しかし、コケと同じく光合成をする水草やサンゴは悪影響が出る恐れがあるため、少ない光量でも育成可能なサンゴや水草を選定するようにしましょう。

ブルー球を使用する

ゼンスイ LED PLUS 60cm シャイニングブルー

ゼンスイ LED PLUS 60cm シャイニングブルー

海水魚水槽に使用するブルー球ですが、淡水熱帯魚や水草、メダカや金魚水槽にも使用することで水槽がきれいに見える効果があります。

ブルー球、つまり青い光は水槽にコケが生えているのを見えにくくする効果があります。

さらに、ホワイト球より光量が弱く光合成有効光量子が劣るためコケが生えにくくなる効果も期待できます。

ただし、ブルー球となり照明光量が低下することで水草やサンゴの長期育成はほぼ無理と言っても良いでしょう。

ブルー球だけで運営する場合、レイアウトはフェイク物で作り込むなど光合成させる生き物は控えるようにしましょう。

どうしても、リアルな水草やサンゴでレイアウトを希望される場合は、ホワイト球を1日に6時間程度は点灯させるようにしましょう。

暗めの底砂を使用する

水槽に生えるコケを目立ちにくくするには、暗い色の底砂を使用しましょう。

大磯砂

ストーンディーラーシンセー 大磯 細目 10kg

ストーンディーラーシンセー 大磯 細目 10kg

大磯砂は汚れが目立ちにくく1番のおすすめです。

底砂のなかで、最も金額も安価で扱いやすい最高の底砂です。

完全に真っ黒の底砂ではないのですが、底砂にコケが付着してもよく目を凝らさなければ見落としてしまいます。

コケが目立ちにくくなる非常におすすめの底砂です

ソイル(黒色)

ジュン (JUN) プラチナソイル ノーマル ブラック 8リットル

ジュン (JUN) プラチナソイル ノーマル ブラック 8リットル

黒色のソイルもまた、コケが目立ちにくくおすすめです。

水草も育てながらコケを目立ちにくくさせたい方は、迷わず黒色のソイルをおすすめします。

また、ブラウン系のソイルはコケが目立ちますので要注意です。

暗めのバックシートを貼る

リバーシブルスクリーン600

リバーシブルスクリーン600

水槽背面には、黒や紺色の暗い色のバックシートを貼るとコケが目立たなくなるためおすすめです。

シートを貼らない、または白色などの薄い色のバックシートはコケが目立つため、定期的に水槽メンテナンスをすることに自信が無い方は控えましょう。

また、さらにコケを目立ちにくくするために水槽背面だけでなく、左右の側面も暗めのシートを貼り付けることで、よりコケが目立ちにくくなります。

暗めのシートを貼るとどうしても水槽に閉塞感は生まれてしまいますが、コケが目立ちにくくなればきれいな水槽を見ていられる時間は長くなりますので、メリット・デメリットを踏まえてから施工しましょう。

暗幕を使用する

UTEBIT 黒 布 無地 生地 背景布 無反射 1.8m x 2.8m 撮影 背景 スタンド 横ポール対応 背景シート 0.85kg 100% 綿 アイロンかけ可 バックスクリーン ブラック 暗幕 写真 壁紙 折りたた可 黒い布 180 x 280 cm

UTEBIT 黒 布 無地 生地 背景布 無反射 1.8m x 2.8m 撮影 背景 スタンド 横ポール対応 背景シート 0.85kg 100% 綿 アイロンかけ可 バックスクリーン ブラック 暗幕 写真 壁紙 折りたた可 黒い布 180 x 280 cm

水槽照明が消灯している時間帯は、水槽に暗幕をかけて外から入り込む光をシャットアウトする方法もおすすめです。

とくに、個人宅に設置している場合、仕事から帰ってきてから水槽鑑賞するために夜間まで水槽照明を点灯させているケースも多いでしょう。

となれば、水槽の照明が消灯していても室内が明るいため結果的に水槽に注がれる照明時間が長くなってしまいコケが成長しやすい環境となってしまいます。

夜間に水槽照明を点灯させて鑑賞したい場合は、日中は暗幕で覆い遮光することでコケの発生を抑制させることができますので、コケにお困りの方はトライしてみてください。

ただし、暗幕の取り外し作業はなかなか手間なのでその点も考慮して検討しましょう。

まとめ: プロが解説! 水槽に生えるコケを目立ちにくくする工夫とアイディア5選

いかがでしたか。

過去に、水槽に生えるコケを除去する方法や対策方法の解説記事はありましたが、水槽に生えるコケを目立ちにくくする解説記事はなかなか類を見ない特筆した記事内容となったかとおもいます。

まさに、年間数千回水槽メンテナンス管理をしている弊社だからこそ書けるオリジナルコンテンツとなったとおもいます。

お客様に満足してもらうために日々工夫し進化を続けているアイディアを思い切って書かせていただきました。

この記事を参考にトライいただき、皆さまの美しい水槽鑑賞時間がすこしでも長くなれば幸いです。

【コケ撃退の方法を詳しく知りたい方はこちらの記事がおススメです!】

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