水槽メンテナンスに使う道具のすべて【必須・便利なアイテムを解説】

アクアリウム水槽のメンテナンス(お掃除)に必要な掃除アイテムを解説します。

水槽メンテナンスはアクアリウムの美しさだけでなく、熱帯魚や水草、サンゴなど生体たちの健康をも左右する大切な作業です。

水槽掃除は『生体にストレスを掛けずに、少ない手数で効率よく行う』ことがコツです。

どのような道具を使えばスマートな水槽掃除が行えるのか、初心者が気を付けるべきポイントも踏まえつつ、ご紹介します。

プロが使う!便利な水槽掃除道具8選

美しいアクアリウムや魚たちの健康維持は、定期的な水槽掃除で清潔に保つことで叶えられます。

効率よく水槽をきれいにするのにはコツもありますが、使いやすい道具を用意することで手間を減らせます。

  • ジラコヘラ:工具ですが、独特のしなり具合でコケを落としやすい
  • メラミンスポンジ:アクリル水槽も傷つけにくいスポンジ
  • パイプ用ブラシ:配管やホースを磨く際に使用
  • なるほどバケツ:注ぎ口とホース固定パーツがついたバケツ
  • プロホース:小回りの利く底床掃除の定番クリーナー
  • プロクリーナー:大型水槽や広い底床の掃除に向いたクリーナー

プロのアクアリストが使うアイテムは、どれも少ない動きで十分な清掃効果が得られるものばかりです。

バケツにしても、注ぎ口のあるタイプを使用することで周囲に水を飛ばさず、拭き取る手間を減らしています。わずかなことでも、作業の無駄を減らすことで時短と確実性を両立させられるのです。

便利な水槽掃除道具についてはこちらで詳しく解説しています!

【初心者向け】熱帯魚水槽の掃除方法と基本の道具

【初心者向け】熱帯魚飼育に最低限必要な器具、メンテナンス道具とは?

アクアリウムの掃除道具は、使い方も大切です。

熱帯魚水槽の掃除には、まずどんな手順が良いのか、そしてどのように掃除用具を使えば良いのかを初心者向けに解説しています。

水槽掃除となると、魚やエビなどの生体はすべて隔離してから行わなくてはならないと思われがちですが、網で捕獲するとストレスをかけてしまうため、基本は水槽に泳がせたまま掃除します。

コケはかならず水を抜く前にスポンジやヘラでこそぎ取りましょう。

コケは落とす時に胞子が舞います。なのでそれをプロホースなどのクリーナーで排出するように換水したほうが、繁茂を防げます。

新しい水を注ぐときは着水点に手を添えることでレイアウトを崩さず、生体を驚かさずに注水できますよ。

すべてが終わったら、必ず周囲に水がたれていないかを確認します。床や水槽台に悪影響を及ぼすことがありますので拭き取ってから完了しましょう。

100均で買える水槽用品17選! 掃除からレイアウト用品まで

水槽の掃除用具は、専用のものでなくても代用が可能です。コストを安く抑えたい場合は100均ショップがおすすめです!

  • メラミンスポンジ(激落ちくんなど)
  • カルキ抜き
  • ホースブラシ
  • クリーナーポンプ
  • 魚網
  • バケツ

など、水槽の掃除に必要なアイテムが数多く揃っています。

アクアリウムの人気が上がっているため100均でも水槽用品の取り扱いが増えていますから、こまめにチェックしておくと有用なアイテムに出会うことができます。

砂利や餌なども販売されているため、飼育をはじめて間もなくて、まず用具を揃えたい場合にも良いですよ。

水槽の底床のクリーニング方法と掃除用具

水槽掃除で必ず行うのが、水換えと『底床クリーニング(砂利掃除)』です。

底床(砂利や底砂など)には魚たちのフンや餌の食べ残し、枯れた水草などがたまっていきます。

底床の汚れを放置してしまうと

  • コケが生えやすくなる
  • 病気が発生しやすくなる
  • 水槽が臭う
  • 白カビが生える
  • 水が濁る

など、さまざまなトラブルの原因になります。

底床はプロホースやプロクリーナーなどの、水と共に汚れを排出するホース型の掃除用具を使用します。

掃除機をかけるイメージで汚れを吸い上げていくのですが、飼育生体によっては一度に全面を掃除せず、半分ずつ日を改めて行う方法がおすすめです。なぜなら、砂利に棲みついた有益なバクテリアを多少吸い出すことになるからです。

小型熱帯魚やメダカのような小さな生体はフンも小さいためこの方法で水質を維持してやるのが良いです。

逆に大型熱帯魚や金魚など、清潔な環境が適しているのにフンが多い生体は、十分に掃除してやることで水質を維持できます。

このように、水槽の汚れ具合や生体にあった掃除を心掛けることで最適な環境に整えられます。

水槽掃除でありがちな失敗例10選

水槽掃除は用具を揃えて徹底的にやればよい…のではないです。

加減が難しいのですが、掃除のやりすぎは飼育水のバランスを崩す原因になります。

  • 飼育水の成分濃度が変わり、pHが変動してしまう
  • バクテリアを吸い出し過ぎてしまう
  • ろ材を洗い過ぎてバクテリアが激減してしまう

など、良かれと思ってしっかり清掃したところ、逆に水質を不安定にしてしまうことがあります。

水槽掃除のコツに一つに『こまめに少しずつ掃除して、環境を急変させないこと』というのがあります。突然、水質が変わってしまっては、魚たちも驚いてストレスを感じてしまいます。

新しい水も、水槽内と水温を揃えてから静かに注ぐことで、生体たちの体力の消耗を防げます。魚たちに気づかれないくらいの感覚で行うと、トラブルなく維持できますよ。

まとめ:水槽メンテナンスに使う道具のすべて【必須・便利なアイテムを解説】

水槽メンテナンスは適した道具を使用することで時短にできます。

ここでご紹介していない100均やホームセンターで売られている用具やアイテムも、工夫によってさまざまな使い道がありますから、自分の水槽にピッタリのものが発見できることがあります。

そうしたアイテムを探していくのも、水槽メンテナンスの醍醐味の一つです。

アクアリウムは積み重ねで作り上げていくものです。オリジナルの維持方法を追求・工夫することでも、より愛着が増していきますよ。