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強力過ぎて注意も!木酢液でコケを撃退する方法!気を付けるべき点とは

アクアリウムにおいてコケは付き物で、適切な維持管理をしていても程度の差こそあれ、コケは生えてきてしまいます。そのため、アクアリストにとって水槽のコケは日常的に頭を悩ませる問題で、常日頃から何か有効なコケ対策はないか、模索している方も多いのではないでしょうか。

さて、皆さんは「木酢液」と呼ばれる液体をご存知でしょうか。木酢液は、木炭を製造する過程で生じた煙が冷やされて液体になったものを指し、殺菌効果や植物を活性化させる効果があるので、主に農業の分野で活用されています。

実は、この木酢液はアクアリウムにおいても応用が可能で、水草などへの負担が少ないコケの撃退法になり得るのです。ここでは、木酢液を用いたコケの撃退法や、水槽に使用するうえでの注意点をご紹介します。

水槽のコケにも効果的な木酢液とは?

日本漢方研究所純粋木酢液 320ml

木酢液について

木酢液(もくさくえき)とは、木炭を製造する過程で生じる煙が、排気筒などを通る際に冷却されて液体になったもののことを指します。構成成分としては10~20%前後が有機化合物で、残りの90~80%が水分です。

有機化合物の内訳としては、酸類・アルコール類・フェノール類などから構成されており、特に酢酸が多く含まれています。

液状になった直後の木酢液は「粗木酢液」と呼ばれ、有害物質が多く含有されているため、そのままでは使用できません。そのため、3カ月以上静置して有害物質と分離・精製してから製品として利用されています。

木酢液の効果

木酢液は含有される酢酸や有機物の働きによって、植物の病気の防止、土壌の殺菌消毒、植物の成長促進などの効果が確認されています。その他にも、木酢液は煙のような匂いがするので、虫除けや野良猫除けとして利用されることもあります。

以上の特性から、農業の分野で使用されることが多い木酢液ですが、アクアリウムでも応用が可能です。主な利用法としてはコケ対策で、適切に使用すれば水草への負担が少ないコケの撃退法になり得ます。

木酢液を使用したコケの撃退方法

定期的に添加する

この方法は、原液を3倍に薄めた木酢液を水換え時などに定期的に添加することで、水草に活力を与えつつコケや病気の発生を抑制する効果があります。

添加量の目安としては60cmの規格水槽(水65L)で、5~10mlほどです。予防的な使用方法で、水草のみならずバクテリアも活性化させられるため、水換え後の水質を早期に安定させることも可能です。

水槽に毎日添加する

コケが大量に発生してしまった場合は、木酢液を3倍に薄めた溶液を飼育水に毎日添加することでコケの撃退が望めます。溶液の添加量の目安としては、60cmの規格水槽(水65L)で2~5ml程度です。

この方法は、木酢液が持つ殺菌効果によりコケを弱らせて、その間にクリーナー生体に食べてもらって除去しようという手法です。

そのため、添加し続けてもコケの勢いが弱くならない場合は、自力でコケを除去する必要があります。効果が得られないからと言って添加量を増やしたり、あまり長期に渡って添加し続けると、バクテリアや飼育している生体に悪影響を及ぼすので注意してください。

直接コケに噴霧する

この方法は、流木や水草に生えてしまったコケに2~3倍に薄めた木酢液を、ピペットなどを用いて直接噴霧して撃退する手法です。木酢液を噴霧されたコケは弱ったり枯れてしまうので、そこをヤマトヌマエビなどのクリーナー生体に食べてもらって除去します。

この方法を採る時は、フィルターを停止させてから行うと、木酢液がコケの周辺に留まる時間が長くなるので効果が上昇し、頑強な黒髭ゴケなどにも対応が可能です。

原液のまま塗り込む

これはレイアウト用の流木や岩石の前処理や、コケだらけになってしまったレイアウト用品などを、再利用したい時に効果的な方法です。処理をしたい物をトレーなどに乗せ、そこに木酢液を原液のままハケなどを用いて塗り込みます。

前処理として行っておくとコケが生えにくくなるので、水槽立ち上げ時などコケが発生しやすい時期でも、コケの付着を防止することが可能です。

また、コケを撃退したい場合は、何度か重ねて塗り込むとコケが枯れます。その後は、天日干しをして殺菌・消毒し、完全に乾燥させてから再利用すると良いでしょう。

木酢液をコケ撃退に使用する際の注意点

使用し過ぎない

木酢液には確かに水草とバクテリアを活性化させつつ、コケを弱らせる効果がありますが、それはあくまでも適量を使用した場合のみです。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということわざがあるように、木酢液を使用し過ぎるとコケだけでなく、育成している水草や生体、バクテリアに悪影響を与えてしまいます。

特に、水槽内に発生したコケに直接噴霧する方法では、複数の場所にコケが発生している場合は、複数日に分けて木酢液を噴霧してください。同日数に複数カ所に噴霧してしまうと、飼育水中の木酢液の濃度が上昇し、コケ以外の生体も弱らせてしまう恐れがあります。

フィルターの吸水口付近で使わない

これは、バクテリアを保護するための注意点です。フィルターの吸水口付近で使用すると、薄めているとはいえ木酢液がフィルター内部に濃度の高い状態で吸い込まれ、ろ材に定着しているバクテリアにダメージを与えてしまいます。

そのため、フィルターの吸水口付近にコケが発生してしまった時は、フィルターを停止してから木酢液を使い、ある程度時間がたって木酢液が十分に拡散してから再稼働させてください。

まとめ・木酢液によるコケの撃退方法と注意点について

木酢液は木炭を作る時に発生する煙が冷やされて液化したものです。中には殺菌効果がある酢酸や、植物を活性化させる有機物が含有されているので、主に農業で使用されています。アクアリウムにおいては、水草やバクテリアを活性化させつつコケの発生を抑制することが可能です。

しかし、便利だからと言って使用し過ぎてしまうと、飼育している生体や水質の維持に貢献しているバクテリアたちまで弱らせてしまうので注意してください。

木酢液は上手に使用できれば、水草などの成長促進とコケ対策が同時にできる一石二鳥の効果を発揮するので、コケにお悩みの方はぜひお試しください。