水槽用品には、繊細なつくりの物、ありますよね。
特に細いガラス管などは、ゴリゴリ洗いたいけれど力を入れすぎると折れてしまいそうに感じます。でも、たまには思いっきり綺麗に洗浄したい!
そんな時に役立つのが「ハイター(漂白剤)」です。
水槽にハイター使って平気なの?心配だなあ、どんな効果があるんだろう、って思いますよね。今回はそんな気になるハイターの効果、危険のない使い方についてお話しします。
ぜひ洗浄に使ってみてください。
水槽掃除には漂白剤を使う時がある!
水槽掃除に漂白剤?!と驚かれる方も多いと思います。
水槽には水質変化に敏感な生体がいる場合も多いですし、漂白剤の残留が気になりますよね。
ですが、ポイントを抑えて使用すれば生体に影響を与えることなく、水槽用品の掃除に使うことができます。
ただし、あくまでも自己責任でお願い致します。すすぎはいつもよりも時間をかけ、念入りに行ってください。
漂白剤(ハイター)を使用するアクアリウム用品
漂白剤を使用すると良いアクアリウム用品は、主に以下の4点です。
- 二酸化炭素添加用のパレングラス(リリィパイプなど)
- 配管
- 水槽
- ヒーター
これらのアイテムの共通点は「どうしてもコケがつきやすいのに、細かいパーツなどが多くて力を入れて洗浄しづらい」ということです。
特にパレングラスはガラス製で繊細なため、磨くのもなかなか難しいですね。力を入れたら破損してしまいそうです。そこが美しいのですが、だんだん汚れてきてしまいますし、掃除方法に悩むものです。
細い配管も同様です。これらには漂白剤が有効です!コケを除去するだけでなく、臭いも取り去ってくれますよ。
用意する漂白剤としては「ハイター衣類用」や「ブリーチ」などの塩素系がおすすめです。
とてもポピュラーな製品なので、どなたでも目にしたことがあると思いますし、近所のスーパーやドラッグストアで扱っていることがほとんどです。
価格も200円以下ですので、非常にリーズナブルに使えます。
ただし、キッチンハイターには界面活性剤が含まれているため、使用には注意が必要です。エビには致命的なダメージを与えます。
また、バケツのような水深の浅い容器も準備しておきましょう。お手持ちのものでも構いません。
こういった、バケツのようなもので十分です。
漂白剤(ハイター)でアクアリウム用品を漂白する方法
では、具体的な漂白剤を使った洗浄方法を解説します。
- まずはパイプやヒーターなど、洗浄したいものを水槽から外します。
- タライや洗面器など、浅めの容器に40℃程度のお湯を張り、パイプ類を浸します。
- ハイターを投入し、汚れを分解します。
- 漂白したら、翌日によくすすぎます。
お湯でなくても問題はありませんが、40℃程度のお湯を使った方が汚れは良く落ちますので、できればお湯を使いましょう。60℃以上のお湯を使うと、漂白に有効な成分である「次亜塩素酸」が分解されてしまいますので、避けてください。
また、ハイターを扱うときはゴム手袋などをはめると、手荒れを防ぐことができます。
そして、換気に十分注意しながら洗浄を行ってください。
洗浄が終わったら、バケツに水道水を貯めた中に入れて、カルキ抜き剤(ハイポ)を入れてよくかくはんし、さらに翌日まで放置します。ハイポは一粒で10リットルが適切な量なので、水量によってハイポの粒数も調節してください。
塩素の残留を防ぐため、カルキ抜き剤を入れた水が漂白したいアイテムのすみずみまで行き渡るように注意しましょう。
最後に水道水で良く洗い、入り込んだ水をエアーポンプでプシュッと一度排出してから、水槽に設置しましょう。
塩素系漂白剤を使用する際の注意点
漂白した器具には、強力な塩素が残る危険性があります。
漂白したら必ず、強めのカルキ抜きを行いましょう。
上述の通り、カルキ抜きの水がアイテムのすみずみまで行き渡るように心がけ、塩素の残留を防いでください。
また、お手元にハイター以外の漂白剤があるけど、これは使えないのかな?という場合、他のものでも同じように使用ができます。同じく残留塩素には十分注意し、漂白剤のラベルに記載されている注意点を守ってご使用ください。
漂白後の中和はハイポがおすすめ!
漂白のあとに、塩素を中和するために使用するアイテムは、固形タイプのカルキ抜き剤(ハイポ)がおすすめです。
ハイポは安く購入できるので、とても安価です。また、1粒で10リットルほどの水のカルキを中和する能力があります。強力な塩素を中和するにはうってつけのアイテムです。
ただし、中和には時間がかかりますので、1晩はつけておきましょう。
まとめ:漂白剤を使っても大丈夫?熱帯魚水槽をハイターで綺麗にする方法と注意点
掃除しづらい細かいパーツや、力を入れたら壊れてしまいそうなガラス製品などの悩み解消に、漂白剤(ハイター)を使った掃除方法をご紹介しました。
いくつか注意点もありますが、とても有効な方法なので、残留塩素に十分注意しつつ、ぜひ掃除を行ってください。
ピカピカになったガラス製品、ヒーターで、美しいアクアリウムがよみがえりますよ!
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
衣料用ハイターで器具類を洗浄したあと、中和には時間がかかりますので、1晩はつけておきましょう。とありますが、通常の換水等では適量のハイポを投入後1分ほども待てば大丈夫という認識でした。
1晩というのは、ハイター使用後はかなり塩素濃度が高いから。ということでしょうか?
またその場合、ハイポを多めに入れて撹拌することで待ち時間の短縮は見込めるでしょうか?
適量の使用で一晩なら、適量の8倍なら8分の1に短縮とはならないまでも。
ハイポはかなり多めに入れても生体への影響は考えなくて良いという情報も見たことがあります。
ハイターは強力な塩素系なので、念入りに中和すると安心、といった感じです。
短縮は見込めますが、慎重に行うなら半日以上付けるのがおすすめです。
よろしくお願いいたします。
今年の5月に生まれた3.5cmの稚魚がいるのですが、昨晩歯磨き粉が少し飛び散って入ってしまったような気がします。入ったとしても本当に少しだとは思うのですが、ネットでは、歯磨き粉に含まれることのあるラウリル硫酸ナトリウムが魚を殺すという情報がありますし(飛び散った歯磨き粉にもそれが入ってました)、一応半換水しました。でも、全換水した方がいいのでしょうか?
気になる場合は全換水をおすすめしますが、現在悪影響が出ていない場合はそれほど気にせず、こまめな水替えのみの対応でも良いと考えています。
稚魚の様子を見ながら、水換えしていきましょう。
よろしくお願いします。
海水はもちろん、淡水ではもっとハイターにはかなりリスクがありますよ。
熱帯魚ショップの方は必ずと言っていいほど口を揃えてハイターを使うなら衣類用青いキャップね!!と言います。
キッチン用には界面活性剤など魚に危険な成分が入っいるため。
安全に使えるのは塩素が入った衣類用ハイターのみです。
魚がすべて☆になりますよ。
きっちりした理由を書くには熱帯魚ショップさんに電話して聞いてください。
その後に、訂正を行って下さい。
ご意見ありがとうございます。
弊社でも界面活性剤の入っていないハイターを使用しています。
キッチンハイターは安全性が高い、と勘違いされる方も多いので注意すべき点と思います。
キッチンハイターなんか使ったらエビ全滅するよ!
ご指摘ありがとうございます。
誤解を生む記事でしたので、衣料用ハイターのみに訂正いたしました。
あーー。もっと早く調べるべきでした。5匹中3匹お亡くなりに。。。。はんsり
ハイターは界面活性剤入りのものがネックですね…。
エビや体力のない老魚、幼魚がいる場合は、シンプルにブラシやスポンジでこすったほうが安心ですね。
衣料用ハイタ-を使ってます食器用は界面活性剤がはいっていて生体にわるいときいたけど?本当でしょうか
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、キッチンハイターには界面活性剤が含まれています。それゆえに洗浄力が高く、頑固な汚れには重宝しますが(もちろん、よく濯ぎます。)ご指摘の通り、危険性は無視できないため加筆しました。誤解を招くような記載があり申し訳ございませんでした。
この質問が知りたかった。
力仕事しなくてすみそうです。
質問追加ですが、
水槽とはアクリル水槽も
含まれますか。
透明からキズが付いたように
なりませんか?
ハイターの容量はどのくらいですか
以上 宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
使うものは衣類用ハイターかブリーチがおすすめです。
アクリル水槽でも使用可能で傷ついたりはしないですが、アクリル特有の小傷に入ってしまったコケなどはなかなか取れないです。
その場合はアクリルサンデーなどを使用すると良いです。ハイターは10Lに20mlぐらい(キャップ一杯分程度)が目安です。
よろしくお願いいたします!
水槽内の、掃除に、ハイターを、使って、つけ置きですが、何時間位が、確実ですか?、24時間位かな~?
汚れ具合にもよるので、目安になりますが一晩~24時間程度ですね。