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危険!? 気になる!? 危ない魚たち!  ~フグ編~

危険!? 気になる!? 危ないヤツ! 〜フグ編〜

危ない魚シリーズ第2弾!今回特集するのはフグです!
フグと聞いて皆さんはどんな事を思い浮かべますか?
危険で猛毒?食べると美味しいフグ?お笑い芸人のコンビ名でもあるハリセンボン?プクプク可愛いミドリフグ?熱帯魚を飼っている方ならアベニーパファー?
そう!フグと言っても沢山種類はいます!
でもやはり毒のイメージは強いかもしれませんね、、、、
そこで疑問が!? 『フグってどんな種類にも毒あるの?』です!
飼っているフグが毒持ちだったら怖いですよね、、
そこで!今回はフグの毒についてお教えします!

そもそもフグってどんな種類がいるの!?

フグの仲間、実は120種類もいるんです!
海水にも汽水にも淡水熱帯にもいるのです!
海水で有名所はハリセンボンやトラフグ、ハコフグですね!
汽水で有名所はミドリフグ!アクアショップ等でもよく見かけます!
淡水熱帯魚で有名所はアベニーパファーやトパーズパファー! 水槽に大量発生した貝を食べてくれる事も!
今回は沢山種類はありますがその中でもトラフグ、ミドリフグ、アベニーパファーについての毒性を皆さんにお教えします!

そもそもフグの毒って何者!?

フグの毒 と聞いて皆さんが思い浮かぶのはテトロドトキシンでは無いでしょうか?ニュースなどでその名を聞いたことあるでしょうか?
テトロドトキシン、どれほど危ないかと言いますと、人間は1~2mg摂取するだけで死に至る、とも言われているほど猛毒なのです!!!怖いよですよね、、、
それ以外にも実は毒を持っています、、、その名前はサキシトキシンパフトキシンです!聞いたことありますか???
サキシトキシンは麻痺作用がとても強く
パフトキシンはハコフグの仲間の皮膚に含まれている神経毒です!
とても怖いですよね、、、、!!!
ですが、悪い面ばかりではありません!実はこの毒たちですが、医療薬品として活躍をしているのです! 「毒をもって毒を制す」ではありませんが、とても大事な毒なのです!

なんでフグは毒を持っているの!?

なぜ毒を持っているかというと、自衛の為です。自分が食べられない様にと考えた末に、毒を持とう!と考えたのでしょう。
毒をどこに隠し持っているかというと、内臓だったり皮膚だったり、場所は様々,,,いったいどこの部位で毒を作っているんだ??

実は作っていません!! 「は?」と思う方もいるかもしれませんね、ですが本当なんです。 実はフグは毒を作っているのではなくエサである貝やヒトデが毒を持っているのです!簡単に説明すると下の図のようになります。

フグはただその毒の耐性が強いと言うだけで、生成してはいないいんですね。なので人為的にフグに大量に毒を入れるとフグでも中毒症状がでるそうです!!

トラフグについて

さて本題、トラフグの毒性について。今食べられているフグの主な種類はトラフグ、マフグ、ショウサイフグ、サバフグ。それでもやはり名前の知名度が高いのはトラフグではないでしょうか。

トラフグは内臓や肝に毒が含まれています。そこを食べると、、、。怖いです。血液はほぼ大丈夫と言えます。大量の血液を直接一気に飲めばもしかしたら、という事もありますが。スーパーなどで買った際に付いていた、という場合はキチンと洗い流しておきましょう!

近年養殖のフグも増えてきました。養殖なら平気だろぉ! いえいえ駄目なんです。 実はフグの毒自体謎な部分がまだ多く、養殖されたものでも毒を持っている個体がいた、という記事を見たことがあります。本当に謎だらけです。たとえ養殖個体でも油断は大敵、ということです。

海釣りなどに行った際たまたま釣れて、自分で捌いてみようかな?ちゃんと切って煮沸すればいいさ! と甘く見てはいけません。 300℃でもテトロドキシンは死なないのですから、、、。

ミドリフグについて

アクアショップでもよく販売されているミドリフグ。実はこの魚、汽水魚として販売されていますが海水魚なんです! 幼少期は汽水で育ち大人になったら海で過ごす魚なんです。

販売されているミドリフグはほぼ養殖(ブリード個体)なので毒をほぼ持ってはいません。市販されている餌ではなく毒有りの餌を与え続けると毒持ちになるそうですが、、、。

大人になっても小さいので人間がもし食べても症状はあまりないかと思います。もし飼っているなどが誤って食べてしまった時は念のために病院に連れて行ってあげましょう。吐いてくれれば大丈夫ですが。

アベニーパファーについて

熱帯魚ショップで最近よく見かけるアベニーパファー(店などにより名前が若干違うかも知れません。)実は飼育面で難しい点が少しありますが、、、。

このアベニーパファーはとても小さく3㎝ほど。人気も高い為、ほぼ養殖されたものであったり,小さすぎて毒があっても極僅か、人間がもし食べてもほぼ無害といえます。稀にですが混泳していた中型熱帯魚が誤って食べて死んでしまった。という話を聞いたことがります。本当に稀ですので、心配するほどではないと思います。

いかがでしたでしょうか?フグの毒についてわかっていただけたでしょか?これからの時期暖かくなり釣りに行く人も増えるのではないでしょうか、十分にお気をつけてくださいね!

最後に魚についての豆知識!

熱帯魚として人気の高いフグ。実はトレーニングをすると芸を覚えてくれます!

私はトパーズパファーという種類のフグで試しましたが 棒にタッチや輪くぐりなどを覚えてくれました!頭がいいんですね!皆様も是非試してみてください!

そしてハリセンボンだけは特別で、毒ではなく針で身を守ろう!と考えたみたいです!