熱帯魚水槽の水の量、気をつけていますか?
シーズンによっては水槽の水はけっこう蒸発します。暑い夏や乾燥した冬などに多い現象ですね。また、ファン系で水槽の水温を下げている場合もかなりの水が蒸発で失われることと思います。
みなさんもご存知のとおり、熱帯魚たちは水質の変化に敏感です。あまりにも水が減ると水質が変化する場合もあります。
それだけではありません。水位が下がることでヒーターやポンプが故障することもありえますから、一定の水位を維持するのは大切なことですね。
こちらのページではそんな水槽の給水対策についてご説明します!
水位が下がると起こる危険なこと
ニッソー水足しくん
水位を維持するのってそんなに大切?と思った方もいらっしゃるかと思いますので、蒸発等により水位が下がると起こる危険についてご説明します。
水質が変化する
海水の水槽で水が蒸発するのは大問題ですね。理由は、海水濃度が変わってしまうからです。
たいていの人は人工海水をお使いかと思いますが、水換えの時にはきちんと比重をはかり、濃度を決めていますよね。でも水がその後蒸発したら…あわせた比重も狂ってきてしまいます!それでは意味がありませんので、水が蒸発したら足す必要があります。
また、淡水水槽であっても、水が蒸発する=水の塩分濃度が上昇する、ということですから、水槽内のバランスは崩れてしまう可能性が出てきます。
機器が故障する
水位が一定にあるという前提で様々な機器を設置していますので、水位が下がればアクシデントが発生する恐れがあります。特にポンプの空回り、ヒーターの露出による故障…最悪の場合発火もあります。留守にしている間に家が火事なんていう可能性も?!怖いですね。
蒸発で減った水を補給する方法
では、どういった方法で給水すればよいでしょうか。案をいくつか提示しますのでご自分に合った方法を選んでください。
減った分だけ足す
毎日減った分を足せばいい…単純な方法ですが、これがまず挙げられますね。その場合、「いつもこのくらいの水位は保ちたい」というしるしをつけておいたほうがいいかもしれません。大き目の水槽ほど、1センチくらい水位が下がっても気付かない…でも実は結構な量の水が蒸発しているということがありえるからです。
自動給水装置をつける
オススメはこちらの方法です。
日々の忙しさにかまけていると、えっこんなに水減っちゃったの?!ということもしばしばではないでしょうか。でも自動給水装置があれば、その心配は要りません。
出張や旅行で家を留守にする場合もこちらがオススメです。
オススメの自動給水装置
では、実際にどんな自動給水装置が販売されているのか見て行きましょう。
ニッソー水足しくん
こちらは、電気を使わない自動給水器です。値段がリーズナブルなのでちょっと試してみようかなという気持ちになれるアイテムですね。
ペットボトルにあらかじめ水(カルキは抜いてくださいね)を入れておき、減った分だけ自動的に給水される仕組みです。
デメリットが1つあり、ペットボトル内の水しか給水してくれないことですね。小型水槽には問題ありませんが、大型水槽だとすぐにペットボトルが空になり、気づいたら水位がさがってるー!ってこともありえます。
無電力自動給水システム AFV-S 足し水
水槽の水が減るとフロートが動くので、その動き幅に応じて給水されるシステムです。
メリットは、貯水槽などを用意してそこから給水するシステムなので、貯水槽のサイズを大きくすればしばらくほったらかしでもOKです。複数の水槽に分岐させることも可能です。
デメリットは、給水したい水槽よりも貯水槽を上に設置しなければならないことでしょうか。いわゆる「無電力」ものはほぼ同じ仕組みで、上から水を重力に応じて流し入れる感じになりますね。大量の水を入れた貯水槽を上方に設置するのは、けっこうな労力・頑丈な装置が必要になりますね。
マメデザイン マメスイッチ(mame switch) 自動給水
こちらは電気で水槽に給水するので、貯水槽が下でもOKなところがいいですね。海水・淡水の両方で使用が可能です。水槽サイズも選びません。 耐波機能がついているので、水面の波・ゆれによるセンサーの誤動作を防いでくれるのも良いですね。
AUTOAQUA MINI AUTO TOP OFF MATO-200P
こちらも電気を使って給水するシステムです。
水位をキャッチするフロート・給水するポンプがセットになっていますので、これさえ購入すればすぐに設置できそうなのがいいですね。 オーバーフロー水槽のろ過槽に設置して使用します。
フロートは貯水槽側のものも付属しているので、足す水がないのに勝手にポンプが作動して故障、というケースを防ぐこともできます。
デメリットはちょっと本体がお高いこと…ですがこれでずっと安心してアクアリウムを楽しめるなら必要な投資かもしれませんね。
水槽の水の量を保って安全にアクアライフを楽しもう
水槽の水の量を保つ方法をいくつかご紹介させていただきました。
小型水槽であれば目視で水足しも可能ですが大型水槽だとそうもいきませんので、やはり何らかの装置があったほうが安心していられそうですね。
魚のためにも、機器の故障を防ぐためにも、ぜひ自動給水装置の導入を検討してみてはいかがでしょうか!
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