熱帯魚を飼育したいと思ってアクアショップへ行くと、本当にたくさんの種類の熱帯魚が販売されていて、どれを買ったらいいかわからない…ということは、初心者の方にはよくありますね。
一種類ではなく複数飼いたい、だけどこの熱帯魚とあの熱帯魚、一緒に飼っていいの?と戸惑うこともありますので、熱帯魚の分類がわかると助かるのにと思う方も多いと思います。
こちらのページでは、そんな熱帯魚の分類をご紹介します。おすすめも併せてまとめましたのでぜひご一読ください。
原産地で分類
熱帯魚は本当に多種多様なのですが、目的によって分類の基準が異なると思います。
こちらの項「生息地で分類」は、「これとあれを一緒の水槽で飼いたい」という時に向いている分類方法で、生息地が同じ=飼育に適した水温や水質が同じ、と考えてもらってOKです。
東南アジア~インド原産
メコン川、チャオプラヤー川という非常に大きな川が流れている地域です。
- コイの仲間:ラスボラ、ローチなど
- エビ
- 汽水域(川の水が海に流れ込むエリア)に生息するフグ系
- アナバス:ラビリンス器官という呼吸器官を持ち、低酸素にも耐えられます ベタ、グラミーなど
が東南アジア原産ですね。
筆者の個人的おすすめはインド原産のアベニーパファーです。
多くのフグは海水~汽水で飼育するので大変ですが、アベニーパファーは淡水で飼育できるので水の調整がとてもラクです。
フグの仲間は表情豊かで非常に面白いですよ。ヒレでホバリングしながら目を合わせてくる姿はとても可愛いです!
南米原産
南米といえばアマゾン川ですね。アマゾン川や他の川が原産の魚たちです。
- シクリッド:エンゼルフィッシュ、ディスカスなどが含まれます
- カラシン:ネオンテトラなど、名前に「テトラ」とつく熱帯魚たち
- メダカ:グッピー、プラティなど
- ナマズ:~キャットという名前のものが多いですね 猫のようなヒゲがあるからですね。プレコ・コリドラスもここに入ります。
初心者の方でしたら「熱帯魚飼育はグッピーに始まりグッピーに終わる」とも言われるグッピーがおすすめです。
丈夫ですし、非常に色とりどりですのでお好みのカラーを選ぶことができます。小型なので水槽が小さくても飼育可能です!
アフリカ原産
タンガニーカ湖やマラウイ湖などに様々な熱帯魚が生息しています。
- メダカ:アフリカンランプアイ、プロカトーパス・シミリスなどが含まれます
- シクリッド:イエローストライプ・シクリッド、ティラピア・ブティコフェリィなど
- 古代魚:プロトプテルス・アネクテンス、ビキール・ビキール など
初心者の方におすすめなのは「アフリカンランプアイ」です。
性格は温和で丈夫な熱帯魚です。身体は半透明、目はブルーに光って神秘的です。
遊泳層で分類
熱帯魚には「好みの遊泳層」というものがあります。
水面近くが好きな種類もいますし、逆に底砂あたりから動かない種類もいます。
美しいアクアリウムを作るためにはとても大切な分類で、例えば「全部の種類が水面近くに集まっている」ような水槽はあまり美しいとは言えませんよね?
複数の種類の熱帯魚を飼育するのであれば、上・中・下と別れるような種類を選ぶのも大切なポイントになります。
水面近くが好きな熱帯魚
水面近くにいることが多く、浮かぶタイプの餌をやったりする種類です。
- グラミー
- モーリー
- カラシン(名前に「テトラ」がつくもの)
- アロワナ
水槽の中ほどが好きな熱帯魚
水槽の中心あたりを泳ぎますので、とても目立つ位置ですね。
- エンゼルフィッシュ
- ラスボラ
- シクリッド
底砂付近が好きな熱帯魚
ヒゲの生えている熱帯魚はあのヒゲで餌を探って食べますので、だいたい底面がお好みです。
- コリドラス
- キャットフィッシュ
- ローチ
水草や壁面にくっつくのが好きな熱帯魚
ちょっと番外編ですが、水草や壁面にくっつくのが好きなタイプの種類もいます。
- オトシンクルス
- プレコ
大きさによる分類
熱帯魚は様々な大きさのものがいます。
大きさによる分類を知っていると「さすがにこんなに大きくなる熱帯魚は飼えない」とか、「この熱帯魚を飼うなら水槽のサイズはこのくらい」などの知識を得ることも出来ます。
大きくなる熱帯魚ばかり飼うのは厳しそうですし、最終的にどのくらいの大きさまで成長するかを知っておくのは大切なことです。
小さめサイズ(10cm未満)
小型水槽でも飼育できる小さめサイズです。
- カラシン:名前に「テトラ」とつくもの。ネオンテトラが有名ですね。
- メダカ:グッピー、プラティ、日本メダカなど。
- アカヒレ
- コリドラス・ピグミー
中くらいサイズ(10cm~30cm)
小型水槽だとやや窮屈ですので、最低でも60~90cmの水槽が欲しいところですね。
- エンゼルフィッシュ
- ディスカス
- コンゴテトラ
大きいサイズ(30cm~)
迫力の大型サイズ!
- アロワナ
- ポリプテルス・セネガルス
- スネークヘッド
まとめ:熱帯魚の特徴を知って上手に飼育しよう
熱帯魚にはそれぞれ特徴があり、その特徴によっていくつか分類させていただきました。
複数の種類の熱帯魚を一つの水槽で飼育したいときは、同じ環境で飼育するわけですから、それぞれが心地よく生育できる環境のものでそろえたほうが良いですね。そういった場合においても分類は大切なポイントかと思います。
それぞれの熱帯魚の特徴を把握し、適切な環境で飼育してあげましょう。
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