水槽を設置してもっと華やかさをプラスしたいと思ったら、水草に挑戦してみませんか?
「でも、水草って特別なケアが必要なのでは?」
「なんだか難しそうだな」というイメージを持っているかもしれませんが、すべての水草が難しいわけではありません。
水草を水槽に植えると、魚にとってもメリットがありますのでオススメです。
こちらのページでは、簡単かつきれいに育ってくれる水草をプロ目線で5つ厳選してご紹介します。これらの水草と一緒に、美しい水草水槽ライフを始めてみませんか?
水槽のオススメ水草 5選! その選び方とは?
今回はオススメの水草を5つご紹介します。そのオススメ理由や、購入時の選び方のポイントなども合わせて解説していきます。
水草初心者さんにとって、高いハードルとなるのが二酸化炭素の添加と特別なライトの必要性なのですが、そのどちらもナシでスクスクと育つ水草を選びました。
また、お高めの水草だと手を出すのを躊躇してしまいますが、リーズナブルな価格で手に入れられるものばかりなので、気軽に挑戦していただけます。
この記事以外にも水草記事は沢山ありますので是非ご覧ください。
オススメその1:カボンバ
水槽にいれる水草で一番認知度が高いのではないでしょうか? カボンバです。
アクアショップやホームセンターでも良く目にする水草です! 金魚藻という名前でも販売されている水草です。
カボンバはとても丈夫な水草で、金魚が生きていける水温であれば問題なく育てることができます。また、比較的弱い光でも枯れないため、扱いやすい水草として有名です。
肥料も特別に与える必要はなく、魚たちの排泄物が分解された成分で充分生育します。
オススメの理由
- 直ぐに手に入れられる
アクアショップですと、ほとんどの店舗にこの水草は置いてあるので手に入れやすいです! - 低価格
たいていのアクアショップで、束になって500円くらいで販売されているので気軽に挑戦できます。 - 餌になる
金魚藻という名前の通り、金魚が好んで食べる藻(草)です。金魚は雑食性が強く、このカボンバとアナカリスは金魚の大好物です。いろいろな種類の餌を食べさせた方が、金魚は健康になります。
選び方・ポイント
- 巻いている部分をよく見よう
5本1束なので販売されている事がほとんです。 その纏めてる部分を見てみると、稀にですが輪ゴムで巻いてある時があります。
それは選ばずに鉛テープやマット素材で巻いている物を選びましょう。
輪ゴムで巻いてあると水草が圧迫されるので水草が弱り、腐ってしまうことが良くあります。水草は腐り始めたらどんどん腐敗が広がってしまいますので、事前に防ぐ必要があります。 - 葉の色を見てみよう
緑色が正常ですので、もしも葉の色が茶色や黄色になりかけている場合は辞めておきましょう
オススメその2:ホテイ草
こちらも認知度が高いのではないでしょうか? ホテイ草です。ホテイアオイとも呼ばれています。こちらの水草は、基本的に屋外で栽培するのがオススメです。
庭の睡蓮鉢や池に浮かべるとなんとも言えない趣があります。
ホテイアオイは水中ではなく、水上で生育する水草です。葉柄が膨らんでいるので、浮袋のようなはたらきがあり、水面にぽっかりと浮かんでいます。
7月から10月あたりに、薄紫色の可憐な花を咲かせるため「ウォーターヒヤシンス」とも呼ばれています。
ホテイアオイは光が大好きです。日当たりの良いところで育ててやるとぐんぐん成長します。
また、ホテイアオイの根は金魚にとっては餌になることもあります。ただし、根を食べられてしまったホテイアオイは枯れてしまうので注意しましょう。
オススメの理由
- 季節にもよるが手に入れやすい
冬場は出回る数は減ってしまいますが、それでもアクアショップやホームセンターでは良く目にします。価格もリーズナブルです。 - 産卵場所になる
メダカ水槽にホテイ草をいれると、その根っこの部分で子供を産む事があります! - 日陰になる
外で魚を飼っている場合は、直射日光対策に効果的です。葉が広いので魚たちは葉の下で休憩しているかもしれません。 - 花が咲く
上手に育てると花が咲きます!花として愛でる事もできますね!
選び方・ポイント
- 形と大きさを見よう
ホテイ草は大きさがバラバラで販売されている事もあります、株の部分から変に伸びている草があったりもしますので、お持ちの水槽にあった大きさ形を選びましょう。 - 葉の色を見よう
写真右上のホテイ草を見ると葉が茶色く汚くなっていますね、葉が綺麗で大きく、ツヤツヤしているものを選びましょう。
オススメその3:アヌビアス・ナナ
丸くて濃い緑色の葉を広げる水草です。
エキゾチックな見た目ですが、二酸化炭素添加も特別なライトも必要のない、丈夫な植物です。葉が茶色くなって枯れた…ということはほとんどありません。
葉は硬めなので扱いも楽です。繊細な水草はあれこれいじっているうちに葉が落ちてしまうこともありますが、そんな心配は無用。魚に食べられてぼろぼろになる、という被害も受けにくいので安心です。
他にも葉の細長いもの、全体的に大きくなるものなど、いろいろな仲間がいますので、お好みに合わせて選ぶことが出来ます。
オススメの理由
- 熱帯魚水槽に最適な水草
植えやすく、枯れにくい水草です。アクアショップでも最近は目にする事が増えている気がします - 流木や石に取り付けることができる
詳しくは下リンクを読んで頂ければ分かりますが、根っこを切り取り流木などに巻きつければ、より自然なレイアウトができますよ!
- 成長がゆっくり
成長がゆっくりなので、植え付けた時のイメージを長く保つことができます。どんどん育ってくれるのも嬉しいものですが、その反面お手入れが大変と感じることもあるでしょうから、その点は安心な水草です。
選び方・ポイント
- 葉を見よう
葉に穴が開いていないか、欠けていないかを見ましょう! 傷が少しでも付いているとそこから傷が広がっていくこともあるので、そういった個体は避けましょう。もし育成中に葉が枯れてきたら、枯れた部分はハサミなどで切り取りましょう。 - 葉の裏側も見てみよう
今はほとんどないと思いますが、葉の裏側に虫の卵が付いていることも。
もし気になる方は、水草を水槽に入れる前に対処しましょう!
きれいなだけじゃない!水槽での水草の役割 こちらに対処方が載っています!
オススメその4:アマゾンソード
ほっそりとして鮮やかな緑の葉が印象的な水草です。群生して水にそよぐ姿はとても美しいものです。
細長く上へ向けて生育するため、水槽の背面に配置すると非常に美しい背景となってくれます。
オススメの理由
- 大きくレイアウトしやすい
大きな葉っぱで存在感抜群です。根を張りやすいので砂に刺しても抜けにくいです。背が高くなるタイプなので、背景にピッタリです。 - 産卵場所になる
エンゼルフィッシュなどの一部の種類ですが、産卵床として使う事もあります。 - 隠れ家になる
複数の魚を飼育すると、どうしても魚の間に強弱が生じ、いつもいじめられる個体がでてきてしまいます。そんな時に隠れ家があるのはとても大切なことです。葉が大きいため、良い隠れ家になってくれます。
選び方・ポイント
- 根を見てみよう
黒や茶色に変色して溶けているように見えたらやめておきましょう。切れば使用できるので選んでも大丈夫ですよ! ただ、綺麗な根の方が心配は無いですね! - 葉を見てみよう
葉の広い分、コケが付着しやすい水草です。コケが付着していないか確認しましょう!
アマゾンソードを手に入れたら、下のリンクを参考にして植え付けましょう。
また、コケがついてしまった場合の対処法もリンクしておきますので参考にしてください。
オススメその5:アナカリス
アナカリスは、オオカナダモとも呼ばれる南米原産の水草です。
カボンバとくらべて茎や葉に存在感があり、美しい透き通るような黄緑色を好む人も少なくありません。
過酷な環境でも育てることができるため、初心者にうってつけの水草です。
オススメの理由
- 手に入れやすい
水草を扱っているショップならどこでも販売されているといっても過言ではないでしょう。また、価格もリーズナブルなので手軽に楽しむことができます。 - 成長力が旺盛
とてもよく成長してくれます。光が少な目でもどんどん育ちますので、見ていてとても安心です。夏場には一週間で数センチ伸びるほどです。 - 葉が丈夫でしなやか
葉が繊細過ぎないので扱いが楽です。枯れた葉がばらばらと散らばり始末に負えない!という状況にもなりづらいです。葉がしなやかなため、魚を傷つける心配もいりません。 - 非常食になる場合も
アナカリスを餌として食べる魚もいます。どんどん成長するので多少食べられても問題はありません。長期間留守にするような時に、非常食とできるケースも。
選び方・ポイント
- 色を見よう
美しい透き通るような黄緑色のものを選びましょう。美しい色が元気に育っている証拠です。 - 茎を見よう
茎ががっしりして、弱弱しくないものがオススメです。 - 新鮮さが大切
どんどん成長しますので、短いものでも新鮮なものを選びましょう。すぐに長くなります!
活着系の水草を活用する
今回ご紹介した水草のうち、アヌビアスナナは「活着」といって、植物として生きたまま、他の物体にくっつけて成長させることができます。
活着水草は背景になじみやすく、とても美しいものですから活用することをオススメします。
活着性のあるアヌビアスナナは、流木や岩石などにテグスで巻き付けることで活着させることができます。簡単にその流れを説明しますと、
- 根を良く洗い、茶色く変色した根は切り取る
- 流木や岩石の活着させたい位置に置き、テグスを巻き付けて固定する
といった感じですので、さほど難しい作業ではありません。
下のリンクにその流れや注意点が詳しく説明されていますので、興味を持たれた方は参考にしてください。
水草の残留農薬に注意
さて水草を買ってきたぞ!水槽に入れよう!
でもその前にちょっと注意してもらいたいことがあります。
購入してきた水草には、農薬が残っている場合があるんです。農薬ごと水槽に入れたら、水槽内の生体には悪い影響があります。特に水質変化に敏感なエビの仲間はあっという間に死んでしまった!という話はよく耳にします。
ですから、購入してきた水草は処理を行ってから水槽に入れるか、無農薬の水草を購入しましょう。
水草の処理方法は大きく分けて2つあります。
水に2週間ほど漬けておく
基本的にはバケツなどに水を入れて漬けておくだけですが、水温などが急激に変わると、漬けている間に、枯れてしまうことがあります。
水草の種類にもよりますが、ろ過装置やヒーターが付いていると尚良いです。
ある程度の光も必要となりますので、注意してあげましょう。
処理用の薬剤を使う
水草に残った農薬やスネイルの卵などを処理する薬剤が市販されています。
こういった薬剤で処理すると、農薬だけではなく害虫の卵、コケなどを持ち込まずに済むのでオススメです。
まとめ:水草にチャレンジして美しいアクアライフを楽しもう
美しいグリーンの水草は見ているだけで心が癒されるものです。
これまで難しそうと敬遠してきた方も、これを機にぜひチャレンジしていただければと思います。案外ハマってしまうかもしれません!
この記事以外でもオススメの水草を紹介する記事や、水草レイアウトのテクニックなどを紹介しています。是非そちらもご覧ください
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
水槽に水草をセッティングしようと思案している最中です。
とても参考になりました。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
水草は水槽を華やかに彩ってくれます。是非、いろいろな水草に挑戦してみてくださいね。