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【その疑問解決します】海水魚飼育が難しいと言われる理由と解決策とは

淡水の熱帯魚を飼育している人、もしくは飼育したことがある人は多いと思います。

ですが、海水魚となるとガクっとその人工は減ってしまうでしょう。

海水魚を飼育するために必要な設備やそもそも海水魚自体の値段が高いということが理由に挙げられます。

そして何と言っても、飼育難易度が高いということも当然あるでしょう。

色鮮やかで美しい海水魚、アクアリウム経験者であれば興味を持っている人も多いです。

そこで今回は、海水魚飼育がなぜ難しいのかとそれに対する解決策を紹介したいと思います。

なぜ海水魚飼育は淡水魚に比べて難しいのか?

まず初めに海水魚飼育が難しい理由を紹介していきます。

水質管理が難しい

なんといっても一番はこの水質管理の難しさだと思います。

淡水の熱帯魚を飼育したことがある人はわかると思いますが、淡水魚は多少水換えをサボってもわりと平気で問題なく飼育できます。

なんなら足し水のみで何年も飼育しているなんて話もちらほら聞いたことがあります。

ですが海水魚はそうはいきません。

種類にもよりますが水質に非常に敏感であり、酸性・中性・アルカリ性といったPhの値も重要です。

湖や川の水量に比べると海の水量は膨大です。

海の中にどれだけ魚がいようが、フンやオシッコをしようが海水は常に清潔です。

なので狭い水槽で水質が悪化してしまうと、それに慣れていない海水魚は調子を崩してしまうという訳です。

水質管理の解決策は?

水質管理の解決策は大きく分けて3つあります。

1.水槽のメンテナンス(水換え)を頻繁に行う。

水換えは手間がかかりますが、一番わかりやすい解決策です。

水質が悪くなった分だけ水を取り換えてしまえばいいとうことです。

2.飼育する魚の数を少なくする。

水が汚れる原因はエサの食べ残しや、魚のフンやオシッコなので魚の数を減らせば水質悪化のリスクは当然減らすことが出来ます。

ですがせっかく海水魚を飼育しているのであればたくさん魚を入れたいですよね?

ここの部分は自分の空き時間とやる気との相談になってくると思います。

3.プロテインスキマーを使用する。

プロテインスキマーとは水の汚れを物理的に取り除いてくれる機械です。

当然効果はありますが、水換えを全くしなくて良いと言ことにはならないので、

あくまでも、水質管理の補助的な役割をしてくれるものだと認識しておくようにしましょう。

水温管理が難しい

水槽用の冷却器(クーラー)を使用すれば水温を一定に保つことが出来ますが、

淡水魚に比べると対応温度の範囲が狭いです。

このクーラーもかなり高価なので中々手を出しにくいということもあります。

例えば一般的な淡水の熱帯魚は夏場に水槽の温度が30℃を超えても問題なく飼育できているケースもありますが、海水魚の場合はほぼアウトです。

水温が上昇するとすぐに酸欠状態になり死んでしまう可能性が高いです。

海水魚は水温を23~26℃をキープして飼育をしましょう。

水温管理の解決策は?

水温管理の解決策は2つあります。

1.水槽用クーラーを設置する。

これがベストな改善策ではあるのですがやはり値段が高いのがネックです。

2.家庭用のエアコンで室温管理をする。

そもそも部屋の温度自体を一定にしてしまう方法です。

こちらも初期費用こそかかりませんが相当な電気代がかかってしまいます。

水槽がある部屋が人が頻繁にいる部屋であれば冷房病になってしまうリスクもあるので十分注意しましょう。

水槽の立ち上がりが難しい

水槽の立ち上がりとは、水質を改善してくれるバクテリアが繁殖していて海水魚が問題なく飼育できるようになることを指します。

淡水魚水槽にくらべるとこのバクテリアの発生・繁殖のスピードが圧倒的に遅いです。

なので水槽を始めたての頃に魚を入れても次々と死んでしまいそのままやめてしまうというケースも少なくはないです。

水槽の立ち上がりの解決策は?

水槽の立ち上がりの解決策は2つあります。

1.市販のバクテリア剤を投入する。

立ち上げたばかりの水槽にはそもそもバクテリアが存在していないのでバクテリア剤を投入しましょう。

様々な商品が発売されているので自分の水槽に合ったものを選びましょう。

ベルテックジャパン バイオスコール海水用1000ml

2.熱帯魚ショップで飼育水を分けてもらう

熱帯魚屋さんの飼育水は当然ですがバクテリアが豊富にいます。

海水魚水槽はバクテリアの発生に時間がかかるので分けてもらうことは非常に有効な方法です。

何か問題が起こった時のためにも信頼できる熱帯魚ショップを見つけておくことをオススメします。

混泳が難しい

淡水魚に比べると、なわばり意識が強いものが多く混泳がとても難しいです。

特に同じ種類の海水魚は混泳が出来ない場合が多く、どちらかが死ぬまで追いかけまわしたりもします。

普段は広い海で優雅に泳いでいるので狭い水槽だと難しいようです。

混泳の解決策は?

海水魚の混泳の解決策は2つあります。

1.正しい知識を身に着ける

混泳が難しいといっても、全てがダメということではありません。

混泳できる種類とできない可能性が高い種類があるのでその知識を身につけましょう。

熱帯魚ショップの店員に聞いてみたり、インターネット等で調べてから混泳させれば失敗は少なくなります。

2.水槽のサイズを大きくする

これは極論ですが、水槽が大きければ大きいほど混泳は上手くいきます。

隠れる場所が多かったり、喧嘩する魚の視界に入らなければ争いが減るからです。

人工飼料(エサ)への慣れが難しい

ヒカリ (Hikari) ひかりプレミアム メガバイトレッドM 50g

淡水の熱帯魚に比べると、市販のエサを食べてくれない種類が圧倒的に多いです。

エサを食べないと魚はどんどん衰弱して死んでしまいます。

中には生き餌や冷凍のエサにしか食いつかない種類もいますので購入時には注意が必要です。

また水質悪化や水温の急変などで今までエサを食べていた個体も急に食べなくなってしまうこともあります。

人工飼料(エサ)への慣れの解決策は?

エサへの慣れの解決策は2つあります。

1.元々エサを食べている個体を購入する。

熱帯魚ショップなどで海水魚を購入する際は必ずエサへの食いつきを確認しましょう。

当然ショップでエサを食べている個体であれば自宅の水槽に入れても問題なく食べてくれる可能背が高いです。

実際に食べているところを店員さんに見せてもらうとより良いと思います。

ネットで購入する際も、エサを食べているかどうかの記載があるものを購入しましょう。

2.自力で餌付かせる

上で紹介したように、生きエサや冷凍のエサは食べてくれることが多いです。

なので、生きエサと一緒に人工のエサを入れたりして、慣れさせましょう。

魚は岩についている物をつつく習性があるので、人工エサを練りつぶして岩にこすりつけるのも手段の1つとしてあります。

海水魚飼育が難しいと言われる理由と解決策まとめ

今回は海水魚飼育が難しいと言われる理由と解決策について紹介しましたがいかがだったでしょうか?

今回紹介した改善策をきちんと行い、正しい知識さえ身につければ海水魚飼育もそこまで難しいものではありません。

日々のメンテナンスも、水草をトリミングしたりする必要が無いので、基本的には水換えをしっかり行えば問題ないでしょう。

これを機にあなたも海水魚飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか?

それではより良いアクアリウムライフを!!