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プロが選ぶ!海水60㎝水槽におすすめな海水魚の組合せかたを解説します

海水魚水槽を設置した後は、いよいよ水槽に泳がす海水魚を選んでいきます。

ファインディングニモで有名なカクレクマノミは決めているけど、その他に一緒に泳がすことができる海水魚の種類・適正数などが分からず悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

我々水槽管理のプロでも海水魚の組み合わせ方には細心の注意を払います。

観賞魚として流通している海水魚の多くは自然界で単独または、ペアで生息しています。

閉鎖的な水槽環境では水族館クラスの大型水槽でない限り小競り合いが付き物です。

そのため、相性を間違えれば激しい縄張り争いにより混泳失敗となってしまいます。

(わたしも数多くの失敗をしました。)

ここでは、失敗経験から考えようやく導き出した海水魚の組み合せかたについて解説していきます。

60センチにおすすめの海水魚の組み合わせ方

これから解説する海水魚の種類は以下の内容です。

合計で推奨目安となる15匹以下となるよう組み合わせています。

  1. カクレクマノミ
  2. デバスズメダイ
  3. アカネハナゴイ
  4. ハタタテハゼ
  5. イエローコリス
  6. スカンクシュリンプ

カクレクマノミ

(海水魚)カクレクマノミ(国産ブリード)(2匹)熱帯魚 北海道・九州航空便要保温

王道のカクレクマノミは必須でしょう。

クマノミ、ハマクマノミ、スパインチークなど様々なクマノミがいますが、カクレクマノミはそのなかでも性格が温和です。

ただし、カクレクマノミを飼育する数は2匹までにしておきましょう。

2匹以上飼育すると水槽内でペアが成立した場合、はぐれ物が出ていじめられてしまう可能性があるからです。

デバスズメダイ

(海水魚)デバスズメダイ Mサイズ(2匹) 北海道・九州航空便要保温

カクレクマノミに次いで人気のあるデバスズメダイ。

数ある海水魚のなかで、群れで飼育できる貴重な海水魚です。

性格も温和でエメラルドブルーの美しいデバスズメダイは、60センチ水槽なら5匹程度泳がせましょう。

安価で購入ハードルも低いデバスズメダイですが、サンゴを本格的に飼育しているベテランアクアリストの水槽でもデバスズメダイを泳がせていたりします。

初心者からもベテランアクアリストからも愛されているデバスズメダイ。おすすめです。

アカネハナゴイ

(海水魚)アカネハナゴイ(3匹) 北海道・九州航空便要保温

ピンク色の美しい体色を持つアカネハナゴイ。

水槽にアカネハナゴイが入るだけで、水槽内を一気に華やかにすることができとてもおすすめです。

アカネハナゴイは3匹程度入れましょう。

余談ですが、わたしが海水魚の仕事をした20年くらい前は、アカネハナゴイよりキンギョハナダイがメジャーでした。

ハナダイと比較しハナゴイは口が小さいため、人工の乾燥餌を食べにくいと言われており初心者からは敬遠されがちでした。

しかし、キンギョハナダイは大きくなることとやや気が荒いため、わたしはアカネハナゴイに挑戦をしました。その結果、今では人工餌を食べさせるコツや入荷直後のケア方法まで覚えることができました。

アカネハナゴイを購入する場合は、人工餌を食べている個体を選ぶと良いでしょう。

ハタタテハゼ

(海水魚)ハタタテハゼ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

(海水魚)ハタタテハゼ(1匹) 北海道・九州航空便要保温
charm(チャーム)

ハゼと言えば底の砂地にいるイメージがあるかもしれませんが、ハタタテハゼのように遊泳する遊泳ハゼという種類も存在します。

ハタタテハゼは、決して派手過ぎないやさしい色合いを持ち、見る人を癒す効果が高い海水魚です。

60センチ水槽の場合、ハタタテハゼは1匹で飼育しましょう。

性格は非常に温和ですが、同種間においては激しい喧嘩をすることがあります。

ペアで飼育できればうまくいくこともありますが、なかなか難しいです。

失敗を防ぐには、単独で飼育することをおすすめします。

イエローコリス

【海水魚/観賞魚/ベラ】コガネキュウセン ■サイズ:4cm± (2匹)

目が覚めるような黄色い体色を持ったイエローコリス(コガネキュウセン)。

鮮やかな色彩に水槽のワンポイントとして映える、さらに性格も温和で非常におすすめな海水魚です。

イエローコリスは2匹までにしておきましょう。

同種間同士でも喧嘩をすることが少ないため複数飼育は可能ですが、水槽サイズを考えると2匹までにしておくことをおすすめします。

スカンクシュリンプ

(海水魚)エビ スカンクシュリンプ Mサイズ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

海水魚水槽のエビは大変人気があります。

幼稚園や保育園に水槽を設置すれば、こどもから人気があるのはカクレクマノミよりエビだったりする程です。

数あるエビのなかで、スカンクシュリンプを選んだ理由は一番目立つエビだからです。

紅白色で動物のスカンク模様となっている鮮やかな色彩は他のエビと比較し群を抜いている美しさです。

また、別名クリーナーシュリンプとも呼ばれており、魚の体に付いた寄生虫などを食べてくれる働きもします。

海水魚がエビの近くに行き、クリーニングしてと言わんばかりにエラを広げてクリーニングしてもらっている姿は、とてもユニークで見ごたえがあります。

クリーニング能力も他のエビより優れているため、高価な魚を飼育している方は予防としてスカンクシュリンプを入れている人も多いです。

スカンクシュリンプは同種間で争うこともあるため、60センチ水槽では1匹の単独飼育にしましょう。

まとめ: プロが選ぶ!海水60㎝水槽におすすめな海水魚の組合せかたを解説します

いかがでしたか。

60センチ海水魚水槽で失敗しにくい海水魚の種類と数を解説しました。

カクレクマノミを主体とはしていますが、上手に組み合わせることでとてもカラフルで美しい海水魚水槽を作ることができます。

この魚の種類を基準として、人気の小型ヤッコやファインディングドリーで有名なナンヨウハギなどを追加するのも良いでしょう。

ただし、魚の魚数が多くなれば水質が悪化しやすくなるため失敗する確率は上がってしまいます。

もし、魚を追加する場合は基準の魚を減らすなど過密水槽とならないよう注意しましょう。

水槽内で魚を伸び伸び泳がせて、ストレスフリーな水槽環境作りを目指しましょう!