水槽の砂がすぐ茶色くなる!? 底砂をきれいに維持する方法を徹底解説

水槽のガラス面、アクリル面の汚れは、定期的にスポンジなどを使い掃除をすればきれいに保つことはそんなに難しいことではありません。

しかし、底砂の汚れはスポンジで汚れを取ることができないため、きれいに維持するにはコツが必要です。

例えば、アクアリウムをはじめたばかりの方は、砂を綺麗に掃除する場合は、水槽をひっくり返して砂を全て取り出し水道水でしっかり洗浄するとおもいますが、このやり方は我々プロからすれば間違った作業方法です。

砂の中にもバクテリアと呼ばれる微生物が住み着いているため、水道水でしっかり洗浄してしまえば衰弱する、または死んでしまいます。

ここでは、わたしが経験を積んで実践している、砂をきれいに維持する方法を解説していきます。

水槽の砂をきれいに維持する方法を動画で解説!

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水槽の底砂を茶色くしないためのポイントを音声付きで解説します。

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底砂につく茶コケや、フンなどの汚れを掃除するコツを動画でわかりやすく解説しています。

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淡水水槽の底砂をきれいに維持する方法

はじめに、一般的な熱帯魚水槽、水草水槽の砂をきれいに維持するポイントを解説していきます。

水槽設備の再確認

ろ過能力を見直す

適正なろ過能力が備わっているかを再確認しましょう。

砂にコケが生える原因は、コケの餌となる養分が多いために発生します。コケの餌となる養分は、魚の残餌や糞などによって出る汚れが主な原因です。

はじめは、ろ過能力が足りていても、その後魚を追加するにつれ、ろ過能力が不足していきます。現在の水槽を客観的に見た時に、現在の魚の量に対しメーカー推奨となるろ過容量を満たしているか再確認しましょう。

不足している場合は、ろ過設備を増強する、または水槽を増設して分別するなど容量を適正に戻しましょう。

照明点灯時間を調整

2,3日で砂にコケが生えてしまう場合、照明点灯時間が長い可能性があります。

照明時間は短いほどコケは生えにくくなりますが、魚や水草のことを考えれば1日6時間~8時間程度点灯するように調整しましょう。

また、照明タイマーが付いている場合、正常に作動しているか確認しましょう。じつは故障していて、24時間点灯し続けているなんてこともよくあります。

メンテナンス作業を見直す

日々のメンテナンスでは、コケの素となる栄養分を適正に除去し、バクテリアを活性化させる必要があります。

それには、2週間に1回程度の定期的な換水作業と、目詰まりを確認しながら行うろ過設備の分解洗浄作業が必要です。

とくに、外部フィルターの場合、目視でろ過槽内の目詰まりを確認することが難しい機種も存在します。

そういったことも含めて、数カ月に1回と定期的に実施する習慣をつけるとことで、ろ過設備のメンテナンス不備からくるコケの発生を抑制することができます。

また、底砂が砂利の場合は換水時に底床クリーナを使用し砂の中をきれいに掃除しましょう。

底砂の汚れを吸い出すだけで、バクテリアを最大限生かしながら砂をきれいにできるベストな方法です。

生物による掃除方法

水槽のお掃除屋と呼ばれる生物を入れて底砂をきれいに維持する方法はマストです。

そこで、底砂をきれいにするためのおすすめ生物をご紹介いたします。

コリドラス

水槽のお掃除屋として代表格なのはコリドラスです。コリドラスは、砂の上に落ちてしまった残餌を食べてくれます。

底砂に付着したコケを食べることはしませんが、底砂に残った餌を食べてくれることで砂の表面を綺麗に維持しやすいのです。

また、砂の上に残った餌を処理してくれることで、水質悪化を抑制する効果もあります。

ヤマトヌマエビ

(エビ)ヤマトヌマエビ(10匹)(+1割おまけ) 北海道・九州航空便要保温

コリドラス同様、砂の上に残った餌を食べてくれます。

さらに、底砂に付着したコケも除去する効果も高く非常におすすめの生物です。

ただし、1匹ではあまり効果が無いため複数投入しましょう。

フネアマ貝

フネアマ貝 1匹 【北海道・九州・沖縄・離島は発送不可】 生体

底砂の表面に付着したコケを取り除く効果が高いため、投入をおすすめします。

1匹でも効果はありますが、コケの育成すスピードが速い場合は複数投入しましょう。

続いて、海水魚水槽の底砂をきれいに維持する方法を解説していきます。

海水魚水槽の底砂をきれいに維持する方法

海水魚水槽は、とくに白いサンゴ砂を敷くため汚れが目立ちやすいことがデメリットです。

しかし、きれいに維持管理できれば鑑賞メリットが大きいですので、ポイントを抑えてきれいに維持管理できるようにしましょう。

水槽設備の再確認

ろ過能力を見直す

カミハタ 海道達磨(かいどうだるま)

熱帯魚水槽同様、適正なろ過能力が備わっているかを再確認しましょう。

現在の魚の量に対しメーカー推奨となるろ過容量を満たしているか再確認しましょう。

海水魚水槽は、ろ過力最強のオーバーフローろ過槽を使用することがほとんどで、オーバーフローろ過システムなら問題ないと過信しがちですが、そんなことはありません。

いくら強力なろ過システムでも、魚の量に対しての限界値はあります。

海水ろ過設備には、プロテインスキマーというろ過を補助する素晴らしい効果のある機材もありますので、不足している場合はろ過システムを変更するか、水槽を増設して負担を軽くなるよう対応しましょう。

照明点灯時間を調整

熱帯魚水槽同様、照明時間は短いほどコケは生えにくくなりますので、1日6時間~8時間程度点灯するように調整しましょう。

照明タイマーについても、正常に作動しているか確認しましょう。

メンテナンス作業を見直す

2週間に1回程度の定期的な換水作業、オーバーフローろ過の場合は水換え時にウールマット交換、ろ過材の目詰まりを確認する、プロテインスキマーが正常な泡立ちやバブリングレベルが適正かなど、基本メンテナンスを徹底しましょう。

底砂の掃除はあまりおすすめしませんが、もし砂の厚みが1センチ以下と非常に薄い場合は、砂利クリーナを使用し砂の中をきれいに掃除しても良いです。

生物による掃除方法

海水魚水槽は、底砂をきれいに維持する方法に生物に託すことが大切です。

おすすめの生物を紹介します。

マガキ貝

(海水魚)貝 マガキ貝 Sサイズ(2匹) 北海道・九州航空便要保温

非常におすすめの底砂をきれいにする貝です。

必ず入れることをおすすめします。

60~90センチ水槽だと、5匹前後入れておくと効果が目に見えて分かります。

ベントスハゼ

【海水魚・観賞魚・ハゼ】 ミズタマハゼ ■サイズ:4cm± (1匹)

ベントスハゼとは、砂を食べて吐き出す習性を持つハゼを指します。

おすすめなのは、ミズタマハゼです。

ベントスハゼの中でも、砂を周りに飛び散らかしにくいハゼなので、サンゴの上に降りかかるリスクも低くおすすめです。

ただし、ベントスハゼは痩せやすい、または、水槽にフタをしていなければ飛び出して死んでしまうなどやや飼育が難しいです。

底砂を綺麗にする力はとてもあるため、マガキ貝だけでは物足りない場合に投入を検討しましょう。

まとめ: 水槽の砂がすぐ茶色くなる!? 底砂をきれいに維持する方法を徹底解説

いかがでしたか。

底砂をきれいにする維持する方法を解説していきましたが、底砂のコケにお悩みの方がすぐに実践できる内容でまとめました。

底砂に限らず、水槽をきれいに維持するポイントは、バクテリアを大切にすることです。

バクテリアは目視で確認できませんが、バクテリアが十分に繁殖し余裕を持って生命維持活動をすることでコケの発生もグンと減ります。

バクテリアのことを最優先にしてろ過システム、メンテナンス方法を考え、そこに補助として生物にお掃除をお願いする。これが、きれいに管理するベストな方法です。

まずは、できることからやってみてくださいね!!