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ろ過材をネットに入れるメリット・デメリットからおすすめネットを5つご紹介します

アロワナなどの大型の熱帯魚や海水魚を本格的に飼育する場合は、水質浄化能力を高くする必要があるため濾過槽の増強に合わせて多くのろ過材が必要となります。

とくに、オーバーフロー水槽や大型上部フィルターを使うと多くのろ過材を使用するため、洗浄したろ過材をそのまま濾過槽に入れるのではなく、ろ過材をネットに入れて濾過槽にセットするベテランアクアリストも存在します。

ここでは、ろ過材をネットに入れるメリットやデメリットは何なのか、そしてネットに入れる場合おすすめのネットをご紹介していきます。

ろ過材をネットに入れるメリット

ろ過材をネットに入れることで、ろ過材や濾過槽の清掃効率が良くなります。

例えば、オーバーフロー濾過槽の場合、ネットにろ過材が入っていればネットごと取り出すことですぐにろ過材を洗うことができます。

また、濾過槽を丸洗いしたい時もネットにろ過材が入っていれば簡単にすべてのろ過材を取り出すことができるため時間短縮となります。

ろ過材をネットに入れるデメリット

デメリットはろ過効率が低下する可能性があることです。

ネットに入れる場合、濾過槽の隅々まできっちり収めないとろ過能力が低下する恐れがあります。

その理由として、ろ過材が無い隙間がある場所は障害がないため、水通りが良くなります。

水槽セット時のろ過材が綺麗な時は良くても、徐々にろ過材が汚れ目詰まりしてくると、通水しやすい隙間目掛けて水が通るようになり、ろ過能力が低下してしまいます。

ろ過材をネットに入れる場合は、隅々まで綺麗に敷くこと、そして汚れてきたなと感じたら速やかにろ過材を洗浄することをおすすめします。

また、ネットの分ろ過材の量が減ることもデメリットです。

小型の外部フィルターに使用する場合は、小型のネットを使用してネットでスペースを取られないように注意しましょう。

次に、おすすめのネットを紹介していきます。

おすすめのろ過材用ネット

エーハイムバッグ フリーサイズ

エーハイム ネットバック フリーサイズ

ろ過材を入れるネットで一番おすすめです。

薄くてフリーサイズ、そして目が細かいため、細かいろ過材から活性炭まで詰めても漏れにくく、オールマイティーに使えるところがポイントです。

オーバーフロー水槽でろ過スペースが大きく取れる濾過槽から、小型の濾過槽まで幅広い濾過槽におすすめです。

エーハイムネットバック スモールサイズ

エーハイム ネットバック スモールサイズ

上記フリーサイズの小型版です。

こちらも目が細かく薄いため、小型の外部フィルターや上部フィルターにおすすめです。

また、活性炭などの吸着材を入れる用途としても向いています。

コトブキろ材ネット A4サイズ細目

寿工芸 コトブキ ろ材ネツト細目A4サイズ K-110

A4サイズとなかなかサイズのあるネットです。

こちらも、ネットの目は細目と細かいので、細かいろ過材から吸着剤など幅広く使用することができます。

こちらのネットの一番の特徴は、チャック式な点です。

チャックなので、ろ過材の出し入れが簡単なため、頻繁に開閉する場合におすすめなネットです。

コトブキろ材ネット A4サイズ荒目

コトブキ ろ材ネット 荒目 A4サイズ

今まで紹介してきたネットと圧倒的に異なり、目が荒い仕様のネットです。

荒めネットを使う場合は、アロワナなどの肉食魚の熱帯魚や生き餌や冷凍餌を与えなければならない海水魚などの水が汚れやすい水槽に最適なネットです。

目が細かいネットの場合、すぐネット自体に目詰まりしてしまいますが、目が荒いことで目詰まりしにくくなります。

バイオネットミニ

バイオネットミニ 2枚入

ネットのなかでは小さい類の1つです。

小型の外掛けフィルターなどの小型濾過槽におすすめです。

また、大型水槽でもリン酸やケイ酸などの除去剤を入れるネットとして使うのもおすすめです。

まとめ: ろ過材をネットに入れるメリット・デメリットからおすすめネットを5つご紹介します

いかがでしたか。

ろ過材をネットに入れるメリット、デメリットがお分かりいただけましたか。

わたしは、アロワナ水槽の淡水肉食魚を飼育管理する場合にネットを使用することが多いです。

アロワナ水槽の場合、ろ過材の目詰まりからpH低下を招くことが多いためろ過材や濾過槽を洗う頻度が増えてしまうからです。

とくにアロワナは餌を与えることが好きな方が多いので、とくに水が汚れやすいですね。

他にも、活性炭やリン酸塩除去剤などはネットに入れて濾過槽に沈めることもあります。

しかし、大抵の熱帯魚や海水魚を飼育する濾過槽にはネットを使用することは稀です。

とくに海水魚をオーバーフロー濾過槽で飼育する場合はネットを使用しません。

その理由は、私はオーバーフロー水槽で海水魚飼育をする場合、濾過槽もろ過材も洗浄しないからです。

海水魚飼育において濾過槽の洗浄が白点病を引き起こす可能性が極めて高いため、わたしは行いません。

それでも、10年以上問題なく管理できている水槽が複数台ありますので経験として立証されています。

ろ過材にネットを使う方法は様々ありますが、使用時のメリット・デメリットを理解し水槽管理が楽に楽しめるように自分流にカスタマイズしてください。

皆様の参考記事となればうれしいです。

コメント

  1. ギターラグ より:

    初心者です。濾過材をネットに入れて直接水槽の中に入れておく・・これはダメですか?

    • 中島 より:

      コメントありがとうございます!
      硝化バクテリアは新鮮で豊富な酸素のあるところ…つまり水流のある場所で、より多く繁殖します。
      そのため、水槽内で最も水流のある場所=ろ過フィルターの中、というわけです。
      底に敷く砂利などにもバクテリアは棲みつきますし、飼育水に沈めておいてもバクテリアは付着しますが、フィルター内のろ材にはもっとたくさん棲みつきます。
      なので、水質の安定や効率を考えると、やはりフィルター内が最適な場所ですね。