アクアリウムを上手に運用し続けるには、水槽内を安定した状態に保つことが大切です。
なかでも水温を常に一定に保つことは、飼育している生き物の健康のためにも重要ですが、気温にふり幅のあるそれぞれの季節に対応するのはなかなか気を使う作業です。
そこで外部の影響を受けやすい水温調整をスムーズに行うため、今回はおすすめの水槽用クーラーをご紹介します!
クーラーを使用するメリットやデメリット、クーラー選びのポイントも合わせて解説していきます。
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夏でもよく冷える!おすすめ人気水槽用クーラーをご紹介!
夏になると水槽内の水温が上がってしまって、熱帯魚の飼育がうまくいかないという人がいます。置き場所を替えたり、直射日光を遮っても水温が高くなるという場合には、水槽用のクーラーを使うことをおすすめします。
しかしアクアリウム初心者や、今まで水槽用のクーラーを使ったことのない人は一体どのようなクーラーを選べばよいか悩むことでしょう。
そこで今回は市場で人気の水槽用クーラーの中から、おすすめのメーカーをランキング形式で3つご紹介しますので参考にしてください。
水槽用クーラーのメリットとデメリット
水槽用のクーラーにはメリット・デメリットがあります。購入前にこういったメリット・デメリットをしっかりと把握しておくことで、購入で失敗することを防止することができます。
水槽用クーラーのメリット
水槽用のクーラーを使うときのメリットは、やはり水温を一定に保つことができるので急激な水温上昇を防ぎ、熱帯魚などの生き物を安全に飼育することができることでしょう。
水槽用クーラーのデメリット
水槽用クーラーのデメリットですが、クーラーを使用すると水槽を冷やす代わりにクーラーから室内に温風が出ます。そのため室内にある水槽に水槽用のクーラーを取り付けることで、熱気で室内がかなり暑くなってしまいます。
また、クーラーの稼働音がうるさいという人もいます。そして猛暑日などにクーラーが故障してしまった場合、水槽内の水温が急激に上がってしまうので、最悪の場合熱帯魚などの生き物が死んでしまう恐れがあるんです。
しかし水槽用クーラーの熱や音は水槽用クーラーの配管口を利用することで、水槽用クーラー本体を外に設置する方法で回避することができます。
アクアリストの中には水槽用クーラーが故障したときのことを考え、水槽用クーラーを並べて水槽に設置する人もいます。
夏でもよく冷える!おすすめ人気水槽用クーラー ベスト3
それではここから夏でもきちんとよく冷える、人気の水槽用クーラーのメーカーをランキング形式で3つご紹介していきます。
第1位 ゼンスイ ZCシリーズ
熱帯魚用品メーカーのゼンスイが発売しているクーラーには「ZC」と「ZR」という型があります。この違いは製造ラインによるものがひとつ。「ZC」は韓国、「ZR」は中国で生産されているという違いがあるんです。機能的な差は「ZC」のほうが低温設定ができますが、「ZR」よりも音が大きいです。ちなみに海水・淡水両方で使うことができます。
ゼンスイはクーラーの点検を無料で行っており、修理や点検の時には代替品を貸し出してくれます。また専門のスタッフが無料で相談に乗ってくれるというサポートがありますので、万が一のときでも安心して使用することができますよ。
ZCシリーズの特徴ですが、まず二重構造の熱交換器を使用することで冷却効率を上げています。ネットの口コミを調べてみても、冷却能力に不満を感じる人はほとんどいません。温度設定も0度~60度と幅広いうえに0.1度単位で設定が可能という点も人気があります。
このほかにも設定温度からプラスマイナス2度以上になるとアラームが鳴る「水温監視アラート機能」、200時間以上の稼働時間が経過したときにクリーニングを催促する「クリーニングタイム機能」、2時間以上連続で運転した場合にランプで知らせる「p-バータイム機能」など、利用者にとってうれしい機能が満載です。
静音性もメーカー側がこだわりを持っているため、静かな稼働音なのも評判が良いようです。水槽用クーラーの中で最強と言ってもいいレベルです。
ただし大型水槽向きで価格が高めなうえ設置スペースも取ってしまうので、購入するかどうかはお財布事情と設置する場所の環境によると思います。
第2位 レイシー LXシリーズ
レイシーのLXシリーズはコンパクト設計になっており、海水・淡水どちらでも使用可能です。循環冷却方式を採用していますが、ポンプが内臓されていないため、別売りのポンプを購入する必要があります。
また温度調整に必要なサーモコントローラーも別売りとなっており、本体価格はゼンスイのクーラーよりは価格が高めとなっています。
水温が5~8度以下になるとクーラーを強制的に止める「凍結防止装置」、フィルターが目詰まりを起こしたときなどに作動する「お知らせランプ機能」などがあります。
別売りのヒーターを接続することもできるので、一年を通して温度管理することが可能です。
第3位 ジェックス(GEX) クールウェイシリーズ
ジェックス(GEX)のクールウェイシリーズも、海水・淡水どちらでも使用することができます。ヒーター用のコンセントがついているので、別売りのヒーターを購入すれば一年中水温を管理することが可能です。
水温表示はデジタル表示で見やすくなっており、操作パネルも温度の設定や変更がしやすい設計になっています。
ホースのジョイント部分は360度回転する設計になっているので、水槽に接続しやすいです。循環装置やポンプ、ホースは付属していませんので、別で購入する必要があります。
水槽用クーラーを選ぶときに重要なこと
水槽用のクーラーを選ぶ際には
- 水槽のサイズにあったものを選ぶ
- 水槽の設置場所で選ぶ
この2つをしっかりとチェックしましょう。
水槽のサイズにあったものを選ぶ
水槽用クーラーはろ過装置のように水槽のサイズにあったものを使わねばなりません。購入しようとしている水槽用クーラーの冷却能力が適切なものかを調べる計算式があります。
全てを含む水槽の容量(全水容量)+ライト・フィルターといった機器類をすべて含む全出力
この計算式で出た数値を使用予定の水槽用クーラーの冷却可能水量と比較し、下回っているかを調べます。
ただし、この数値は目安なため水槽を設置している環境によっても変わってきます。水槽のある部屋が暖かい場所なら、その分さらに強い冷却能力を持つ水槽用のクーラーが必要となる場合もあります。
水槽の設置場所で選ぶ
水槽のサイズや冷却方式なども考慮すべきではありますが、一番重要なのは水槽の設置場所に合わせて選ぶということ。そしてそのためにはまず予算も考える必要もあります。水槽のサイズもそうですが、水槽用クーラーは商品によってサイズも異なり、静音性もさまざまです。
購入前にはきちんと設置できるかを確認し、音のうるささなども考慮しておくと購入後に失敗だったと思うことを避けられる可能性が高いですよ。
夏でもよく冷える!おすすめ人気 水槽用クーラー ベスト3まとめ
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今回は夏でもよく冷える、人気のある水槽用クーラーの中からおすすめメーカーを3つご紹介しました。水槽の水は外気温の影響を受けやすいため、夏場の水温管理に頭を悩ませる人は多いです。
最近はアパートやマンションといった場所でも熱帯魚飼育をする人が増え、小型水槽が増えていることから水槽用クーラーも小型水槽に対応したものも発売されています。夏場も水温を一定に保ち、熱帯魚を元気に育てたいなら水槽用クーラーを導入してみませんか?
水槽のプロである東京アクアガーデンではこういった相談も受け付けていますので、気軽に問い合わせてみてはいかがでしょう。
今年の夏は水温に悩まされない素敵なアクアライフになるとよいですね。
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!
ゼンスイZR 75Eですが、75×45×45のオーバーフロー水槽に設置しまさしたが、全く冷えません。2022.4で気温25度で水温は28度。クーラーは回りっぱなしです。300ℓ対応とありますが、ZRは全く効果ありません。ゼンスイに問い合わせても意味不明な回答ばかりです。
いま、ZC500かZC700かで悩んでます。
通常考えればZC500で十分ですが、ZR75Eで騙されてるので不安です。
アドバイス頂けると助かります。
コメントありがとうございます。
実際に拝見しておりませんので、正確な回答でないことをご了承ください。
設置場所での排熱がうまくいっていない、などが原因ではないかと考えています。
しかし、水槽用クーラーのような精密な機材に関しては、メーカーの回答がもっとも正確で信頼できます。
お手数ですが、再度お問い合わせいただくのが良いと存じます。
こちらの記事も、あわせてご参照ください。
・水槽用クーラーを設置したのに水が冷えない!理由と対応策を解説します!
https://tropica.jp/2019/08/01/post-29561/
何卒よろしくお願い申し上げます。
ジェックスBK-110の猛暑の7月の1ヶ月24時間フル稼働時の電気代を教えてください。
コメントありがとうございます。BK-110は定格消費電力が50Hzの場合155wとなっています。サーモ機能により、常にフル稼働ということはないので条件によって変わってきます。東日本(27円)で90%程度の稼働だったと仮定すると24時間で約90.07円、一ヶ月で2792円くらいかと思われます(正確な数値ではありません)。ランニングコストは機種やメーカーによって大きく変わりますので、ご検討材料にされると良いです。