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熱帯魚水槽に浮き草を入れよう!おすすめで人気の浮草8選

熱帯魚の水槽に入れる浮草は、ゆったりとした緩やかな水の流れを連想させてくれます。特に水槽を上から観賞することができるアクアテラリウムでは、より自然な雰囲気の演出に使えますので、ぜひ取り入れたい水草です。

そこで今回は「熱帯魚水槽におすすめの浮き草8選」をテーマに、浮き草について紹介していきたいと思います!

はじめに/熱帯魚水槽に浮草を入れるメリット&デメリット

おすすめの浮き草を紹介する前に、水槽に浮き草を入れる時のポイントやメリット&デメリットを紹介したいと思います。

メリット:産卵床になる

浮き草は、メダカなどの魚の産卵床やグッピーの稚魚などの隠れ家に向いています。また、ベタやグラミーの仲間が作る泡巣の基礎部分にも使えますから、ベタやグラミーの仲間の繁殖には欠かせません。

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メリット:隠れ家

神経質な魚の場合、水槽に慣れるまでなかなか餌を食べてくれなかったり、暴れたりすることがあります。そんな時に、浮き草を水槽に多めに入れてライトの光を遮ることで、落ち着かせることが出来ます

プレコのように草食性が強い魚の場合には注意が必要ですが、ポリプテルスやガーの仲間などには効果的です。

メリット:水質の浄化

浮き草は、他の水草と同様、水質の浄化効果が見込めます。根がバクテリアの棲み処になるだけでなく、成長の早い浮き草は水中の窒素分を成長のためにどんどん吸収してくれるからです。

そのため、浮き草をたくさん入れたすいそうは、水槽の掃除の回数を減らすこともできます。

メリット:底砂に植えなくても育つ

浮き草を使うことで神経質な魚を落ち着かせることができるという項目がありました。浮き草は、大型魚や肉食魚などの「水草を植えても抜いてしまう(大きな体で抜けてしまう)魚」の水槽でも問題なく使用できます

デメリット:増えすぎるとライトの光を遮ってしまう

種類によってはとても成長が早い浮草もありますので、増え過ぎた分は水槽から取り出すことが大切です。そのまま放置すると水面が浮き草に覆われて、水中の水草に光が当たらなくなり、成長が悪くなってしまいます

熱帯魚水槽におすすめの浮き草8選

さて、お待たせしました。ここからは熱帯魚の水槽におすすめの浮き草を紹介したいと思います。

熱帯魚水槽におすすめの浮草①:アマゾンフロッグビット

アマゾンフロッグビットは、丸い葉っぱが可愛い浮草です。根っこをあまり伸ばさないタイプなので、管理がしやすい浮草です。

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熱帯魚水槽におすすめの浮草②:ヨーロピアンフロッグビット

アマゾンフロッグビットに比べて「葉に切れ込みが入る」ため、スイレンの葉っぱのように外見が見えます。私は初めてこの浮き草を見た時に、メダカ水槽に使いたいなと感じました。

熱帯魚水槽におすすめの浮草③:サルビニア・ククラータ

葉っぱが密生する浮草の仲間です。夏場などは特に涼し気な印象を演出してくれますので、メダカ水槽やビオトープなどに使うと楽しいと思います。

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熱帯魚水槽におすすめの浮草④:サンショウモ

ここちらもサルビニアの一種です。日本に分布する浮き草になります。サルビニア・ククラータとはまた違う葉の形ですので、こちらの方が好みの方もいるかもしれません。



熱帯魚水槽におすすめの浮草⑤:ヒグロリーザ・アリスタータ

ツユクサや笹の葉みたいな形をした水草です。成長するために求められる光量が多いことが難点ですが、独特な形が楽しめる水草です。


熱帯魚水槽におすすめの浮草⑥:ルドウィジア・フローティングプラント

水中、浮草、水上で育てることができる水草です。
浮草の仲間として考えると大型化しやすいので少し管理が面倒ですが、有茎種の浮草というのも珍しいので使い方次第(アクアテラリウムなど)で色々と楽しめると思います。


熱帯魚水槽におすすめの浮草⑦:マツモ

意外に感じる方もいるかもしれませんが、熱帯魚水槽でおなじみのマツモは浮草の仲間です。砂の中に茎を埋めても、根っこが出てこないですよね?
(水草)国産 無農薬マツモ(10本) 北海道航空便要保温

熱帯魚水槽におすすめの浮草⑧:ウォータースプライト

ウォータースプライトやアメリカンスプライト、ベトナムスプライトなどのスプライトの仲間は、底砂に植えなくても、水面に浮かべて栽培することができます。
冬場でも凍らなければ無加温で栽培できますので、ザリガニやイモリなど、色々な生き物の水槽で使えます。水中で根を大きく広げることから、隠れ家や水質浄化にも効果的です。

(水草)ウォータースプライト(水上葉)(無農薬)(6株) 北海道航空便要保温

栽培してはいけない浮き草・特定外来生物

浮き草の仲間には、外来生物法という法律で規制されている「許可なく栽培してはいけない浮き草」が数種類存在します。河川や湖沼などで見かけることもありますので、ここで紹介したいと思います。

〇ウォーターレタス(ボタンウキクサ)
〇アゾラ・クリスタータ(アカウキクサの仲間)

特に、ウォーターレタスという商品名で流通していたボタンウキクサは、名前の通り「水にレタスが浮いているみたいな姿」をしています。何も知らずに自然界で見かけたら、つい持って帰りたくなる魅力を持っています。

自然界の水草を持ち帰る前には、スマホでWEB検索をするなどして特定外来生物を間違えて採取しないように注意しましょう。(希少種を守るという意味でも、知らない動植物を採集するときには、情報を調べることが大切です)

まとめ/熱帯魚水槽に浮草を入れよう!

ここまで8種類の浮草と採集してはいけない水草について紹介してきました。浮草といえば「成長が早い」「水質浄化能力が高い」「アクアテラリウムに最適」ということが大きな魅力です。

また、アマゾンフロッグビットのようなある程度の大きさがある浮き草は、水槽内で増えても容易に取り出すことができます。意識的に水槽内で浮き草を増やして定期的に間引くことで、水槽内の窒素分を手軽に排出することができます。

見た目が良いだけでなく、水槽の水質管理や水替えの回数を減らすことに有効的なので、ぜひお気に入りの浮き草を見つけて栽培にチャレンジしてみて下さい。