みなさんはアクアリウムにどんな底床を使っていますか?
ソイル、砂利など様々な底床が販売されていますが、どんな底床を用いるかで水槽の雰囲気はガラッと変わります。
明るくしたい、落ち着いた感じにしたい、など方向性を決めて底床をチェンジするのも楽しいものですし、マンネリになってしまった時の気分換え…そう、部屋の模様替えのように底床を変えてみるのもオススメです。
こちらのページでは、底床で雰囲気を変えるコツについてお話しします。心機一転、違う雰囲気を目指してみるのはいかがでしょうか。
底床の役割と選び方のポイント
まずはアクアリウムにおける底床の役割と選び方のポイントについて説明します。
その役割を理解しつつ、好みの材質を選んでいくと良いでしょう。
バクテリアの住み家になる
アクアリウム内の水をキレイにしてくれるのがバクテリアの役割です。
目には見えませんが非常に小さなバクテリアたちがアクアリウムにいるかどうかで水の透明度や臭いは変化します。
バクテリアはアクアリウムに必須の存在ですので、できるだけ殖やさなければなりません。
バクテリアは凸凹したところに好んで住み着きますので、凸凹を増やすために底床はもってこいです。
pHを変化させるものも
飼育する魚は水質に対していろいろな好みを持っています。
一般的な淡水魚は弱酸性が好みですが、アフリカ産の淡水魚は弱アルカリ性が好み、といったようにそれぞれ好みが異なります。
水質を弱アルカリ性に保つのに役立つのが「サンゴ砂」や「天然岩石」です。そういった底床を使う場合は水質の変化に注意が必要です。
熱帯魚の体色にも影響
一般に底床の色を暗くすると、熱帯魚の体色が徐々に濃くなると言われています。逆に明るい色なら体色は薄くなります。
飼育する熱帯魚の色をどう変えたいかによって底床を選ぶと良いですね。
水草の栽培には必須
アクアリウムに水草も植えたいという場合、底床は必須です。
多くの水草が根を張って成長しますから、根を植え付けるのに必要というわけです。
水草をたくさん栽培したいのであれば、水草用のソイルが向いています。そういったソイルには肥料が添加されているものも多いので、水草の成長が旺盛になることを期待できます。
代表的な底床の種類
ソイル
ソイルは砂を焼き固めて1~4mmほどの粒状に加工したものです。
上でも説明した通り、水草用の肥料が添加されているもの、pHを弱酸性に保つための成分が配合されているものなど、様々な種類が販売されています。
ジュン (JUN) プラチナソイル ノーマル ブラック 8リットル
また、水の中の汚れを吸着してくれるものもあります。
カラーは黒か茶色がほとんどですので、シックな感じ、静謐なムードのアクアリウムを作りたい人にオススメです。
メリットの多いソイルですが、デメリットとしては「数年たったら交換が必要になる」ということがあります。ソイルは焼き固めたものなので、徐々に砕けてしまうからです。
肥料分が豊富なため、コケが発生しやすい底床でもあります。
大磯砂
非常に代表的な底床で、少し青みがかった灰色の砂利状のものです。
半永久的に使うことができるので手入れが楽というメリットがありますが、砂というのは岩石が砕けてできたものですから、水を弱アルカリ性にさせやすい性質を持っています。
水質に敏感な生体を飼育する場合には注意しましょう。
セラミックサンド
非常にカラフルなものがセラミックサンドです。
ソイルや大磯砂は黒っぽいですが、セラミックサンドを使うと明るいアクアリウムを作り出すことができます。
オレンジ、赤、ピンク、水色など可愛らしい系の色の砂が多めです。
サンゴ砂
海水魚の飼育には必須なアイテムです。
サンゴの骨格が砕けてできた砂で、水質をアルカリ性にし、水の硬度を上げる性質があります。
ジュン (JUN) プラチナリーフサンド 極細タイプ 5kg
淡水魚の飼育では、アルカリ性の硬水が好みなアフリカンシクリッドなどに最適ですが、弱酸性を好む魚には避けたほうが無難です。
真っ白なサンゴ砂は南国の海を連想させてくれるアイテムです。
砂
川などの底からとってきた砂などがアクアリウム用に販売されています。
砂はさまざまなカラーのものがありますので、黒や白ではイヤだ、個性的なアクアリウムを作りたいという人に向いています。
また、底で主に生息する魚の体を傷つけにくいので、コリドラスなどに向いている底床材です。
ただし、砂というのは最も粒子が細かいので、フィルターの目詰まりの原因になることもあります。また、水草を栽培するのには粒子が細かすぎるのであまり向いていません。
底床を変えると雰囲気も変わる:オススメ底床
ダークな色の底床
底床の色をダークにすると、アクアリウムは落ち着いた雰囲気になります。
シック・静謐・大人っぽい・神秘的・シャープ、こういったキーワードが似合う感じですね。
淡い色彩の魚を飼育するときにはダークな底床が特にオススメです。
明るい色の底床
底床を明るい色にすると、アクアリウムは明るい雰囲気になります。
明るい・華やか・自然・暖かい・ソフト、こういったキーワードが合います。
底床を明るい色にする場合は、ハッキリした色彩の生体が似合います。
白っぽい生体を飼育すると、底床が保護色になって見にくくなってしまう場合がありますので注意しましょう。
まとめ:作りたいアクアリウムのイメージで底床を選ぼう
作りたいアクアリウムのイメージがまとまってきたでしょうか。
目指すイメージをまず決め、メリットデメリットに注意しながらあなたのアクアリウムに最適な底床を見つける一助となれば幸いです!
水槽のプロが所属するサイト運営チームです。
淡水魚・海水魚・水槽設備やレイアウトのことまで、アクアリウムに関する情報を発信していきます!