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熱帯魚や金魚の目に異変!目に発症する病気の種類と対処法を解説します!

人間同様に、熱帯魚や川魚などにもさまざまな病気があります。その中に「目の病気」があるのをご存知でしょうか?

アクアリウム初心者の場合、魚の病気自体知らないという人も多いですが、アクアリウム中級者でも知らないという人もいます。魚の目の病気は放置しておくと目が見えなくなるだけでなく、命に係わるケースもあるため、きちんと治療をしてあげないといけません。

今回は熱帯魚や金魚など魚全般に多い目の病気の種類や、その対処法についてお話していきます。

魚の目に発症する病気を動画で解説!

この記事の内容は動画でもご覧いただけます。

ポップアイなど、熱帯魚や観賞魚の目にできる病気についてを音声付きで解説します。

熱帯魚の目に注目!目に発症する病気と対処法を徹底解説!

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目に発症する病気の種類

何げなく水槽内の魚を見たときに、「魚の目の色がおかしい」「目がなんだか膨らんで大きくなっている」なんて感じたのなら、もしかしたらそれ病気かもしれません!

魚の目の病気は、松かさ病などの細菌に感染して発病したときに、症状が悪化して併発することが多いです。魚の目に発症する病気は、以下のようなものがあります。

魚の病気の見つけ方についてはコチラの記事も参考にしてください。

エロモナスが原因?ポップアイ

「最近なんだか魚の目の大きさがおかしいような…?」

そう思っていたある日、水槽内の魚の様子を見てみたら「出目金のように目が大きくなって飛び出している」、なんてことになっているかもしれません。

この「出目金のように目が大きくなり飛び出す」のは、「ポップアイ」という病気です。

ポップアイの原因

ポップアイは魚の目の病気の中で最も大きなもので、厄介な病気です。水質悪化のほか、ウィルスなどさまざまな要因で起こりますが、その中に「エロモナス菌」というものがあります。

このエロモナス菌は特別な病原菌というわけではなく、ごく普通に自然の河川や水槽内、さらに魚の体内にまで存在してる「常在菌」です。

普段から魚の体内にいて、魚が健康なうちは大人しくしていますが、水質悪化や宿主となっている魚の免疫力がストレスで落ちたり、老化して免疫力がなくなることで暴れ出し、穴あき病や松かさ病を発症します。さらに進行して、体内でエロモナス菌が異常繁殖を起こした結果、ポップアイになる可能性が非常に高くなります。

エロモナス菌についてはコチラの記事も参考にしてください。

ポップアイの症状

ポップアイになると、まず魚の顔を見たときになんだか顔つきが変わったような違和感を覚えるようになります。目と目の感覚が離れたような気がする…というような違和感がポップアイの前兆です。その後、目が少し飛び出してきたり、目の透明感が無くなったように見えるなどの病変が現れだします。

金魚の場合は、消化不良が長く続くといった不調が併発することもあります。

症状が進行すると、「眼圧」が上がってしまい、はっきりとわかるほどに目が飛び出し、白濁も濃くなっていきます。目の周りに水風船のような水ぶくれができることもあります。放置しておくと最終的に目の組織が死んでしまって、目が取れてしまうこともあるんです!

初期の多少目に異変がある…ぐらいのときならば、適切な治療をすれば治ることもありますが、一度目が変形してしまったら元の状態には戻らないことが多いです。もちろん取れてしまった目も再生しません。

早期発見早期治療が重要な病気なので、魚の顔に異変が無いか、体調を崩していないか、といった日々の観察を怠らないことがポップアイの予防に繋がります。

目が白濁している

目が白く濁る「白濁眼」は、眼が白く濁って見えるので発見しやすい病気です。魚は病気になると、免疫機能の働きで粘液をたくさん分泌します。この粘液が目に分泌されて分厚い膜のようになるため、目が白く濁ったよう見えます。

白濁眼の原因

白濁眼の原因は、以下のようなものが考えられます。

  • 水質の悪化
  • 水温やpHの急変
  • 魚の老化
  • ケガをした
  • (海水魚の場合)ハダムシ

一般的に白濁眼で死ぬことはないと言われています。しかし最悪の場合目が見えなくなる・目を失ってしまう可能性があるので、きちんと治療する必要があります。

水質についてはコチラの記事も参考にしてください。

目が腫れて充血している!アノキシア(低酸素症)

魚は水の中に含まれている酸素をエラから体内に取り入れています。水中の酸素が少なくなってくると、水面付近で口をよくパクパクさせて、何とか必要な酸素を補給しようとします。

金魚の場合は水中に必要な酸素が少ない「低酸素状態」でも、24~36時間くらいはぎりぎり生きていることができます。しかしこのような酸素が極端に少ない状態が続いて生きていられた場合、酸素不足が原因で目が腫れて充血してしまうことがあり、これを「アノキシア(低酸素症)」と呼びます。

アノキシア(低酸素症)の原因

アノキシアを引き起こす水中の酸素不足の原因は、以下のようなことが考えられます。

  • エアレーション不足
  • ポンプの水流が弱い
  • 水温の急激な上昇
  • 飼育数が多すぎる
  • 水草が多すぎる
  • 水質の悪化

普段の水槽内の環境を適切に保つことで、防ぐことができる病気と言えるでしょう。

魚の酸欠についてはコチラの記事も参考にしてください。

金魚の目に黒いぶちができるのは病気?

金魚を飼っていると、ときどき「目に黒いブチ」ができることがあります。場所が場所だけに病気だと思って心配する人が多いですが、単純に模様が出てきただけということがほとんどなので、心配する必要はありません。

魚の目の病気の対処法はある?

魚の目の病気を3つご紹介しましたが、どれも基本的には「水質」が重要なポイントになってきます。普段の水槽内環境が適切で、水質も安定していて魚のストレスが少ない環境であれば、免疫力などが落ちにくく目の病気にはかかりにくいです。

万が一、目の病気になったときにはまず水質悪化を疑い、水換え・濾過槽の清掃や水槽内の掃除を行いましょう。掃除と並行して、それぞれの症状に合わせた治療法で、魚をきちんと治療してあげる必要があります。

ポップアイの治療法

ポップアイの場合、水槽内の水換えなど環境改善を行うと同時に、少し目が濁っているような初期段階の場合は、塩浴、もしくは塩浴と薬浴を併用することで回復が見込まれます。

塩浴についてはコチラの記事も参考にしてください。

ポップアイの初期段階で治療に使用する薬は、「グリーンFゴールド顆粒」や「アグテン」などがおすすめです。

病気が進行している状態であれば「観パラD」と塩浴を併用します。

また、ポップアイは魚の眼圧を上げてしまうので、治療中は眼圧をできるだけ下げるために、水深を10~15cm程度にすることが望ましいです。

グリーンFゴールドについてはコチラの記事も参考にしてください。

エロモナス菌は他の魚にも影響がある

ポップアイ以外にも細菌(エロモナス菌)が原因と考えられる症状が発生している場合、水槽内に水質の悪化などの原因があると考えられます。そのため見た目に異変がなくても、同じ水槽で飼育している魚を一緒に薬浴させてもよいでしょう。薬浴することで、症状の出ていない魚が病気になるのを防ぐことができます。

しかし、エロモナス菌は常在菌であるため、発症を抑えるにはまず水槽内の環境を改善するのが最優先です。

特に水草を多く植えている水槽や、エビ類、ナマズ系の熱帯魚を飼育している水槽で無闇に薬浴を行うのは避けたいところですので、症状が出ている魚が一匹ならば、まずは病魚の隔離治療を行いながら、元の水槽の環境改善を図ります。具体的には、1/2量程度の多めの換水やフィルターの掃除、底砂掃除などです。

それでも複数の魚に感染症の症状が出てくるようならば、水槽全体の薬浴を行うことを検討しましょう。

目が白濁している場合

単純にケガをして目が白くなっているだけなら、放置しておけば自然と治ります。

しかし、基本的には水質悪化が原因なので、水換えや水槽掃除などで飼育環境の改善を図りましょう。あまりにも症状が進行している場合には、ポップアイと同じように塩浴か、塩浴と薬浴を併用して治療を行います。

おすすめの薬は「グリーンFゴールドリキッド」、「観パラD」です。

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薬浴についてはコチラの記事も参考にしてください。

ハダムシ(海水魚)に寄生された場合

海水魚でハダムシに寄生されたことが原因の場合は、「淡水浴」を行いましょう。淡水浴をすることで海水魚の体の浸透圧の変化により、寄生しているハダムシが体から離すことが可能です。

淡水浴についてはコチラの記事も参考にしてください。

また寄生虫を食べてくれる「スカンクシュリンプ」や「ホンソメワケベラ」「ホワイトソックス」などを水槽に入れ、寄生虫を駆除してもらうことも考えましょう。

【海水魚・エビ】 スカンクシュリンプ ■サイズ:3cm± (3匹)

ホンソメワケベラについてはコチラの記事も参考にしてください。

アノキシア(低酸素症)の治療

酸素不足状態が続くことで発症するアキノシアも、やはり最優先で水槽内の環境改善を行います。

ろ過装置がきちんと動いているかのチェックや水槽内掃除、水換えは必ず行いましょう。水換えを行うことで新しい水から魚が体内に酸素を取り入れることができます。エアレーションが足りないようならば、機材を追加することも検討してください。

しかし環境を改善しても飼育水槽の大きさに対し水槽内の生物の数が多い、水草の本数が多すぎる場合は酸欠状態は改善されないので、生き物の数や水草のトリミング、間引きなども考えましょう。

水槽サイズと適正な魚の飼育数についてはコチラの記事も参考にしてください。

まとめ:魚の目の病気を防ぐために普段から飼育環境をチェックしよう!

今回は魚の目に発症する病気の種類やその対処法を解説しました。どの病気も基本的には「水質の悪化」が原因になることがベースで、それに付随して体力や免疫力の低下、魚のストレスなどさまざまな要因が絡み合っています。

一度目の病気を発症した魚が出た場合は、飼育環境を見直し改善しましょう。また他の魚が感染していないかもチェックし、エロモナスのような他の魚も感染する恐れのある病原菌や寄生虫が原因の場合は、同じ水槽内にいた魚を薬浴や塩浴させることで発病を防ぐことができます。

魚の目の病気が重症化する前に治療するためにも、普段からこまめに魚の様子をチェックしておきましょう!

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コメント

  1. 3ちゃん より:

    こんばんは!
    初めてご連絡させていただきます。

    先日釣ってきたメバルを水槽の中に入れた所、水槽に入れる前は元気だったメバルが急に動きがおかしくなりました。

    症状は
    並行感覚がないような状態。斜めに寝そべっている。
    網で救おうとすると泳いで逃げるが、逃げる時は普通に泳いでいます。
    あとは、白目の部分に黒と黄色の縁ができている状態です。

    水質が合わなかったのかとは思いますが、原因を追求し釣った時のように元気になってもらいたいと思っています。

    どのように対処すればいいか御教授いただけないでしょうか。
    宜しく御願い致します。

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます。
      おそらくpHショックかなと思われます。
      メバルが泳いでいた地域のpHや水質に調節してやり、静養させてやると良いかと思います。
      白目の症状については実際に見ていないので何とも言えませんが、まずは水質を調整して体力回復を図ることがよいです。
      よろしくお願いいたします!

  2. ジャスミン より:

    いつもこちらのサイトを参考にさせていただいております。

    体重50gの3歳位のオランダ獅子頭の金魚の目の縁に膨らみの治療の件で初めてコメントを寄せていただきました。

    カンパラDを1週間、グリーンFゴールド顆粒を1週間を試みましたがあまり変わりない感じで、その後はパラキソリンFを1日3粒、1週間経口投与しましたが完治はできませんでした。
    現在は毎日水換えのみで様子を見ていますが
    もう、治らない可能性が高いでしょうか?

    • 中島 より:

      いつもご愛読いただきありがとうございます。
      おそらくポップアイと思われます。この場合は薬餌の効果が高いのでパラキソリンは良い対処法です。
      1週間のパラキソリンで治りきらない場合は、日数をおいてから再度投与してみてください。
      頑張ってください!

  3. ゴリラ より:

    コメント失礼します。

    ドチザメを飼育しているのですが、
    片目が充血していて、原因や治療法が分からなく困っています!(涙)

    治療方法教えていただける方お願いします!

    • 中島 より:

      魚の目が充血する原因として、低酸素症(アノキシア)があります。
      pHの極端な低下、エアレーションやポンプの水流が弱いと罹ります。
      まずは、水換えをしつつ、エアレーションの強化や水流を見直してみると良いかもしれません。
      ただ、他の疾患の可能性もあるので、必ず効果があるとも言えないです。
      よろしくお願いいたします。

      • 匿名 より:

        初めて相談させて頂きます

        数年飼っている出目金の片目が普通の魚の様になっていて
        元気食欲はあるのですが·····
        対処法 原因はありますか?

        • 中島 より:

          細菌性の感染症の可能性があります。
          食欲があればまだ体力が残っていますので、隔離してグリーンfゴールド顆粒や観パラDでの薬浴と、飼育水槽のお掃除+こまめな水換えがおすすめです。

          • なお より:

            琉金の目が初め白く濁り3日位で目のフチが黒く目玉が出てきました。尾ひれが傷っぽく、腹が膨れて食欲がありません。目も見えていないみたいです。
            塩水浴と水替えをこまめにしていますがよくなりません。水も半分ずつ入れ替えを1日2,3回しています。
            塩水浴をはじめて尾ひれは黒ずみました。目も治らなく出てきました。目は見える様に治りますか?薬浴しないといけないですか?

          • 中島 より:

            エロモナスの感染症と思います。
            水換えをしつつ、薬餌をあたえると効果的ですがポップアイの治療は長期にわたる必要があります。
            ヒレの黒ずみは黒ソブ(かさぶた)のようなものの可能性が高いため、塩水浴と薬餌で様子を見られることをおすすめします。

            薬餌についてはこちらをご参照ください。
            https://tropica.jp/2019/07/06/post-29030/

  4. トムアンドクルーズ より:

    バルーンモンクホーシャが左目が白濁り大きさも4~5倍に腫れて直ぐにでも破裂しそうだっけんですけど。一か八かでピンセットを熱で殺菌消毒して少し熱い状態で眼を焼き入れして直ぐにメチレンブルーで点眼して水槽に返しました。失敗が怖かったですが、その後以前より元気に泳ぎ食欲も出て来ました。魚の病院が無いので勝負しましたが結果良好で安心しました。

    • 中島 より:

      凄いですね!
      魚の病気は殺菌できれば治療できるものが、実は数多く存在します。
      しかし体内感染や局部感染だと薬浴だけでは殺菌しきれずに悪化してしまう事が多いです。
      食欲も出てきたならば、回復している証拠ですね。

  5. たいちゃん より:

    コメント失礼します
    金魚の目が腫れているようにみえます
    どうしたらよいでしょうか
    回答お願いします

    • 中島 より:

      たくさんのコメントを頂いており、返信が遅くなりました。
      目が腫れるのはポップアイと呼ばれる症状です。薬浴は効き目が薄いので、薬餌での治療をおすすめします。
      グリーンFゴールド顆粒や観パラDをしみこませた餌や、パラキソリンFの効果が高いです。
      ただ、残念ながら繰り返してしまう事が多い病気です。

  6. ゆかぴょん より:

    いつもこちらのサイトを参考にさて頂いています。
    6年にやるコメットが先々週から横になって泳ぎだしたので、転覆病だと思い別の金魚とは隔離して塩浴にして様子をみていたらなんとなく普通に泳ぐ様になってきたのですが、一昨日からしの字の様に下を向いた状態で取ったりクルクル回ったりして泳ぎます。
    左目も出ていたりして、、、
    治療方などありますでしょうか?
    餌はやらない方がいいでしょうか?

    • 中島 より:

      ご返信にお時間をいただきました。
      おそらくエロモナス感染症かと思います。
      平衡をとるのが難しい状態ですね。薬餌で治療しますが、その状態では餌を食べるのが困難なため治療は難しいです…。
      このような回答で申し訳ございません。