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初心者必見!!初めてのサンゴ水槽管理術

海水魚水槽を飼育していると、必ず一度はサンゴを飼ってみたいと思いますよね。
しかし、いざ飼育しようと専門誌を読んだりすると、プロテインスキマーやカルシウムリアクター、水質調整用添加剤などが必要と書いてあり、非常に複雑に見えます。

そのため初心者には敷居が高く感じ結局諦めてしまうことも多いかとおもいます。
そこで今回は、難しい設備やメンテナンスなど不要!
初心者でも簡単にサンゴを飼育する方法を解説していきたいおとおもいます。

サンゴの飼育設備の選び方について

まずは飼育設備の選び方についてです。

はじめに水槽から解説していきましょう!

水槽

お財布が許すならオーバーフロー水槽をオススメします。
理由としまして下記2点が挙げられます。

  • 濾過槽を飼育生物に応じて作れること。
  • 水槽の油膜防止のため。

特に水槽面に発生する油膜ですが、これはサンゴ飼育にとって天敵です。
油膜により照明の光が遮られてしまい、サンゴに十分な光を与えることができません。

オーバーフロー水槽については、こちらで詳しく解説しています↓

では、オーバーフロー水槽でない場合の飼育方法です。
写真の様に、外部濾過器でも美しいサンゴ水槽を飼育することはできます。
デメリットである油膜についても、

写真の左奥にある油膜防止機材を付けることで解消できます。
しかし、いろいろ機材を付けることで水槽内がゴチャゴチャして景観を崩してしまうのが難点です。

そのため、オーバーフロー水槽をオススメしています。

照明

最近は、各メーカーの試行錯誤により、

サンゴを飼育できるLEDがいろいろ発売されています。
そのため、サンゴ飼育が可能と書いてあるLEDであればどれでも良いですが、
オススメはボルクスジャパンのグラッシーレディオです。
この商品は取付も簡単で演色性も綺麗です。
目安として60センチ水槽なら1〜2個付けると良いです。

プロテインスキマーについて

プロテインスキマーは、細かい泡を生み出し汚れを取り除く装置です。
設置すると水質が安定して保ちやすくなり、管理が楽になります。
しかし、絶対必要ではありません。
なくても良いのです。
例えば、写真の水槽はプロテインスキマーを付けてませんが、

もう何年もサンゴを飼育しています。

プロテインスキマーが無い分、少し多めに水換え作業をして維持管理しています。
飼育する魚数を減らしたり、水換え量を多くし適正な水質が保てれば必要ありません。

添加剤について

こちらも各メーカーからいろいろ出ています。
まず、結論から申し上げますと初心者には必要ありません。
水換えだけで十分です。
何故なら、添加剤の投与はプロでも非常にむずかしく飼育に対するハードルが一気に上がってしまいます。
添加剤とは不足分を補うものです。
不足分を解明するため必要な値を全て計測する必要が出てきます。
じつはその計測がまた大変なんです。
計測しないで適当に使用すると栄養バランスが崩壊し、サンゴが衰弱したり、コケの発生原因となってしまいます。

後半に水換えについてのコツも書いてますので、まずは水換えをマスターしましょう。

サンゴの選び方について

サンゴは大きく分けてソフトコーラルとハードコーラルの2種類があります。
初心者はソフトコーラルから始めてみましょう。
その中でもオススメを紹介します。

  1. ウミキノコ
  2. カタトサカ
  3. ヌメリトサカ
  4. ディスクコーラル
  5. ウミアザミ
  6. スターポリプ

このサンゴ類は、サンゴ用の照明と適切な水換えをしていれば飼育可能です。
水流も必要ですが、濾過ポンプからの水流があれば基本的には十分です。

ソフトコーラルを上手に飼育管理できる様になったら、ハードコーラルへ飼育チャレンジするのも有りです。
その場合は、バブルコーラルやツツマルハナサンゴなどのLPSというポリプが大きいサンゴから始めてみましょう。

魚の選び方びついて

まずは、水質を安定させるため魚数は少なくしましょう。
初めは、サンゴを食べるヤッコ類やチョウチョウウオ類を控えると良いです。
60センチ水槽ならスズメダイを5匹、ハギ類を1匹、遊泳ハゼを1匹程度の匹数くらいから始めると良いですね。
ハギ類はライブロックやサンゴから発生する、余計な海藻を食べてくれるので必ず入れましょう。
その他に、シッタカ貝やマガキ貝などのコケ取り貝も入れましょう。

メンテナンス方法について

メンテナンスポイントは水換えです。
これだけきっちり出来ていれば問題無しです。
では、きっちりとはどういうことか。
まずは、水換え量です。
オススメは、週に1回水槽水量の3分の1を変えましょう。
2週間に1回でも可能ですが、その場合は水槽水量の半分は変えてください。
そして、人工海水はサンゴ用を使いましょう。
オススメは、ナプコリミテッドのリーフクリスタルです。
サンゴ用の人工海水は、自然界よりやや高めの値になる様設計されています。
そのため、添加剤がなくても適正な水質を保つことが可能です。

 最後に

サンゴ水槽の飼育ポイントを理解できましたでしょうか。
一番のポイントは記述内でお伝えしました、サンゴ用の人工海水を使用した水換えです。
これだけ確実に実施すれば美しいサンゴ水槽を維持できますので、
ぜひチャレンジしてみてください!!

コメント

  1. あや より:

    写真にお顔が写ってますが大丈夫ですか?

  2. あはは より:

    植物用フルスペクトルライトでもサンゴは飼育できますか?

    • 中島 より:

      スペクトルが適合していれば可能です。
      ただ、選定が難しく、サンゴ用のライトを購入したほうが確実に育てられるためおすすめですね。

  3. じゅら より:

    サンゴを買うのに予算はどれくらい必要ですか

    • アクアガーデン編集部 より:

      種類にもよりますが、約3000円程から購入できます。
      高額な種類ほど育成難易度も高く、専用の飼育機材が必要になります。
      こちらのコラムもご参照ください。

      ・サンゴの種類と選び方!特徴と飼育難易度、育てやすいおすすめサンゴ5選
      https://t-aquagarden.com/column/coral_type
      ※外部サイトが開きます

      よろしくお願いいたします。