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熱帯魚や金魚の目に異変!目に発症する病気の種類と対処法を解説します!

人間同様に、熱帯魚や川魚などにもさまざまな病気があります。その中に「目の病気」があるのをご存知でしょうか

アクアリウム初心者の場合、魚の病気自体知らないという人も多いですが、アクアリウム中級者でも知らないという人もいます。魚の目の病気は放置しておくと目が見えなくなるだけでなく、命に係わるケースもあるため、きちんと治療をしてあげないといけません。

今回は熱帯魚や金魚など魚全般に多い目の病気の種類や、その対処法についてお話していきます

▼病気に関してはこちらもご参考にしてください。


目に発症する病気の種類

何げなく水槽内の魚を見たときに魚の目の色がおかしい」「目がなんだか膨らんで大きくなっている」なんて感じたのなら、もしかしたらそれ病気かもしれません

魚の目の病気の原因は松かさ病などの細菌に感染し発病し、症状が悪化して併発することが多い傾向にあります。魚の目に発症する病気は、以下のようなものがあります。

エロモナスが原因?ポップアイ

「最近なんだか魚の目の大きさがおかしいような…?」

そう思っていたある日、水槽内の魚の様子を見てみたら「出目金のように大きくなって飛び出している」、なんてことになっているかもしれません。

この「出目金のように目が大きくなり飛び出す」のは、「ポップアイ」という病気です

ポップアイの原因

ポップアイは魚の目の病気の中で最も大きなもので、厄介な病気です。水質悪化のほか、ウィルスなどさまざまな要因で起こりますが、その中に「エロモナス菌」というものがあります。

このエロモナス菌は特別な病原菌というわけではなく、ごく普通に自然の河川や水槽内、さらに魚の体内にまで存在してる「常在菌」です。

普段から魚の体内にいるので、魚が健康な状態でいるうちは大人しくしていて、水質悪化や宿主となている魚の免疫力がストレスで落ちたり、老化して免疫力がなくなることで暴れ出し、穴あき病や松かさ病を発症します。さらに進行し異常繁殖を起こした結果ポップアイになる可能性が非常に高くなります。

エロモナス菌については、こちらの記事も参考にしてください。

ポップアイの症状

ポップアイになると、目が大きくなり飛び出します。症状が悪化していくと「眼圧」が上がってしまい放置しておくと最終的に目の組織が死んでしまって、目が取れてしまうことがあるんです!

目の透明感がなくなり、白く濁ってしまいます。そして一度目が変形してしまうと元の状態に戻らないことが多いですが、初期の多少目が濁っているくらいなら、適切な治療をすることで治ることもあります。

目が白濁している

 目が白く濁る「白濁眼」は、眼が白く濁って見えるので発見しやすい病気です。病気が進行すると病原菌が魚の持っている免疫細胞を体外に排出すべく、大きな腫瘍を作るため白いぶよぶよとした膜ができたように見えることもあります。

白濁眼の原因は、以下のようなものが考えられます。 

  • 水質の悪化
  • 水温やpHの急変
  • 魚の老化
  • ケガをした
  • (海水魚の場合)ハダムシ

一般的に白濁眼で死ぬことがないと言われています。しかし最悪の場合目が見えなくなる・目を失ってしまうという可能性があるので、きちんと治療する必要があります。


▼に関してはこちらもご参考にしてください。


目が腫れて充血している!アノキシア(低酸素症

魚は水の中に含まれている酸素をエラから体内に取り入れています。水中の酸素が少なくなってくると、水面付近で口をよくパクパクさせて、何とか必要な酸素を補給しようとします。

金魚の場合は水中に必要な酸素が少ない「低酸素状態」でも、24~36時間くらいはぎりぎり生きていることができます。しかしこのような酸素が極端に少ない状態が続いて生きていられた場合、酸素不足が原因で目が腫れて充血してしまうことがあり、これを「アノキシア(低酸素症)」と呼びます

アノキシア(低酸素症)の原因

アノキシアを引き起こす水中の酸素不足の原因は、以下のようなことが考えられます。

  • エアレーション不足
  • ポンプの水流が弱い
  • 水温の急激な上昇
  • 飼育数が多すぎる
  • 水草が多すぎる
  • 水質の悪化

普段の水槽内の環境を適切に保つことで、防ぐことができる病気と言えるでしょう。

魚の酸欠については、こちらの記事も参考になりますよ!

金魚の目に黒いぶちができるのは病気?

金魚を飼っていると、ときどき「目に黒いブチ」ができることがあります。場所が場所だけに病気だと思って心配する人が多いですが、ほとんどの場合単純に模様が出てきただけということがほとんどなので、心配する必要はありません。

魚の目の病気の対処法はある?

魚の目の病気を3つご初回しましたが、どれも基本的には「水質」が重要なポイントになってきます。普段の水槽内環境が適切で、水質も安定していて魚のストレスが少ない環境であれば、免疫力などが落ちにくく目の病気にはかかりにくいです。

万が一、目の病気になったときにはまず水質悪化が疑われる場合は水換え・濾過槽の清掃や水槽内の掃除を行いましょう。そしてそれぞれの症状に合わせた治療法で、魚をきちんと治療してあげる必要があります。

ポップアイの治療法

ポップアイの場合、水槽内の水換えなど環境改善を行うと同時に、少し目が濁っているような初期段階の場合は、塩浴のみか、塩浴と薬浴を併用することで回復が見込まれます。

塩浴についてはこちらを参考にしてください。

ポップアイの初期段階で治療に使用する薬は、「グリーンFゴールド」や「アグテン」などがおすすめです。

病気が進行している状態であれば「観パラD」と塩浴を併用

ポップアイは魚の眼圧を上げてしまうので、できるだけ眼圧を下げるために、水深は10~15cm程度が望ましいです。

▼グリーンFゴールドに関してはこちらもご参考にしてください。

エロモナス菌は他の魚にも影響がある

水槽内でポップアイやエロモナス菌が原因と考えられる病気が発生した場合、見た目は大丈夫でも感染している可能性があります。そのため同じ水槽内の魚も薬浴させることで、他の魚が病気になるのを防ぐことができます。

目が白濁している場合

単純にケガをして目が白くなっているだけなら、放置しておけば自然と治ります

基本的には水質悪化が原因なので、水換えと水槽掃除など環境改善を行いましょう。あまりにも症状が進行している場合には、ポップアイと同じように塩浴か、塩浴と薬浴の併用を行います。

日本動物薬品 観パラD 30mL 300L水槽用 (動物用医薬品)

おすすめの薬は「グリーンFゴールドリキッド」、「観パラDです

ハダムシ(海水魚)に寄生された場合

海水魚でハダムシに寄生されたことが原因の場合は淡水浴」を行いましょう。淡水浴をすることで海水魚の体の浸透圧の変化により、寄生しているハダムシが体から離すことが可能です

また寄生虫を食べてくれる「スカンクシュリンプ」や「ホンソメワケベラ」「ホワイトソックス」などを水槽に入れ、寄生虫を駆除してもらうことも考えましょう。

ホンソメワケベラについての記事も参考にしてください。

 

アノキシア(低酸素症)の治療

酸素不足状態が続くことで発症するアキノシアも、やはり最優先で水槽内の環境改善を行います。ろ過装置がきちんと動いているかのチェック、水槽内掃除、水換えは必ず行いましょう。水換えを行うことで新しい水から魚が体内に酸素を取り入れることができます。

しかし環境を改善しても飼育水槽の大きさに対し水槽内の生物の数が多い、水草の本数が多すぎる場合は酸欠状態は改善されないので、生き物の数や水草のトリミング、間引きなども考えましょう。

水槽サイズと適正な魚の飼育数に関してはこちらの記事をご覧ください。

まとめ:魚の目の病気を防ぐために普段から飼育環境をチェックしよう

今回は魚の目に発症する病気の種類やその対処法を解説しました。どの病気も基本的には「水質の悪化」が原因になることがベースで、それに付随して体力や免疫力の低下、魚のストレスなどさまざまな要因が絡み合っています。

一度目の病気を発症した魚が出た場合は、飼育環境を見直し改善しましょう。また他の魚が感染していないかもチェックし、エロモナスのような他の魚も感染する恐れのある病原菌や寄生虫が原因の場合は、同じ水槽内にいた魚を薬浴や塩浴させることで発病を防ぐことができます。

魚の目の病気が重症化する前に治療するためにも、普段からこまめに魚の様子をチェックしておきましょう