「○○の里」という名称を全国各地で目にすることが多いですが、実は「金魚の里」があるのをご存じでしょうか?
金魚の里では養殖が盛んで、レア品種や健康状態の良い金魚を安く購入できるなどのメリットがあり、以下のような産地が知られています。
- 愛知県弥富市
- 奈良県大和郡山市
- 埼玉県加須市
- 東京都江戸川区
- 熊本県長州市
またいろいろな品種の金魚を見るだけでなく、金魚に関する資料を観ることのできる次のような金魚の名所もあるんです。
- アクアマリンふくしま
- すみだ水族館
- 郡山金魚資料館
- 祭都奈良
今回は金魚の里や金魚の名所などをご紹介していきます。
金魚の里ってどんなところ?
金魚好きの間で有名な金魚の里や、観光地として広く知られている「金魚の里」とはどんなところかご存じでしょうか。鑑賞用に綺麗にディスプレイされた水槽や庭園などで、のびのびとたくさんの金魚が泳いでいるのを想像する人もいるかもしれませんね。
「金魚の里」とは、「金魚の養殖が盛んな産地」のことで、養殖が盛んだということは品種改良などを行っているところも多いです。そして一般のショップでは見ることのできないレア品種がいたり、しっかりと管理された環境で育てられているため、健康で丈夫な金魚を安く購入できるという大きなメリットも。
珍しい金魚を見てみたい、状態の良い金魚や自宅近くで取り扱いのない品種を購入したいという人はこれからご紹介する金魚の里として有名な産地に行ってみることをおすすめしますよ!
金魚の有名な産地
金魚の里は国内にいくつかありますが、今回はその中から特に知名度が高くおすすめな産地を5カ所ご紹介していきますね!
愛知県弥富市
日本国内の金魚の産地として一番有名で、金魚の生産量は全国で第2位なんですよ。津島市や愛西市、飛島村などでも養殖されていますが、弥富市が一番多いです。弥富市は木曽川下流にある水郷地帯なため、土質や水量が金魚養殖に最適な環境なんですよ。金魚すくいでよく見る小赤という品種の金魚は弥冨市から来ているものが多い傾向にあります。
弥富市内では次のような品種が養殖されています。
- リュウキン
- デメキン
- オランダシシガシラ
- ランチュウ
- タンチョウ
- コメットなど
さらに市内には卸売市場が3カ所あり、多種多様な金魚が集まるため全国各地から金魚の仲買人が訪れます。
近年は金魚の病気や養殖環境などの関係で生産量が減少傾向にありますが、「愛知県水産試験場弥富指導所」が新品種の作出や疾病対策などをはじめ一般市民向けに金魚飼育の講座を開設したり、飼育の相談も受け付けています。
奈良県大和郡山市
金魚の生産量が国内第1位の奈良県ですが、大和郡山市では駅の改札口や自動販売機などをはじめとして町中に金魚のオブジェ水槽があることで知られています。毎年4月上旬になると「金魚品評会」が金魚と深い縁のある柳澤神社で行われるほどでなんですよ。
「郡山金魚卸売センター」では金魚のセリも行われていて、見学が可能なうえ参加費を払うことでセリに参加することもできるんです!
セリは毎月決まった日に行われているので、気になる人は「郡山金魚卸売センター」に問い合わせてみてはいかがでしょうか。さらに金魚と縁の深い大和郡山市では、イオンモールや市役所の出張所で金魚グッズを購入することも可能!
毎年8月の第三日曜日は「金魚すくいの日」として、「全国金魚すくい選手権大会」が開催され、金魚すくい競技用の道具のデリバリーまで行い、ふるさと納税の返礼品にも金魚飼育セットがあるほどなんですよ。
セリや金魚すくい選手権大会に興味のある人は、大和郡山市のHPから詳細を確認してくださいね。
埼玉県加須市
埼玉県の加須市にある「埼玉県水産研究所」では、金魚だけでなくメダカや錦鯉などの鑑賞魚から食用魚などを養殖するための研究がおこなわれていて、良質な金魚を養殖しています。
敷地内には「埼玉県水産流通センター」があるのですが、ここでは毎年4月の第1日曜・11月3日の文化の日に、金魚などの即売会が行われており、リーズナブルな価格で良質な素晴らしい金魚やメダカなどを入手することが可能ですよ。
また市内には養殖所直売の金魚専門店もあるので、珍しい品種や状態の良い金魚を探しているのならショップに足を運んでみるのもおすすめ。
東京都江戸川区
「金魚のふるさと」として広く知られている東京都江戸川区。この地域では金魚養殖が始まったころは深川が中心となって養殖していたそうです。
第二次世界大戦時は食糧難で養殖環境がなくなり、金魚が絶滅の危機に陥るも何とか品種を守り抜いたという話があるんですよ。近代化により養殖業者が他の土地に移転してしまったり、廃業してしまったケースも多いですが、古くから金魚の作出が盛んな土地です。
毎年夏休み前半に「金魚まつり」を開催しています。金魚の展示や即売だけでなく、金魚すくいなど愛好家だけでなく家族連れなども気軽に楽しめるイベントととなっています。特に金魚すくいはお祭りの出店でみる金魚よりも高級な品種でおまけがたっぷりというお得な「高級金魚すくい」を楽しむことができるので、これから金魚を飼育したい、金魚飼育をしていて数を増やしたいという人におすすめ!
熊本県長州市
熊本県の長洲町は「金魚と鯉の町」として知られていて、シシガシラ(獅子頭)などの伝統のある大型金魚の養殖がが得意な地域。養殖場というと郊外にある印象が強い人が多いと思いますが、長洲町は住宅街の中に小さな養殖池が点在しているという特徴があり、住民の生活に金魚が強く根付いているという感じです。
長洲町のシンボル「金魚の館」には金魚展示スペースがあるのですが、目玉はなんといっても2017(平成29)年に作出された「ながす羽衣琉金」と、金魚の中ではかなりビッグサイズの体長約40cmにまで成長する「ジャンボシシガシラ」でしょう。
館内では金魚すくいも楽しめ、ギャラリーでは金魚グッズを購入することもできますよ。
金魚の名所
金魚の産地とは別に、金魚の展示や独自品種の作出を目指している「金魚の名所」と呼ばれる場所もあります。単純に金魚の品種改良などをおこなっているだけでなく、金魚に関する貴重な資料を展示していることもあるんですよ。
水族館や資料館など一般の方が気軽に行くことのできる施設が国内でいくつかありますが、今回は4カ所ご紹介します。
アクアマリンふくしま
福島県にある水族館「アクアマリンふくしま」では、独自の金魚の品種作出を目標としていて、金魚単体の「金魚館」があるほど。金魚館では、おなじみのリュウキンや和金などをはじめ、「津軽錦」や「ジャンボシシガシラ」といった品種が展示されています。
さらに2019年12月には埼玉県の木村養魚場で作出された「ゼブラオーロラ」の展示を開始。この他にも「玉黄金」や「キラキラ」といった珍し希少品種も展示されていることもあるので、金魚好きなら一度は訪れたい水族館でしょう。
すみだ水族館
観光名所としても知られている東京都・墨田区にある「すみだ水族館」は、東京スカイツリータウン・ソラマチ内にあり、都内近郊からアクセスが良い場所にあります。
墨田区自体が「金魚の里」として知られていることもあり、金魚の展示イベントが豊富で、展示空間は毎回テーマに沿ってビジュアル的にもこだわりを持っています。
また過去には体験プログラムなどでは金魚をモチーフにしたちぎり絵を作る体験会や、カフェで金魚の形のゼリーを使ったソーダの販売なども行っていたこともあります。金魚好きならすみだ水族館のイベントや展示をチェックしておきたいですね。
郡山金魚資料館
奈良県大和郡山市にある「郡山金魚資料館」は、金魚に関する貴重な資料も見ることができる施設です。金魚の通信販売もおこなっていて、公式サイトから注文書やカタログのダウンロードができるだけでなく、ネット通販まで対応しています。
「金魚の民族資料館」では過去に養殖で使用していた器具の展示をおこなっているだけでなく、金魚が関わっている古書や浮世絵などさまざまな資料を展示しているので、新しい発見があるかもしれませんよ。
祭都奈良
奈良県奈良市にある「祭都奈良」は、金魚のために作られたミュージアムと言っても過言ではありません。金魚の展示にこだわりを持っていて、アーティストによって演出された空間はインスタ映えもバッチリで女性に人気があります。
いろいろな種類を見ることができるだけでなく、縁日エリアでは金魚すくいなども楽しむことができるんですよ。小さなお子さんがいる場合は、無料遊園地を利用することもできるので家族で1日楽しむこともできます。
屋内にあるテーマパークなので、天気を気にしないで行けるのもおすすめポイントです!
まとめ:金魚の里ってどんなとこ?金魚の有名産地はここだ!一度は行きたい名所も
今回は金魚愛好家や金魚に興味のある人なら一度は行ってみたい、金魚の里や金魚の名所などをご紹介しました。
現在金魚飼育している人でも、ちょっと変わった品種を探したいけど近くに取扱いしているお店がない、なんて場合には金魚の里や名所に行くことで、運命の出会いがあるかもしれませんよ。
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色々な事が出ていて 嬉しいです 今 飼っている小赤2匹とも目が出ていて😔口の周り半分が赤くなっています😔もう1匹の小赤は目の中が濁っています😔可哀相で何もして あげられません😔金魚の相談窓口があったら 助かりますけど ないようです😔
ご返信にお時間をいただいており、すみません。
細菌感染と思われますので、そのような症状が出たときは薬を使用します。
グリーンFゴールド顆粒や観パラDがおすすめです。
こちらの記事もご参照ください。
https://tropica.jp/2019/04/06/post-26875/